【デッドマンズA:==『取り戻す』者の物語==】   作:enigma

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第十三話

現在の持ち物

何もなし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふう。ジミヘンの曲はやっぱいいな。メタリカやクイーン、エアロスミス、レッド・ホット・チリペッパーズなんかも最高にクールだ。」

 

そろそろ時間という概念があったのかどうか、そもそも時間とは何か・・・そんな疑問さえ感じるようになってきた昨今、俺はベッドの上でゴロゴロと転がりながら、死ぬ前に元々持ってきていた音楽プレイヤーでベッドに寝ころびながら曲を聴いていた。

 

ん?やけに穏やかだなって?

 

ハハハッ、まあ確かに・・・・・・・・・・・・・・・一時ヤケクソになってしまったり・・・・・・色んなことに絶望してもう全部投げ捨てたくなったことは…腐るほどありましたよ。あの地獄のような時間を過ごし、心身ともにボロボロどころかとっくに崩れ落ちてカーズ様みたく考えるのをやめそうになった時もありましたよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・というかあったね、考えるのをやめた時・・・・・・・・・・・ひたすら夢に逃げたりとか、夢に逃げたりとか、寝たりとか、ふて寝したりとか、眠気なんて全くないのにトラウマ忘れるためにひたすら無理矢理意識を沈めようとしたり・・・・・・数えると両手で足りないくらいの頻度で現実逃避をしてた時があった気がする・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・でも・・・・・・それでも・・・・・・・・・・・・このひと時の休息と・・・冒険の途中でたびたび俺の前に現れた・・・

 

 

『ワンワン!{こんなとこでへこたれるなんざだらしねえ野郎だな。あの気合はどこにやったんだか・・・}』

イギー・・・・・・

 

 

『泰寛君、確かに君の行く道は果てしなく厳しい。だがそれでも、諦めなければ何度だってチャンスはあるのだよ。私もいつ君に会えるかはわからないが、もしまた会えるのならば何度だって君に協力しよう。だから…最後まで決してあきらめないでくれ。』

 

ツェぺリさん・・・

 

『がんばってくれよ兄貴!兄貴のへこたれた顔なんて見たくないぜ俺は!』

 

ペッシ・・・

 

『泰寛君、俺は相手が良い奴か悪い奴かの区別が臭いでわかる。アンタはいい奴だ。人を遠ざけたがるところがあるが、自分の損得に関係なく誰かのために必死になれる人だと俺は思う。さっきだって、自分が死にかけていたにも関わらず、あったばっかりの俺を助けるために必死に動いてくれていた。俺はあんたみたいなアマちゃんは放っておけねえ性質(タチ)なんだ。だから…困ったらすぐに俺を呼んでくれ!いつだって駆けつけてやるぜ!』

 

スピードワゴンさん・・・

 

 

彼らの応援や鶴の一声、戦いの記憶が、そうやって現実から逃げようとする俺の心を引き戻して、俺にもう少し前に進む勇気をくれました。

 

もう…俺は大丈夫です。今度こそ・・・今度こそ・・・・・・!!大丈夫ですから・・・・・・・心配・・・ありません・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それに・・・・・・今までの道のりは、あの時間は・・・けっして無駄なんかじゃない!

 

「出てくる敵、罠、物の値段、トニオさんが必ずいる地形、呪われているディスクの種類、判別できていないものの判別方法、ヤバいもの・・・・・・20階以降はまだわからないが、出てくるものはほぼ把握できた!後は…希望と運だけだ・・・・・・この条件さえそろえば・・・いや、揃えてみせる!必ず!」

 

亀の中から、貯めておいた食料を取り出し、階段へ向かう。

 

「一休みはもうお終いだ。今度こそ・・・」

 

今度こそ、希望を・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

===レクイエムの大迷宮===

一階

 

「お前で最後だ!」 ドゴァッ

 

「く、くそがああああああ!!」

 

「・・・・・・ふう、だいぶ慣れてきた気がするな・・・」

 

さすがに何度も戦っていると集団あいてでも弱い奴なら一度に徒手空拳でどうにか対応できるようになり、スタンドがない状態でもそこそこ無理なく探索できた。

 

とはいえ、やはりスタンドがある方が格段にいいのは確かだが。

 

「やれやれ、早いとこスタンドディスクが欲しいな・・・と言ってるうちに見つかったな」

 

手に入ったのはデス・13とムーディーブルースのDISCだ。

 

俺を殺したスタンドが俺の力になるということに若干複雑な気持ちになるが、能力自体はそこそこ強力だから頼りにさせてもらうとしよう。…今度こそ、今度こそ!

 

ディスクを装備し、ほかの部屋を調べ、判別されていないディスクを2枚と狂い死ぬほどヤバイものを手に入れ、階段を下りていく。

 

四階

 

途中でエコーズact2、F・F、ヘブンズドアーのDISC、判別できていないディスクを三枚手に入れた。

 

そろそろ次の階段の前で使って判別しといてもよさそうだな。

 

「さて、確かこの階からはエコーズact1とブルりんがやばいんだけど…て一度にきやがったよオイ!」

 

さっそく広場にいる二体をF・F弱らせ、一体ずつスタンドで切り裂いたり、殴り倒していく。

 

「ふう終わった終わった。ん?これは…マンハッタントランスファーのDISCか。」

 

敵が落としたであろうディスクを手に取り確認する。

 

「こいつがいると空気の流れがわかるから敵を狙いやすいんだよな{ズブズブッ シュルシュル}ウゲッ!?なんじゃこりゃ!と、とれない!」

 

ディスクを装備した途端、緑色の茨のようなものが出てきて体をがんじがらめにする。体には特に問題はないが、茨に実体がないことからスタンドか一種の呪いのようなものなんだろう。これが呪縛か・・・

 

急いでディスクをはずそうとしても茨が強くてとれず、発動を使って消滅させようとしてもこれまた茨のせいで使えなかった。

 

「しばらくはこいつのお世話になるわけか、まあそんなに悪いもんでもないし、単行本かプッチのDISCでも探せばいいか。」

 

適当に結論付け、階段の前で記憶ディスクを使う。万が一のために食料だけは床に置いて退避させておくのは忘れない。もう餓死するのはこりごりだからな。

 

「じゃあまずはこのディスクから・・・「吉良吉影のディスクだ!持ち物のどれかが爆弾になったぞ!{ふーむ、どれだったかな・・・実は私にもよくわからないんだよ。}」・・・いきなりあたりかよ!お、おいといて正解だった・・・」

 

水を熱湯にかえるのことも考慮して、F・FのDISCも床に置いておく。

 

「やれやれ、さて気を取り直して後三枚・・・いや、爆弾になってるのもあるからな…実質ただのロシアンルーレットだ。」

 

(どうする?一応爆発の威力を確かめる意味でもやる価値はあるが…どう考えても痛いで済むレベルじゃないよなぁ~(==;))

 

このパターンは初めてだったため、暫くの間熟考するが

 

(いや、これくらいでビビッていたらたぶん何もつかめない・・・というかこんなの今さらだし。やるべきだ、ここは。)

 

ストーンオーシャンで、プッチがしていた飢えた男がたまたま近くにあったキノコを食って生き残り、英雄のようにたたえられた話を思い出す。

 

今の俺は、まさにそのキノコを食おうとしている男の状態なのだろう。

 

毒かもしれない、けど試すことで、何か意味のある何かをつかめるかもしれない。

(まだ序盤だし大したアイテムも持ってない。この段階ならまだ挽回できる。なら・・・やるしかねえよな。)

 

まずは暗青色のディスクを試す。

 

『これで完全なる「守りの方角」を固めたということじゃよーーーーーッ!!』

これは、ケンゾーのDISCか…次はこの薄茶色のディスクを…

 

---ズブズブッ

 

頭の中を、アメリカンインディアンが走る姿が駆け抜け、体がかなり軽くなる。サンドマンのDISCか・・・

 

「最後は・・・こいつか・・・・・・」

 

そういって暗青色のDISCを手に取る。

 

「・・・ええいままよ!」

 

そういってディスクを頭に突き刺す。

 

 

 

 

 

 

ドグォォーーーz___ンッ

 

「ヤッダァァバアアァァアアアア!!」

 

一瞬だけ見覚えのあるやつの顔が映った瞬間、ディスクが爆発した。

 

(ウギャアアアアアア!!や、やっぱとんでもなかった!!)

 

だが、一番驚いたのはあれほど至近距離で爆発したにもかかわらず、瀕死と呼べるほど怪我をしたわけではないことだ。

 

一応かなり痛いが・・・全身傷だらけでその場にいるだけで死にそうなほど痛くて意識飛びそうになるけど・・・動こうと思えば動ける。まったくどうなってんだか・・・

 

「と・・・とりあえずF・Fでどうにか回復・・・できるかな、これ。」

 

発動によって生まれたプランクトンを、負傷した部分に埋め込んでいくと、少しづつだが傷が治っていく。かすり傷の部分はもうほとんど跡がない。

 

結論、治った。F・Fェ…

 

「・・・行くか。」

 

微妙な気持ちになりながら、俺は階段を下りていった。

 

やっぱりなんか釈然としねえ…

 

 

 

 

5階

「この階は何があるかなっと、さっそく発見!」

 

地面に落ちている装備ディスクを手に取る。

 

映りこんでいるのはエジプトのジャッカルのような人型、アヌビス神だ。

 

「・・・これ、確か素で呪われてるやつだよな・・・でもこのスタンド自体はかなり強い部類に入るしなぁ。」

 

どうするか、こいつ最初っから呪われてるから迂闊に使わなかったし、大概もっと使えるスタンドが手に入ってたから大体発動に使ってきたしなあ…でもいい加減抜きん出た力量のスタンドもほしいし、こいつなら外れなくてもそんなに困らないだろうし、やってみるか。

 

ズブズブッ シュルシュル

 

思った通り、ディスク装備と同時に茨のビジョンが出てくる。

 

「ククク、やっとだ、やっと体が手に入った!これで思う存分敵を斬れるゼェーーーーっ!!」

 

(そしてお約束通り体乗っ取られてるよ。本体<俺>が意識保ててんのは少々予想外だったが。オイ、聞こえてるかアヌビス神!)

 

「アア!?テメーなんで意識があるんだ!?確かに俺が乗っ取った筈だろ!?」

 

(んなこたぁどうでもいい。いいか、これから俺らは一蓮托生だ。俺はベつに死んでもやり直すから別に問題はないがお前は曲がりなりにもアイテム扱いだからたぶん消えるだろうな。それでも死んだら俺は困る。だからお互いちゃんと協力するぞ。消えたく無きゃな。)

 

「・・・ほとんど脅迫みたいなものじゃねえか!とは言えお前の言うことももっともだし、まあ俺は敵を斬れれば文句はねえからな。解ったよ。てかお前は具体的に何をするんだ?」

 

(まあだいたいはスタンドの目を使ってお前の視界範囲外の把握をしたり、分割思考みたいな事でもしてるかな。)

 

「そうかい、まあせいぜい遅れるなよ。」

 

(てめーこそな。剣は通り抜けるみたいだがテメーの十八番である戦えば戦うほど強くなる能力は発動使わないとできないからな。)

 

「・・・わかったよ。」

 

自分の十八番が使えないと知ってかなりショックをくけたようだ・・・すまんな、俺が未熟なばっかりに・・・

 

(じゃあ行くぞ、ここで佇んでても意味ないからな。後罠には絶対注意しろよ。食い物が切れたらほんとに死ねるからな。)

 

「アイアイサー。まったく妙なことになってきたな…」

 

 

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