【デッドマンズA:==『取り戻す』者の物語==】 作:enigma
現在の持ち物
エコーズact3のDISC+3 (装備中)
グレイトフル・デッドのDISC (装備中)
ハーミット・パープルのDISC (装備中)
フー・ファイターズのDISC(5) 装備中)
ネアポリスのピッツァ
携帯電話
Android
音楽プレイヤー
お金 2010G
とりあえず序盤にして早くもボロボロの体を引きずりながらもなんとか次の階についたので、急いでF・Fを発動し、傷などを治していく。し、死ぬかと思った。
次の階は、2回までと違い森林地帯になっているようで、周辺を多くの草木が生い茂っていた。
ここまで来るともう何でもありのような気さえしてくるな。
次の階に来た俺は、さっきこれでもかっていうくらいに引っかかった罠を含め、自分が見てきた罠について確認してみる。
(俺が効果まで確認できた罠は、クラフトワーク、アンダーワールド、凶と書かれた罠、そして、・・・あのDIOの罠)
いまだぬぐえぬ恐怖に冷や汗を流しながら、頭の中で情報を整理する。勿論周辺の確認も怠らない。
(アンダーワールドはおそらく昔あった罠の記憶を掘り起こして新たに設置する罠なんだろう。もともと地球誕生のころからの記憶まで自在に掘り起こせる能力なんだ。凶と書かれた罠はたぶんローリング・ストーンズの罠だな。ただ石が落ちてくるだけの罠でほんとよかった。)
もし落ちてくるのがおれの死にざまを象った彫刻だったら、ここに来る前になすすべもなく死んでいただろう。
(そして最後に、DIOが落ちてくるあの罠、あれだけは本当に注意しないとよくても瀕死になっちまう。)
改めて、この旅が過酷なものだと認識させられた。
今の状態で一番危険で恐ろしい敵は、間違いなく自分の慢心とさっきのあれらを含む見えざる罠だろう。
(他にもエコーズの罠とかはまだ踏んでいないがだいたい効果はわかる。自分の歩く道だけ殴って確かめれば時間もそんなにかからないし、これからは積極的にやって行こう。)
そう結論付けると、いちばん近い通り道に使えそうなところから探索を始める。
ちなみに森林の中は、木が多すぎて迷子になりそうな上に、鋭い棘が生えている草とかがありえないくらいに密集して生えていたので、入るのは渋々断念した。
「・・・・・・・・ぬ?」
歩き続けていると、通路の向こう側から誰かが向かってくる。
身長からして、大体10~12歳ぐらいの少年だ。よく見ると野球ユニフォームを着ているのがわかる。
(あれはエンポリオか?銃は当たらないはずだけど一応用意しとくか。)
俺は念のためエコーズを前に出し、いつでも後ろの開けた場所に戻れるよう確認と準備をしておく。
「おーい君、こんなところで何やってんの?」
「!?うわあああああああっ!」
少年は俺の呼びかけに気づき俺の姿を捉える。すると、突然顔を強張らせ、ポケットから拳銃を取り出して俺の方に構えてきた。
銃を取り出し始めた時から後方の広場に急いで戻ったので、銃声がする頃にはとっくに木の陰に隠れていた。銃弾が木を掠めたのを見て、結構ビビってしまったのは内緒だったりする。
「さて、あれを倒すには・・・これで行くか。よ~し・・・」
瞬時に作戦を練り、ハーミット・パープルを草木に紛れさせて少年の足元に張りめぐらせる。これで準備OK。
「準備OK、行動開始・・・」
{{ブーz_ン}}
「ん?」
エンポリオを倒すため通路に出ようとした時、後ろのもう一つの通路の方から虫の羽音のような音が聞こえてきた。
聞こえてくる方向が変わらないことから距離はそこそこあるはずなのに、すぐ近くを飛んでいると思うくらい音がでかい。
「?いったい何が・・ゲッ!アレは!」
後ろを振り向くと、通路のほうから2匹のクワガタのようなものが出てきた。
様なといったのは、普通のクワガタと違って大きさがケタ違いだったからである。
(あのクワガタ、もしかして灰の塔(タワー・オブ・グレイ)か!)
クワガタのようなもの、タワー・オブ・グレイは俺の姿を確認すると、瞬間移動と見まがうほどの変則的な高速移動を繰り返し、着実に距離を詰めてくる!
(まずい、策は一応あるがほかに不安要素を残したままこの二体と同時のは無理がある。まずは・・・)
迷う暇もなく、通路に逃げ込み、銃を構えたエンポリオと対峙する。
エンポリオは銃弾を打ってくるが、こちらは身を屈めている上に、銃口の向きから弾道を読んでエコーズに弾を弾かせているため、せいぜい服の裾とか皮膚を掠る程度にしか当たらない。まあそれでも痛いもんは痛いが。
相手との距離はだんだん狭まっていく。
「・・・いまだ!」
あと数メートルの所まで来た時点で、ハーミット・パープルを相手の銃に絡ませ、奪い取る。
周りの草に紛れていて判別ができなかったようだ。無論スタンドが見えているのは、あらかじめ予想していたので驚かない。
「う、うわあああ!」
相手が慌てている間に全速力で距離を詰め、グレイトフル・デッドでエンポリオをつかみあげる。
それと同時に、後ろと前の両側から強い殺気を感じる。俺はとっさに前をエコーズにガードさせ、後ろは少年を盾にした。
----ガキンッ ドシュッ ビチャビチャ
「グッ、くうう・・」
前にいたタワー・オブ・グレイの攻撃は早すぎて防ぎきれず、肩を少しえぐられてしまったが、どうやら後ろは成功したようで、多量の液体が地面に落ちる音がする。
おそらくエンポリオは舌を引っこ抜かれたのだろう。
よく見ると後ろからもう一体タワー・オブ・グレイがよってくる。これ全部倒しきれるか?
・・・・いや、倒せるかじゃない、倒さなくちゃあならないんだッ!
「クックック、なかなか機転がきくじゃねえか小僧。まさか俺たちの攻撃を二人分きっちり防ぎやがるとは思わなかったぞ。」
「だがここまでだ。たっぷりいたぶってから殺してやるよ。」
両側のタワー・オブ・グレイが交互に話しかけてくる。聞けば聞くほど胸糞悪い声だ!
「お褒めに預かり光栄だねクソ野郎。次は三体がかりで俺の脳髄でも引っこ抜くのか?できるといいなあオイ。」
「ククッ、解ってんじゃねえか。さ~ていい声で泣いてく「フッフッフっふっふっ・・・・」れ・・・なんだ?あまりのことに頭がおかしくなったか?」
フフフフフフ、おかしくなっただと?クックックックック・・・・・・
「いいや、心配には及ばないよ。ただ、ここまで自分の思い通りに事が進むのがこんなに面白いとは思わなくてね、ついつい笑っちまったのさ。」
タワー・オブ・グレイたちは言ってる意味がよくわからないのか、怪訝そうにしている。しょうがない、タネ明かしをしてやるか。
「まあつまり、なんだ?・・こういうことさ!」
俺が腕を振り上げた瞬間、周囲の草木に先ほどから紛れ込ませていたハーミット・パープルが網状になり、一気に引き寄せられる。
「「「な なにィィィ! こ、こんなことが!」」」
---バシィ――z___ンッ
タワー・オブ・グレイは逃げられるような隙間を見いだせなかったのか、すべて捕まえることができた。
「さっきのエンポリオ少年を倒すときの策をちょっぴりひねっただけのものさ。単純だがなかなか有効だったな。」
「ば、バカなッ!こんなことが・・・!」
捕まった奴らは必死に網から出ようとするが、超スピードと変則飛行以外にとりえのないこいつらにここから出る力がないことくらいはとっくにお見通しである。
「やれやれ、ずいぶんあっさりつかまえられた。それにしてもお前らのさっきの態度、中学のころに俺をいじめようとしてたやつらのそれと全く同じだな。そして次にテメエらは「助けてくれ!もう手出しはしない!だから命だけは!」という!」
「「「た、助けてくれ!もう手出しはしない!だから命だけは!・・・ハッ?!」」」
「だが断る。おれはな、下らない理由で危害を加えてくる奴と、テメエらみたいな弱い奴を自分勝手に平然と苦しめて、嘲笑おうとする輩は絶対に許さねえし悪い意味以外では何も信用してねえんだよ!!」
「クラッテクタバリナ虫ケラ野郎!S・H・I・T!!」
エコーズとグレイトフル・デッドでミンチになるまで殴りつけると、三体はあっという間に消えてしまい、後には銅色のディスクが3つ残った。
ディスクには、タワー・オブ・グレイが移りこんでおり、拾うと3つのディスクは一つになってしまった。
「・・・まあこの際だ。精々力尽きるまで一緒に戦ってもらおうか。」
ディスクを手に立ち上がり、再び探索を開始する。新しいスタンドを手にしたのに、あのバカどものことまで思い出したために気分は最悪だった。
「やれやれだ。」