そのイメージがついたのはいつからだったでしょうか。
原作屈指の強キャラで、オリ主の戦闘力の高さを見せる初舞台としては最高だったという事なんでしょうかねー。
雄英高校は午前中は意外と普通だ。必修科目、英語などの普通の授業。ヒーローが担任であるなんて事以外は特に何か変な事は無い。せいぜい少し進度が早いくらいだろう。
昼食はクックヒーローランチラッシュによる高品質低価格な学食。雑費節約のためお弁当男子となろうかなんて事を一時でも考えたのが馬鹿らしくなる安さと美味さである。この白米には、勝てないッ!
そうして午後の授業、やっとヒーロー科らしくなる時間。ヒーロー基礎学の時間だ。
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ヒーロー基礎学といえばこの人、画風の違う我らがヒーロー
「わーたーしーがー!!普通にドアから来た!!!」
新人教師、オールマイトの授業である。
「オールマイトだ...!!すげえや本当に先生やっているんだな...!!!」
「
「ヒーロー基礎学!ヒーローの素地を作る為、様々な訓練を行う科目だ!!」
BATTLEと書かれたカードを取り出しオールマイトは言った
「早速だが今日はコレ!!戦闘訓練!!!」
「戦闘...」
「訓練...!」
「そしてそいつに伴って...こちら!!!」
オールマイトは何かを操作した。すると教室左前にあった奇妙な空間から5本のロッカーが引き出されていき、21の箱が露わとなった。
「入学前に送ってもらった『個性届け』と『要望』に沿ってあつらえた...
「おおお!!!!」
生徒たちは大興奮であった。
「コスチュームか、特に指定していないんだがどうなってるかな。」
自分も、ちょっとだけ興奮していた。
「着替えたら順次グラウンド・βに集まるんだ!!」
「はーい!!!」
「格好から入るってのも大切な事だぜ少年少女!!自覚するのだ!!!!今日から自分は...ヒーローなんだと!!
さぁ!!始めようか有精卵共!!」
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自分はすぐ着替え終わった。なので同じくすぐ着替え終わった尻尾の少年へと話かけてみた。
「尾白だっけか?似合ってるぞその道着姿。」
「ありがとうえっと...団扇!」
「正解!」
「お前は、なんていうかダークヒーローっぽいな。」
「黒コートだからな。特に要望していないのにこれだぜ?俺のイメージそんなに暗いかなぁ」
「さぁな、でもお前も似合ってるぞ!」
「ありがとな。にしても尾白、お前この前のテストといい、今の道着着慣れてる姿といい、相当鍛えてるな?」
「そういうお前こそ。あの指壊した奴を楽にしてたから鎮痛の個性だろ?てことは体は普通な筈なのに俺のすぐ下の成績、かなり鍛えてないとできないことだ。」
「鎮痛もできる個性さ、詳細はまぁ授業後にでも。にしても俺ら着替えるの早かったなー。意外と暇だ。」
「遅くて怒られるより良いだろ。...最後の奴が来たな。」
「それじゃあもうそろそろ始まるな。尾白。訓練頑張ろうぜ!」
「ああ!」
いつのまにか周囲に集まって来た多種多様なコスチュームの有精卵たち、最後の1人がやってきたのを見たオールマイトは、話を始めた。
「始めようか有精卵共!!!戦闘訓練のお時間だ!!!
良いじゃないか皆、カッコ良いぜ!!ムム⁉︎」
オールマイトは緑谷の二本の触角を見て、顔を背けた。ちょっと顔が赤かったので、きっと照れているのだろう。
そんなオールマイトを見て、ロボのようなコスチュームを着た少年、飯田が言った。
「先生!ここは入試の演習場ですが、また市街地演習を行うのでしょうか⁉︎」
オールマイトは答えた
「いいや、もう2歩先に踏み込む!屋内での
監禁・軟禁・裏商売...このヒーロー飽和社会、真に賢しい敵は
君らには『敵組』と『ヒーロー組』に分かれて、2対2の屋内戦を行ってもらう!!」
「基礎訓練もなしに?」
とカエルの異形型個性の少女、蛙吹梅雨は質問した。
その問いにオールマイトは、ガッツポーズで答えた
「その基礎を知るための訓練さ!ただし今度はぶっ壊せばオーケーなロボじゃないのがミソだ。
その答えに、クラスの面々は思い思いの質問をぶつけていった。
「勝敗のシステムはどうなります?」
「ブッ飛ばしてもいいんすか。」
「また相澤先生みたく除籍とかあるんですか...?」
「分かれるとは、どのような分かれ方をすればよろしいですか。」
「このマントヤバくない?」
「んんん〜聖徳太子ィィ!!!」
そう零したオールマイトは、ポケットからカンペを取り出し更なる説明を始めた。
「いいかい、状況設定は『敵』がアジトに『核兵器』を隠していて、『ヒーロー』はそれを処理しようとしている!」
設定アメリカンだな、と皆が思った
「『ヒーロー』は制限時間内に『敵』を捕まえるか『核兵器』を回収する事、『敵』は制限時間まで『核兵器』を守るか『ヒーロー』を捕まえる事。」
オールマイトはどこからともなく箱を取り出しこう言った
「コンビおよび対戦相手は、くじだ!」
「適当なのですか!」
飯田が思わず叫んだ。
それに緑谷は、なだめるように言葉を紡いだ
「プロは他事務所のヒーローと即席チームアップする事が多いし、そういう事じゃないかな...」
「そうか...!先を見据えた計らい、失礼しました!」
「いいよ、早くやろ!!」
そんなムードの中、自分はあ、この新人教師このままなら何も言わないな、と思い、質問を投げかけた。
「オールマイト先生、このクラス21人なんですけど、余った1人はどうなるんですか?」
オールマイトは、本当にうっかりしていたようで一瞬『え?』という顔になった後、カンペを見直してからこう言った
「おおっと、すまないうっかりだ!このクジの中にはひとつだけチーム名の書いていない当たりが存在する!それを引いた人はみんなのクジを戻してからもう一度クジを引いて、書いてあるチームへと3人目として加入するのさ!」
八百万がそれに反論する
「それでは、一つのチームだけ有利になってしまうのでは?」
「なぁに、3人チームには当然ハンデをつける。3人チームはヒーロー側固定で、制限時間が2/3、10分間になる!1分1秒が重要となる現場で時間が5分も短いというのは相当に厳しいぞ!
さぁ今度こそ説明は終わりだ、皆クジの時間だぞ!」
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自分は、何も書かれていない当たりのボールを手に持ち、思わず声に出して言う。
「こういうのって言い出しっぺの法則って奴ですかね。」
「なぁに、それをラッキーにするかアンラッキーにするかは次の引き次第さ!」
オールマイトの言うことは最もだ。それでは次のドローに賭けてみよう。
「それでは...ドロー!Bチームか、Bチームって誰?」
「俺たちだな、よろしく頼む。」
そう言ってきたのは、両手に3つの腕を持つマスクの少年、障子目蔵であった。
その隣にいる近寄るなオーラを出しているのは左半身を氷で覆うようなコスチュームの少年、轟焦凍だ。
「確か、障子と轟!で合ってるか?」
「ああ、合っている。お前は...」
「団扇巡だ、あおぐ団扇に巡り合わせの巡でな。さ、早速作戦会議と行こうぜ。相澤先生じゃないけど、時間は有限だ。」
3人は、それぞれの個性を紹介し合った。
障子の個性は『複製腕』触手の先端に自分の身体の一部を複製する事ができる。耳を複製すれば、索敵もできるとは本人の談だ。
轟の個性は『半冷半燃』左で燃やし、右で凍らせる。かなりの範囲を一度に攻撃できるらしい。
自分の個性は『写輪眼』催眠眼と生命のエネルギーを見る目を兼用する魔眼系個性だ。
そんな3人が集まって思う。
「索敵、尋問、殲滅。三拍子揃ったこのチーム、正直負ける気がしないんだが。」
「相手がどのチームになるかはまだわからん、油断は禁物だぞ。」
「そうだな、それに轟の炎も核兵器相手にするんじゃ使うのは避けた方が良いよな。」
そんな言葉に少し反応したのか、轟はこんな言葉を零した
「戦闘において、
自分と障子は、?マークを頭に抱えた。まぁ、物凄いうろ覚えの原作知識からしばらくはそういうキャラだと分かっていたから、自分はこんな事を言った。
「まぁ、事情は人それぞれか。それに、個性把握テストの時に見せた氷の方だけでも相当に強いのはわかっているしな。轟が炎を使わないってんなら、使わないで勝つ作戦を練れば良いだけだ。そうだろ、障子。」
微妙に納得していない感はあるが、障子も頷いてくれた。
「そうか...でも、お前らが策を練る必要はねぇ、俺が一瞬で終わらせる。」
「言ったな轟、一発で決められなかったら俺と障子にジュース奢れよ?一発で決めたら俺が奢ってやる。最近東京に進出してきた千葉のソウルドリンク、MAXコーヒーをな!」
轟は、興味なさげに
「そうか。」
とだけ呟いた。
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一回戦、というか緑谷と爆豪の勝負は激戦だった。開幕と同時に奇襲してきた爆豪、それを回避し爆豪との1対1に持ち込んだ緑谷。
緑谷は初め爆豪の動きを読み切り投げを決めるなど、個性を使わず渡り合っていた。それに対し爆豪はコスチュームを使った最大火力、個性を活用した空中戦闘などで徐々に戦闘のペースを取り返していった。そんな爆豪を狙ったポイントまで誘導する緑谷の知略、そしてついに使った緑谷の個性による麗日への援護。
勝敗は、ヒーローチームの勝利となった。
「負けた方がほぼ無傷で、勝った方が倒れてら...」
「試合に負けて、勝負に勝ったというところか。」
「訓練だけど。」
負傷した緑谷を搬送ロボに任せ、オールマイトは残りの3人を連れて地下のモニタールームへと帰ってきた。
「まぁつっても、今回のベストは飯田少年だけどな!!!」
「なな!!?」
驚いた飯田をよそに、蛙吹は素直に疑問を投げかけた。
「勝ったお茶子ちゃんか緑谷ちゃんじゃないの?」
オールマイトは勢いよく手をあげながら皆に問いを投げかけた。
「何故だろうなあ〜?わかる人!!?」
その問いに、八百万は即答した。
「ハイ、オールマイト先生。それは、飯田さんが一番状況設定に適応していたから。爆豪さんの行動は戦闘を見た限り私怨丸出しの独断。そして先ほど先生が言っていたように屋内での大規模攻撃は愚策。緑谷さんも同様の理由ですね。
麗日さんは中盤での気の緩み、そして最後の攻撃が乱暴すぎた事。ハリボテを『核』として扱っていたらあんな危険な行為出来ませんわ。
相手への対策をこなし且つ、『核』の争奪をきちんと想定していたからこそ飯田さんは最後対応に遅れた。ヒーローチームの勝ちは『訓練』だという甘えから生じた反則のようなものですわ。」
そのあまりにも理路整然な答えに、オールマイト先生ですら言葉をなくした。シーンと擬音が聞こえてきそうな一瞬であった。
オールマイトは若干震えながら
「ま...まぁ飯田少年もまだ固すぎる節はあったりするわけだが...まあ...正解だよ、くぅ...!」
と、サムズアップとともに答えた。
八百万は胸を張り
「常に下学上達!一意専心に励まねば、トップヒーローになど、なれませんので!」
と言った。
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爆豪と緑谷による建物へのダメージのため、所を変えての第2戦
自分たちBチームと、尾白、葉隠のコンビのIチームの訓練である。
「さて、俺たちの番だな。障子、尾白と葉隠の様子はどうだ?」
「4階北側の広間に一人、もう一人は同階のどこか...素足だな...透明の奴が伏兵として捕らえる係か。」
轟はごく当たり前の事のように言った
「外出てろ、危ねぇから。向こうは防衛戦のつもりだろうが...俺には、関係ない。」
その言葉とともに轟はビル全体を一瞬で凍結させた。
「確か向こうのチームがいるのは4階だったな、行ってくる。」
「それなら俺も付いてくぞ、俺の眼は人のエネルギーを見れる。透明人間葉隠からの奇襲が無いとは限らないしな。」
「それなら俺も行こう、あの規模の凍結とはいえ回避されている可能性はある。俺なら足音で動いている者の有無を感知できる。それに、時間もないしな。」
轟は相変わらず無表情のままで
「勝手にしろ。」
と言った。
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心配していた葉隠からの奇襲は俺が見破った。と言っても彼女の足はしっかり凍っていたので轟一人でも注意すれば見極められただろう。
念のため確保テープを巻いて北側の広間へ。
核を守っていた尾白も、両足が凍っていて身動きが取れない状況にいた。
轟は威圧感を込めて
「動いてもいいけど、足の皮剥がれちゃ満足に戦えねぇぞ。」
と言いながら、核へと歩いていった。
尾白の後ろから確保テープを巻き付られるようにと回り込んだ俺は言った。
「それに、万が一誰かを確保できてもここにいるのは3人、詰みって奴だよ。」
尾白は、悔しそうに歯噛みした。
そうして、轟は核へと接触した。
「ヒーローチームWIN!!」
左の熱で尾白の氷を溶かしながら轟は言った。
「悪かったな。レベルが違いすぎた。」
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尾白同様に葉隠の氷も溶かした轟
相変わらずの近寄るなオーラだが、そんな轟に思わず自分は声をかけていた。
「戦闘以外の人助けになら左の個性を使うんだな、轟は。」
声をかけられた事にイラついたのか、若干棘のある声で
「なんか文句あるのか?」
と、返してきた。
「轟が思ったより良い奴で良かった。そう思っただけだ。まぁ16年も生きてるんだ、色々あるだろうから事情は聞かない。だけどそんなに嫌っている個性でも、誰かを助ける為になら使えるお前を、俺は尊敬する。」
轟は若干毒気を抜かれたようで
「そうか。」
とだけ返してきた。
「轟、これからもよろしくな!」
その言葉に答えは、歩きながら右手を上げるという適当なものであった。
「...クールな奴だな、轟は。」
「轟に比べたらアレだが、障子も割とクール系だと思うぞ。」
「そうか?お前も見た目だけならクール系と言えなくはないぞ。」
「実はBチームはなんちゃってクール系トリオだったのか。...あ」
「どうした団扇?」
「今回ってぶっちゃけ障子の索敵と轟の氷結だけで終わったから俺の評価ってどうなるんだろう。」
「さあな、だがお前も何もしていない訳じゃない。それなりの評価はもらえるだろうさ。」
「そうだと良いな。」
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自分たちの訓練は終わった。自分たちのチームの総評は、轟が強すぎただけでなく障子の索敵、自分の葉隠警戒もきちんと評価に入っていた。
相手チームも轟により何もできなかったが基本の作戦は良かったので、そこはきちんと評価されていた。
その後もいろんなチームの訓練があり、いろんなチームへの総評があった。
そんなこんなで、記念すべき第一回ヒーロー基礎学は終わりを迎えた。
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皆を集めてオールマイトは言った。
「お疲れさん!!緑谷少年以外は大きな怪我もなし!しかし真摯に取り組んだ!!初めての訓練にしちゃみんな上出来だったぜ!」
「相澤先生の後でこんな真っ当な授業...なんか拍子抜けというか...」
「真っ当な授業もまた私たちの自由さ!それじゃあ私は緑谷少年に講評を聞かせねば!着替えて教室にお戻り!!」
オールマイトは超スピードで去っていった。
ぶどう頭の少年、峰田はその様に思わず呟いた。
「?急いでいるなオールマイト...かっけえ。」
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放課後、切島の提案で今回の戦闘訓練の反省会をする事となった。
「やっぱ初戦の緑谷と爆豪凄かったよなー。あんな熱いバトルとか、俺たちも全力でやらなきゃってなるよな!」
「凄かったってのは2戦目の轟もだよねー。私、何もできずにカチコチにされちゃったよ!」
「俺が個人的に良いって思ったのはテープの瀬呂、だったか?あいつの個性でのテープの結界だな。あれやられると近接以外に手がない奴は詰みかねないレベルの必殺戦法だろ。」
「ありがとな、団扇、で良いんだよな。そういやお前の個性って何なん?個性把握テストの時緑谷になんかしていたから鎮痛とかか?」
皆は自分の個性に恐怖せずにいてくれるだろうか。そんな恐怖が少しだけ頭をよぎった。が、過度の心配は無用の長物だろう。普通を装いいつも通りをイメージして答えた。
「俺の個性は『写輪眼』催眠と生命エネルギーを見る個性の複合型の魔眼系個性だ。」
「あー、だから団扇は私のこと見つけられたんだー。近くにきたら不意打ちしよう!って思ってたのに先手取られちゃって何もできなかったよー。」
「へー、団扇は催眠系の個性だったのか。なるほど、それで体壊した緑谷に痛みがいかないように催眠をかけてたって訳か...良い奴だな、お前!」
思いの外好評でびっくりした、これがヒーロー科のメンタルか...
そんな中峰田がこんなことを訪ねてきた。
「なぁ、催眠って、エロい事できんの?」
「できるけどしねぇよ!こんな個性でもモラルは人並みに保っとるわ!」
その言葉を聞いて、女子は一歩自分から後ずさった。まぁ、そりゃ怖がるよな。
「おい峰田、お前のせいで女子から微妙に距離取られたんだが。」
「知るかよ、催眠能力なんて超強個性持ってるんだからそれくらい受け入れろイケメン野郎。」
「...俺お前になんかしたか?峰田。」
「オイラよりイケメンの奴はみんな滅べって思ってる。」
「最悪だなお前⁉︎」
そんな本来の趣旨から若干ずれた、ただの駄弁りになってきた反省会、そんなタイミングで入ってきたのは、右手に腕つりバンドをつけた緑谷だった。
「おお緑谷来た!!!おつかれ!!」
切島を筆頭に、爆豪とのバトルに感化された連中がわらわらと集まって来た。
「何喋ってっかわかんなかったけど、アツかったぜおめー!!」
「よく避けたよー」
「1戦目であんなのやられたから俺らも力入っちまったぜ」
「俺ぁ切島鋭児郎、今みんなで訓練の反省会してたんだ!」
「私芦戸三奈!よく避けたよー!」
「蛙吹梅雨よ、梅雨ちゃんと呼んで。」
「俺、砂藤!」
「わわ...」
あまりの勢いに押されて狼狽える緑谷
だが、緑谷に群がらなかった面々も自由に会話を続けていた。
「騒々しい。」
「麗日、今度飯行かね?何好きなん?」
「おもち...」
「机は腰掛けじゃないぞ、今すぐやめよう!!」
「ブレないな飯田くん!」
「本当にな。」
そんな会話をしていた麗日は、緑谷の負傷が残っている事に気がついた。
「あれ⁉︎デクくん怪我!治してもらえなかったの⁉︎」
周りを見渡しながら、緑谷は答えた。
「あ、いや、これは僕の体力のアレで...あの麗日さん...それよりかっちゃんは?」
「みんな止めたんだけど、さっき黙って帰っちゃったよ。」
それを聞いた緑谷は、すぐに教室を飛び出していった。
「どうしたんだろデクくん。」
「爆豪に話でもあるんじゃないか?訓練の時なんか言い合ってたみたいだし...あ。」
「?どうしたの団扇くん。」
「パンフレットの事、相澤先生に聞くのまた忘れてた。」
原作描写をコピペする機能が欲しい...
執筆時間の半分以上が原作のコピー描写です。
プロットでは細かい描写とか飛ばしていたので結構苦痛だったりします。けど書きたいシーンはその先にあるから止めることもできない。軽度の作家病って奴ですかねー。
まぁ、体育祭編までは書きたいシーンと書くべきシーンは決まっているので骨子がブレる事はないでしょう。多分。