【完結】倍率300倍を超えられなかった少年の話   作:気力♪

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オリジナル短編のプロットめちゃくちゃ難しいです。自分がどれほど原作に甘えているかが分かります。
書きたいシーンはあるんですがそこまでにどうやって辿り着くかが難産です。オリジナルって難しい。


パトロール

職場体験当日

 

駅に集合した1-Aの面々に相澤先生は言った。

 

「コスチューム持ったな。本来なら公共の場では着用厳禁の身だ、落としたりするなよ。」

「はーい」

「伸ばすな『はい』だ芦戸。くれぐれも失礼のないように!じゃあ行け。」

 

そんな中、どこか思い詰めた顔の飯田を心配して緑谷は言った。

 

「飯田くん...本当にどうしようもなくなったら、言ってね。友だちだろ。」

 

頷く自分と麗日、それに対して飯田はこちらを向いて

 

「ああ。」

 

とだけ返してきた、どこか思い詰めた表情は変わらぬままに。

 

「さて、俺たちも出発するか!緑谷じゃないんだし飯田も馬鹿な真似はしないだろ。」

「...それ酷くない?団扇くん。ちょっと自覚はあるけど。」

「自覚あるんだデクくん。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

微妙に先に行っていた轟と合流しての電車の中

 

「轟、お前行くとこ一緒なんだからちょっとは待てよ。振り返ったら歩き出しててびっくりしたぞ。」

「すまん、思い至らなかった。」

「忘れてた訳ではないのかよ...余計に重症な気がするなぁオイ。」

 

エンデヴァーヒーロー事務所は都内なので移動には2時間ほどかかった。

いざヒーロー事務所の門の前に来て、微妙に緊張する自分と異なり轟は平常心を保っていた。

 

「なぁ轟、俺のネクタイ曲がってたりしてないよな、大丈夫だよな?」

「大丈夫だろ。」

「その大丈夫って曲がってないって意味なのか曲がってても大丈夫って意味なのかどっちだ?」

「曲がってないって意味の方だ。」

「そうかい、ありがとな。さて、どっちが受付行く?お前もヒーロー事務所は初めてなんだろ?」

「どっちでもいいだろそんなもん、行くぞ。」

 

そう言って先に行った轟は、自動ドアの寸前で止まった。

 

「どうした?なんか問題でもあったか?」

「焦凍だ。」

「?すまん、どういう意味?」

「名前、轟だと親父と被る。」

 

前に行ったせいで轟の顔は見えないが、きっといつもの澄まし顔だろう。それくらい平常心からの言葉だと伝わってきた。

 

「なんでこの直前で言い出した、電車内とかもっと言える場所はあっただろ。」

「いや、今思いついた。」

「自由か...なんかお前、体育祭で世界を憎んでますオーラが消えてから天然インストールされてないか?」

「そうか?」

「そうだよ。でも焦凍ってのは了解だ。こっちも巡でいいぜ?」

「ああ、わかった。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

話は通っていたのかスムーズに受付は進み、サイドキックのバブルビームさん案内のもと、自分と焦凍は更衣室でヒーロースーツに着替えた後会議室へと集まる事となった。

 

「あれ、焦凍お前コスチューム変わった?」

「ああ、左も使うようにしたからな。パワーローダー先生のとこ行って作り変えて貰った。」

「そんな事できんのか、初めて知ったわ。それはそれとして新コスチューム似合ってるぞ。前半分氷マンよりこっちの方が好きだわ。」

「おう。」

 

そんな会話をしつつ会議室に移動する。

自分たちの案内のバブルビームさん曰く、特別会議があるのだとか。

 

「え、俺たちの職場体験ってそんなに大事なんですか⁉︎」

「いいや、違う違う。元々別件で会議を開くことになってたんだよ、ただどうせ職場体験の学生が来るんならその辺も体験させてあげようって親心じゃないかな。」

「それはありがたいですね。焦凍と一緒のここ選んで良かったですよ。」

「まぁ会議と言っても君たちが特に何かする必要は無いんだけどね。やる事は自己紹介くらいかな?」

「自己紹介やるんですね。承知しました、バブルビームさん。」

「...目立とうとして変な事言わないように。」

「あはは、そっちも承知しました。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

会議が始まった。

最初に自分と焦凍の自己紹介はあったもののその辺はさらっと流された。ヒーローの世界ってこんな感じなのだろうか。

 

会議の議題は飯田の兄、インゲニウムこと飯田天晴を襲った大量殺人犯、通称"ヒーロー殺し"についてだった。

 

ヒーロー殺しはこれまでに17人を殺害・23人を再起不能に追い込んでいる『オールフォーワン』以後最多殺人を行った個人である。

 

その犯行の特徴として同じ土地で少なくとも4名のヒーローに危害を加えてから姿を眩ますというものがあった。

 

「前例通りなら保須に再びヒーロー殺しが現れる。しばし保須に出張し活動する!!市に連絡しろ!!」

 

その言葉に疑問に思った自分は小声でちょっと聞いてみた。

 

「バブルビームさん、市に連絡ってのは?」

「ああ、ヒーローは活動の区域を行政に報告してるんだよ。んで、今回みたく出張する時はこの地区から一時的に離れますって事とその地区に向かいますってこと、その二つをしないといけないって事。」

「なんとなくわかりました。保須に出張しているのに名古屋からヘルプの要請が来たら困るってことですね。」

「そういうこと。」

 

「そこ!私語は慎め!」

 

「「すみません、エンデヴァーさん。」」

 

「フン、それでは移動の準備に取りかかる。現地には俺、バブルビーム、職場体験の2人の4人で行く。他は通常通りの業務に当たれ。以上だ、何か質問は?」

 

その配置に疑問があったため、自分は手を挙げた。

エンデヴァーさんは微妙に機嫌を悪くしながら言った。

 

「貴様...まぁいい言ってみろ。」

「はい、職場体験の学生という足手まといを2人も抱えているのにプロヒーロー2名だけで良いんですか?ヒーロー殺しは凶悪犯です、もっと人手があった方が捕まえやすいと思うんですが。」

「フン、単純な事だ。ヒーロー殺しは凶悪犯とはいえ所詮は個人、保須の他のヒーローが厳戒体制を取っている今この事務所から他に人手を割く必要は無い。増援はこのエンデヴァー1人で事足りるとの判断だ。つまりバブルビームは有事の際の貴様の保護役だ。理解したか?」

「理解しました。ありがとうございます。」

 

バブルビームさんは小声で話しかけてきた。

 

「君、エンデヴァーさんに意見するとか肝が据わってるね。」

「そうですか?普通ですよこれくらい。というか意見しにくい環境ってヒーロー事務所として駄目な気がするんですけれど。」

「あはは、事件前はエンデヴァーさん気が立っちゃうんだよ。それ以外の時はビジネスライクな良い上司なんだけどね。」

 

「他に質問は無いようだな。ではこれにて会議を終了する。バブルビーム、車を回せ!」

「承知しました、エンデヴァーさん。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

保須に向かう車の中で、自分と焦凍はヒーロー活動の簡単な説明を受けていた。

 

国からお給金を頂いているので一応公務員だが、ヒーローの役目はいくつかある。基本は犯罪の取り締まり。事件発生時には警察から応援要請がくるらしく。それに対して逮捕協力や人命救助などの貢献度を申告する。それを専門機関の調査のうえでお給金が払われるのだそうだ。基本歩合制らしい。

あと、一応副業が許されているが、ここエンデヴァー事務所はバリバリの実践派なので副業に関しては専門外とのことだ。

 

「基本はこんなところだ、分かったかショート、メグル。」

「わかりました、エンデヴァーさん。」

「わかった。」

「...一応職場体験なんだから親子でも敬語使っとけ、焦凍。」

「フン、そんな些細なことはどうでもいい、ヒーローのことは大体把握したな。なら今は向かっている保須市のことを考えろ。お前たち二人には本物の捕物というものを見せてやる。心しておけ。」

「承知しました、エンデヴァーさん。」

「わかった、親父。」

 

「さぁ、パトロールと行くぞ、ヒーロー殺しの犯行現場は路地裏などの人気の無い町の死角が多い。お前たちもその辺は十分に注意しておけ。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

スマホ片手におろおろしている人がいた。おそらく道に迷っているのだろう。

自分は今コスチュームを着ている。ならやるべきは一つだ。

 

「お困りですか?」

「ヒーローの方ですか...ええ、実は保須総合病院までの道がわからなくて。」

「それならあっちへ行って3つ目の角を左に曲がると見えてきますよ。」

「ありがとうございます!えっと...」

「メグルです。まだヒーローの卵なんですけどね。それでは自分はこれにて、まだパトロールの続きがありますので!」

 

良い事したなーとエンデヴァー達の元へ戻る。

焦凍はいつもの無表情。

バブルビームさんは苦笑い。

エンデヴァーは怒りを堪えたような表情をしていた。

 

「おいメグル、貴様何をしている?」

「ちょっと道案内を。」

「...今はパトロール中だ、隊列を崩すときは一言俺に言ってからにしろ。」

「承知しました、エンデヴァーさん。」

 

通りの先に、転んで膝を擦りむいてる少年がいた。

 

「エンデヴァーさん、ちょっと行ってきます!」

「おいメグル!」

 

少年の元へ駆けつける。

 

「大丈夫か、ちょっと見せてみろ...」

「うん、ヒーローのお兄ちゃん。」

「大丈夫、ただの擦り傷だ。消毒と絆創膏がある。ちょっと待ってろ...はい終わり!消毒で染みたのに声を出さなかったな、偉いぞ!」

「そんなの平気だよ!だって僕、男の子だもん!」

「それが言えるなら上等さ!さて、パトロールの続きがあるから俺はこれで。段差には注意しろよ?」

「ありがとう、えっと...」

「メグルだ、まだヒーローの卵だけどな。」

 

良い事したなーとエンデヴァーさん達の元へ戻る。

焦凍はいつもの無表情。

バブルビームさんは苦笑い。

エンデヴァーさんは怒りを堪えたような表情をしていた。

 

「おいメグル、貴様何をしている?」

「転んだ子がいたので様子見に行ってました。擦り傷だったので特に問題はありませんでした。」

「隊列を離れる時は一言俺に言えと言った筈だが?」

「言いましたよ?」

「...言い方を変えよう。お節介は、俺の返答を待ってからにしろ。」

「承知しました、エンデヴァーさん。」

 

通りの向こう側に、地面をくまなく見ながら歩く女性がいた。

少し観察する。ある程度進んだあと、同じ道を引き返し始めた。その動きのパターンには覚えがある。おそらく何か落し物をしたのだろう。

 

「エンデヴァーさん、向こうの通りに落し物をしたっぽい女の人がいます。ちょっと行ってきて良いですか?」

「...何故そんな事が分かる?」

「いえ、下を見ながら同じ道を歩き回ってたんで多分落し物かと。」

「もしそうだとして、貴様が行く意味はあるのか?」

「コスチュームを着てる今、困ってる人を見過ごすのは駄目じゃ無いですか?。」

「フン、パトロールの途中だ、5分以内なら許してやる。」

「承知しましたエンデヴァー!」

 

女性の元へ走って向かい、声をかける。

 

「何かお困りですか?」

「ヒーローの方ですか...実は家の鍵を無くしてしまったんです。」

「どこで無くしたか記憶はありますか?」

「いえ、多分この辺りだと思うんですが...」

「それならまずしっかり思い出しましょう!俺の目を見てくれませんか。」

「?ええ。わかりました。」

 

写輪眼を使う。幻術で他人の記憶に干渉して鍵をなくした瞬間を思い出させた。

 

「あ、わかりました!」

「どこで落としたんですか?」

「...カバンの外ポケットに入れてました。」

「...うっかりさんって言われません?」

「実はよく言われます。」

「それでは、自分はまだパトロールの続きなので。」

「ありがとうございました!えっと...」

「メグルです。まだ卵ですけどね。それでは!」

 

良い事したなーとエンデヴァーさん達の元へ戻る。

焦凍はいつもの無表情。

バブルビームさんは苦笑い。

エンデヴァーさんは怒りを堪えたような表情をしていた。

 

「おいメグル、貴様何をしている?」

「...5分以内に戻ってこれましたよね?」

「4分40秒だ、ギリギリだがまぁそれはいい。貴様、個性を使ったな?」

「はい、物なくした場所を忘れたって言っていたので、ちょっと個性を使いました。」

 

エンデヴァーさんは無言で自分に近づき、拳骨一発放とうとしてきた。

なんとなく躱した。

 

「躱すなど阿呆!」

「すいません、つい。」

 

改めてエンデヴァーさんは殴ってきた

今度は躱さなかった。痛かった。

 

「何故貴様が殴られたか分かるか?」

 

頭を抑えながら言う。

 

「すみません、全くさっぱりわかりません。」

 

もう一発殴られた。痛い。

 

「貴様、念のために言っておくが、許可のない個性の使用は厳禁だと分かっているよな。」

「あ。」

 

無言でもう一発殴られた。痛みでバカになりそうだ

 

「まったく、雄英ではどんな教育をしているのやら。まぁ幸いにもコスチュームを着ている身だ、警察にとやかく言われる事はないだろうがな。だが次は許さん。いいなメグル、まだ貴様はヒーローではないのだ。それを自覚して自重しろ。」

「...はい、ちょっとコスチューム着てテンション上がってたみたいです。以後気をつけます。」

 

そう言った矢先に、目の前で買い物袋が破れ中身が落ちた老婆がいた。

咄嗟に体が動く。落ちた物を拾い集め老婆に渡す。

 

「はい、どうぞ。」

「おやおや、ありがとうねぇヒーローさん。でもこの袋は駄目になっちゃったし、どうしようかねぇ。」

「ビニール袋ならありますけど使いますか?」

「おや、ありがとうねぇ。それじゃあ貰おうかね、ヒーローさん。」

「どうぞどうぞ。」

 

渡したビニール袋に物を入れ替えて老婆は去っていった。

 

良い事したなーとエンデヴァー達の元へと振り返る。

焦凍はいつもの無表情。

バブルビームさんは苦笑い。

エンデヴァーはどこか呆れたような表情をしていた。

 

「貴様、今何をした?」

「見てましたよね?お婆さんのお手伝いしてました。」

「その際、貴様はビニール袋を渡したな?」

「はい。」

「贈賄に当たりかねん。渡してしまったものをどうこう言う気は無いが以後気を付けろ。」

「...マジですか⁉︎ビニール袋一つですよ⁉︎」

「渡した物の価値ではなく、渡したという事実そのものが罰せられるに当たるという事だ。ビニール袋で捕まった前例は無いが法律的にはアウトだと言うことを理解しておけ。」

「...承知しました、エンデヴァーさん。以後気をつけます。」

「貴様の了解は信用ならんことは分かった。バブルビーム、しっかり見ておけ。」

 

 

「すいません、バブルビームさん。いつもの癖でやってました。今の自分は職場体験中のプロ見習いでしたね。」

 

バブルビームさんは自分に軽くチョップ一発打ったあとこう言った。

 

「まぁ怒るところはエンデヴァーさんがしっかり怒ってくれたから俺からはこれで。勝手な行動だけど君の行動は確かに善意のものだった。それは間違いじゃないんだ。だから次からは怒られないように色々注意すること、良いね?」

「承知しました、バブルビームさん。」

 

隊列の後ろに戻ると、焦凍から声をかけられた。

 

「言われたな。」

「ただ怒られるよりずっと効くわ。次はしっかり気をつけないと。」

「次行かないとは思わないんだな。やっぱお前変わってるわ。」

「いや、それは変わり者のお前には言われたくないわ。」

「そうか?」

「そうだよ。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その後は特に何か起こる事はなく、1日目の職場体験は終わった。

自分と焦凍はエンデヴァーヒーロー事務所の仮眠室にて泊まらせてもらう事となった。

 

「本物の捕物を見せてやるって格好付けられたけど、特に収穫なかったな。」

「そりゃそうだ。どんなに親父が優秀だったとしても1日パトロールした程度で捕まるならヒーロー殺しなんて呼ばれないだろ。」

「それもそうか。でも今日のは時間が無いのは良い事だって喜ぶべきなのかねぇ。」

 

焦凍は今日を懐かしむように言った。

 

「今日のお前、正直凄かった。いつもあんな風に人助けしてるのか?」

「コスチューム着てるからいつもより若干張り切った感はあるけどな、だいたいあんな感じだ。しっかり周りを見てたら困ってる人って案外多いんだよ。」

「それを見つけるお前が凄いって事は分かった。助ける気ゼロの親父と違って普通のヒーローやってたバブルビームさんより見つけるの早かったんじゃないか?」

「それは買い被りすぎだろ。バブルビームさんは俺たちのお守りのせいで周囲に気を配れてなかっただけだよ。多分。」

「そんなもんか。」

「そんなもんだ。明日も早いし早く寝るか。」

「ああ、そうだな。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

職場体験2日目、今日も今日とて保須市へとやってきた。

 

「今日からは早朝パトロールに行ってお昼に事務所戻って夜にもう一度パトロールで良いんですよね?」

「その通りだ。ついでに言うなら昨日のパトロールは貴様らに基礎を教えるための演習であり、今日からが本番だ。心しておけ。」

「承知しました、エンデヴァーさん。」

「わかった、親父。」

「それからメグル、貴様のお節介はもう止めん。その代わり人助けついでにこいつを見せろ。」

 

そう言って、エンデヴァーさんは自分の端末に写真データを送ってきた。

 

「これがヒーロー殺しの容姿ですか?」

「その通りだ。まぁ顔をマスクで隠しているからそこまで有効な情報では無いがな。だが住民への注意喚起くらいにはなるだろう。」

「承知しました、エンデヴァーさん。...でも意外です。てっきりお節介など辞めてパトロールに専念しろ!とか言われそうだと思ってたんですが。」

「貴様はそう言われて止まるような奴だとは思えなかった、苛立たしい事だがな。ならその行動に次の意味を持たせる方が合理的というものだろう。」

「...ありがとうございます。」

「礼はいい、結果で示せ。」

 

パトロール開始である。

 

駅前にて早速困ってる男性を確認。焦った顔でカバンの中を漁っている、おそらく定期か何かを落としたか忘れたかしたのだろう。

 

「エンデヴァー、早速ですが個性の使用許可をお願いします。あそこの男性が落し物か忘れ物かをしているみたいです。」

「フン、許可する。行ってこいメグル。」

「承知しました、エンデヴァーさん。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その日は、さまざまな人助けこそあったものの、大きな事件は起きなかった。ヒーロー殺しのせいで市が厳戒態勢にあるのだから当然といえば当然だった。

 

だが、ヒーロー殺しはまだ見つかっていない。この街の恐怖の根源を取り除けるかは自分たち頑張り次第だと思うと、次の日も頑張ろうとの気持ちが湧くというものだ。

そんな事を考えながら次の日に向けて自分たちは睡眠をとるのであった。

 




設定だけは出してた巡の人助け。いまいち機会が無くて描写できませんでしたけどやっと書けました。
巡くんは、暴力団関係者だとか言われつつもこんな事を続けてました。転生者ゆえの強靭なメンタルの賜物です。
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