【完結】倍率300倍を超えられなかった少年の話   作:気力♪

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大まかなプロットは神野編まで終わりました。ですがまだまだ荒は多いので矛盾潰ししながらの投稿となります。なので投稿ペースは結構落ちそうです。
まぁこれからリアルが忙しくなりそうとか、オリジナル短編を思いついたとか他にも理由はいろいろあるんですけどねー。

なので投稿ペースは週一を目指して書いていきたいと思います。


職場体験編
ヒーローネームとフルカウル


雄英体育祭は終わり、その翌日は生憎の雨だった。

中学の友人からの大量のメッセージやら電車の中で声かけられたりとか、誘惑を受けたりとかした辺りでもしかして自分結構な有名人になったのでは?とか思いながら登校していた朝8時、話を聞く限りでは教室にいた皆も同様の体験をしたらしい。

 

「超声かけられたよ来る途中!!」

「それな!体育祭1日目終わってからすっげえ有名人になった気分だぜ。」

「おはよう。皆も、声かけられた感じなのか?俺初めてだったからかなり驚いているんだが。」

「おっす団扇!そういやお前2日目は病院から直接学校だったっけか。」

「そうだよ。だから雄英の購買に下着とか売ってなかったらやばかったわ。最悪八百万に土下座コースかなぁと思ってたレベルで。」

「大変だったよなぁ体育祭中に暴漢に襲われるとか、しかも犯人捕まってないんだろ?どんな奴だったんだ?」

「それは禁則事項だ、いやネタじゃなくな。捜査上のなんやかんやで暴漢の容姿は話すなって言われてるんだよ。よく知らんが。」

「へー、警察も大変なんだな。」

「ホントだなー。さて、話を戻すが皆どんな声をかけられた?ちなみに俺は付き合わないかと言われたぜ!」

「おお!流石体育祭ベスト3!凄えネタが来たぞ!受けたのか?」

「どんな子だったの⁉︎知りたーい!」

「180くらいタッパのある白人男性にな!この世界やっぱどっか俺に対して厳しすぎると思うんだが、気のせいかな。」

「逆に凄え!」

「なぁ、芦戸に切島、俺ってそんなホモホモしいか?男と付き合ってるように見えているのかなぁ!」

「団扇、ショックなのはわかったから落ち着け!朝から微妙にテンションおかしいぞお前!」

「さぁお前らも話せ!お前らにも変な奴は寄って来たよなぁ!俺だけじゃないよなぁ!」

「ねぇよそんなトンデモエピソード!普通にカッコ良かったとか男らしかったとかの褒め言葉だよ!」

「私も団扇ほどの面白エピソードはないかなー。切島みたく褒め言葉くらいしかかけられてないや。」

「嘘だと言え、切島、芦戸!畜生、俺は体育祭で結構な活躍した筈なのになんで男からなんだよ!普通に美人のパツキンのチャンネーから弄ばれるくらいで良いだろうが!」

「あ、団扇って金髪好きなんだ。」

「しかも弄ばれる側でいいのかお前。」

「そりゃあな、まだ純情ボーイだし美人のお姉さんに突然のアタック仕掛けられてもどうして良いかわからねぇって。」

「意外かも、団扇って顔は良いし中学でモテてそうだなーって思ってたから。」

「友人曰く、俺は顔は良いのに謎の3枚目オーラが女子に恋愛感情を抱かせないんだそうだ。」

「「あ、わかるわ。」」

「付き合いそんな長くない連中に同意された⁉︎」

 

そんな他愛の無い会話をしていると瀬呂が入ってきた。

 

「おはよー。朝からなんて会話をしてるんだお前ら。」

「瀬呂!お前今日の朝どうだった?なんか変な奴に出くわしたよなぁ!」

「あ〜、うん。小学生にいきなりドンマイコールされたわ。」

「普通じゃねぇか畜生!」

 

「なぁ、団扇の奴どうしたんだ?朝っぱらから凄い変なテンションしてるぞアイツ。」

「白人の男の人に付き合わないかって言われたんだって、有名税?って奴だよ多分。」

「逆に凄えな団扇、ベスト3になるとそんな変な奴らが寄ってくるのか...」

「多分団扇だけだと思うよー。」

 

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チャイムが鳴ると同時にピタリと話し声は止んだ。

相澤先生の指導の賜物である。

 

包帯が取れてミイラ男を卒業した相澤先生は言った。

 

「今日のヒーロー情報学、ちょっと特別だぞ。

『コードネーム』ヒーロー名の考案だ。」

 

生徒のテンション爆上がりである。

 

「胸ふくらむヤツきたああああ!!」

 

騒いだ生徒たちを相澤先生はひと睨み。静かになってから話を続けた。

 

「というのも先日話した『プロからのドラフト指名』に関係してくる。指名が本格化するのは経験を積み即戦力として判断される2、3年から...つまり今回来た指名は将来性に対する興味に近い。

卒業までにその興味が削がれたら一方的にキャンセルなんてことはよくある。」

 

その言葉に憤った峰田が言った。

 

「大人は勝手だ!」

 

対して葉隠はどちらかといえば好意的に捉えたようだった。

 

「頂いた指名がそんまま自身へのハードルになるんですね!」

「そ、でその指名の集計結果がこうだ。例年はもっとバラけるんだが、二人に注目が偏った。」

 

黒板へと指名件数が映された。

上位二人は轟に爆豪、指名件数は3500件越えに4000件越えの圧倒的2トップである。

自分はというと狙ったかのように300件ちょうど、飯田の301件を下回る指名件数4位となった。

 

麗日は興奮して前の席の飯田をゆさゆさ揺らしていた。

 

「わあああ。」

「うむ。」

 

なんか妙なテンションだなぁと朝の事を脇に置いて思った。

 

生徒たちの興奮冷めやらぬ中、相澤先生は話を続けた。

 

「これを踏まえ...指名の有無関係なく、いわゆる職場体験ってのに行ってもらう。お前らは一足先に経験してしまったが、プロの活動を実際に体験してより実りのある訓練をしようってこった。」

 

「それでヒーロー名か!」

「俄然楽しみになってきたァ!」

 

「まぁ、仮にではあるが適当なもんは...」

「付けたら地獄を見ちゃうよ!!」

 

相澤先生の話をぶった切って、ミッドナイト先生が教室に入ってきた。

 

「この時の名が!世に認知されそのままプロ名になってる人多いからね!!」

「そういう事だ。その辺のセンスをミッドナイトさんに査定してもらう。将来自分がどうなるのか、名を付ける事でイメージが固まりそこに近づいていく。それが『名は体を表す』ってことだ。オールマイトとかな。」

 

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青山が短文形式で発表したことにより一時的に大喜利の空気になりかけたが、良い意味で空気を読まなかった蛙井の発言により元の空気へと戻った。

そんなハプニングもありながら色々なヒーロー名が出ていく中、自分のヒーローネームは決まっていた。

 

「あら、それで良いの?」

「好きなんですよ、善意が巡るって感じがしてて。催眠ヒーローとか魔眼ヒーローとか前につけようかと思いましたが、基本はコレでいきます。」

 

自分のボードに書かれたヒーロー名は『メグル』、どシンプルな自分の名前である。

 

「なんとなくじゃなくって確かな気持ちで決めた名前なら言うことないわ!採用!」

 

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ヒーロー情報学の時間が終わった後、相澤先生は皆にリストを配った。

「職場体験は一週間。肝心の職場だが、指名のあったものは個別にリストを渡すからその中から自分で選択しろ。

指名のなかった者は予めこちらがオファーした全国の受け入れ可な事務所40件、この中から選んでもらう。それぞれ活動地域や得意なジャンルが異なる。よく考えて選べよ。」

 

自分に渡された300件の指名、その1ページ目に気になる名前を見つけたので、関係者に話を聞いてみようとそいつの席に行ってみた。

 

「轟、お前親父さんの事務所って行ったことあるか?」

「...ねぇな。」

「ありゃ当てが外れたか。ヒーロー博士の緑谷も今はブツブツモードだしどうするかねぇ。」

「...なぁ、団扇、お前なんで親父の事を聞いてきた?」

「あぁ、コレよ。」

 

そう言って自分のリストのその部分を指し示した。

エンデヴァーヒーロー事務所からの指名を。

 

「お前もだったのか、団扇。」

「轟もか?...コレもしかしてどっちかというか俺の方が誤載とかいうオチな気がするわ今日の運勢的に、ちょっと相澤先生に聞いてみる。」

「おう。」

 

そう言って相澤先生へとメールした。

返信は割とすぐに返ってきた。たまたま携帯見ていたのだろうか。

 

「お、返信来たわ。何々?プロからのドラフト指名は2名まで可能なので、轟もお前もどちらも誤載ではない、とさ。この2名って一年につき2名なのか全体で2名なのかで大分意味変わるよな。轟はどっちだと思う?」

「さあな...なぁ団扇、お前は親父の事務所に決めたのか?」

「まだ仮だけどな。他にどんなヒーローからの指名来てるのかしっかり見てないけど、エンデヴァーの元でヒーローを学ぶより有益な所は無いと思うからほぼ確定。」

「...それは親父がNO.2ヒーローだからか?」

「エンデヴァーの捕物を一度見たことがあるんだが、個性のコントロールも状況判断も、どっちも一朝一夕の努力で出来る事じゃなかった。NO.2の実力は本物だと俺は感じたんだ。だからだな。」

「そうか...ありがとな、参考になった。」

 

ありがとうを言った時の轟の表情は、どこか柔らかく感じられた。

 

「...なぁ轟、お前なんか変わったな。」

「そうか?」

「ああ、どっか表情が柔らかくなった気がする。なんかいい事でもあったのか?」

「そうだな...体育祭2日目終わった後、久しぶりに母さんと話をした。それくらいだな。」

「あぁ、だからお前表彰式の前に家族が云々を聞いて来たのか。納得だわ。」

「お前の話を聞いて、お前の抱きしめられた所を見て、勇気が出た。そのこともありがとな。」

「それは...どういたしまして!だな。お前の事情は知らんけどお前の勇気になれたことが結構嬉しいわ。さて、休み時間も終わりそうだし俺は席に戻るなー。」

「おう。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

時は過ぎ、放課後

 

「緑谷、体育館の申請したのって今日だったよな。」

「あ、団扇くん。ちゃんと監督責任者にオールマイトのサインも貰ったから今回は大丈夫。」

 

そんな会話をしてると麗日が寄ってきた。

「何々?また秘密の特訓?」

「その通り。まぁ申請自体は体育祭前にやってたんだけどな。緑谷が体育祭の時に思い付いても使えなかった新技を試したいって話になってな、元々緑谷の個性特訓のために取ってた体育館でやろうって話になったんだ。」

「え〜私も誘ってくれたらよかったのに。」

「秘密特訓故致し方なし、まぁ特訓後の緑谷の成長をしかと見よ!って感じで緑谷のハードルを上げてみる。」

「そこで僕に振るの⁉︎...でも、うん、今日のは自信がある。これが上手くいけば皆に追いつけるかもしれないくらいには。」

「だとさ、上げたハードルをさらに上げてくるとは緑谷お前意外とエンターテイナー?」

「...なんか良いね、青春っぽくて!それじゃあ頑張ってねデクくん!」

 

麗日はそう言って去っていった。

 

「さて、行きますか。」

「そうだね、行こう!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

体育館γ、そこにはトゥルーフォームのオールマイトが待っていた。

なんかガチガチだったが。

「や、やぁ、緑谷少年、団扇少年。特訓を始める前に緑谷少年に伝えなくてはならない事がある。緑谷少年に指名が来たのだ。」

 

「僕に指名ですか!」

「やったな緑谷!ボロボロになってたやり方でもちゃんと見てくれる人は居たんだな、まさに拾う神ありだ。」

 

オールマイトはなんでかガタガタ震えながら言った。

 

「その方の名はグラントリノ、かつて雄英で一年だけ教師をしていた...私の担任だった方だ。」

 

その言葉の後でオールマイトは何かを緑谷に耳打ちした。

 

「まぁ、私の指導不足を見かねての指名か...あえてかつての名を出して指名してきたということは...怖えよ怖えよ...とにかく...君を育てるのは本来私の責務なのだが......せっかくのご指名だ...存分にしごかれてくるくく...るといィいィ。」

 

そんなオールマイトのマイナスオーラを吹っ切るためにあえて大声で言った。

 

「さぁ、特訓だ!緑谷の実力不足が指名された理由ならこの特訓で力をつけて度肝を抜いてやろうや!そのグラントリノってヒーローの!」

「そ、そうだね。取り敢えず今は特訓に集中しないと...」

「ム、確かにそうだ。邪魔をしてしまってすまなかったね団扇少年!さぁ特訓を始めよう!」

 

「まずは緑谷の考えた新技を話せ、勿体ぶったんだから凄えの期待してるぞ?」

「うん。...体育祭のときオールマイトに言われたんだ僕の力を100とすると今の僕に耐えられる力は5くらいだって。

僕の体を壊してしまう100の力じゃなくて、95を体に残したまま5の血力を身体中に循環させる事が出来ればッ!」

「5%のオールマイトって訳か!成る程、100の力全てを使い切る必要は無いってことだな。考えたな緑谷!」

「それが少年の考えた力の使い方ということか!これは期待できそうだぞ!少年達!」

 

「さぁ、習うより慣れろだ。5の力のイメージは出来てるか?」

「うん、轟くんとの試合で力の調整はだいぶ出来るようになったから。」

「まぁ一応俺が写輪眼で力が行き過ぎないように見ておくから安心しろ。」

「ありがとう、それじゃあ始めるね!」

 

緑谷の体の中心から全身に向けて虹色の身体エネルギーが流れていく。丹田に残ったエネルギーから見れば微弱な量だが、緑谷は虹色の身体のエネルギーを確かに身に纏った。

その瞬間、緑谷の体の表面に緑色の電気のようなものが走り始めた。

 

「5のエネルギーが全身に張り巡らされている。どうだ、これで動けないとか言ったら笑うぞ?」

「動、ける!」

「よし!取り敢えず基本は足だ!そのエネルギーを保ったまま体育館の端から端までシャトルラン!」

 

緑谷は体育館の端までかなりのスピードで走り抜けた。恐らくクラス1の速度を持つ飯田に引けを取らない速度で。

 

「これでまだ5の力とは、末恐ろしいですねオールマイト。」

「いいやこの程度は当然だよ、緑谷少年ならもっと上に行くさ。それこそ私以上にね。」

「買ってますね緑谷を。まぁ、気持ちはなんとなく分かりますけどね。」

 

そんな会話をしていると、緑谷が突然足を止めた。

 

「どうした緑谷、へばったか?」

「そう、じゃ、なくて...力のコントロールに集中を割くせいで思ったより体が動かしづらい。」

 

「フム、緑谷少年の5%の力はわかった、それが有効な事も。ここからは実戦形式でやってみるのはどうだい?団扇少年なら緑谷少年と打ち合えるだろう?」

「ですね。」

「ちょっと待って下さいオールマイト、団扇くんの個性は催眠眼と身体エネルギーを見る目の複合型の魔眼です。今の僕と打ち合えるとは...」

「増長が早いな緑谷、目が良いって事が格闘戦でどれだけの強さを誇るか教えてやる。かかってこい!」

「団扇少年もそう言っている。少年、やりなさい。」

「...はい、団扇くん、怪我させたらごめん!」

 

緑谷は不承不承に了承した。

 

お互い構えて合図もなく始める。

緑谷の先制パンチ。踏み込み、腰入れて、殴る。基本は出来ているが単調だ。ギリギリでパンチをかわして頭にデコピンを当てる。

 

「速いし強いが次が無い!思考は3つに分けろ!体動かすのと個性のコントロールと策を練るのの3つにだ!」

 

緑谷は額を抑えながら言った

 

「...何を勘違いしていたんだ僕は!団扇くんは体育祭3位の格上だ!寧ろ僕は胸を借りるつもりで挑むべきだったんだ!それなのに個性をちょっと使えただけで何様だ僕は!」

 

「新しい力に酔いしれるのは分からんでもない。でも安心しろ、その増長をへし折っていつもの緑谷に戻るまでボコボコにしてやる。

さぁ力を漲らせろ!続きだ!」

「うん!」

「...青春だなぁ少年達。」

 

緑谷のジャブ、重心が前に乗りすぎてるジャブに返しの掌底を合わせて顔面を叩く。痛みで緑谷の力が解ける。

 

「一発貰った程度でコントロールを乱すな!」

 

返答は再び力を漲らせての突撃、スピードで判断を鈍らせようとする算段だろう。だが写輪眼には無駄な事だ。前に一歩出てガードの下がった顔面に掌底を当てる。緑谷は体勢を崩すがエネルギーは漲らせたままだった。

 

それならばと緑谷はスピードで翻弄しようと動き回る、がそれも見えている。体勢を低くして脇を抜けて後ろに回ろうとした瞬間に緑谷の背中を押して地面に押し付けた。

 

「さぁ立て!次だ!」

「うん!」

 

その特訓は、体育館を借りた時間いっぱい続いた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

駅まで向かう帰り道

 

「しかし見違えたぞ緑谷、特訓の最後の方ほとんど意識しないで個性をコントロールできてなかったか?」

「正直無我夢中だったからよく覚えてないや。でも大分5%に慣れてきたと思う。ありがとう団扇くん。」

「お前の発想とお前の努力だよ。でも次の課題は見えたな。」

「うん、結局最後まで団扇くんに一発も入れられなかった...」

「次の特訓は尾白とか呼びたいな。俺は動画とか見て学んだだけの我流だから技の繋がりとかあんまり良いアドバイスできないし、オールマイトはあの体だから技術の実演とかはさせられないしな。」

「そうだね。尾白くんの格闘技術は多分クラス1〜2を争うレベルだから、その技術を学べたら得られるものは大きいと思う。」

「だな。」

 

そんな会話の最中唐突にあることを思いついたのでちょっと勿体ぶって話を変えてみた。

 

「さて緑谷、話は変わるが俺は重要な事に気付いた。」

「何?団扇くん。」

「いつまでも5%とか5の力とかだと特訓の成果だ!と格好がつかないし、なんか技名決めようぜー。」

「...団扇くんの言う重要な事ってだいたいどうでも良いよね。」

「そうか?」

「そうだよ...それと、技名は決めてあるんだ。今日の特訓でイメージついたから。」

「へぇ、どんな名前だ?」

「フルカウルって言うんだけどどうかな?」

「全身を鎧みたくエネルギーで覆うからフルカウルか、良いな!」

 

緑谷はちょっと照れたようで、

 

「そうかな...ありがとう。」

 

とだけ返してきた。

 

そんな会話をしながら、二人はそれぞれの家路についたとさ。

 

 

 




体育祭編でのプロット崩壊のお陰で職場体験先はエンデヴァーヒーロー事務所に決定しました。
公安の犬の元でオリ事件を追っかけるのとか面白そうだったと今でも思うんですけど矛盾のないオリジナル事件がなかなか思いつかなかったのであえなく没です。

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