バカと遊戯王と召喚獣   作:はまなつ

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12話です。今回からオリジナルのデュエルを入れていきますよ。なるべく主要キャラは活躍させたいですね。


12話 清涼祭一日目

「本当に坂本の統率力はすごいわね」

 

「いつもはただのバカに見えるのに不思議だぜ」

 

「外見もパッと見普通だし、いけそうだ」

 

あれから雄二の指揮の元速攻で準備を進めてきた。いつもはどことなく埃っぽいFクラスも掃除をしっかりしたかいあって不清潔感はない。

 

「………飲茶も完璧」

 

「うわぁ!急に出てこないでよムッツリーニ!」

 

「お、その手に持ってるのはゴマ団子か?」

 

「………味見用」

 

そう言って皿を差し出してくる。皿の上にはとてもよく出来たゴマ団子が8個あった。

 

「美味そうにできてるな。どれどれ」

 

「ワタシたちもいただくぜ」

 

そのうちのひとつを掴み口の中に放り込む。魔理沙達も後から手を伸ばし始める。

 

「おぉ、美味しいな」

 

「丁度いい甘さ加減ね」

 

「そのあとに飲む飲茶とも合うぜ」

 

皆絶賛の1品。

 

「へぇー、それじゃあ僕もひとつ貰おうかな」

 

明久もゴマ団子をひとつ掴み頬張る。

 

「ふむふむ。表面はゴリゴリで中はネバネバ。甘すぎず、辛すぎる味わいがなんともーーんゴバッ」

 

明久の口からありえない音が出た。そしてそのままドスッと倒れる。

 

「あ、明久ぁ!?」

 

「この症状……もしかして姫路の……」

 

「………そういえば俺が作ったのは6つ。なのに残りが4つ」

 

「たしかゴマ団子は8つあったはず」

 

「となると二個がハズレじゃな」

 

「ハズレにしてはハード過ぎると思うんだけど」

 

「ーーーはっ!」

 

「あ、生き返ったか明久」

 

「うん、何とか。途中で死んだおじいちゃんが見えたけど」

 

「それは大丈夫とは言わないぜ」

 

「おーす、戻ったぞ」

 

「あ、雄二。おかえり」

 

「ん、なんだ。美味そうじゃないか。どれ」

 

「………さらば雄二」

 

「良い奴だったよ、雄二は」

 

「?お前らが何を言ってるのか分からんが……。ふむふむ。表面はゴリゴリで中はネバネバ。甘すぎず、辛すぎる味わいがとってもーーンゴパッ」

 

あ、なんかデジャブ。

 

「あー、雄二。とっても美味しかったよね?」

 

明久がアイコンタクトで『これは姫路さんの料理だよ。まさか酷いことは言わないよね?』と訴えている。雄二の目は焦点が合ってないから伝わっているか怪しいが。

 

「ふ、何の問題もない」

 

倒れたまま雄二が一言。

 

「あの川を渡ればいいんだろ?」

 

それはきっと三途の川だろう。

 

「あはは、何を言ってんだよ雄二」

 

そう言いながら雄二をこっそりと心臓マッサージして蘇生を図る。戻ってこれるかは五分だな。

 

「六万だと?バカを言え。普通渡し賃は六文だと相場が決まってーーはっ!?」

 

なんとか蘇生出来たみたいだ。危うく友人の命が失われるところだった。恐るべし姫路の料理。これはまた幽香にお願いするかもしれないな。

 

「それで雄二はどこに行っておったのじゃ?」

 

「あぁ、ちょっとな」

 

雄二にしては煮え切らない返事。多分学園長と話し合っていたんだろ。あの話は俺らだけの秘密だからな。答えるわけにもいかないか。

 

「喫茶店の方はいつでも行けるわよ」

 

「ばっちこい!」

 

「私も頑張ります!」

 

「女子陣はやる気満々だね」

 

「俺らも負けてられないな」

 

「やる気が有るのは構わないが、明久と光輝はこれから召喚大会の一回戦だぞ」

 

「あれ、そうだっけ?」

 

「あれ?アンタたちも召喚大会に出るの?」

 

「あぁ。色々あってな」

 

「もしかして、賞品が目的なのか?」

 

魔理沙の視線が明久に刺さる。

 

「うーん、一応そういうことになるかな」

 

「……そうか」

 

魔理沙はプレオープンのチケットが目的だと勘違いしてるな。それで本当は誰と行くか聞きたいけどそんな野暮なことは出来ない。けど気になる……みたいな状況だな。

 

「それじゃあ、そろそろ行くね」

 

「あっ、うん。頑張って来るんだぜ」

 

「まぁ程々にな」

 

「喫茶店の方はよろしくね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「えー。それでは試験召喚大会一回戦を始めます」

 

校庭に作られたステージ。そこで大会が催される。三回戦までは一般公開もないらしい。

 

それで肝心な対戦相手はBクラス戦にて姫路に瞬殺されていた岩下律子と菊入真由美コンビ。一回戦目からBクラスとはついてないな。

 

「それでは召喚して下さい」

 

「「「「サモン!」」」」

 

Bクラス 岩下律子 菊入真由美

数学 179点 163点

 

向こうは似たような装備の召喚獣。点数も中々のものだ。対するこっちの点は

 

Fクラス 虹村光輝 吉井明久

数学 248点 63点

 

「……もうちょっと頑張ろう明久」

 

「これが今の僕の限界なんだ」

 

明久の召喚獣は学ランに木刀。振り分け試験の時は同じ0点だったのにどうしてこんなにも装備に差がついたのか。

 

「行くわよ。不良コンビ」

 

「まずはあっちのザコからよ律子」

 

「おい待て、いつから俺らは不良になったんだよ!」

 

「て言うかザコって僕の事?!」

 

そこは間違ってないと思う。てか俺は不良だと思われてたのか……若干ショックなんだけど。

 

「律子」

 

「真由美」

 

「「行くわよ!」」

 

「へぇ。結構息があっているね」

 

「そうだな。女の子のなかよしこよしにしてはよく出来てるな」

 

「な、失礼ね!」

 

「そんな安いものじゃないわよ!」

 

「分かってないな」

 

「僕達が本当の友情を見せてあげるよ」

 

「明久!」

 

「光輝!」

 

「「あとは任せた!」」

 

ほらな、息ぴったりだろ?

 

「ってお互いが任せてどうするのさ!」

 

「仕方ないだろ、俺は全然召喚獣の扱いに慣れてないんだぞ!」

 

「嘘つけ!Bクラス戦の時に3人を相手して勝ってたって聞いたよ」

 

「なんで知ってんだよ!?」

 

「……あれが男子の友情なの?」

 

「大変なのね男子は」

 

「仕方ない、こうなったら正々堂々正面突破だ!」

 

「結局こうなるのか!」

 

小細工無しの純粋な勝負をする事にした。詰まるところこれが一番俺達に合ってると思う。

 

「てやぁー!」

 

「甘いぞ!」

 

菊入の方の召喚獣が突進して来たため武器を即座に槍で叩き落とし数発牽制の攻撃を入れる。

 

「あらよっと」

 

「あぁ?!武器が!」

 

そのまま落としていた武器を足で払い取れないようにする。こうなると武器を持ってない相手をリンチするだけの絵面になり若干罪悪感がある。加えて向こうは女子だ。好感度が下がる気しかしない。

 

明久の方も召喚獣の扱いの差が激しく、一方的な試合展開となっている。

 

「トドメ!」

 

「あっ、負けちゃった」

 

「こっちも!」

 

「うぅ、こんなのあんまりよ」

 

「……えー。吉井、虹村ペアの勝利です」

 

歓声は上がらなかった。傍から見たら女の子をボコボコにしていただけだから確かに気持ちのいいものでは無いが何このアウェイ感。怖い。

 

「是非ともこの二人には負けてもらいたいですね」

 

なんて事を。

 

「……帰るか」

 

「……そうだね」

 

これではどっちが敗者か分からないな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今戻ったぞ」

 

「喫茶店の方はどう?」

 

「あ、アキに虹村。おかえり」

 

「試合には勝てましたか?」

 

「うん、勝ったよ。……多分」

 

「多分?変なことを言うな明久」

 

「色々あったんだよ」

 

「それよりも中々繁盛しているみたいだな」

 

クラス内を見渡すと結構席が埋まっている。売上は今のところ上々といったところか。

 

「ゴマ団子と飲茶が美味しいって評判なんですよ」

 

「康太と須川、かなりガチだったからな」

 

「よーし、このまま勢いに乗って」

 

売上を伸ばそう。明久はそう言おうとしたのだろうがそれをかき消すようにクラスから大声が。

 

「おい、どうなってるんだここの衛生管理は!」

 

「食中毒にでもなったらどうするんだあ!」

 

その方向を見るとボウズとソフトモヒカンのチンピラみたいなやつがFクラスの文句を言っている。

 

「あれは……営業妨害だよな」

 

「なんで僕達のクラスで?」

 

「知らないわよ。でもこれ以上好きに言わせておくとイメージダウンよ」

 

島田の言う通り。このまま放っておくと客が来なくなる。現に今いる客も帰ろうか悩み始めている。

 

「どうした、何やら教室が騒がしいが」

 

「雄二!実はーー」

 

「……なるほど、営業妨害か。目的は分からんが追っ払った方がいいな。光輝」

 

「……あれだな。任せとけ」

 

「あれ?坂本君、一緒に宣伝に行った木下君はどうしたんですか?」

 

「ちょっとした用事を頼んでいる。明久、暇なら演劇部の部室に行ってこい」

 

「演劇部の?いいけど何するの?」

 

「行けば分かるさ。さて、やるか光輝」

 

「おう!」

 

 

「テーブルもこんなに汚いダンボールなんか使いやがって!」

 

「ここの責任者は誰だ!文句を言ってぐぼぁ?!」

 

「私が代表の坂本雄二です。何かご不満な点でも御座いましたか?」

 

至極丁寧な口調で話す雄二はホテルマンを彷彿とさせる。話しかける相手を殴り飛ばしていなければ。

 

「不満も何も、今連れが殴り飛ばされたんだが……」

 

ソフトモヒカンの方が驚いている。当たり前の反応だろう。いきなり友達が殴り飛ばされたんだから。

 

「それは私のモットーの『パンチから始まる交渉術』に対する冒涜ですか?」

 

「ふ、ふざけんなよこの野郎……!なにが交渉術ふぎゃあ?!」

 

今度はソフトモヒカンが蹴り飛ばされる。蹴り飛ばしたのは雄二ではなく俺だ。

 

「そして『キックでフォローする交渉術』です」

 

「聞いたこと無いぞそんなフォローの仕方?!」

 

「最後に『プロレス技で締める交渉術』が待っていますので」

 

「わ、わかった!こちらはこの夏川を交渉に出そう!」

 

「ちょ、ちょっと待てや常村!お前俺を売ろうと言うのか!?」

 

なんと醜い光景だ。ブサイク達が自分だけが助かろうと相方を蹴落とす。見るに耐えんな。

 

「それで常夏コンビとやら、まだ交渉を続けるのか?」

 

「い、いやもう十分だ。退散させてもらう」

 

「そうか、それならーー」

 

雄二が坊主を、俺がソフトモヒカンの腰を掴みバックドロップを決める。

 

「「これにて交渉終了……」」

 

「出来れば門外不出であって欲しい交渉術だぜ」

 

死体処理(誤字にあらず)を康太にまかせていると客が帰ろうと席を立ち始める。

 

(おい、どうする雄二。このままだと)

 

(まぁ見てろ)

 

「失礼しました。こちらの手違いでテーブルの到着が遅れて暫定的にこのようなもので代用していました。ですがたった今本当のテーブルが到着しましたのでご安心下さい」

 

深々と謝る雄二の後ろから秀吉や明久率いる男子が立派なテーブルを運んでいる姿がある。

 

なるほど、演劇部で使っているテーブルか。秀吉にしていたお願いってのはこれか。これならひとまず客を安心させられるだろう。

 

「ふぅ。こんな所か」

 

「お疲れ雄二。随分と慣れないことしたな」

 

「まったくだ。金輪際ゴメンだ」

 

本当に疲れた様子の雄二。敬語を使うとか雄二らしくないからな。

 

「秀吉もよくやってくれた」

 

「案外疲れる仕事だったぞい……」

 

「そうなのか?テーブルを調達しに行っただけじゃないのか?」

 

「一悶着あったのじゃ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜秀吉テーブル調達時〜

 

「うむ、誰も使っとらんようじゃな」

 

雄二に言われ演劇部にあるテーブルを取りに来たが無事にあって一安心じゃな。

 

「では皆の衆、運び出すぞ」

 

『任せてくれ!』

 

『秀吉の為ならなんだってするぞ!』

 

「……全く、こやつらときたら」

 

日に日にワシが男だと言うことを忘れている気がするのう。明久のワシに対する接し方も女子そのものになって来ておるし。

 

「おい君ら、何してるんだ?」

 

ワシが1人最近の扱いについて苦悩しておると男子生徒が複数やってきた。

 

「む、これは九条先輩ではないか。今日はどういった要件で?」

 

やってきたのは演劇部の先輩じゃった。九条明(くじょうあきら)。演劇部に属している三年生でその腕はワシも一目置いておる。無論デュエルと学業も怠らない。顔もよく模範的な生徒として学園内でも有名な人じゃ。

 

「やぁ秀吉君。実は僕達もテーブルを使いに来たんだが……見たところ秀吉君のクラスも使う様子だね」

 

「うむ、ワシらもこれがないと色々厄介なのでな。悪いが譲ってくれる訳にはいかんかのう?」

 

「うーん、僕達も必要なんだよな。……そうだ、それならデュエルで使用者を決めよう!」

 

「デュエルで……」

 

「そうそう、代表者が一人出て勝った方がテーブルを使えるってのはどうだ?」

 

困ったのう。デュエルで決着を決めるとなるとデュエリストとして受けない訳には行かんからのう。

 

『上等だてめー!かかってこいや!』

 

『ボコボコにしてやるから足洗って待ってけ!』

 

……こやつらは。

 

「ず、随分とやる気だね。後洗うのは首ね」

 

「……ワシがやるのじゃ。皆は下がるといい」

 

『そ、そんな。秀吉にそんな危ないこと任せられないよ!』

 

『そうだ、ここは俺達に任せて……』

 

「この中で一番デュエルの腕が有るのはワシじゃ。それにーー」

 

そろそろ男らしいところを見せんとな。

 

「そっちは秀吉君でいいかな?こっちからは僕が出るよ」

 

「それで構わないのじゃ。では先輩、いざ尋常に……」

 

「「デュエル!」」

 

「先行は僕が貰うよ。ドロー。まずはライオウ通常召喚。カードを一枚セットしてターンエンドだよ」

 

九条

LP8000

手札4

伏せ1

フィールド ライオウ

 

「ワシのターンドロー」

 

(ライオウか、厄介じゃな)

 

ワシのデッキはサーチを行う。そして何よりもエクシーズ召喚が消されるのが痛いのう。

 

「さて、どうしたものか。」

 

しかし悩んでいても始まらない。

 

「ワシは死の演出家(デスディレクター)アシスタントを通常召喚」

 

死の演出家(デスディレクター)アシスタント ☆4 魔法使い 闇A1400D1200

①このカードの召喚·特殊召喚時にデッキから『死の演出家(デスディレクター)』または『演目』と名のついたカードを一枚墓地に送る。

 

「仕込んできたね秀吉君」

 

「アシスタントの効果でデッキから死の演出家(デスディレクター)チアダンサーを墓地に送る。カードを一枚セットしてターンエンドじゃ」

 

秀吉

LP8000

手札4

伏せ1

フィールド 死の演出家(デスディレクター)アシスタント

 

「仕込むのはいいけどゆっくりしてる暇はないよ!ドロー、僕は手札から霊滅術士カイクウを通常召喚」

 

「っ!次から次へと」

 

九条先輩のデッキに強力なコンボなどは無い。その代わりに一枚一枚がそれ単品で使えるパワーカード。シンプル・イズ・ベストという言葉がしっくりくるじゃろう。

 

「バトル!ライオウでアシスタントを攻撃!」

 

秀吉LP8000→7500

 

「カイクウでダイレクトアタック!」

 

「それはさせん!リバースオープン 演目〜転〜」

 

演目〜転〜 通常罠

①相手モンスターが攻撃宣言した時に発動できる。そのモンスター墓地に送る。

 

「そう簡単にはいかせてくれないか。ターンエンドだ」

 

九条

LP8000

手札4

伏せ1

フィールド ライオウ

 

「ワシのターンドロー。ゆくぞ、手札から死の演出家(デスディレクター)マエストロを召喚」

 

死の演出家(デスディレクター)マエストロ ☆4 魔法使い 闇A1500D1200

①800LP払って発動する。自分のデッキの一番上をめくりそれが『死の演出家(デスディレクター)』と名のついたカードなら手札に。『演目』と名のついたカードなら墓地に送る。それ以外なら山札の一番下に戻す。『死の演出家(デスディレクター)マエストロ』の効果は一ターンに1度しか発動できない。

 

「マエストロの効果発動、800LPを払ってデッキトップをめくる!」

 

秀吉LP7500→6700

 

めくったカード 演目〜結〜

 

「演目カードがめくれたから墓地に送られるのじゃ。そして魔法カード 演目〜役作り〜を発動」

 

演目〜役作り〜 通常魔法

①相手フィールド上のエクストラデッキから召喚されたモンスター以外のモンスターを一体選択して発動する。そのモンスターと自分フィールド上の死の演出家(デスディレクター)をエクシーズ素材として死の演出家(デスディレクター)エクシーズモンスターをエクシーズ召喚する。この効果で召喚したエクシーズモンスターは次の相手のエンドフェイズまで効果を発動できない。

②演目〜役作り〜は一ターンに1度しか発動できない。

 

「対象はライオウ」

 

「上手くライオウの効果を躱してきたね」

 

「ライオウと死の演出家(デスディレクター)マエストロを素材として現れろ!死の演出家(デスディレクター)ヒーロー!」

 

「でも残念だがこちらも無策という訳じゃない。トラップ発動 強制脱出装置」

 

「……やはりそう上手くはいかんのう。カードを一枚セットしてターンエンドじゃ」

 

秀吉

LP6700

手札2

伏せ1

フィールド

 

「僕のターンドロー。……よし、手札から 豪剣風神を通常召喚」

 

豪剣風神 ☆4 戦士 風A1900D1500

①このカードの召喚時にフィールドに『豪剣雷神』がいない場合発動できる。手札または墓地から『豪剣雷神』を特殊召喚する。

②フィールド上に『豪剣雷神』がいる時このカードの攻撃力は200アップする。

 

「風神の効果で雷神を手札から特殊召喚!」

 

豪剣雷神 ☆4 戦士 光A1900D1500

①このカードの召喚時にフィールドに『豪剣風神』がいない場合発動できる。手札または墓地から『豪剣風神』を特殊召喚する。

②フィールド上に『豪剣風神』がいる場合このカードの攻撃力は200アップする。

 

「風神、雷神はそれぞれがいる時攻撃を高め合う。バトル!豪剣風神でダイレクトアタック!」

 

秀吉LP6700→4600

 

「豪剣雷神でダイレクトアタック!」

 

秀吉LP4600→2500

 

「流石に効いたろ秀吉君」

 

「えぇ。やはり強敵じゃのう九条先輩は」

 

「秀吉君にそう言って貰えるなんて光栄だ。カードを一枚セットしてターンエンド」

 

九条

LP8000

手札1

伏せ1

フィールド 豪剣雷神、豪剣風神

3

「でもワシも負ける訳にはいかんのじゃ!ドロー。手札から死の演出家(デスディレクター)ピアニストを召喚。効果により墓地から死の演出家(デスディレクター)マエストロを特殊召喚!」

 

死の演出家(デスディレクター)ピアニスト ☆4 魔法使い 闇A1500D1600

①このカード召喚時に墓地の死の演出家(デスディレクター)一体を特殊召喚できる。

 

「もう一度マエストロの効果を発動!ライフを払ってデッキトップをめくる!」

 

秀吉LP2500→1700

 

めくったカード 演目〜エピローグ〜

 

「演目カードのため墓地に送る。そしてフィールドの死の演出家(デスディレクター)ピアニストとマエストロでオーバーレイ。魅せろ★4 死の演出家(デスディレクター)ヒーロー!」

 

死の演出家(デスディレクター)ヒーロー ★4 魔法使い 闇A2400D1500

死の演出家(デスディレクター)と名のついた☆4×2」

①一ターンに1度エクシーズ素材を1枚取り除き墓地の『演目』カードをデッキの一番下に戻すことで発動する。その効果を発動する。この効果は一ターンに1度しか発動できない。この効果は相手ターンでも発動できる。

 

「今度は上手く出されたね」

 

死の演出家(デスディレクター)ヒーローの効果発動!エクシーズ素材を墓地に送り墓地の演目を唱える。ワシが選ぶのは 演目〜エピローグ〜じゃ!」

 

演目〜エピローグ〜 通常魔法

①墓地の『死の演出家(デスディレクター)』と名のついたモンスター一体を特殊召喚する。『演目〜エピローグ〜』は一ターンに1度しか発動できない。

 

「エピローグをデッキの下に戻すことでその効果を発動。蘇らせるのは死の演出家(デスディレクター)アシスタント!アシスタントの特殊召喚時の効果を発動!デッキから『演目〜承〜』を墓地に送る。そして墓地の死の演出家(デスディレクター)チアダンサーの効果を発動するのじゃ!」

 

死の演出家(デスディレクター)チアダンサー ☆4 魔法使い 闇 A1700D1300

①このカードが墓地に存在する時、このカードをゲームから除外して墓地の『死の演出家(デスディレクター)』と名のついたモンスター一体を選択して発動する。そのモンスターを特殊召喚する。

 

「自身を除外する事で墓地の死の演出家(デスディレクター)マエストロをフィールドに戻す。まだまだ行くぞ!死の演出家(デスディレクター)アシスタントとマエストロでオーバーレイ!魅せろ★4 死の演出家(デスディレクター)ヴィランヒーロー!」

 

死の演出家(デスディレクター)ヴィランヒーロー ★4 魔法使い 闇A2500D1200

①一ターンに1度エクシーズ素材を2枚取り除き墓地の『演目』カードをデッキの一番下に戻すことで発動する。その効果を発動する。この効果は一ターンに1度しか発動できない。この効果は相手ターンでも発動できる。

②このカードが破壊され墓地に送られた場合墓地の『演目』と名のついたカードをデッキの下に戻すことでその効果を発動できる。

 

「ヴィランヒーローは素材を二つ使う代わりに破壊時にも演目のカードを使えるのじゃ。いざ参る、バトルじゃ!ヒーローで豪剣風神に攻撃!」

 

「黙ってやられる訳にはいかないよね!リバースオープン 収縮!ヒーローの攻撃力を半分にさせてもらう!」

 

「読んでいたぞい!手札から速攻魔法 演目〜形勢逆転〜を発動!」

 

演目〜形勢逆転〜 速攻魔法

①相手フィールドのモンスター一体を選択する。エンドフェイズまでそのモンスターの攻撃力分フィールドの死の演出家(デスディレクター)一体の攻撃力に加える。

 

「豪剣風神の攻撃力2100を死の演出家(デスディレクター)ヒーローの攻撃力に加え、その後収縮の効果でヒーローの元々の攻撃力が半減される」

 

『えーといくつだ?』

 

『バカ、そんなのもわかんないのかお前』

 

『お前は分かってるのか?』

 

『それはあれだよ、ほら』

 

「……ヒーローの攻撃力は3300になる」

 

九条LP8000→6800

 

「ヴィランヒーローで豪剣雷神に攻撃!」

 

九条LP6800→6200

 

「これでターンエンドじゃ」

 

『よっしゃ!一気に秀吉が有利になったぞ!』

 

秀吉

LP1700

手札1

伏せ1

フィールド ヒーロー、ヴィランヒーロー

 

「……あの速攻魔法はキツかったなー。まさに形勢逆転だね。でもまだ諦めないよ!ドロー。手札から魔法カード ブラックホール!これで何とか……」

 

「……トラップ発動 演目〜代理役者〜」

 

「ーーくそっ」

 

演目〜代理役者〜 カウンター罠

①フィールド上の『死の演出家(デスディレクター)』一体はこのターンフィールドから離れない。

②このカードは効果を発動した後ゲームから除外される。

 

「対象はヒーロー。ヴィランヒーローはそのまま破壊されるのじゃが、破壊された時の効果を使わせていただくぞい。墓地の演目〜結〜を発動!」

 

演目〜結〜 通常罠

①墓地の『死の演出家(デスディレクター)』と名のついたエクシーズモンスターをこのカードをエクシーズ素材として特殊召喚する。

 

「この効果で墓地のヴィランヒーローを特殊召喚!まぁ効果は発動出来ないのじゃがな」

 

「十分じゃないかな〜。ターンエンドだよ」

 

九条

LP6200

手札1

伏せ0

フィールド

 

「ワシのターンドロー。これが最後じゃ、魔法カード 演目〜リハーサル〜を発動!」

 

演目〜リハーサル〜 通常魔法

①エクストラデッキの『死の演出家(デスディレクター)』を一体特殊召喚する。そのモンスターはエンドフェイズにエクストラデッキに戻る。

 

「リハーサルの効果で死の演出家(デスディレクター)ラストボスを特殊召喚!」

 

死の演出家(デスディレクター)ラストボス ★4 魔法使い 闇 A2700D2500

死の演出家(デスディレクター)☆4モンスター×3」

①エクシーズ素材を1枚取り除き手札または墓地の死の演出家(デスディレクター)を一体を特殊召喚する。

②エクシーズ素材を一枚取り除き墓地の『演目』カード1枚を手札に戻すことでその効果を発動できる。この効果は相手ターンでも発動できる。この効果は一ターンに1度しか発動できない。

 

「ラストボスの攻撃力は2700…」

 

「バトルじゃ!ヒーローでダイレクトアタック!」

 

九条LP6200→3800

 

「ヴィランヒーローでダイレクトアタック!」

 

九条LP3800→1300

 

「ラストボスでダイレクトアタック!」

 

九条LP1300→0

 

「……負けちゃったか。やっぱり強いな秀吉君」

 

「九条先輩ものう。下手すればこちらが負けておったからのう」

 

「どうだろうね。さぁ、テーブルは君たちが使うといい。清涼祭楽しんでね」

 

「ではありがたく使わせてもらうぞい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「という事があったのじゃ」

 

「なるほど、意外と大変だったな秀吉」

 

「九条先輩は強いからのう。負けんでよかったぞい」

 

「そうか。いつか俺もデュエルしてみたいな」

 

「九条先輩なら快く受けると思うぞ。ところで明久と雄二はどこに行ったのじゃ?」

 

「あぁ、あの二人ならーー」

 

『坂本君、吉井君。今日という今日は許しませんよ!』

 

『走れ明久!教室に入っちまえばこっちのもんだ!』

 

『やっぱりこうなるのか!』

 

「テーブルをパクリにいってる」

 

「学園祭の時まで騒がしいとは、あの二人らしいのう」

 

「まったくだ」

 

『何故テーブルを持って走ってるのにそんなに速いのですかあなた達は!』




あとサブタイトル付けます。この方が確認しやすいと思うので。

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