【デッドマンズA:==『取り戻す』者の物語==】   作:enigma

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よ…ようやく書けた…^^;
というわけで三十四話です。どうぞ!



テスト期間恐るべし……!!


第三十四話

===ヴェネツィアホテル===

 

「ふあ~~~~~~~~~~~ッ!よく寝た―――――――!!」

 

うっし!今日も絶好調!バリンバリンの本調子全開だぜ!

 

「さてと・・・・・・まずはこの明らかに増えてるもののチェックと行こうか。」

 

とりあえず、寝る前に確認しなかった倉庫の中身を、冒険に行く前にある程度確認しておく。

 

「……やっぱ修正値稼ぎの間にいろいろこっちに送ってきてたみたいだな…知らん間にD4Cまで手に入れてたなんて…うお!?これはマンダムか!?」

 

倉庫の床には、鉄獄を制覇する前にはなかったはずのディスクが至る所に置かれており、中には今までまったく出てこなかった、あるいは見つけられなかったディスクまで置かれていた。

 

キング・クリムゾンとか地味に今までお目にかかったことがなかったんだよなぁ~。(遠い目)エピタフは単品で手に入ったんだけどな~。

 

「まあいいや、一先ず吉良さんとこ行くか。」

 

倉庫の天井にジャンプし、亀の中からホテルの部屋に出る。

 

吉良は昨日居た位置に立っていた。

 

「おはようございます、吉良さん。そちらの準備はよろしいでしょうか?」

 

「ああ、私はいつでも大丈夫だ。それより君の方は大丈夫なのか?」

 

「え?なにがです?」

 

「いや、この先の仕事ではアイテムの持ち込みは禁止されているのだが、そのあたりは考慮しているのか?」

 

「……………YES!YES!YES!すでに全部おいてきてますよハハハハハハハハハハハハハ…ハハハ…」

 

うん、解ってた…わかってたはずなのに…orz

 

あ、でも貯金は忘れてた。いっけね{てへぺろ(・ω<)}

 

「(今の間はなんだ?まあ私にとってはどうでもいいが)そうか、それじゃあ今から幽霊屋敷に行くぞ。」

 

「了解 (`・ω・´)ゞ」

こうして、様々な不安を抱えながらも、俺は次のダンジョンへと足を運ぶこととなったのだ。

 

あ、貯金はちゃんとしましたよ?あと吉良さんって無駄な金は持ち歩かないらしいです。…完全に余談ですね分かります。

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………………………」

「え~と、確か金はここの柱のヒビに…よし、これだ。」

 

「………………………………」

「それじゃあ梶原君、次にくる列車に乗るぞ。」

 

「………………あの、一つ聞いてもよろしいでしょうか?」

 

「?なにをだ?」

 

「…僕ら、なんで駅前に来てるんでしょうか?」

 

俺達、実はホテルの部屋から普通に出てきて、この最寄りの駅まで歩いてきたのだ。

 

(え?というかなんで来れてんの?俺外に出られないんじゃなかったの?え?何がどうなってんの?)

 

ヤバイ!今まで非常識には数知れずぶち当たってきたが、ここにきていきなり常識的な移動方法とか頭がこんがらがってしょうがない!今にもオーバーヒートしそうだ!

 

{ドカァッ}「いて!なんだまたかよ!」

 

俺の疑問なんて知った事かと言わんばかりに、駅を活用しに来た一般人たちがすぐそばを歩いていく。

 

それと同時に気づいたことだが、俺の存在が周囲の人間に全く感知されていないように思う。

 

その理由は、ここに来るまでに今のように数人の歩いてきている人とぶつかったが、ぶつかった相手は本当に何事もなかったかのように通り過ぎて行ったからだ。それも全員が。どう考えてもこれはおかしい。

 

「?これから行く屋敷幽霊はここからかなり離れた位置にある。だから電車を使わなければいけないぞ。」

 

「………分かりました。(納得はいかないけどとりあえず納得しとこう。うん、そうしよう…)」

 

とりあえずこれ以上考えても俺には分からん。今はダンジョンを制覇することに意識を向けよう。

 

「{カチカチカチッ ジジィーッ}よし、これで席の予約は完了だ。ほら、早く行くぞ。」

 

「あ、はい。」

 

吉良はなぜか、自分たちの乗る電車の席の予約を済ませた後、チケットを破り捨ててホームに向かう。

 

俺もそれについていき、ホームについた電車に乗り込む。

 

(そういえば…吉良を含む幽霊は持ち主のいる空間や部屋に入るときにその持ち主から魂の許可を取らないといけないんだったか?だからあらかじめ席の予約をしたのか。電車はそれを管理している会社の持ち物だし、だれしも乗車するときはお金を払っておく必要があるからな。)

 

なんとなくそういう風に納得し、吉良とは違う座席で、俺も外の風景を楽しむことにする。

 

車窓から見える街並みが、俺の故郷を思わせるようでとても懐かしく感じた。(この時ちょっと涙が出そうになったのは内緒の話だ。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………………………………」

 

………別に焦ってなにかが変わるわけじゃあないが…早いとこ戻りたいものだ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

===屋敷幽霊===

1階

 

「{キョロキョロ}ここが幽霊屋敷か。入る時は驚いたけど中はごく普通の洋風の屋敷だな。」

 

電車での移動約1時間、徒歩10分、ようやく目的の屋敷についた。大体造りからして昭和初期のころの物かな?

 

「何でもここは旧陸軍将校の屋敷だそうだ。『標的』が何かはわからないが、この『軍人の家』に住んでいるらしい。」

 

へえ~。てか標的が分からないまま来ちゃったの?それとも依頼人が教えずに来ちゃったのかよ。

 

「分かりました。それじゃあさっそく探索しに行きましょうよ。」

 

「ああ…ところで一つ言っておくが…」

 

「?なんですか?」

 

「ここでは俺がやられても探索失敗ということになるから気を付けてくれ。」

 

「なるほど、要するにお互いカバーしながら進まなくてはならないと。」

 

「そう言うことだ。せいぜいお互い、再起不能にならないようにな。(出来ればこの屋敷、何とかして私のものにしたいところだが…はたして何が起こるやら…)」

 

「分かりました。それじゃあさっそくいきますか。」

 

最初の部屋に落ちていたお金を拾い、他の部屋を回っていく。

 

隣の部屋を見てみると、金色に輝くものが隅の方に見える。あれは装備ディスクだな。

 

「ようし、さっそく見つけ「「あ~ん?誰だテメーら!」」ッチ、余計な奴らが…」

 

もう一本の通路から、二体ほどの薄汚れた浮浪者が現れた。

 

「奴らは…どうやらやる気のようだな。」

 

吉良は懐からナイフを取り出して構える。俺も、波紋の呼吸を整えて手に波紋エネルギー集中させた。

 

「吉良さん、俺が動きを止めますからお願いします。」

 

「わかった。」

 

敵がナイフを振りかぶり、こちらに突っ込んでくる。

 

「「死にやがれ――――――!!」」

 

「コォオォォォォ―――――ッ、フンッ!{ピタァッ}」

 

二人の攻撃を、波紋を込めた指先で受け止め、動かないようにしっかりと固定する。

 

「「{グイグイッ}な、何だ!?押しても引いてもびくともしねえぞ!」」

 

「(なるほど、確かにこれは協力を頼んだ甲斐があったな。)そのまま押さえていてくれ。{ドスッドスッ}」

 

ナイフを抑え込まれた浮浪者たちは、右往左往している間に後ろに回り込んだ吉良にあばらの下から心臓を刺されて死亡する。

 

「良し、後はディスクを拾って{ズブズブッ}お、C-MOONか、なかなか幸先がいいな。」

 

こいつの攻撃は当てた場所次第で一発だけで致命傷になるものだ。ジョリーンには効きにくいが相当使える。

 

「終わったか?」

 

「ええ、それじゃあ次に行きましょう。」

 

「ああ。」

 

こうして、俺達の最初の『屋敷幽霊』攻略がスタートした。

 

 

 

 

5階

「「チュミミ――z_ンッ」」

 

「おい!こっちを援護できないか!?」

 

「無理です!さすがに今の装備じゃ手間が{カチッ}しまった!」

 

広場でエコーズact1に囲まれ、ちょこまかと動き回りながら音をしみこませてくるのを何とか防いでいる。

 

しかしそれにばかり気を取られていたためか、最近踏むことのなかった罠に足を突っ込ませてしまう。

 

「{シュルルルル パァンッ}うわ!?これは壊れゆく鉄球(レッキングボール)!?ということは…」

 

罠の正体がわかると同時に、頭上から十数個の小さな玉が付いた鉄球が現れ、俺の頭上で小さな鉄球が回転しながら飛んで来る。

 

それが俺の体すれすれのところを通ると、俺の左半身の感覚が徐々に消えていき、最後には自分の左側が認識できなくなってしまった。

 

スタンドも左側が使えなくなってしまい、扱いが難しくなっている。

 

「チュミミ――ンッ」バシッドガッバキッガスッベキッ

 

「ぐ、おおおおおお!!なめるなこのやろおおおおおおお!!」ドゴッ メリメリメリメリ

 

何とか体を引きずって死角になっている左側に回り込まれないように立ち回り、C-MOONの裏返り攻撃を当てた後とどめを刺す。

 

「おい、そっちは大丈夫か?」

 

「ちょっと待ってください、さっき踏んだ罠のせいで左半身が認識できなくなっていて…あと十秒程度で治るはずなんですけど…」

 

スタンドの肩を借りながら徐々に立ち上がる。

 

「………………………よし、感覚が戻ってきた。」

 

左側が徐々に認識できるようになり、スタンドも左側が出てき始めた。

 

ためしに左手を開いたり閉じたり、色んなふうに動かす。

 

特に問題なく使えるようになっていた。

 

「その様子だと元に戻ったみたいだな。(こいつが引っ掛かる罠、どうも私には効かないようだな。だが代わりに私はここに置かれているアイテムを使うことはできない。おかげでこいつよりもここに徘徊している者たちに殺されかける時もある。なかなかうまくはいかないものだな。)」

 

「ええ、それじゃあお互い治療してから進みましょう。(クソ、吉良は罠に踏み込んでも作動しなかった。こういうのはちょっとうらやまし…いやでもホワイトスネイクやDIOの罠は場合次第で相当使えるからやっぱり確認していれば作動する方がいいな。)」

 

吉良と俺の怪我を、それぞれフー・ファイターズで治療し、隣の部屋へと移動していった。

 

「お、階段と…お金にピッツァか。」

 

今回はディスクが出にくいな。ここに来るまででまさかC-MOONとハーミットパープルしか出ないなんて。

 

射撃用のものも、フーファイターズのほかにはラットしか手に入らなった。

 

「下に降りよう。ここはあらかた調べたんだ。」

 

「ええ、そうしましょう。」

 

床のアイテムを拾い、俺達は次の階層へと降りて行った。

 

 

 

6階

さて、ここは…

 

「「「「「ん?貴様ら何者だ!」」」」」

 

やばい!ここはモンスターハウスか!

 

「おい!何か手はないのか!?この状況はまずい「何よそ見してんだよテメー!{ドシュドシュッ}」ぐああああ!」

 

なにいいいい!?ええいどうすればいい?C-MOONの発動じゃあ吉良も一緒にふっ飛ばしちまう!それじゃあ結局ほかの連中にリンチにされちまう!

おまけにこの戦い、俺が生き残ることはできても吉良が死んでしまえばそこで終わってしまう。

 

マズイ、状況は最悪だ!

 

「ウオシャァア――――!!」ドゴドゴドゴドゴドゴッ

 

向かってくる敵を次々と裏返して始末していくが、遠距離攻撃をしてくるやつやハイウェイスターが俺よりも吉良を優先的に攻撃してくるために対処が追い付かない。

 

「これで止めだぁああーーーーッ!!{ドグシャアッ}」

 

「が…ぐは…」

 

「し、しまったあああああああああああ!!?」

 

吉良をかばいきれず、最後の最後に吉良を殺されてしまう。

 

次の瞬間、俺の視界がブラックアウトし、上下左右の感覚が分からなくなる。

 

「うおああああああああ!ど、どうなってんだこれはあああああああああ!!」

 

そしてそんな状態が数秒ほど続いた後…

 

「う、うわアアアアアアアアああ!!……………………ハッ!?」

 

いつの間にやら、俺はホテルの部屋の真ん中で一人立っていた。

 

(こ…これが、探索失敗というやつか。自分が死んだときは全く感じたことはなかったがこういう風になっていたのか…)

 

そして例のごとく、アイテムも金もひとつ残らず消えている。

 

いずれにしろ、今回の探索はここまでだ。

 

あのダンジョン、出てくる敵はレクイエムとそう変わらなかったが代わりに吉良を守りながら進めなくてはならないという点がより一層攻略を難しくさせている。

 

要注意してかからないとな…

 

なんにしても、今日の所は一休みすることにする。ダンジョン攻略は急ぎこそすれ焦ることが有っちゃあならないからな。

 

 

 

 

さて…今日は何の曲を聞こうか…

 

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