思いつき東方1   作:killer2525

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破滅の前兆…

数十年後…

 

「隊長!何ぼーっとしてるんですか?」

「んー?いや俺が防衛班に入ることになった出来事を思い出していただけだ。」

「そうですか…ならいいですけど…」

「心配性すぎるぜ~副隊長。もうチョイほどほどに手抜こうぜ。」

「隊長はサボり過ぎです!もっと緊張感持ってください!」

「おいおい!こんな歳のじーさん捕まえて働けっていうなよ!」

「アンタは不老だから生涯現役でしょうがこのアホ隊長!!」

 

スッパァン!

「いって~。いいだろ何もないし。」

漫才みたいなことを副隊長とやりつつ、休憩していると、

 

 

「隊長、永琳先生が外に薬の材料を採りに行くそうですよ?」

「よし、早速護衛として着いて行くぞ!!」

「……ホント永琳先生の時だけやる気をものすごく出しますね…。」

 

隊員の一人が報告に来ると、即座に準備を終えいつでも出られるようにする。

 

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・・

 

「これで必要なのは最後か?永琳。」

「ええ、護衛ありがとうね。にしても最近一切妖怪が来ないわね…」

「『月面移住計画』の方は順調なのか?」

「ええ。この調子だと後一週間もすれば前期揃うわ。」

「そうか…できれば俺はここを離れたくはないんだがな…。」

「そこは仕方ないわよ。最近は穢れの数も増えてきているしね。」

 

周囲を警戒しながらも会話をしていると…

「くぅーん。」

「ん?こいつは・・!?」

足元に一匹の狼がすり寄ってきて、何やら訴えてくる。

怪しく思い、霊力で細い糸のようなものを自分と狼の頭につなぎ、会話をしようとしてみる。

 

『どうした?』

『妖怪、森の中、いっぱい。妖怪、殺気だってる。大騒ぎ、いつも。三日後、襲う、言ってる。』

『!?それは本当かい?』

『本当。ご飯、くれた、ありがと、お返し。』

『やっぱり、お前あの時の仔狼か。でももう寿命じゃないのか?』

『あの後、俺たち、みんな、妖怪、なった。でも、人、襲わない。それ、失礼。』

『そうか。ありがとな。それとおめでとう。気をつけてな。

三日後に、俺の所においで。助けてあげる。』

『ありがと。バイバイ。』

 

そう伝え終えると、また森の中に消えていく。

「あの狼、なんだったの?それに顔が怖いわよ?」

「永琳、急いで戻るぞ。急がないとヤバい。一分一秒も無駄にすることはできない。」

「た、隊長?」

「お前たちも急いで町に戻るぞ。状況はかなりまずい。」

そして一行は街へと戻る。

 

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・・・

・・

「それで、どういうことかしら?龍。」

「簡潔に話すぞ。あの狼は昔俺が飯を分けてやった狼だ。今は妖怪になったみたいだがな。

あいつが飯の礼として教えてくれたことによると三日後に集まった妖怪が一斉に攻めてくるらしい。

数はかなり多く、森の中に集合しているらしい。」

「!?本当なの!?」

「ああ。さっきついでに能力で確認してきたしな。数万は居るぞ。」

「私は上に掛け合って計画を早めるわ。あなたはーーーー」

「ああ。警備を強化するように言っておく。俺も見回りに今日から加わる。」

「…珍しいわね。あなたが自分から見回りに参加するって言うなんて。」

「正直言って、俺の部隊以外だとほぼ戦力外だからな。妖力にあてられて戦えなくなるのが半分、立ち尽くすのがその半分、発狂して暴走するのがその半分ってとこだな。結果的に戦えるのは8分の1がいいところだろう。」

「厳しいわね。」

「事実を言ったまでだ。下手に当てにしていざと言う時に慌てるよりも少なめに見積もっておいた方がいい。」

「そう…じゃあ私の方も急いで最終段階を終えようかしら。」

「…無茶を言っているのは分かっているが、頼む。」 

「ええ。任されたわ。その代わり防衛は任せたわよ?」

「ああ。」

 

 

 

その日の夜・・・・

見回り中…

『副隊長、覚悟しておけ。次の戦いは今までとは次元が違うぞ。』

『………』

『当日は俺が現場指揮を執る。ほかの奴らの命令は無視しろ。俺より上の命令でもだ。責任は俺がとる。死傷者を最小限に抑えるためにも、経験を積みまくった俺たち第一班が死ぬ気でやる必要がある。

……………悪いな、貧乏くじ引かせちまって。』

『いえ、俺たちは『不死身の第一班』ですから。仕方がないですよ。』

『それと部隊編成だが、新兵は明日から外して市民の避難誘導の連中と合流させろ。第1班配属3年以上の連中だけ明日からは第1班の班員とする。他の班の隊長には俺から話を通しておくから、使えそうな奴らを見繕っておいてくれ。当日はそいつらの中から俺が半数選んで第1班に加わってもらう。』

『…全員じゃあないんですか?』

『本当なら使える連中はできるだけ手元に集めておきたいところだが、全員となるとほかの部隊がただの足手まといになる。撤退のことも考えると半数ぐらいが引き抜ける限界だ。』

『…ぷっ!ハハハハハハハハハハ!』

『…どうした?』

『いやあ……いつも寝てるか遊んでばかりいる隊長がこんなことを言い出すなんて、まるで別人みたいだと思ったんですよ。』

『ばーっか。俺だって遊んでるように見せて戦闘訓練をやってんだよ。消えてたのは外に行って戦闘を経験していたからだ。』

『……隊長、今思うと、『不死身の第1班』って綽名は、隊長のおかげで付いたんですよね・・・』

『確か、『最多遠征班』でありながら、『最少損害班』だったから付いたんだっけか?』

『ええ。隊長が隊長に就任してからは死者はゼロですからね。だからこそ一番最初に新兵が配属されるんですけどね。』

『ああ…今回の戦いは、厳しくなるな。』

『…ええ……』

『明日からも、頼むぞ?』

『ええ。死ぬまで着いて行きますよ、隊長。』

 

 

そういって次の担当と交代し、眠りにつく。

明日からの激動に備えて。

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