【デッドマンズA:==『取り戻す』者の物語==】 作:enigma
現在の持ち物
何もなし、それだけだ。これでおしまい。
===ヴェネツィアホテル===
「…………」
少し肌色ともいえる壁
メモや資料の散乱したベッド
大きな地球儀
電源のついたパソコンとメモの束が置かれた一人用の机
床を這う、ココ・ジャンボ
「ここは……あのホテルの一室だ。そして……俺はなぜ生きている?」
俺は確か・・・・・9階に行って・・・・・疲労と空腹がピークに達して・・・・・それで・・・・・
「集中が切れた所を狙われて、デス・13の能力で、抵抗できずにあっさりと眠らされて…まあその先は知らないが、他分八つ裂きにされたはずだ。なのになんで、ここに戻ってきているんだ?」
解らねえ・・・まるで解らない・・・今まで散々わからないことは体験してきたが、これはそれらに輪をかけてひどい。
(いや、でも、もともと死人のはずの俺が、心臓も問題なく動いていて、ちゃんと体温もあって、生きてこんなところにいること自体がそもそもおかしい話だ。)
ここがおかしいのか、それとも俺自身がおかしいのか、判断に迷う話だ。
「・・・・・・いや、この際それはおいておこう。今問題なのは、俺があと何回死んでも大丈夫かだ。おおよその見当はつくが、たぶん今の俺は死ぬと自動的にこの部屋に戻されて、何度でも探索をやり直すことができるんだろう。」
ますますローグライク染みている・・・ホント訳わからねえが・・・それでも今の俺にとっては間違いなくこれはプラス・・・!
持ち込んだアイテムなどは、全部消えてしまったが、それでもチャンスだけは残されている。
「・・・・・・・・・・よし!」
そう考えると、今まで死にかけていた心が、一気に蘇っていく気がする。
死んでも大丈夫・・・どう考えても異常以外の何物でもないが、それでも最低限の保険があるというだけでもまだいける。
とりあえず、さっきの探索で得た、敵や罠、アイテムの情報などをまとめていく。
(さしあたって問題なのはディスクが使わないことには判別できないことと、あのヤバいものだな。今まではマイナス効果のことも考慮して使おうとは思わなかったが、効果は階段を下りると同時に切れたから、これなら階段前で使って判別すればいいな。)
「・・・上等・・・ああ上等だよ。折角ここまで来たんだ、どんなに苛酷な道のりだろうが、絶対に戻ってみせるからな。」
今回のような餓死しかける場合を考え、亀の中に保管しておいたネアポリスのピッツァをカバンの中にしまい、また階段を下りていく。
(戻る方法があるかはわからねえが、このまま何もやらずには終われねえ。降りた先が地獄の一丁目だろうと、全力で駆け抜けてやる!)
===レクイエムの大迷宮===
7階
----ドグォォォォォン!!---
「うおおおおお!また飛ばされるのかよ!」
エコーズact2の{ドジュウウウ!}の文字で折角の食糧を消し炭にされ、倒そうとしたらまた飛ばされる。さっきからこれ2回くらい続いてんだけど…
「くそ、とりあえず着地をしなくては…」
デス・13、スパイス・ガール、チリペッパーで衝撃を和らげ着地する。
「ここでいったん回復…いやまて、なん・・だ・・・と・・・」
俺の今の位置→大量のハイウェイスターのど真ん中
・・・やべ、これ・・・ツミかも・・・
---ザザザザザザザザザザザザッ
「(まずい!!)デス・13!!」
発動により周辺の何体かは眠ってしまうが、射程距離外の何体かがその後ろから迫ってくる。
「うぐおおおおお!!た、対処しきれな、ぐはッ!!」
黒い足形がいくつか体にめり込んだのを皮切りに、ほかの起きているハイウェイスターが一気に突っ込んでくる。
(クソ……ここ…ま…でか…)
めり込んだハイウェイスターにすべての養分を吸い取られる前に、そのままこと切れてしまった…
本日の死因
ハイウェイスターに養分を吸い取られ過ぎて死亡
まだまだこんなことで折れねえぞ!
5階
「…まずいな、いまだにまともなスタンドがみつからない。」
手に入ったスタンドは、ムーディーブルース一体のみ、修正値もない、遠距離用のもない。
「とにかく他のを見つけないと「捕まえたぞォ!!」ぐお!?し、しまった!!」
通路から出たところを、角に隠れてきたブルりんにつかまってしまう。
「ウェッヘッヘッヘ、よくやったアルブルりん、そのまま押さえてるアルよ。」
くそ!地味にピンチだ!
「てめーはなしやがれこのタコッ!!」
「いで!」
「この!」
「いで!」
「このッこのッこのッこのッこのッ!!」
「イデデデデデデデッ!!」
顔面にけりを入れたり、ムーディーブルースで金的を入れたりでようやく抜け出す。
「逃がさないネ!!食らうヨロシ!!」
「チッ!ウラァ!{ガキンッ ザシュッ}ウグゥ!?」
それと同時に背中から攻撃してきたワンチェンの鉄爪をはじこうとするが、さすがにゾンビなだけあってパワーが強く、片方だけは防げたがもう一方の爪を食らってしまう。
「ゼェ…ゼェ…」
(マズイ、このままだと負ける。記憶ディスクはプロシュートが一つだけ…この状況を乗り切るには役立たずだ。)
「この餓鬼がぁ~!おとなしく俺の見せ場になりやがれ!」
「ウェッヘッヘッヘ、今度こそ切り刻まれるヨロシ!」
「…ハッ!そう簡単にやられグハァ!?」
背中からものすごい衝撃を食らい、意識が飛びそうになる。
「い…いったい…なに…が……」
息絶え絶えに後ろを向くと、そこにはエコーズact2が静かに浮かんでいた。
・・・いや、奴が静かなんじゃなくて、俺の耳が遠くなってるのか・・・
(なぜだ、この階層には…まさか、さっき倒したのが…羽化して…)
「これでトドメアル!」
(チ、畜生!)
ザシュザシュッ
「ガアアアアアアアアア!!」
何かが貫く感触と激痛で、意識が遠くなっていく・・・
(く…くそ………)
本日の死因
ワンチェンに切り裂かれて死亡
まだだ、まだ終わらんぞ……
4階
「やれやれ、ようやくまっとうそうなアイテムが見つかった…」
途中でパープルヘイズとイエローテンパランスを手に入れ、何とか調子を取り戻せそうになった。
まさかこんなに死ぬとは…俺自身侮っていたのかもな。…ッてあぶねえ!
…ドゥンドゥンドゥンッ ヂュイイイン!!
エンポリオの銃撃が地面にあたる。
柱の角から撃ってきたようだ。
「チッ、今すぐ倒し{カチッ}あれ?」
足元からのスイッチ音に思わず下を見ると、そこには黄色のハートマーク。
そして上からは
「ロードローラーだッ!!」
ロードローラーとともに落ちるDIOの姿!
「うおおおおおおおおおおお!!死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ!」
前回同様、全力でスタンドを使い、死に賭けの状態で脱出。
「ま…まず…い、このまま…じゃ…」ドンッ ズルズル
罠を避けてぼろぼろになったところを、エンポリオに眉間を撃ち抜かれる。
本日の死因
エンポリオにやられて死亡
こ、こんな…ま、まだだ!まだ…
17階
「シャボンランチャーを食らえ!」
「ぐおおおおお!!」
ホルマジオに隙を突かれ、体を小さくされたところをシーザーのシャボンランチャーで攻撃されてしまった。
体は波紋の影響のためか、うまく動かせない。
「これで止めだッ!」
「畜生がアアアアア!!またこんなところで…」
本日の死因
シーザーに「波紋蹴り」で攻撃され死亡
……………………
12階
本日の死因
ドゥービーにルンルンされて死亡
16階
本日の死因
ワイアードのベックにお仕置きされて死亡
19階
本日の死因
ゲブ神に切り裂かれて死亡
18階
本日の死因
ザ・ハンドに削り取られて死亡
10階
本日の死因
ジョリーンに決着ゥつけられて死亡
13階
アヴドゥルの土人形に喰われて死亡
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本日の死因アクア・ネックレスに体内に入り込まれて死亡本日の死因アレッシーに斧で切られて死亡本日の死因エコーズACT1に鼓膜を破壊され死亡本日の死因エコーズACT3に殴られて死亡本日の死因エボニーデビルの人形に○○を噛み切られ死亡本日の死因エルメェスにグロリアのぶんも復讐されて死亡本日の死因臭くて死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡
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(…………………………………………………………ま……………………だ…………………………だ……………)
………………………………………………………………あきら……めね……えぞ…………ぜ………たい……に