思いつき東方1   作:killer2525

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転生完了

「おうわああああああああああああ!?」

 

バッシャアアアアアアアンッ

 

「ゴホッゴホッ!くっそ、何も川に落とさんでもいいじゃねえか。」

穴から落とされた先は川で、体勢が悪かったのか頭から川に突っ込み溺れかけた。

「ふう。まあ落とされたのはもういいや。どうせボコれないし。それよりも現状確認だな。

まずここは・・・?なんか町、というよりも都市があるな。空に車走ってるし。

なのにこれだ自然があるってことは・・・

もしかしてこれ、永琳たちがまだ地球にいるってことじゃあ?

あれ?ってことは俺寿命でゆかりん達に会う前に死ぬんじゃね?

蓬莱の薬のも。」

 

「・・・・・・そういえば俺の種族ってなんだろ。

・・・は?天狼?いやそれってまずくね?しかも半妖?

ま、いいや。腹減ったし適当に食お。」

 

そういって能力を使い鉄板と味噌、キャベツ(なぜか一口大にカット済み)、猪肉(こちらはなぜか厚めのスライス肉)を出し、簡単に炒める。

 

「うっし、それじゃあ早速・・・ってなんだ?お前もこれ食いたいのか?」

そう言っていつの間にかそばに来ていた1頭の狼と2頭の仔狼に聞く。

すると「くぅ~ん」と言いつつ頷く。

「そっか。じゃあちょっと待ってな。そろそろできるから。」

そしてしばらく後。

「よし、出来たぞ。さ、一緒に食おうぜ?」

そう言って取り皿を作り出し、そこに肉だけを分けてやる。

当然自分の分が減るので、既に肉は追加済みである。

火は起こすのがめんどくさかったので妖力を燃やして火を得ている。

魔力だけはわからなかったが、その他の力の使い方はこちらに落とされた時に理解することができた。

おかげでもうマスタースパークも妖力、霊力版だけど使える。

結界の張り方も理解することができた。

 

 

ところでお気づきだろか?転生特典は程度の能力だけでなく、

莫大な量の妖力、霊力、魔力を貰っていることに。

つまり、

 

 

「あなた、一体何者?」

「ん?お前らも食うか?(えーりんか・・・腹減ってんのかな?)」

複数の兵士と思しき人たちと共に武器をこちらに向けている永琳がいた。

 

 

 

side 永琳

「八意先生!大変です!『妖の森』からの反応が急激に強まりました!」

「なんですって!まさか、新たな大妖怪が誕生したかも・・・

隊長に伝えてきなさい!『妖の森』で発生した急激な妖力の原因を調査するために私も同行して偵察に行きます!」

「は、はい!直ちに伝えてきます!」

 

そして四十分後・・・

「八意先生、第三部隊所属2個小隊、準備完了しました。いつでも出れます。」

「わかったわ。それじゃあ早速偵察に行くわよ。」

そして街をでるが・・・

 

「この方向であってるのかしら?」

「はい。あの煙がたっているあたりかと。」

前の森を見ると煙が一筋上がっている。

「全員、武装のロックの解除を許可する。相手が攻撃の意思を持っている場合はためらわず発砲せよ。

攻撃の意思が見られない場合は許可があるまで発砲を禁ずる。いいか?」

「「「「了解!」」」」

 

そしてしばらく森の中を進むと・・・

「・・・いたぞ、総員準備。」

そして一斉に銃と弓を構えつつ茂みから飛び出すと・・・

「あなた、何者?」

「ん?お前らも食うか?」

今ちょうど食事をはじめようとしている銀色の耳と尻尾の付いた青年がこちらを振り返っていた。

 

 

 

side龍

「お前らも一緒に飯食うか?ちょうどこっちも飯食うところだったんだ。」

「貴様、手を挙げてその場に跪け!」

「あ、悪い。後でいいか?肉や野菜が焦げちまう。食い終わってからにしてくれ。」

「・・・なんの肉?」

「ん?猪肉。臭みとかは取ってあるし柔らかくしてあるけどな。ほらお前らもどんどん食えよ?」

そう言って足元で食べている狼達にもおかわりを足してやる。

「新しいやつはまだ熱いからな?気をつけて食えよ?」

「「「ガウっ!」」」

元気よく返事をしてまた食にに戻る三頭。

「・・・撃てっ!」

しびれを切らしたのか発砲の命令を下す隊長らしき人。

 

「フッ!・・・やれやれ。また温めなおすのかよ。めんどくさい。」

しかし、鉄板を跳ね上げて盾がわりにし、宙に舞った食材を反対の手に出した皿で一つ残らず受け止める。

「ほれ、隊長さんも食ってみ?美味いぜ?」

そう言って凸凹(穴はあいてない)になった鉄板から手を離して箸でその内の一つをつまんで口の中に放り込む。

「熱っ!?」

まだ熱かったのか口を抑えて転がる隊長。

「あ、ワリワリ。ただ飯食ってる間は邪魔しないでくれ。」

そう言って食事を続ける。

 

 

・・・・・・・

二十分後・・・

「食ったー。で?あんたたちもしかして俺に何か用?」

「あなた、一体何者?」

「狼の妖風情だよ。あ、こいつらはさっきあっただけで関係はないから手は出すなよ?」

そう言って一緒に飯を食っていた狼たちを逃がす。

「あなたには一緒についてきてもらうわ。抵抗する場合は倒させてもらうわ。

次はレーザーでね。」

「ああ、まあ飯食ったから別に構わんが?」

特に従わない理由もなかったので大人しく付いていく。

 

 

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・・

・・・

「で、どうして俺はここにいるんだ?」

「あら?だったら実験室に連れて行かれて解剖されても良かったの?」

「あ~。それは困る。そのことには感謝している。」

「そう。ならこっちにも協力して貰うわよ。」

 

都市の中に連れて行かれたあと、永琳の家に滞在することになり、

いまはそれなりに打ち解けた。

そして俺がここに連れてこられてから数年がたったある日。

 

「はいはい。で、次はこれを分解してこっちを結合させればいいんだな?」

「ええ。それが終わったら今日はもう終わりましょう。もう遅いしね。」

永琳が薬を作るのにどうしても結合が強過ぎ、また混ざらなかったものでも、俺の能力ならばできるのではないかと思い以前手伝ったところ、たまにこのような仕事を頼まれる。

「ほーい。んじゃあ遅いけど終わったら晩飯作るわ。永琳も食えるか?」

「ええ。頂くわ。じゃあその間に私は片付けておくわね。」

「はぁ。たまには永琳が作ってくれよ。」

「あら?前作ってあげたじゃない。」

「あれは冷凍食品だ。」

そんな雑談をしつつ、頼まれた仕事をする。

俺は前世を含め、妖怪になってからも自炊していた(永琳の家で)からそれなりのものを作れるようになった。

「にしても随分と馴れ馴れしくなったな。」

「森からもどるまでのあいだずっとあの調子じゃあ真面目に警戒しているこっちが馬鹿にしか思えなくなったのよ。」

「まあ、人なんて食いたいとは思わねえしな。それより自分で料理したほうが人肉食うよりよっぽどうまいと思う。そもそも俺は人と敵対するつもりはないしな。殺されそうになったら流石に反抗するが。」

「ホント妖怪とは思えないわね。あなた本当に妖?」

「ああ。しがない狼の妖怪だ。」

 

ただし頭に『天』がつくがな。

 

「確かに今のあなたの力だとしがないって言っても嫌味には聞こえないわね。」

「今は力の封印の仕方を知ったからな。どうせしばらくここに居ることになるんだろ?」

「ええ。悪いけどね。あなたみたいな強力な力を持った妖をあのまま森にはなったままにはできないしね。」

「別に構わないよ。あそこにいても弱肉強食が地で行くだけで何も面白くない。

それよりもここで薬の作り方を学んだほうがよっぽどいい。」

「本当に妖とは思えないわね。」

「ははは、自分でもよくそう思うよ。」

しゃべりつつ仕事を終えたので夕飯(時間的には夜食)を作る。

「明日は薬の材料を取りに森に入るわよ。護衛は任せたわよ。

まさか森に入ったとたん逃げないわよね?」

「おいおい?いったい何年一緒にいると思ってんだよ。すべての薬の作り方を知ってからならまだしもまだまだ全てには届かないだろ?」

「ええ。そうね。夕飯はあとどれくらいでできそう?」

「あと2~30分ってとこだな。どうかしたか?」

「なら私はそのあいだにお風呂にでも入ってこようかしら?」

「そこでなぜこっちを見る?」

「・・・覗いてもいいのよ?///」

顔を赤らめつつそう言ってくるが、

「あとが怖いからやめとく。ってか俺みたいな奴別に好きでもなんでもないだろうに。」

「(何度も助けられて惚れないわけないじゃない。しかもこんなにかっこいいのに///

。)そう?なら今はそういうことにしとくわ。」

「はいはい。早く上がってこないと冷めちまうからな。入ってくるなら早く入ってこいよ~。」

そして風呂に入る永琳。

「さてと。あいつが風呂上がったらすぐ食べれるようにしとおかないとな。」

食器を出しつつ料理をすすめ、同時にお茶を入れるためのお湯を沸かす準備をする。

ちなみに妖力と魔力はひとまず全部封印したが、霊力だけは普通の人間より少し強め程度に開放してある。

足りない手数やコンロは霊力を応用して擬似的に手を作ったり霊力の火を使ったりする。

 

 

・・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・

・・

 

「よし。出来たな。あとはお茶を淹れて、っと。」

「龍~上がったわよ~」

「お~ちょうど出来たぞ・・・ってええええええいえい永琳!?なんでそんな恰好なんだよ!?」

「どんなって、こんな格好だけど?」

ちなみに永琳の今の格好はバスタオル一枚を羽織っただけの姿である。

要するにちょっと動くだけど色々見えそうなのだ。

「頼むから服を着てきてくれ。俺の精神がもたん。」

「・・・襲ってもいいのよ?///」

「だからやめい!早く服を着る!早くしないと飯が冷めてまずくなるだろ!」

「はいはい。わかったわよ。」

そう言って部屋から出ていき、今度こそまともな服を着てくる。

「それじゃあ食べましょうか。」

「全く・・・もう遅いんだから慌てさせないでくれ。」

「「いただきます!」」

 

 

 

 

 

「じゃあ洗い物は俺がやっとくから永琳は先に寝ててくれ。」

「いいの?別に洗い物くらい明日でもいいのに。」

「臭いが取れなくなったら嫌だからな。早いとこ洗っておくよ。」

「そう。ならお言葉に甘えて先に寝させてもらうわね。」

「ん。お休み永琳。」

「ええ、お休み。」

そして洗い物を終え、就寝する。

 

 

 

お休みなさい。

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