【デッドマンズA:==『取り戻す』者の物語==】   作:enigma

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次話投稿いたします。
設定の挿絵を見て下さった方…どなたかいらっしゃいますか?
(下手くそと思った方・・・すみません。)


第三十九話

===奏でられし鎮魂歌(レクイエム)===

1階

――――気をつけろ!!ここは大部屋モンスターハウスだぞッ!!

 

「・・・ハッ!?(敵はどこだッ!?とにもかくにもまずは敵を倒さなくてはッ!)」

 

視界が鮮明になり、自分がダンジョンに来たことを認識すると同時に周辺の状況確認と索敵を開始する。

 

(いたッ!数はざっと5,6人・・・まずはこいつらから叩くッ!!)

 

すぐに、まずは近くにいた小汚い浮浪者とヤク中のチンピラを視界にとらえ、そいつらがまだこちらに気づいていないことを瞬時に把握する。

 

「{ダンッ ザッザッザッザッザッザッ}コオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオッ!」

 

そしてなりふり構わず、波紋の呼吸をすると同時にそいつらに向かって走り出す!

 

「震えるぞハート!燃え尽きるほどヒート!!おおおおおッ 刻むぞ!血液のビート!」

 

「「「え?な、なんだてめぇ~は~~?!」」」

 

浮浪者やチンピラが何か言っているがそんなものは知らんッ!耳を貸すことなく、そのまま突き進むッ!

 

 

「{ダダンッ}山吹色の波紋疾走(サンライトイエローオーバードライブ)ッ!!」

 

------ドゴォッ

「「ギャッ!!・・・{ガクガクガクガク・・・・・・ドサァッ}」」

一撃目ッ!敵の一人の心臓に波紋を流し込んで機能停止ッ!!

 

-----バシィッ

「「グエッ!?{バタバタバタバタバタバタ・・・・・・ガクッ}」」

二撃目ッ!延髄の呼吸中枢に波紋を流し込んで呼吸機能停止ッ!!

 

「チ、ちくしょおおおおおおおおおおおおおおお!!」ブンブン

 

「{バシバシッ}ギィィイイシャァアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」

 

-----ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴッ

 

「「べぎゃああああああああああああああああああああああああっ!!」」

 

三撃目ッ!・・・とにかく殴って殺しつくすッ!!

 

「アリーヴェ・・・デルチッ!!」

 

――――ゴシャアアッ

 

「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・{ピクピクッ シュウ―――z__ッ}」」」」」」

 

(よしっ!後はほかの連中が追い付く前に、近辺のアイテム回収をできるだけ終わらせておくッ!)

 

これは・・・ッチ、やっぱり今回も鑑定されちゃあいないかッ!まあ世の中そんなに・・・甘いわけはねえよなァッ!!

 

「まとめて鑑定するか。・・・{ズブズブッ}クラフトワーク、デス・13、こっちは・・・エコーズact3、ジャンピン・ジャック・フラッシュ、スパイスガール、タスクact1・・・」

 

まだだ。これだけじゃとてもじゃないが足りない。

 

「こんのトンチキがぁ―――――――ッ!!皆ァ――ッ!やっちまえ―――――ッ!!」

 

「「「「「「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」」」」」」」」

 

「チッ、今のところ鑑定はこれくらいで終わらせるべきか。えっと・・・これとこれとこれ、あとこれを装備して・・・{ズブズブズブズブッ}」

 

一先ず、手に入れたアイテムをリュックサックの中に入れ、クラフトワーク、ジャンピン・ジャック・フラッシュ、スパイスガール、タスクact1を頭に差し込む。

 

そして全方向から押し寄せる敵に対して円陣を組むように三体のスタンドを並ばせ、俺はその中心で『半身の構え』を見様見真似で行う。

 

「{スゥ―――z__ッ・・・ビシィッ}来なッ!!」

 

「このガキがァー―――ッ!」{ブゥンッ}

 

・・・ハッ、いくら集団での襲撃とはいえ・・・・・・・

 

「攻撃が・・・お粗末なんだよッ!!」

 

『WAAAAANNABEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!』

 

「「「「「「ウギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」」」」」」

 

そしてこちらを袋叩きにしようとする敵を、三体のスタンドの攻撃で返り討ちにしていく。

 

中にはそれを突破してナイフを突き出してくるものもいるが、撃ち漏らした敵は暫くの間は、岩をもバターのように切り裂く、回転する爪で切り裂いていった。

 

「ええっと1、2、3、4、5・・・・・・まだまだ数えんのもめんどくさくなるくらいいやがるな・・・・・・ま、この調子ならどうにかなりますかねェ――・・・」

 

暫くの間はこの調子で敵を倒していくことになりそうだ・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前で最後だ!ギィィィィシャアアアアアアアアアッ!!」

 

「{ドゴォッ}ウゲエッ!!」

 

----ドサァッ

 

「ハァ―――、ハァ―――・・・さ、さすがにこれだけの数を・・・ハァ――・・・相手にするのは・・・きついな・・・」

 

だがしかし、今回のように自分の状態や手持ち次第では、モンスターハウスはむしろアイテムの稼ぎ場所としては十分すぎるくらいのものだ。

 

その証拠に、このダンジョンの特性もあるが、近くも遠くも食料と装備ディスクがたくさん落ちている。今回は最初の階としてはありえないくらいに装備ディスクが手に入りそうだ。

 

「さて、そろそろお待ちかねのアイテム回収と行きますか。フフフ・・・これは何のディスクだろうなぁ~~」

 

期待に胸を膨らませ、俺はディスクや食料を拾っていくのであった・・・

 

(あ、そうだ。いつもの鑑定用ディスクも出にくくなっているからせめてホワイトスネイクの罠見つけとかないと・・・・・・)

 

 

 

 

 

「・・・・・さ、さて、このディスクは・・・{シュルシュルッ}ゲッ!エンプレスっ!?」

 

ま、マズイ・・・さっき引いちまったチープ・トリックの呪いも解除できてない状態でまた呪いディスクが来るなんて・・・

 

(ま、まずいぞ~~~、ディ・モールト(非常に)マズイ。早いところホワイトスネイクの罠を見つけないと・・・でもどうする?これだけ広い空間だと一々素振りをしてる間に腹が限界に来ちまう!)

 

唯一頼れそうなのと言えばさっき手に入れたこの記憶ディスクくらいのものだ。これが罠を見つけられる【噴上裕也のDISC】でなければ・・・これから先恐ろしいくらいに苦労することになるッ!

 

(頼む・・・来てくれ・・・!!)

 

願い通りになることを祈りながら・・・俺は記憶ディスクを頭に差し込んだ。

 

-----ズブズブッ

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

・・・・・・頼む・・・!来い・・・・・!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-----てめーや吉良吉影をこの町で生かしておくのは、カッコ悪い事だぜェーッ!すぐに2人とも元に戻せ、コラァーッ!

 

「!!!来たッ!!来たぞオオオオオオッ!!」

 

ディスクの効果が、俺の思考に描かれる噴上裕也の記憶の一部とともに現れ始める。

 

「{クンクン クンクン}・・・・・・わかるぞ。罠の場所が分かる!」

 

これで労力は大幅にカットされる。後はあれさえもつければ・・・!

 

「{ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンッ}これでもないこれでもないこれでもないこれでもないこれでもないこれでもないこれでもないこれでもないこれでもないこれでもないこれでもないこれでもないこれでもないこれでもないこれでもないこれでもないこれでもないこれでもないこれでもないこれでもない・・・」

 

 

 

 

クソッ!!あと残り五つ・・・

 

「これは・・・アンダー・ワールドか!これを踏んで{カチッ ザッザッ}・・・よし、これで残り二十!!」

 

おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおまだまだこっからだあああああああああアアアアアアアァッ!!

 

(これは・・・違う!これも・・・違う!これは・・・これも違う!!)

 

これでもないこれでもないこれでもないこれでもないこれでもないこれでもないこれでもないこれでもないこれでもないこれでもないこれでもないこれでもないこれでもないこれでもないこれでもないこれでもないこれでもないこれでもないこれでもない・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヤベェ、何かいつになく張り切り過ぎておかしくなってる気がする・・・けど・・・これで最後だ・・・

 

「ハァ・・・ハァ・・・・・・・・・・・・・・・・こ、これは・・・・・・」

 

意を決して、最後の罠がある位置に素振りする。

 

現れたのは・・・・・・・・・・・・・

 

「・・・・・・・・・・キタアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」

 

ホワイトスネイクの顔の絵が描かれた、白地のパネルだった。

 

「短い間だったはずなのに・・・ず、ずいぶんと長ったらしくやっていた感じがする・・・・まあ・・・いいか、そんなこと。どうでもいい・・・」

 

ようやくこの状況を打開できることに、若干疲れながらも安堵し、

 

「さて、何はともあれいったん外すか・・・{カチッ ズルゥッ}ふう・・・やれやれ、これでやっと外れた・・・耳元やら腕やらいちいちうるさいんだよな~あいつら・・・」

 

俺は愚痴りながらも、ホワイトスネイクの罠でチープトリックとエンプレスを外すことに成功した。

 

「{グッグッ コキコキッ}さて、それじゃあさっそく・・・他のディスクの鑑定に移りますか。」

 

そして、呪いディスクのせいでためらわざるを得なかった残りの未鑑定ディスクの鑑定に取り掛かる。

 

「これは何かな{ビュオオオオオオオ}・・・急いで降りなくっちゃあいけないな・・・」

 

もう少しで・・・あれが、神砂嵐が来る。

 

「これは・・・シビル・ウォー、これは・・・!キラークイーンかッ!良い!すごくいいぞッ!こっちの方は・・・・・・・・・・・・・・・・ククク、ついてる、今回の俺はすごくついているぞッ!スティッキーフィンガーズ・・・存分に使ってやろうじゃあないかッ!!」

 

まさかこんな低層でお目にかかれるだなんて・・・ククク、本当に今日はツイているなぁ~~♪

 

 

 

 

 

 

「さて・・・これであとは下に降りるだけだ。幸い食い物にも困らないくらいになっている。ククク・・・・・・・絶対にたどり着いてやるぞ・・・」

 

(ここまでいいものを手に入れておいて、結局できませんでしただなんて絶対に許されない。何としてでも・・・最深部にたどり着いてやるぞ・・・・・・)

 

俺は決意を新たに、シビル・ウォー以外の呪いディスクを捨てて階段を下りて行った。

 

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