「こ、ここがハイカラスクエア!」
私はこの日を待っていた。
待つこと十四年、ついに親から独り立ちを許してもらえ、ここハイカラスクエアにたどり着くことができました。
十四年?というふうに疑問に思う人もいるでしょう。
ふふふ、私はイカちゃんとして第二の生を受けた元人間の転生者なのです!
…あの、痛い人ではないですよ。
人間のころはスプラトゥーン2をやっていましたからね。
前作、スプラトゥーンからやってましたよ。
スプラトゥーン発売日からやっていた超エンジョイ勢でしたよ。
今どうでもいいことを考えながら突っ立っていると、周りの人が微笑ましいものを見るかのように私を見て来ます。
恥ずかしくなった私は逃げるようにデカ・タワーに入っていき、
「れ、レギュラーマッチだ!」
早速レギュラーマッチに潜ります。
今回のギアは皆おなじみの初期装備、武器はわかばシューター
よしっ!頑張るぞ!
心の中で気合を入れ、レギュラーマッチにもぐった。
ステージは…ショッツル鉱山!
は、初めてのステージがショッツル鉱山だとは私はついているのではないでしょうか。
始まった!
私は最初に前線に向かう前にスペシャルをためる。
わかばシュータのスペシャルはインクアーマー、味方にアーマーを張る。
インクアーマーは一定時間相手の攻撃を無効化するが、アーマー自体は耐久力が低いのですぐにはがされる。
しかし、アーマーがあれば、味方の生存率が上がる。
アーマーをためると、味方の数を確認したいのですが、
『ど、どうやって確認をすればいいの!?』
とりあえずアーマーを使用する。
アーマーを使用した私は怖いが、敵陣を少しだけ様子見を兼ねて攻めてみると、
「ラッキー!初心者見つけた!」
「え?」
私は横から声が聞こえてきたのでボムだけ置いて後ろに撤退する。
ボンッ
一キル貰ったので敵陣を責めることに、
『前線上げるぞ!』
勢いに乗ろうとし、前線に向かった私は相手のリスポーン前のベルトコンベアの横の段差の下に待機。
『降ってきたのは…初心者狩りのスプラシューター持ちの人だ。』
「絶対にあの初心者潰す!」
段差から降りてきそうなので、ボムをコロッと置いておきます。
するとどうでしょうか。
下を気にしていない方はボムの餌食。
『さて、二キルとったのでアーマーはいて、移動、移動。』
潜伏先を移動し、ステージを塗る。
『塗って塗って塗りまくるぞ!』
敵陣を塗り続けていると、もちろんお相手さんがやってくる。
「見つけたぞ!今度は潰すうううう!?」
ちょうどベルトコンベアをきれいに塗っていたとき、網の上から声が聞こえてきたので撃つ。
今度はスプラシューターを持っている人は私の攻撃を少し被弾しながらも避け、降ってきたので、
『上を向けて撃つ。』
スプラシューターを持っていた人はまたもや私にキルされていく。
『あの人、しつこいですね。』
まぁそんなことは気にせず、塗り続けているうちにゲーム終了。
ジャッジ君が現れ、結果発表。
結果は私たちの圧倒的勝利、なのですが見方も相手も微妙な顔をしている。
どうしたのでしょうか?
私は気にすることをやめ、次の試合に移ることにします。
その後、ランク10になるまでレギュラーマッチにもぐっていました。
タワーから出てきた私はすがすがしい気持ちになっています。
「疲れたけど、楽しかったです。」
しかし、タワーから出てきた私を待ち構えている人がいました。
「おい、初心者。てめぇ俺ばかり狙ってきて何のつもりだ?」
私がランク10になるまでの間の試合すべてに参加し、全試合私と味方同士にならなかったスプラシューターをもっていた方です。
からまれてしまった私は一人だけを狙った覚えがないので、
「何のことでしょうか?」
「とぼけるつもりか?全試合俺だけを狙ってきたくせに。」
「私は近くにいる方を狙ってキルしていただけなのでそのようないちゃもんをつけられる覚えはありません。私のキル数を見ますか?あなたのデス数と比べれば私があなただけをキルしているという誤解が解けると思いますが。」
「そういうことなら見せてもらうぞ。」
キル数デス数の確認は前の世界でのスマホと同じようなものがあるので試合の確認ができるアプリで確認する。
お互いのキル数デス数を確認した結果、
「う、うそだろ…」
私のキル数は平均で16、対して彼のデス数は5、つまり、私が彼だけを狙ってキルしているということはまずありえないのです。
私はしっかりと彼以外の方もキルしました。
「これで満足しましたか?私はこれからブキ屋で武器をそろえ、服装も変えなければいけないのでこれで失礼します。」
立ったまま動かない彼を放置し、私はブキチのもとに向かう。
私は武器とギアをある程度そろえ、自分の家に戻ることにしました。
私の家はハイカラスクエアの裏手にあるマンションの一室です。
今日買ってきた武器とギアを整理し、明日の準備をしています。
「今日は本当に楽しかったですが、面倒な人にも絡まれましたね。それも楽しみの一つだと思えばいいのでしょうか?」
こうして、私のハイカラスクエアでの生活が始まった。
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???side
「あいつ本当に初心者だったのか?」
「お~い、スプラっち~どうしたの~」
「お前がイラついているのは当たり前だが落ち着いているのは初めてだな。」
「あれれれ?もしかして、ウデマエ降格したの?」
一室に集まっていたのはスプラシューターを持っていたスプラと呼ばれた男の子、髪型がショートの女の子、落ち着いた感じの男の子とツインテールの女の子の四人だ。
「で?いったいどうしたんだ?お前が落ち着いている姿なんて初めて見たぞ。」
スプラは複雑そうな顔をしながら、
「今日、レギュラーマッチをしているときに強い初心者に会った。」
「強い初心者~?どういうことですか~?」
「俺が攻撃しようとした時にアーマーを的確にはってくる。さらに、ボムを俺の落下場所に綺麗においてくる。一番驚いたのは裏どりまでしてきたことだ。あいつは初心者のはずなのに…」
「その初心者、気になるな。」
「う~ん私も気になるね。そんな初心者がいるのなら。」
「明日、ニュースで取り上げられるはずだ。期待の新人登場ってな。」