昨日からお父さんのお友達のクルツおじさんがお家に泊まっています。
クルツおじさんは、昔のお父さんのお友達でセンユウって言ってました。お母さんともお知合いだそうです。
クルツおじさんは長い金髪で映画の俳優さんみたいな、きれいな顔をしてます。でもいつもお酒を飲んでいて、お父さんに注意されます。
クルツおじさんの奥さんはマオおばさんと言います。
マオおばさんもお父さんとお母さんのお友達だそうです。
クルツおじさんとマオおばさんの子供がクララちゃんです。私と同じ年の女の子です。
クルツおじさんは昨日の夜に、酔っぱらったままお家に来ました。
「よ~、宗介~しばらく泊めてくれ~」
「クルツ、酒臭いぞ。アスカの教育上良くない。貴様は裏の納屋で寝ろ」
「そう冷たいこと言うなよ~ダチじゃねーか」
「クルツくん。また、マオさんとケンカして追い出されたの?」
「かなめちゃ~ん。相変わらず美人だね~。いんや、追い出されたんじゃなくて、出てやったんだよ~」
「今度はなにをやったのよ」
「どうせ、くだらん理由だろう。聞くだけ無駄だ」
「ったく冷てーな。お前はよ!…聞いてくれよかなめちゃん。メリッサの奴カレーに蜂蜜を入れようとしやがるんだ。そんなもん邪道だろ?どうしても入れるんだったら離婚でも何でもしてやるって言ってやったんだ!」
「……ほんと、くだらないわね」
「とっととマオに頭を下げろ」
「やだね!」
「クルツくん……私からマオさんに電話しようか?」
「やだね!メリッサが頭を下げにきやがったら考えてやってもいい!」
「はぁ、いい大人が駄々をこねないでよね」
「カナメ、こいつに何を言っても無駄だ。俺からマオには連絡はするが、しばらく置いてやってくれないか?」
「宗介~~お前!やっぱ持つべき者は戦友だよな!」
「まあ、私もそのつもりだからいいけど。いい、クルツくん。マオさんにちゃんと謝るのよ!」
「わーったよ」
「それと、家は禁酒だ。外で飲め。……もし、アスカに手を出してみろ!貴様は二度と太陽を拝むことが出来なくなる」
「おいー!銃を構えるなって!自分の娘と同じ年の子に手を出すバカがどこに居るんだ!うんで、お子様は範疇外だっつーの!んっとに親バカかよ!」
「はぁ、客間を使っていいから……」
「アスカに教育上不適切な言動や行動をした場合。アルにお前の股間を噛みちぎるように言ってある。精々気を付けることだな」
「……信用ねーな……ってアル?なんで俺の後ろにくっ付いてくる?……まじで?」
クルツおじさんは昼間はいつもソファーで酔っぱらって寝てます。
なので、私はおじさんとあまりお話することがありません。
たまに、お話しすると、アルにお尻を噛まれて、泣いてました。
昔のお父さんのお話を聞きたかったのに残念です。
酔っぱらって寝ているクルツおじさんを指さしてお父さんは私に言います。
「クルツの様な酔っぱらいの不道徳な男と、恋人や結婚は絶対してはいけない。不幸になるだけだ」
と……
でも、そうなるとマオおばさんは不幸なのかな?
クララちゃんはクルツおじさんが大好きみたいだけど……
でも、クルツおじさんを見てると、やっぱり私のお父さんの方がいいです。
かっこいいし、お母さんを大切にするからです。