とあるコンビニの前。社畜と金髪ヤンキーは邂逅する。   作:A i

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兎にも角にも皆さんお久しぶりです!!
優に一ヶ月以上お待たせしてしまいました。

言い訳は色々とあるんですが、そんな言い訳よりもこれからの行動によって読者様を楽しませたいと思っている次第でございます。

これからも暖かく見守ってください。
あと、感想いただけると幸いです。
よろしくお願いします。



十六話 暗雲

由加と別れ一人になった私はシャワーを浴びようと家路に就いた。

 

 私の家はいわゆる郊外にあるのだけれど、都市部からさほど距離は離れておらずせいぜい歩いて三十分ほどで帰ることができる。

 

 バイトしているとは言え、高校生の身。

 交通費も馬鹿にならない。

 

 よって、一人歩いて帰ることを選択したのだが……。

 

 「あっつい……死ぬこれ……」

 

 歩き出してほどなく、私はあまりの蒸し暑さに死にかけていた。

 

 「なんでこんなに暑いのよ。風もぬるいし、肌もべたつくし最悪なんですけど……」

 

 そんな悪態をつきながら、顎に伝う大粒の汗を軽く拭う。

 見上げると、黒々とした厚い雲に覆われた空がある。

 

 どうやらこの蒸し暑さの原因はヤツらしい……。

 

 「うー、せめて暑いなら暑いで晴れてよねーまったく……あ、コンビニあるじゃんあそこ」

 

 目の前左手に最近できたらしいコンビニを見つけ、私の目は輝き出す。

 先ほどまであれほど重かった足取りが、あっというまに羽が生えたかのように軽くなり、私のオアシスへと足を踏み入れた。

 

 「いらっしゃいませ!」

 

 中に入ると、生真面目そうな店員さんの元気なかけ声とともに清涼な空気が私の肌を撫でた。

 さきほどまでの粘つくようなうっとうしさが嘘のように全身を爽快感が駆け巡る。

 

 「ふぃ~極楽だぁ~」

 

 思わずそんな声を漏らしながらゆっくりと店内の商品を見て回る。

 

 「お、このアイスおいしそう……買っちゃお!」

 

 涼みがてらアイスコーナーをのぞき見ていた私だったが、おいしそうなフルーツのアイスキャンディーを見つけ、それを購入するべくレジへと向かった。

 

 「百二十円になります」

 

 レジの人に私は丁度百二十円を取り出して渡す。

 

 「ほい!」

 「丁度ですね。ありがとうございましたー」

 

 自動ドアの電子音を聞きながら外に出た私は、このアイスを食べられそうなスペースを見つけるべく周囲を見渡す。

 

 「どこで食べよっかなぁ」

 

 鼻歌交じりに場所を探していると、コンビニの喫煙スペースのベンチが空いていることを見つけた。

 

 ――あそこで座って食べよ!

 

 そう決めた私は冷たいアイスを食べられる歓びに胸を弾ませながらそちらへと近づく。

 

 しかし、そのとき。

 通りの向こうに思わぬ人物を視界に捉え、私は顔をサッと俯かせた。

 

 「なんであいつがこんなとこに……」

 

 唇を軽くかみながら私はそう吐き捨てるように呟いた。

 

 ――どうか見つかっていませんように……。

 

 心の中でそう祈る私。

 

 「あれぇ?あれって日向じゃね?」

 

 しかし、不幸にも、懸命な祈りも虚しく、私は彼に見つかってしまうのだった……。

 

 




今話は少し短めに。
次話、どのような展開になるのか。
お楽しみに~。
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