意識が戻った瞬間、目の前には先輩の顔があった。
さっきの意識が何かを超える感覚を、記憶では無いところが覚えている。
あれが、タイムリープだ。
「先輩、逃げましょう!陰我とかいうのが先輩を殺しにやってきます!」
「...キスしたと思ったら突然そんな知らせ...タイムリープに成功したのか。」
「はい、そうみたいです。」
「なら、俺は行く。お前は逃げろ。」
「先輩⁉︎」
赤い目で真っ直ぐこちらを見る先輩は、どこかが壊れているように見えた。
「陰我は何処から来る?」
「...正面玄関からです。」
「広いな...まぁやれない事はないか。」
「何をする気ですか?」
「不意を打つ。」
それだけを言って、先輩はゆっくりと身体を玄関の方へと進めていった。
だが、ただその姿を見ているだけなんてできる訳がない。
私は急いで先輩に肩を貸した。
「先輩が勝つまで、私も協力します。」
「...そうか。頼む。」
そうして、二人で受付カウンター裏へと潜んだ。正面玄関から入ってくるあの終わった男を待ち伏せする為に。
先輩が殺されてしまうあの光景の恐怖から逃れる為に、先輩の手を強く握る。どこか壊れた先輩は、それでもしっかりと握り返してくれた。硬くて優しい。先輩らしい手で。
こんなに傷ついていても、先輩は先輩だった。その事が嬉しくて少し笑みが溢れた。
不意に音楽が鳴り響く。正面玄関の自動ドアが開いた音だ。
「行ってくる。」
「はい、見ています。」
男の足音だけが響く。それを頼りに先輩は高速移動で奇襲を仕掛けた。
だが、その奇襲は男に読み切られていた。
半歩だけ動いて先輩を回避した男は、そのまま先輩を殴り飛ばした。
ロビーに転がる先輩。だが男は掌を向けた後、すぐにあの木を伸ばす技を使っては来なかった。
「...どうして私が来ることを知っていた?」
先輩は答えなかった。もしかしたら答えることができないほどのダメージを負ってしまったのかもしれない。
恐怖に身体を縛られるな、時遡祈里。
先輩を救うには、今出て行くしかない!
「...まぁ、大方生き残った誰かの個性だろうな。面倒な事だ。」
「先輩!」
「に、げろッ!」
「そいつが鍵か、探す手間が省けたな。」
カウンター裏から飛び出して先輩を庇おうとする。
でもそれは致命的に遅かった。
「挿し木。」
先輩の身体を再び貫く木の槍。生える枝。
団扇巡という先輩は、私の前であっけなく死んだ。
走る勢いのまま、先輩に駆け寄る。流れ出る血の生暖かさが先輩の命のように思えてならなかった。
「嫌ぁああああああああ!」
そうして、私はまた次元を超えて飛んだ。
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それから何度も先輩は男を奇襲しようとした。だが男はどれだけ手を変えても当然のように回避し、対応し、そして先輩を殺していった。
もう、今が何度目かを数えるのは止めてしまった。
気付くのが遅すぎた、今の傷付いた先輩では絶対にあの男に勝てない。
だから私は方針を変えた。先輩を必ず生かすことだけを考えようと。
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「何も言わずに私の言葉を信じて下さい、先輩。」
「後輩?」
「裏口から外に行きましょう。外に出ればプロヒーローがいます。」
嘘だ、外にヒーローがいるかはわからない。だが今は正面玄関から先輩を遠ざける事だけを考えて私は先輩に嘘をついた。
だが、裏口から出ようとした際に目にした光景が、私の本当の絶望の始まりだった。
「どうして⁉︎」
「何を驚いているかは知らんが、まぁいい。」
そこからは最初の光景をなぞったようだった。男が陰我と名乗り、それに逆上した先輩が無策で突っ込んで木の槍に殺される。
そして再び次元を超えた。
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それからの行動はおかしかった。正面口と裏口どちらにも存在する男を躱すため、中庭から逃げようとしたり、窓を割って外に出たり、駐車場から外に出ようとしたり、考えられる様々な方法で外に逃げようとした。
だが、絶対にあの男はいた。どこに逃げても、何処から逃げても絶対に。
携帯で外部に連絡を取って助けて貰おうとしても、何故か圏外になっていてどこにも繋がらなかった。病院内部の電話も同様だった。
病院からは逃げられない。そう運命付けられているのかもしれなかった。
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4階の大部屋の病室のベッドの下、そこに先輩は隠れていた。私は違うベッドの下に。この病室を確認したが、誰も生き残りは居なかった。心が麻痺してきている事がわかる。
だが、男は現れた。真っ直ぐと先輩の元へ向かって。
それを見た先輩は潔くベッドの下から抜け出した。ベッドの上にいる人に被害が出ないようにだろう。
「どうして隠れているのがわかった?」
「教える馬鹿がいると思うか?」
「...そりゃそうか。」
「逆に聞こう。どうして追っている事がわかった?」
「教える馬鹿がいると思うか?」
「...それもそうか。」
そうして先輩は構え、戦い、そして殺された。
死に倒れた先輩の目が私と合った事で、私はまた耐えきれなくなって、そしてまた次元を超えた。
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何処に隠れても、結果は同じだった。男は真っ直ぐに先輩の元へと向かっていった。発信機か何か仕込まれているのではないかと調べてみても、そんなものはなかった。
訳がわからなかった。それでも次は隠れられると信じて、気付けば病院全ての部屋を試していた。
倒せない、逃げれない、隠れられない。
もう、私の心は限界だった。
先輩の死を見ても、最初ほどの感情の爆発が起こらなくなってしまった。このままではそう遠くないうちに飛べなくなるだろう。
だから、最後に最も先輩と長く居られる選択肢を選んだ。
この絶望からの逃避という、最悪で最後の選択肢を。
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「着きました。」
「ああ。」
先輩に肩を貸して屋上に登る。
先輩は、何も聞いてこなかった。
私も、何も言う気にはなれなかった。
ただ鋭い先輩の事だから、タイムリープの事は感づいているんだと思う。そうじゃなかったら善子さんたちを置いて屋上に行くなんて承諾しない筈だから。
二人で、屋上から外の景色を見る。朝日が、とっても綺麗だった。
知らず私の目からは涙が流れて、先輩はそれを拭ってくれた。
だから、つい言葉が溢れ出した。
「...どうして、先輩は私の言うことを聞いてくれたんですか?」
「お前が、声にならない『助けて』を叫んでいたように見えた。だから、せめて一緒にいようと思ったんだ。」
「先輩自身も辛いのに?」
「俺の傷を理由に、誰かを助けないのは違う。そう思っただけだよ。」
その言葉に、遠い記憶を思い出す。いつかどこかで、同じように先輩にそんな事を言われた気がした。どこかは思い出せないけれど、きっとそれが、私のこの思いのオリジンなのだろう。
「先輩、私、団扇先輩の事が大好きでした。いえ、今も大好きです。」
「...ありがとう、時遡後輩。」
私は先輩を抱きしめて、先輩は私を抱きしめてくれた。この幸せがずっと続けばいい。本当に心の底からそう思った。
先輩の中に、張りぼての生きる意味が生まれたのをなんとなく理解できた。それが微かな希望でも、私の事を願ってくれていて本当に嬉しかった。
でも、ここは地獄のままだった。
終わった男がやってくる。
「屋上にいた理由は何故だ?」
答えずに、先輩は私を背中に庇う。
「もう一人居るとはな...名前は何と言う?」
「時遡祈里です、陰我。」
「...イレギュラーか、しかも情報系の個性持ち。ここで出会えて良かったよ。」
「...顔と名前か。」
「...鋭いな、本当に厄介な手合いだよ貴様は。」
先輩は、手を強く握りしめその後私の目を見た。
先輩の、何かが切り替わる音が聞こえたような気がした。
「俺が屋上に居た理由を教えてやる。それは!」
先輩は、振り返って私を抱き抱え、屋上から飛び降りた。
「逃がす為だ!」
そして先輩は腰の機械を操作し、ワイヤーを壁に刺して屋上から一気に降下した。
この風を切る感覚は覚えている。先輩と今の私が最初に会った時も、こうして先輩に抱かれて風を切っていたのだから。
地面に着地し、私を抱き抱え先輩は走る。屋上に男がいる以上、距離は稼げた筈だった。だが男も屋上から飛び降り、足から木を伸ばして着地した。
「やっぱ影武者か。因果律予測なんて個性じゃあ、運命に映らない俺は殺せない。木を操る個性か?」
「さぁな。」
「なんにせよやる事は変わらない!走れ後輩!ヒーローを呼んでくれ!コイツは俺が止める!」
「先輩⁉︎駄目です、正面からじゃあそいつは倒せません!」
「なんとかする!」
その根拠のない言葉に一瞬惚けて、でもそれが最適解だと考えられた。私が近くにいる事は、足手まといにしかならない。
そうして振り返った先に見えたモノを見て、私は先輩を突き飛ばした。
そして、私のお腹に木の槍が刺さった。
最後に一回だけでも、先輩を守れた。それが嬉しくて笑みが溢れた。
でも、最後まで祈里と呼んでもらえなかった事、それだけが少し後悔だった。
だから、最後に一言だけ声が出たのだと思う。
今の投げやりになってしまっている先輩を正道に戻したい、そんな願いからの一言が。
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「後、輩?」
突然突き飛ばされた俺の目に映ったのは、木の槍に貫かれながらも笑っていた時遡祈里という少女と、
「まだ生き残るか」
「だが次はない」
二人の同じ顔の男は、それぞれ違う行動を取った。
一人の男から出てくる木の槍を後輩を持って躱す。まだ治療の可能性があるかもしれない。そう自分を騙せない嘘をつきながら。
だが、もう一人の男が蓮の花を咲かせた瞬間に、身体の自由はなくなった。身体が痺れて動かない。
もう、打つ手はない。ここで終わりだ。だから最後はせめて俺を好きだと言ってくれた彼女の方へと顔を向けて。彼女の最後の言葉を聞いた。
「生きることを、諦めないで。」
その言葉と共に彼女の目からは光が消えた。命が終わったのだろう。
最後のタガが外れるのを感じた。
多くの人が死んだ。父のように慕っていたうずまきさんが死んだ。弟だと思っていたヒカルが死んだ。俺を許さずとも、家族だと認めてくれて母さんが死んだ。暖かな温もりを持つ、未来溢れる筈の妹が死んだ。
そして、俺に愛を囁き、張りぼての生きる意味をくれて、俺に願いを残した彼女は、今目の前で死んだ。
「「終わりだ、団扇巡。」」
思った事はただ一つ。彼女と共に未来に生きたかったという事だけ。
それをきっかけに、右目から流れる血涙とともに自分と後輩は
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「「消えた...」」
二本の挿し木が当たる直前に、団扇巡と時遡祈里の姿はかき消えた。
その現象を見た後、転送系の個性が介入してきたのだと判断した。このままでは多くのヒーローや警察に介入されてしまう。それではこれまで隠れて来た意味が無くなる。
「団扇巡の位置が探れない。...そういった類の個性か?何にせよ今はもう引き時だ。幸い火隠は自力で始末をつけたのだから私に繋がる線は無い。」
そんな言葉と共に、二人の男と、
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数時間後、異変を察知した市民からの通報がきっかけとなり長野県立総合医療センター怪死事件は世に出る事となった。
そしてその捜査の最中、少年と木の槍に貫かれた少女は突然に現れた。まるで異空間から現れたかのように。
「大丈夫か、君⁉︎何があった⁉︎」
「...どうして...いや、そういう力か、この目は。」
少年は立ち上がり、そして警察官と目を合わせ起きた事を幻術で伝えた。
「後で捜査本部に案内して下さい、この事件の真相を広げます。」
「わかった。...その娘はどうする?」
「検死に回します。後輩に刺さってる木は個性由来のモノ、何かの証拠になるかもしれませんから。」
「...いいのか?」
「いいんです。もう決めましたから。」
「俺は、陰我の全てを否定する。俺の全てを使ってでも。」
ヒーローコスチュームを着たその少年の顔は、氷のように冷たくなっていた。
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死傷者412名、生存者1名、それが長野県立総合医療センター怪死事件の被害者総数だそうだ。その生存者1名とは俺の事である。
これが深夜から朝方にかけての出来事だった事が救いだ。当直以外の医者や外来の患者のいる時間帯に起きていたら被害者数は跳ね上がっていただろうから。その事は火隠の、或いは陰我の良心だったのだろうか。まぁそんな事はどうでもいい。
影分身で事情聴取を行いながら本体の俺は街の監視カメラ網を見せて貰っている。仮免ヒーロー兼目撃者としての捜査協力の許可を貰ったからだ。
病院の監視カメラのデータはバックアップも含めて消去されており、警備システムも停止していた。当然指紋は残っていない。どうやって強固な警備システムのセキュリティを抜けたのかも不明だ。
だが、確かに顔は見た。今はその記憶を頼りに作ったモンタージュ写真で街を監視しているところだ。
歯痒いが、今の俺には休息が必要だった。コンディションを整えなければ陰我、あるいはその影武者は倒せない。
「ヒットした!8時24分発の電車で東京方面に向かってる!」
「...他のヒーローに連絡は?」
「都内にある陰我事件対策本部に連絡はやったよ!センチピーダー達と協力して追い詰めるんだ、ヒーロー!」
その言葉に応える気にはなれなかった。
「待って、同じ顔の人物がヒットし続けてる!電車だけじゃない、タクシー乗り場にも、徒歩もいる!」
「方向はバラバラですよね。」
「⁉︎ええ、そうよ!」
「奴は木を使って分身を作れます。その操作可能距離がどの程度かは知りませんが、監視し続ければいずれ本体の近くにいる奴以外は消えるでしょう。俺は長野県内に当たりをつけて探しに行きます。」
「わかった、監視網を徹底しておく!」
情報フィードバックにより事情聴取の内容が伝わってくる。陰我の手勢である火隠血霧は怪死事件の被害者の中にいたようだ。なんとなくそうではないかと思っていた。陰我が何度も同じ手勢を使うとは思えないからだ。もう用済みというところだろう。
それを聞いても、心は今では痛まない。
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陰我が分身で警察を撒こうとした事で、因果律予測を持つ陰我を正攻法で捕まえるのは不可能だとわかった。なら奇策を使うしかない。
占いアプリをインストールする。名前は運命予報。本名と顔写真を必要とする占いアプリだ。
その機能の一つを使って、メッセージを送る。
『長野県、旧うちは村跡地、南賀ノ神社にて待つ。』と。
返答はすぐに来た。『必ず行く。』と
向こうも今日の襲撃で少なくない犠牲を払った。感知できない寄生虫殺人を行う火隠は向こうにとっても鬼札だった筈だ。だから、今日のうちに終わらせようとするだろう。イレギュラーの拡散を嫌って。
久しぶりにやってきたが、相変わらず黒炎は燃えている。だが、触れても何も感じない。心が鈍化してしまったのだろうか。
まぁどうでもいいことだ。
神社へと歩みを進める。道のりは覚えている為、特に迷う事はなく辿り着けた。
門番のように立っている篝さんの泣澤女を無視して、境内の中へと行く。今の俺の目なら、写輪眼の幻術程度わけないからだ。
程なくして篝さんの姿が現れる。挨拶などのおべんちゃらは必要ないだろう、この目を見せれば。
「来たの、巡くん。...その目が理由?」
「はい。これから間違う者として、先人の言葉を見にきました。」
「そう...道を決めちゃったのね。」
「ええ。」
「なら死人の私が言う事は何も無いわ。いってらっしゃい。」
「はい。行ってきます。」
そうして畳の下の入り口に入り、エネルギーの道案内通りに道を行く。そして見たその石碑に現れた言葉を、スマホの辞書片手になんとか読み解く。
写輪眼、悲しき別れにて万華鏡へと至る
されどその力に溺れるべからず、その邪心に飲まれるべからず
平和を祈る心の光によりその力は正道に戻る
我が子たちよ、心の光を忘れることなかれ
汝が目覚めしその瞳、祈りを持って開かれし時、真なる汝現れん
それは汝が祈りの形、力のみを見るべからず
「祈りの形、か...」
この言葉の真の意味は、今の俺にはまだわからない。
だが祈りの形という言葉は、ひどくしっくりきた。
この言葉を深く心に刻んで、一礼した後石碑の前を去った。
きっと俺は、自分の祈りと先人の祈りを踏みにじることになると思うから。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
時刻は午後1時、バイクのエンジン音と共に、その男はやってきた。
相変わらずの終わった雰囲気を纏った男が。
「...正直、来るかどうかは半々だった。」
「罠ではないとわかったからな。」
「因果律予測か。」
「ああ、そうだ。」
「お前が、陰我なんだな。」
「ああ、そうだ。」
階段を登りきった男と正面から相対する。
聞きたい事は正直山程ある。だが今はそれよりも優先する事がある。
この胸の、黒い想いだ。
「「お前を殺す」」
瞬間、周囲全方向から陰我が現れる。数は30人程。多重木遁分身の術だろう。
そして周囲から一斉に挿し木の術が放たれる。360度、逃げ場はない。
故に、取るべき行動は防御だ。
今から考えると、神郷数多という似た力を使う少女と出会えた事は幸運だったのだろう。だからこそ初めてにもかかわらず、その精度は完璧な物だった。
「何だ、骨の盾ッ⁉︎」
「この術を知らないという事は、その力も誰かから奪ったんだな...お前を殺す理由が一つ増えた。」
身体中を走る痛みは、医療忍術で誤魔化す。
この術での戦闘可能時間はそう長くないだろう、だが問題はない。
「一つ教えてやる。お前の木分身は杜撰だ。」
どんなに外見を似せていても、どんなに空気を似せていても、
「だから俺に見抜かれるッ!
右目の瞳術で本体を一瞬吹き飛ばし、その瞬間に移動術で急接近する。そして
「桜花衝!」
この凄惨な戦いの初撃は、陰我の顔面へと打ち込まれた俺の拳だった。
リンクの絶たれた周囲の木分身は、その姿を木へと変えていった。だが、陰我はまだ生きている。その身体にある
「柱間細胞...」
何処かの転生者から奪ったであろうその力は、健気にも陰我を生かしていた。
ついに本格登場、魔法の言葉柱間細胞。陰我の個性の制限などの問題は全てコレで解決します。