この話は前回から続く話になりますので、読まれていない方がもしいらっしゃれば、よろしければ前話からお願いします。
レジに持っていって、お金を払って本を受け取ったら素早く鞄の中にいれる、手慣れたものだ。
今日の任務は漫画の確保。
内容に過激な内容が入っているため、ずん姉様に見つかったら即刻家族会議、つまり見つかってはいけない。
そのためそういう本を買うとき僕は土曜日の昼間、姉様が出かけているときを見計らってこっそり出かけて、ずん姉様が帰ってくる前に家に帰って部屋に隠すようにしている。
しかし、この漫画、一部が過激なのは認めるが、本題は全然別なのだ。
それなのにずん姉様は「でも、こういう表現があるでしょ?」と一部分だけを見て全部を否定してくる。
全く嘆かわしい。全部読んで内容は判断すべきだ。
……全部読まれた方が困るな。
まぁいいや。早く家に帰ろう。
本屋さんを出て、家へ向かおうとすると
「きりたんちゃんだ、やっほー」
聞くだけで明るい人間性が伝わる黄色い声が聞こえた。今は聞きたくなかった。
見たくない方向に首を回すと、手を振る弦巻さんと、赤髪の長い、知らない女性がいた。
「やっほー。本見おったん?何か買ったん?」
赤髪の女性が声をかけてきた。凄い訛り。どこの方言だっけ。
っていうか凄い親し気だけど、この人誰?
「はい、買いましたけど、初めましてですよね?」
「うん、初めましてやね。ウチ琴葉茜。茜っち呼んで」
「初めまして、東北きりたんです」
「東北?東北っちゃ」
「ずんちゃんの妹さんだよ」
「ずん子しゃんのね!よう似とうね!ほっぺもっちもちやん!」
言うが早いか、手が早いか、赤髪の女性は私のほっぺを引っ張ったりつついたりいじくりだした。
会って20秒ほどだが理解した。
この勢いにはついていけない。
弦巻さんに視線で助けを求めると、僕の意図は伝わらず質問された。
「きりたんちゃん、この後大丈夫?」
大丈夫?って聞くのはずるいと質問だと思う。
大丈夫ですって答えたら、じゃあ~に行こうって言われた時、あまり行きたくなくても断りづらい。
逆に駄目です、って言ったら行きたかったときに後悔することになる。
しかし僕の最優先事項は今は家に帰ることだ。本を隠さないといけないから。
つまり、僕の答えはこうだ。
「すいましぇん、僕、ずん姉しゃまに早めに帰ってくるよう言われてて」
いやー。残念だなー。ずん姉様の許可があればいけるんだけどなー。残念だー。
後、僕の頬から手を離してほしい。
「あ、大丈夫だって。ほら、ずんちゃんがいいってさ」
いつの間にかずん姉様にメールしたらしい弦巻さんが見せてくるスマートフォンには、確かにその内容のメールが表示されていた。
ずん姉様は僕をどうにかして家から遠ざけようとしている節がある。
何故だ。僕が引きこもりだからか。納得した、畜生。
「じゃあこの後きりしゃんも一緒にウインドウショッピングやね。あ、でも、ずん子しゃんの妹さんっちゃ、洋服やら着るとかいな」
「えぇ、まぁ、はい」
ジャージは最高だ。洋服ってカテゴリなのか分からないけど。
「この間ずんちゃんのお家にお邪魔したんだけど、着物着ててびっくりしたよ」
「やっぱそうなん?和服が似合うっちゃ羨ましかねぇ。きりしゃんも普段は和服なん?」
「いえ、あまり」
ジャージだから。
「特別なときって感じなのかな?でもきりたんちゃん和服似合いそうだよね」
「やね。やっぱ雰囲気が和って感じやし。ウチは髪の色が目立ってどうもいかん」
「別に似合わないですよ」
「えー?じゃあ今度着てるところ見させてね?でも私も髪の色目立って駄目なんだよね」
「マキしゃんも明るいけんねぇ、葵、あ、ウチの妹葵っていうんやけどね?髪色大人しいけん似合うとよ。葵は何着とっても愛らしかばってん」
「仲良いんですね」
「うん、二人とも仲良し。葵ちゃんは紺色とか似合いそうだし、思い切って桃色とかもよさそうだよね」
「やっろ?仲よかろ?でも葵、桃色やら恥ずかしいっち」
二人の、口数に、ついて、いけない。
しかしまだ序の口だった。
「恥ずかしがり屋さんだよね。そういえばこの間図書室でさ」
「あー。あんとき?」
ここから話が転がって急加速しだした。
図書室で起こった出来事から、小説の話に、今度はファッション。
ころころ変わって頭が追いつかない。
話をこまめに振られるけどついていけない。
二人のテンションも話すにつれ高くなっていく。
僕は地上にいるが二人はスカイツリーに昇ってる。
「しっかし、ずん姉様って呼びようったい。やっぱお上品やねぇ」
「うんうん。ずんちゃんの上にも一人お姉さんいらっしゃるんだけど、その人も凄いよ」
「3姉妹やったったい。何て人なん?」
「イタコ姉様です」
「立てば芍薬、座れば牡丹。歩く姿は桜だっけ?そんな感じの本当雰囲気ある大人の方だよ」
「紅葉やなかったかいな?ウチもそう言われてみたいもんやね」
百合だよ。
イタコ姉様は、家族以外と接するときは驚くほど落ち着いた大人になる。
家族自慢するときだけはそのタガが外れてよくずん姉様に足をつねられてるけれど。
普段そうでないときの賑やかなイタコ姉様ばかり見ている僕からしたらよく化けられるなと思う。
「茜ちゃんは明るくていいと思うよ?」
「冷静沈着な感じに憧れるんよ」
「あー。分かる。私もゆかりちゃんみたいに落ち着いてみよっかな」
「今からやってみりゃあ?」
「ど、どうしよう、どうすれば冷静になるんだろ。えーと」
弦巻さんは、少し考え、探偵のように顎に手を当てて目付き鋭く表情を作り、呟いた。
「ミステリアスクール」
「ちょっと遠そうやね」
二人は楽しそうに笑いあっている。
再び話が加速していく。映画のこと、いや、もう次、音楽のことだ。話を振られても、僕には三味線の音色は分からない。
テンションの高い人達と一緒にいて、僕だけ静かだと気まずく感じるのは何でだろうか。
誰か助けて欲しい。ブレーキをかけてくれる人はおらんのか。
生まれて初めて紫色がここにいて欲しいと思った。
そうだ、あの紫色なら解決手段が分かるのではないか?
期待を込めてメールを送ると、目の前の二人には効果のありそうな答えが返ってきた。失礼だけど。
二人にメールの内容をそのまま伝える。
「お二人とも、勉強は大丈夫なんですか?」
話し声が止まった。
二人の目が気まずそうに泳ぎ出した。
僕の頬はようやく解放された。
「う、うん、大丈夫、帰ったら、帰ったらちゃんとやるから」
「そ、そうなんよ、最近補習づけやったけん、たまには羽伸ばさな」
「そうだね、わ、もうこんな時間だよ。早く行かなきゃ」
「夏服見らな……」
歩き出す二人。明らかにテンションが下がっている。
こうかはばつぐんだ!
帰る前にきりしゃん休ませらないかん。
疲れたごたぁけん、このまま帰らしたら倒れってしまう。
こういうときは甘いもん。すぐ目についたのは洋菓子屋さん、やったんやけど。
和菓子好いとうやろうし和菓子屋さん探すね?と聞いたら、いえ、洋菓子屋さんでいいです、と答えられた。
たまには別の物食いたいとかいな?
注文、ウチはイチゴの乗ったショートケーキ。マキしゃんはチーズケーキ。
きりしゃんは大きなチョコレートのパフェ。
びっくりするほど大きかったけん、細かきりしゃんが食いきぃか心配やったけど、眼を輝かせてるところを見るに大丈夫なごたぁ。
飲み物は3人とも紅茶で合わせて、手を合わせて、いただきます。
「本当洋菓子屋で大丈夫やったん?」
話を振ってみると、かつれんごとしてパフェ食いよう。
食べる勢いに思わず噴き出してしまった。
きりしゃんは返事するためだろう、止めたスプーンの動きを、食べ続けていいと手を振る。
「よかよ。しっかしそげん美味しかったとね」
「ねー。何か見てるだけで幸せだよ」
マキしゃんと二人でじーと見よったら、少し顔を赤くしてそっぽ向かれた。
恥ずかしがり屋さんとかいな?
何か面白くてじーーと見続けよったら、きりしゃんはパフェを飲み込んで頬を膨らませた。
「食べづらいんですけれど」
「ごめんね、いや、本当美味しそうに食いようね」
「家のおやつはずんだ餅が多いの?ずんちゃんお手製?」
「そうですね」
「ずん子しゃん頑張りよったいね」
「が、頑張ってはいるんだろうね」
「たまには別のお菓子が食べたくなります」
「やをいかんね。でも、仲よかごたぁね。いっつも一緒に食べよっちゃろ?」
「まぁ、はい」
「よかね。葵、最近、一緒に食べようっち言ってもたまに断るんよね」
一緒に一緒の物を食べるって幸せやと思うんやけどね。
嫌われとらんってことは分かったけど、本当葵恥ずかしがり屋さんやけんねぇ。
小学生のころやら、お姉ちゃんお姉ちゃんってずーっとついてくれて来おったとに。
中学生くらいで離れるようになったかいな。
そう考えたら、きりしゃん小学生よね。多分。まだそんな時期は早いとかいな。
「寂しいよね。仲良くしたいのに離れてる気分って」
「本当そうなんよ。何がそんな恥ずかしいっちゃろ」
「私もねー。ゆかりちゃんとだけどさ、仲良いのかなってたまに不安になるんだよね」
「仲いいんやないん?」
「いや、だってさー。未だに弦巻さんだし、ですますだし。ずんちゃんはマキさんって呼んでくれるのに」
パフェを食べていたきりしゃんが首を傾げて、不思議そうな顔を作った。
「きりしゃん、どうかしたん?」
「いえ、何言ってるんだろなって」
「大人な話だからね。きりたんちゃんにはちょーと早い話しかな?」
意地悪な表情を作ってケーキを口に含むマキしゃん。
それを聞いてきりしゃんの顔がムッとした。
子供扱いは嫌のごたぁね。
「はい、そうですね。理解出来ません」
「あ、ごめ」
それに気づいて謝ろうとするマキしゃんの言葉は、途中でばっさり切り捨てられた。
「何でそんなことで不安になるんです?」
本当に何一つとして分からない。そんなきりしゃんにマキしゃんは怯んだ。
「だって、呼び方」
「僕、姉様二人に様つけてますけど好いてますし。向こうからも愛されてる自信ありますしおすし」
「う、でも、ほら、言葉遣いも」
「イタコ姉様、もっと丁寧に『ですわ』って皆に話してますけど、家族とそうでない人達で同じ言葉遣いでも親しさが全然違うって分かりますし」
たかだか呼び方や言葉遣いごときで不安なんて理解出来ないですね。
そう言葉を閉めてきりしゃんの口はパフェを食べるための口になった。
マキしゃんの口はぱくぱくと空気を食べているだけになった。
そのまま数秒、数十秒、マキしゃんはわなわな震えて、きりしゃんは勝利とパフェを味わう時間が流れていく。
「もー!」
突然爆発したマキしゃんはきりしゃんのほっぺを掴んで引っ張った。
「うわ、何するんですか!?」
「あのね!背が伸びるとね!当たり前のことが突然信じきれなくなるの!ふとした瞬間に目の前が暗く感じるの!!」
「いや、小学生に掴みかかるなんて、本当に高校生なんですか!?」
「高校生だよ!立派な高校生だよ!」
「体だけじゃないんですか!?胸くらいでしょ!」
「た、体形は、言っちゃ駄目だよ!めっ!」
行動だけ見たらどっちが年上か分からん。
この二人見よって面白かね。
ウチの頭は別の事を勝手に思い出す。
そう、葵のこと。別に言葉遣いが硬いわけでもないし、呼び方も畏まっとらんけど。
クラスメイト、先生、親との話し方。
当たり前に全部違う、でも。
『お姉ちゃん、おはよう』『お姉ちゃんって、いつも美味しそうにご飯食べるよね』『明日出かけるの?じゃあ今日頑張って宿題しないとね』『行ってらっしゃい。あー。私も行きたかったな』
ウチに向ける言葉ももちろん違って、それは他の誰とも違って。
うん、誰とも違う。ウチだけに向ける言葉遣いと抑揚。
それはきっと悪い方に特別じゃない。何か嬉しくなった。
ケーキ入れとらんのに口の中甘い。
……ゆかりしゃんのごと、言葉遣いも抑揚も表情も全然変わらん人には使えんやろうけどね。
「……ごめんねきりたんちゃん」
「……ええ、はい。僕も、むきになってごめんなさい」
考えてる間に二人は冷静になっとった。
店員さんの一睨みはよう効いた。
「せっかく甘いもん食いようとに何テンション下がりおん。ほら、このケーキ一口食うね?」
「有難う!じゃあ、私のケーキもいいよ」
「僕のパフェはあげません」
「よかよ。何ならもう一杯食うね?」
「食べきれるかな?」
「食べられます。余裕です」
「気にいったごたぁね」
「本当大丈夫?次来たときでも食べれるよ?」
「私がお二人と出かけるのなんて10年に一回で十分です」
きりしゃんはそう言いながらもパフェ食べて頬ほころんどう。
天邪鬼のごたぁね。一週間後に来ても10年後って言うんやないかいな。
「あはは。じゃあ次10年後かいな?ウチ20半ばやね」
「私そろそろ30じゃん……どうなってるんだろ」
「ふっ。僕21です。余裕ですね」
「きりしゃんどんな風になるんやろうね?」
「うーん。お落ち着いた感じとかじゃないかな?」
「さっきのは弦巻さんのせいで落ち着きなくなっただけですからね?」
「そういう意味やなくて、雰囲気の話やないん?」
「そうそう、雰囲気。ふっ、私みたいに落ち着いた大人になるんだよ、きりたんちゃん」
「え?弦巻さんに落ち着いてる部分なんて無いでしょ?」
段々きりしゃんの口数が増えて来た。
マキしゃんは話し相手の口数増やすのが本当得意やね。
仲良くなったようで何より。ウチも混ぜてもらわないかんね!
この後、話に夢中になって時間を忘れてしまって、外の暗さで帰る時間に気づいて慌てて店を出た。
支払うとき、小学生を誘っておいてお金を払わせるわけないじゃん。そんなマキしゃん。
払ってもらえるのは有難いですけれどお礼を言いたくない相手だから自分で出したいです、そんなきりしゃん。
最後まで二人は仲良く喧嘩しよった。
最後の勝者はマキしゃん。年上の意地が強かった。
「今日はこちらから帰ってるんですか。マキさん」
「ん、ずんちゃ」
後ろからの声に振り向いてずんちゃんを見たら、私の体が固まった。
いつも通り穏やかな笑みを浮かべているのに、背後には黒の何かが見える。
これから先、言葉を選ばなければ大変なことになる。私の第六感が警告をかき鳴らした。
「どうしました?」
「い、いや、何もないよ」
「そうですか。ところで、後輩さんに私のことを変に紹介しませんでした?」
「まさか、私がずんちゃんのことを変に言うわけな」
「お弁当箱の中身が全部ずんだ餅だった人って」
あかりちゃんか!
でも、まだ控えめに言ってるじゃん!
一週間全部ずんだ餅だったときあったくらいじゃん!
『飽きないの?』って聞いたら『ええ、昨日より少し砂糖の量を増やしたんです』って言ってたじゃん!
「い、いや、ほら、そのときね、そういうタイミングでね」
「はぁ、まぁいいですけれど」
あっさり引いてくれた。良かった。
なのに、私の第六感は未だ油断するなと言っている。何故だ。
「きりたんがマキさんに頬っぺた引っ張られたって言ってたんですけど、何があったんですか?」
表情は穏やかな笑みのままだ。しかし黒い何かずずずと私に近づいてきた。
命の危険を感じる。
ずんちゃんは家族のことになると本気だ。
私がきりたんちゃんをいじめた、と思われた途端何が起こるかは想像したくない。
「待って、落ち着いて聞いてね?ずんちゃん、違うんだよ」
「ええ、ゆっくり聞きますよ。違ってくださいね?」
穏やかな笑みを浮かべながら小首を傾げるずんちゃん。
そのしぐさは良く似合っている。
ずんちゃんは落ち着いた美人さんって改めて思った。
現実逃避しても助からない!
悪意はなかったの!勢いだったの!強くもしてないの!
怖い。誰か、誰か!助けて!
「なんて、冗談ですよ」
言葉に詰まった私を、ずんちゃんはくすりと笑った。
「へ?」
「きりたんの面倒を見ていただいたみたいで、有難うございます」
「う、うん」
頭を下げられた。
黒い何かはもう見えない。
さっきまでとの雰囲気の落差に頭が混乱した。
「ごめんなさいね、意地悪してしまって」
「な、なんだ。安心したよ」
気付けば心臓がばくばく言っていた。
力が抜けてほっと息をなでおろす。
でも、冗談って言ってるけど、本気少し混じってたと思うんだ。
次うかつなことしたら、ってことだと思うんだ。
「ご迷惑じゃなかったですか?」
「そんなことないよ。きりたんちゃんはいい子だし。でも、服に興味無さそうだったから、悪いことしちゃったかなって」
「いえ、むしろもっと連れていってもらえると助かります」
「え?本当?」
「はい。服装については学ばなければいけないことなので」
「良かったよ、不安だったから」
「いえ、でも、おやつの食べさせすぎは止めてください。夕飯が食べられなくなってしまうので」
「美味しそうに食べるもんだから止められなくて」
「マキさん?」
「はい、ごめんなさい」
「よろしい。今度服を見に行くときはきりたんも一緒でいいですか?」
「うんうん。私ももっと会いたいし。むしろ喜んでだよ!」
本当よかった、嫌がられてたらどうしようかと思った。
でも、最近遊びにいくことが増えて、連絡が手間な感じするんだよね。
そうだ!
思いついたことを勢いのままに話すと、ずんちゃんは「便利そうですね」と言ってくれた。
よしよし、帰ったらゆかりちゃんにも話さなくちゃ。メールしよ。
最後まで読んでいただき有難うございました。
前回よりまた間が開いてしまい申し訳ないです。
一万字記念のお話だったのですけれど、書いている途中で二万に到達していました。
本当に有難うございます。
また、お気に入りに入れていただいた方、感想を書いていただいた方、評価を入れていただいた方、本当に有難うございます。
忙しい日でもSSを書こうと思う励みになります。
この話は前回から続く後編、になるつもりだったのですけれど、書いていると予想以上にながくなってしまったため、この次の話までで一まとめになります。
長い話になっていますけれど、宜しければ次のお話までよろしくお願いします。