【デッドマンズA:==『取り戻す』者の物語==】   作:enigma

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第三話

(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・な、何も起きない・・・)

 

眼を閉じてから、約数秒が経過していた。

本来ならとっくにナイフで滅多刺しにされているくらいなのにもかかわらず、俺の体は切り傷の痛みどころか何かがかすった気配さえも感じない。

 

(・・・・・・・・・・せ、成功した・・・のか?)

 

取り敢えず、今あるなけなしの勇気を振り絞って、状況を確認しようとやけに重たい瞼を開く。

 

するとそこにあったのは・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺をナイフで襲った男たちが、自分の座り込んでいる位置から数メートルほど離れたところで倒れている姿だった。よく見るとそいつらの体にはそれぞれ顔や腹などに、複数の殴られたような真赤な痕が見られる。

 

「あ・・・が・・・?」

 

「い・・・いったい何・・・が・・・・・・ゲふ・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・」

 

男たちはナイフを振り下ろす寸前の勝ちを確信した顔から、自分が何をされたのか分からないといいた表情に変わっており、結局その表情が変わることなくそのまま意識を失った。見たところ息絶えたようだった。

 

ぶっちゃけこの光景を作った大本である俺自身、今の自分の状況を認めきれずにいた。

 

だってそうだろう、今、座り込んでいる俺の隣には・・・

 

 

 

 

「間一髪ッテトコロデシタネ、シカシコノ程度ノ雑魚相手ナラバココカラ先ハ私ガイレバアマリ苦労スルコトハナクナルデショウ」

 

俺の大好きな漫画、ジョジョの奇妙な冒険第4部のあのスタンド、

 

「シカシ御主人ノヨウナ方ガココニ来ルノハ今回デ二度目デスネ。イッタイドウナッテイルノヤラ・・・」

 

世間ではあの部の真の主人公だったのでは?とまで言われた広瀬康一君ともに成長し続けたあのスタンド、

 

「トリアエズイッタンココヲ動キマショウカ・・ッテサッキカラ唖然トシテマスガドウカシマシタカ?」

 

「え、えええ、え・・・」

 

「?エ?」

 

「エコーズだぁーーーーーーーーー!!!しかもact3が俺の目の前にいるぅーーーーーーーーー!!!!」

 

あのエコーズact3が、俺の目の前に、俺のスタンドとして顕現していたのだから!

 

ついでに、俺の精神テンションは、ps3でジョジョの格ゲーが出ると知った時、

 

いや、もっと高い状態になっている!(要するに最高にhighってやつだぁー!!!!)

 

「?エエイカニモ私ハエコーズデ「うわすげ!マジもんだこいつ!」エ、チョット

 

「うわどうしよ!興奮が止まらねえ!」ア、アノ「と、とりあえず・・3Freezeっ

 

てできm」S・H・I・T!「イ”エ”エ”ア”?!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

「落チ着キマシタカ?S・H・I・T!!」

 

「ハイ!!・・その、なんかすんません・・」

 

「イエ、落チ着ケタナライインデス・・」

 

あの後、エコーズからデコピンを食らい、ほぼ強制的に落ち着かされた。さすがパワーAのスタンド、デコピン一発でも結構な威力だった。今も超痛いです。

 

「やれやれ、違う意味でかなりカオスな展開になっちまったな。」

「誰ノセイダト思ッテルンデスカ?」

 

「さぁ誰のせいだったかなぁ?」

 

「イツノ間ニボケタンデスカ?モウ一発イットキマスカ?son of a bitch!!」

 

「まあ待て。落ち着こう、冷静になるんだ。まずはその振り上げた拳を下ろすんだ。暴力はよくない。」

 

そういうとエコーズは仕方なさそうに拳を下ろす。ふう、危ない危ない。

 

「さて、いろいろ有り過ぎていまいち頭が回ってなかったけど、ようやくまともに話せそうなひt・・・もといスタンドに会えた。とりあえずいろいろと話を聞かせてもらえないか?」

 

エコーズact3は、数あるスタンドの中でも《会話が成り立つほどの自我を持つ》という特徴がある。

第一村人の発見はこういうシチュエーションだとまずまったくもって期待できないことがほとんどだが、こいつの場合はそうじゃないはず・・・・・・・・・・・・・・・はず!

 

「エエ、ワカリマシタ。知ッテル範囲内デオ答エシマショウ。デハマズ何ヲ聞キマスカ?」

 

「じゃあまず・・ここっていったいなんなんだ?倒したと思ったやつがさっきみたいに、まるで最初からいなかったみたいに消えるし、お前はディスクとして落ちてるし。一体どういう世界なんだよここは。」

 

先ずは大まかな部分から徐々に掘り下げていくとしよう。こっちはわからないことだらけだし。

 

「・・・・ソノ質問ニツイテハワタシ自身モ解ラナイノデオ答エシカネマスネ。」

 

「そ、そうなのか。(ううむ。これは今は保留か。しょうがない。)じゃあ次だ。さっきの敵や、お前がディスクとして落ちてた理由ってわかるか?」

 

「期待ニ沿エルカハアマリワカリマセンガ、ワタシ自身ニツイテハアル程度話セルト思イマス。」

 

エコーズはそう言って、一拍置いた後話し始める。

 

「マズ、私ハ[エコーズact3ノDISC]トイウ装備ディスクノ一種デ、装備ディスクトイウノハ、コノ世界ニ落チテイルアイテムノウチ、

ソレヲ使ウモノガ頭ニ差シ込ムコトデソノ名前ノスタンドヲ扱エルヨウニナルトイウモノデス。

装備ディスクニハソレゾレ固有の能力ガアリ、ソレラハディスクニ内蔵サレテイルエネルギー、修正値トイウモノヲ消費スルカ、使用者ノ精神力ヲ使って発動デキマス。・・・マア後者ハ慣レナイウチハオ奨メデキマセンガ」

 

「・・・その修正値って確認できるのか?それと増やす方法ってのはあるのか?」

 

「エエ。ディスクニ限ラズ、大抵ノアイテムハ知リタイト思ッテ見レバ自然ト分カリマスヨ。

ソレト二ツ目ニツイテデスガ、コレハソノスタンドガ出テクル部ノ単行本ヲ、

「サッサト強クナリヤガレェェェ!」トカ思イナガラ読ムコトデ増加デキマス。」

 

「なるほど。」

 

「マタ、修正値ハソノスタンドノスペックニモ影響ヲ与エルノデ、デキルナラトットト増ヤスベキデショウネ。」

 

なるほどなるほど・・・これはかなり重要な要素だな。ん?そういえばエコーズって確か5部にも出てたよな。

 

部ごとに対応してるなら実際その巻には出て無くてもある程度融通は利くのかな?

 

まあ物は試しと思い、ジョジョの56巻をカバンから出し、言われた通りに読んでみる。

 

(強くなれー、強くなれー・・・・・・・!?漫画が消えた!?)

・・・ある程度予想はついていたけど、やっぱりこれも消えるのか・・・・・(´・ω・`)

 

「サッソクツカッタヨウデスネ。次ハ私ノディスクニツイテ調ベテクダサイ。」

 

そういわれて、今度はエコーズのディスクに意識を集中する。

 

「・・・おっ!確かに分かるな。なになに・・・修正値は+3か。」

 

エコーズに言われたとおりにディスクを調べた後、ふとあることを思い出した。

 

「そういえばひとつ思い出したんだけどさ、お前確か俺がめちゃくちゃ舞い上がっ

てた時に俺のような奴が来るのは二度目とか何とか言ってたよな?その俺より前に

来たやつってどんな奴だったんだ?」

 

「ソウデスネ。タシカ・・・」

 

エコーズが前置きを入れてから話し始める。

 

どんな人なんだろうなぁ~。[+(0゚・∀・) +]

 

「網掛ケノヨウナ服?ヲ着テイテ・・」

 

( ゚Å゚)ホゥホゥ

 

「髪ハピンク色デカビミタイナ斑点ガアリ・・」

  

(゚д゚)(。_。)(゚д゚)(。_。) ウンウン・・・・・・・・・・・(;゚д゚)ェ・・・

 

「「永遠の絶頂を再び・・・」トカナントカイッテテ・・」

 

・・・・・・・・・・(((((((( ;゚Д゚))))))))ガクガクブルブルガタガタブルブル

 

「ディアボロトカイウ男ダッタカト・・・・ナニヤッテルンデスカマスター?」 

 

      (∩゚д゚)アーアーキコエナイ

 

結論、聞かなきゃよかった。(;ω;)

 

だってあれよ?ディアボロだよ?無敵のキング・クリムゾンだよ?自分の正体知った人は肉親すらも平然と殺っちゃう人だよ?

 

今の俺じゃ会った瞬間滅殺されるビジョンしか見えねえよ!

 

というかあの人死に続けてるんじゃなかったの!?終わりのない終わりを迎えたんじゃなかったの!?

 

いや、落ち着け、まだ慌てる時じゃない。

 

素数を数えながらよく考えろ俺!素数は1と自分の数でしか割れない孤独な数字、俺に勇気を与えてくれるはず!(2,3,5,7、・・)

 

まだ向こうは俺のことを知らない、それは間違いなくプラスなんだ。(11,13,17、・・)

 

さっきのエコーズの話だと、ここにはほかにもまだディスクが落ちているはずなんだ。もしかしたらキング・クリムゾンのディスクも落ちているかもしれない。(19,23.29、・・)

 

それらをもとに、万が一戦うことになった時の対策を考えておくしか今はない!もしかしたら、ひょっとしたらここの探索とか手伝ってくれるかもしれないじゃないか!希望はなくなっちゃいないんだ俺!しっかりしろ俺!

 

「よし!考えは一通りまとまった!じっとしてても始まらないし、話聞いてたら一通り体も休まったし、まずはここを探索するとしよう。」

 

「ソ、ソウデスカ。(イロイロトセワシナイヒトダナ・・・)」

 

とりあえず探索の準備を整えて立ち上がる。

 

「そんじゃまあいきますか。・・・あ、その前にエコーズ。」

 

「?ナンデショウ?」

 

 

 

 

「いったいどれほどの付き合いになるかは俺には皆目見当もつかねえけど、これからよろしくな!」

 

そういって俺は、エコーズに左手を差し出す。

 

これから一緒に、たぶんいろんな困難に立ち向かっていくんだ。せめてこれくらいはしておきたい。

 

「・・・エエ、コンゴトモヨロシク」

 

少しポカンとしていたエコーズは、俺の意図を察してくれたのか、にっこりと笑い、俺と握手を交わす。さーて、この旅の先にはいったい何があるのか。

 

 

 

できれば、元の世界に帰る方法とかも見つけたいな・・・・あればいいなぁ、ホント・・・

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