【デッドマンズA:==『取り戻す』者の物語==】 作:enigma
現在の持ち物
アヌビス神のDISC+5
クレイジーダイヤモンドのDISC+4
マジシャンズレッドのDISC+9
ホワイトアルバムのDISC+8
パープルヘイズのDISC+2
デス・13のDISC+1
グレイトフル・デッドのDISC
マン・イン・ザ・ミラーのDISC(6)
タワー・オブ・グレイのDISC(5)
F・FのDISC(8)
プッチ神父のDISC
鉄球
ヤドクガエル
エニグマの紙(2)
エニグマの紙(4)
お金 4500G
===ヴェネツィアホテル===
あのあと、行けるところまで行ってから20階で手に入れたディアボロのディスクを使い帰還した。
あのまま行ってもよかったが、やはり用心に越したことはないため当初の目標である、「装備ディスクの修正値を+10にする」を達成してから挑みたい。
まあおそらく次の冒険で達成できるだろう。
では皆さん。私はいく。次でここは最後だ。
===レクイエムの大迷宮===
20階
「よし、ディアボロのDISCは回収できた。これで心置きなく進める。」
冒頭であれだけ大口叩いといてこんなことをしてしまっているのはたぶん非常に情けないだろうが、一応万が一の可能性は必ずある。
ぶっちゃけここに来るまでの道程で5回は開幕モンスターハウスといった状態になったので少々気が小さくなっているんだよ。まあその分得られたものも半端ではないが…
石橋をたたいて渡る用心深さは、どれだけ力をつけていても必ず心がけておかなければならないのが、この冒険のつらいところだ。
「さっそく来たか、まあここまでくればさしたる問題じゃないな。」
襲い掛かってくるエアロスミス、アレッシー、ホルマジオ達を、遠距離から確実に片づけていく。ホルマジオの出てくる階層さえ通り抜ければ、後は戦い方次第で楽に切り抜けられる場合が多い。
「ん?今のアレッシーはオインゴの変装だったのか。紛らわしいな。まあやることは大して変わらんが。」
マジシャンズレッドのCFHのおかげで遠距離用のディスクにはかなり余裕がある。炎の生命探知機はまだまだ出来ないが、いずれ習得したいな。
「うだうだ考えているうちに終わってしまった。」
さあて、ここからが本番だ。気を引き締めてかからないと…
22階
『『ドララララララララララララララララララララララララララララララララララララッ!!』』
ただいま通路で、仗助と突き(ラッシュ)の速さ比べ中で御座います。また開幕モンハウだよ!!
とはいえ、触れればそれだけで瞬時に凍りつくホワイトアルバムの装甲と、本物よりも強化されたクレイジーダイヤモンドが、もともとの持ち主とは言え後れを取るはずもなく、仗助の手は触れるたびに凍り付いていき・・・
『ドラァッ!!』
「うぐえあッ!?」
ハイ、あっという間に打ち勝ちました。
「とどめだ!クロスファイヤーハリケーンを食らえ!」
ひるんだ仗助にとどめを刺し、あっという間に消し炭にしてしまう。
・・・本当に便利だよこのディスク。
おっといかんいかん、モンスターハウスに入ったと同時に外に出たのであまり被害はないが、もうちょっと効率よく戦わないとあっという間に囲まれて倒すペースが落ちてしまう。
もう少し引き付けてからタワー・オブ・グレイを使うべきかな。
次の敵が来るまでに時間ができたため、F・Fを撃って後方確認をする。…よし、異常なし。
ぎりぎりまで後ろに下がり、タワー・オブ・グレイを撃ちだす。
部屋のほとんどの敵が一直線に並んでいたためか、割と長い時間、貫かれる音が聞こえていた気がする。
「………よし、これでほとんど弱ったかな。」
あとはもちろん、CFHを撃つだけの簡単なお仕事だ。
(…長かったな…本当に。こんなことを、ここまで落ち着いて言えるようになったのは…)
「・・・よし、OK。」
敵の気配を感じなくなるまでCFHを撃ち続けた後、アイテム回収を行う。
(というかいまさらだけどモンスターハウスの罠の数って異常じゃね?広すぎるところだといちいち罠チェックすんのが非常に面倒なんだが。)
こんなたわいないことを考えられるのも、ひとえに今の装備あってこそだろうなあ、とかいろいろ考えながら、回収に向かう俺であった。
26階
ここからの道のりは、今までにないくらい厳しいものだった。まずリゾットだが、こいつは俺を追おうとはしてこなかったが、あいつのスタンド、メタリカの射程圏内に入った途端、容赦なく攻撃を受けた。
カミソリやメスが体内から出てきたときの驚愕と恐怖は、今後忘れることはないだろう。ホント、カエルが無かったら即死だったぜ。
おっと言ってる間に敵が来たか。
「お前、組織の追手だな。」
「だから違うっつってんだろ。まったくどいつもこいつも。」
「まあいい、いずれにせよ…やることに変わりはねえからな。」
部屋の中から、俺を見つけたプロシュートが向かってくる。
同時に部屋にいた他の敵たちもおれに気づく。
(ストレイツォがいるな。一時撤退だな。)
あいつの空裂眼刺驚(スペースリパー・スティンギーアイズ)はあまり距離に関係なく高い威力があるから、迂闊に近寄りたくはない。
「…ふう、このくらいでいいかな!?」バッ
ある程度距離を取ったところで壁の方から殺気を感じ、即座に後ろに思いっきりダイブする。
体勢を整えながらさっきまでいた所を確認すると、そこには土色のスーツのようなものを着た男が拳を突きだしていた。
(セッコがいたのか。けどこの状態なら。)
反撃にCFHを撃つが、地面に潜られて回避される。やはり難しいな。
(まずは前からきている敵を倒そう。けどその前に…)
自分の周囲に、あらかじめ火を放つ。それも鉄を溶かすような強力なのを。
俺自身も、操作しているとはいえ結構熱いが、こうしておくことである程度セッコの対策になる。
結局、前方から来る敵をすべて倒した後もセッコは来なかった。逃げたか…まあいい、余計な手間は省くに越したことはないからな。
29階
「長かったな・・・本当に長かった。」
ブチャラティ、セッコ、ペットショップ、吉良吉影、ケンゾー、タルカス・・・本当に強い奴ばっかりだった。
チョコラータ?あんなのただの屑ですしおすし。まあ結構な頻度でグリーン・デイやセッコをどっからともなく呼び寄せるのには苦労させられたがそれだけだ。奴自身はクズなだけで大したことはなかった。
さて、いよいよ次の階段だ。次は一体何が待ち構えてんのか・・・
コツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツ
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
コツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツ
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタッ
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おかしい。」
さっきから全然次の階が見えない。いや違う!さっきから全然階段を下りられていないんだ!同じところを、ずっと俺は降りているんだ!
(俺が知っている中でこんな芸当ができる奴は、一人しかいない!こいつは!)
静かに、しかし素早く自分の後ろを振り返る。そこには・・・
「フフフ、ついにこんなところまでたどり着いたか・・・ええと、君の名前は何だったかな?そうそう、たしか梶原だったね・・・」
「・・・俺はここに来る前どころか一度たりとも自己紹介した覚えはねえんだがな、え?このクソ野郎・・・」
ジョジョの奇妙な冒険のすべての始まりの一因にして元凶
「そんなことはどうでもいいことじゃあないか。君にとっても、私にとっても、ね・・・」
「・・・・・・そうだな、今問題なのはそこじゃあねえ。今、この場で最も問題なのは・・・」
「テメーがおれの道を阻む、害悪であり敵かどうかってことだけだ!DIO!!」
ディオ・ブランドー・・・あのDIOが!『邪悪の化身』とまで言われたあの男が!まさに悪の帝王と言わんばかりの、吐き気を催すような圧倒的なプレッシャーとともにそこに佇んでいた!
------パチ、パチ、パチ、パチ、パチ
「まずはおめでとうと言ったところかな?次の階でこのダンジョンは最下層となる。ここでの旅ももうじき終了というわけだ。」
「ほう・・・なら次の階でここは打ち止めとなるわけだ。どうせだからテメーの命でも貰ってから先に進ませてもらうとするか。」
「・・・ククク、なあ梶原君「今更退けってのは無しだ。来いよ・・・くだらないこと言ってないでとっととかかってこい。」」
本当に求めるものはいまだ何一つつかめちゃいない。
ここであきらめてしまったら、今までの行動を、意思を、そして何よりも・・・自分自身を否定することになる。
あの地獄のような時間を、一心不乱に駆け抜けてきたことも、ともに戦ってくれた者たちの意思も・・・そして何よりも・・・
「ここで諦めたら、俺は自分で自分を殺すことになる。それはとても恐ろしいことだ。
お前のような下種野郎に下り、ただ利用されるだけが生きがいの人生よりも、もっと恐ろしい・・・ただ死んでいくだけの人生。
何一つとして希望の持てない、ただ腐り果てて消えていくだけの意味のない人生。そんなもん、全身全霊を持って願い下げするわ。だから・・・」
--------テメーを超えて俺は行く!俺を俺とする全てを懸けて!
「・・・・・・・・・・・・フン・・・そうか、ならば・・・」
DIOから今までの戦いの中でもなかなか感じられないほどの殺気が飛んでくる。
俺は挑発するかのようにマジシャンズレッドでいろんな形の炎を作る。いつでも問題はない。
「ここで死ぬしかないな、梶原。」
「それが世界(ザ・ワールド)か・・・来い!DIOッ!!」
「無駄 無駄無駄 無駄無駄無駄 無駄無駄無駄無駄無駄無駄。」
先手必勝と言わんばかりに、DIOにCFHを繰り出す。
「フン、まぬけが。知るがいい。世界(ザ・ワールド)の能力とは、まさに世界を支配する能力だということを・・・」
DIOが何かぶつぶつと言っているが問題はない。だってそうだろう?・・・俺が・・・
「世界(ザ・ワールド)!!・・・・・・・・・な、なんだ!?なにが起こって・・・GYAAAAAAAAAAAAAAA!!?」
こんな真正のドチート野郎の・・・わざわざ知っている能力について、この俺が何の対策も取っていないはずがないからな。どうやら本物のマヌケはあいつだったようだ。
「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!?な、なぜだ!?なぜ時を止められない!?」
CFHの効果で体が徐々に燃えていくDIO。
・・・ちっとも哀れとは思えんな。
「自分の能力を過信しすぎて、俺の名前は知れても俺の手口までは知らずに来たようだな。俺を誰だと思っている?てめえらの物語(ジョジョの奇妙な冒険)の愛読者だぞ?テメーの攻略パターンなんぞすでに何通りでも出来てんだよ。」
ちなみにこいつに取った方法もその一つで、勘のいい人ならある段階でわかっただろう。
マジシャンズレッドに作らせた炎の形には、実は『ピンクダークの少年』の主人公の顔、すなわち、ヘブンズドアーを発動するための絵があったのだ。それを使い、気づかれないうちに能力を使い、DIOに命令文を書いていたのだよ。
勿論こいつだけを作ったら向こうに警戒させてしまう恐れがあったため、さりげなく他の炎のオブジェとかに潜ませておいた。結果は大成功!
いやあホント、成功してよかったよかった。
・・・・・・・・・さてと・・・
「まだだ!時を止めずとも純粋にパワーとスピードで勝っている・・・なぜだ!なぜ一発たりとも当てられん!!?」
ちなみに命令の内容は、『梶原泰寛に対して危害を加えることはできない!また、梶原泰寛から逃げることもできない!』だ。つまりこいつは、もうどうあがいても詰み(チェックメイト)ってやつなのだ。
「さて、お前は俺からは逃げられない。そして俺もお前を逃がすつもりは芥子粒(けしつぶ)どころか素粒子レベルでもあり得ない。さてここで質問、ここからお前は一体どんな末路を辿るんだろうな・・・」
「・・・ば、ばかな!このDIOが!この、DIOがあああああああああああああああああ!!」
「答えは『瞬間冷凍されたのち跡形も残らず粉々にされる』だ。よおく覚えとけ。」
ホワイトアルバムの超低温が、暴れまわるザ・ワールドとDIOの体を瞬時に凍らせていく。数瞬後には、もう叫ぶどころか一ミリたりとも動けなくなったようだ。
「これにて終了となるわけだ。それでは・・・・・・『 Arrivederci. 』(さよならだ)」
クレイジーダイヤモンドのラッシュ、マジシャンズレッドの連撃、ホワイトアルバムを身に纏った状態での蹴りが入り、DIOだった何かは、宣言通り見る影もなく粉々になって消滅する。
決着をつけたことを確認したのち、再度階段の方に目を向ける。
「・・・・・・・・・・・・あいつの言葉を鵜呑みにするわけじゃないが、この迷宮が次で最後だというのならもう心配する理由もない。」
あとは・・・やるだけだ。出し惜しみは一切しない、全力で・・・なにがなんでもやり切ろう。
静かに覚悟を決め、階段を下りていく。