【デッドマンズA:==『取り戻す』者の物語==】   作:enigma

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プロローグ

キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン

 

「きりーつ」(ガタガタッ)「れーい」 「ちゃくせーき」(ガタガタガタッ・・・・ワイワイガヤガヤ)

 

「ふう、やっとテストが終わった。よし、午後からはジョジョ三昧だな!」

 

こうしてまたひとつ、長くつらい戦い(テスト)を終え、一時の休息を得た俺はこれを満喫するためにHR終了と同時に即座に荷物を持って教室を出ようとした。

 

ん?俺はだれかって?そうだな…まあしいて言うならジョジョ好きな少年Aってところカナ?

まあ覚えてもらう必要があるとも思えないし、こんなもんで・・・いいよね?ぶっちゃけそこらのモブだし俺。

 

「確か先週にジョジョリオンの最新巻が出たはずなんだよな。くそ、早く読みt「おーい待てって、待てよをい!」ン?この声は・・・・」

 

突然誰かに呼び止められた気がした俺は、すぐさま振り返って後ろを見「必殺!稲妻空烈刃(サンダースプリットアタック)!!」ってうおう!?」

 

ノリのいい声とともに、おそらく知り合いであろう男の、首を的確に狙った一撃を俺は持ち前の反射神経をもとにスタイリッシュ(笑)に回避する!

 

「って危ねえなおい!今の確実に首を狙ってただろ!!勢いのつき方も半端なかったし!」

 

「(ちっ!踏み込みが足りなかったか!)まあまあ落ち着けって。be kool,be kool.」

 

「ちょっ、誰のせいだと・・後気のせいかもしれんがそのクールってダメなほうじゃね?」

 

「大丈夫だ。問題ない。」

 

「明らかにダメなほうなんですね分かります。」

 

 

 

 

「まあそれはおいといてよ、今日他の部活仲間も誘ってカラオケに行こうって話が出てるけどお前もいかね?」

 

「それはまた藪から棒な話だな川平さんや・・・・おk、とりあえず場所と時間教えてもらえね?」

 

「前に何度か行ったところだよ。時間はだいたい4時だな。」

 

飯の後すぐってわけじゃないんだな。まあいいや、俺もちょうどしたいことがあったし。

 

「おk、じゃあとりあえず家で飯食ってくるわ。」

 

「おう。そういえばASBの予約、おまえどっちにした?」

 

「無論、限定版だ!」

 

「相変わらず好きだなお前も。」

 

「当たり前だ。というか俺からジョジョ好きをのぞいたらあとは地味とモブしか残らないじゃないか!」

 

「お前自分でそこまで言うか!?さすがに自己評価が悲しすぎだろ!」

 

そりゃそうだろ。今までと友達になってきた奴等だって名前を覚えてもらうだけで4か月掛かるとかザラだったし、今までの人生の中でやった友達の作り方といえば

 

 

楽しそうに話してるやつらの背後から音もなく近寄っていく(あくまでも自然にするのがこつ)

→話してるやつの会話に適度に相づちを打ったりする

→あれ、何かいつの間に誰か増えてね?

 

という感じだった。

 

 

あれ?地味な理由の一つってもしかしてこれじゃね?いや、でもしかたないよね?

 

いきなり知らん人に直で話しかけるとかチキンハート(自称)の俺にはハードル高いし。

 

「というかお前に趣味へののめりこみ具合について言われる筋合いはねえぞ。東方のゲームほぼ全部ルナティック、妖々夢は確かファンタズムでボムの使用もピチュリも一切なく制覇とかマジなんなんだよお前。」

 

こいつがやってるところをたまに見せてもらっているが、いつも花京院とダービー弟のやり取りをしてしまう。

 

しかもこいつそれほどの腕なのにもかかわらず、謙虚に「それほどでもない」とか平気でいってのけるのだ。マジパネェッス。

 

「まあもうそれはおいといてだ、とにかく今は飯食いに帰るからな。」

 

「おうそんじゃあまたあとでな。」

 

そういって一先ず別れ、俺は家路についた。時間までの暇つぶしはどうしようかな。

 

 

 

 

 

 

====T県S市のとある漫画喫茶====

「お!ジョジョリオンの最新巻が置いてあるぞ。相変わらず仕入れるのが早いな、ここは。」

 

そう言いながら、俺は行きつけの漫画喫茶で今週発売されたジョジョリオンの4巻を手にする。

 

そう、結局暇な時間は、漫画を読んでつぶすことにしたのだ。

 

この漫画喫茶は特にジャンプ系の漫画の仕入れが早く、俺がジョジョを知った時からよく来ていた所だ。

 

自分で買わないのかって?

 

お金が足りなくて揃えきれないんです!!

・・・いきなり何を言っているんだ俺は・・・まあいいや。時間ももったいないしとっとと読むやつを選んじまおう。

 

そう考えた後、他の漫画も数冊借りてから自分に割り当てられた部屋に戻った。

 

 

 

 

 

 

「ボーン・ディス・ウェイか、安穂さんのスタンドの指示が無かったら普通に始末されてるなこれ・・・・え、こんなんで見つかっちゃうの?というか定助抜け目ねえなおい。」

 

今回の単行本で、また一つ謎が明らかにされたな。しかし今の定助の立場が俺だったらとことん鬱になってるだろうな。壁の目・・・コワイデス。

 

そんなこんなで、最後の漫画を読み終わった後ふと時計を見てみると、

 

「ん?もうこんな時間か、早く帰らないと遅れちまうかもなこりゃ。」

 

そろそろいつも店を出る時間になっていた。俺は他の漫画も揃えて席を立つ。

 

「しょうがない、今日はこのくらいにしとくか、えっとこれをここに戻してっと・・・・」

 

借りた漫画をあった場所に戻し、会計を済ませた。

 

「えっと今の時間は・・・3時半くらいか。そろそろいっとかないとな。」

 

時間を確認した後、漫喫のあるビルの前にあらかじめ止めておいた自転車にまたがろうとした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

------ドシュッ--------

 

 

したが・・・・どこからか何かが突き刺さるような音がし、気が付いた時にはコンクリートにうつぶせになっていた。

 

痛みを覚えながらも、とりあえず体を起こそうとする。

 

が、体がうまく動かないのと、何かが引っ掛かっているような感じがしてなかなか起きられない。

 

「いっってえなあ!ったく、いったい何が・・・?」

 

ふと胸のあたりを見てみると

 

「・・・・?え、なに・・こ・・・れ・・・・」

 

鉄の棒、よく見ると鉄筋のようなものが心臓のあるあたりから出ており、それがコンクリートにひびを入れて突き立っていた。

胸からは鉄筋が突き出ているあたりから血が徐々ににじみ出てきていて、

 

(道理で立てないはずだよなあ、間違いなく致命傷になってるだろうし・・・・・て違えだろ?!)

 

自分の状態に気が付いた途端、刺さってる所からだんだん痛みが増してきた!

 

(ガアアアアアアアアアア痛イ痛イ痛イ痛イ痛イ痛イ痛イ!!!!!!畜生!!イッタイドウスレバ・・・・)

 

意識が飛びそうになるたびに、周りで騒ぐ奴らの声がするが、意識が飛びそうになったり戻ったりを繰り返している俺に、そんなことを気にしている余裕はなかった。

 

(こいつが刺さっている場所、間違いなく俺は助からない!いやだ!こんなところで死ぬのか?!折角高校に入って趣味の合う友達もできたのに?妹の誕生日も祝ってねえ親孝行もろくにできてねえのに!そしてなによりも・・・)

 

「ジョジョの奇妙な冒険」、この奇妙な冒険譚の終わりを見ずして俺は終わるのか?!そんな思いが、もうろうとする俺の意識の中を駆け抜けた。

 

やがて意識を保ち続けるのも難しくなってきたとき、今度は過去の記憶がものすごい勢いで見え始めた。これが俗にいう走馬燈というやつなのだろうか?

 

(やべえ、そろそろ見えちゃまずいもんまで・・・・・も・・う・・げん・・・か・・・・i)

 

そして俺は、完全に意識を失った。数多くの未練と後悔を残して。おそらく二度と目覚めることはないのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

このまま死んでしまうのも物悲しい気がするので、せめて自己紹介くらいはちゃんとしておこうと思う。

 

 

 

俺の名前は(覚える必要があるかはわからないが)梶原 泰寛(かじはら やすひろ)、年は16歳

これから先、過酷な運命に身を投じることであろう男の名前である。

 

 

 

それでは、さようなら




本格的な探索は2話目以降になるかもしれません。
それではみなさん、お元気で
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