バカと遊戯王と召喚獣   作:はまなつ

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18話です。学園祭編もいよいよ大詰め。今回と次回で終わりです。ほぼ毎回デュエルする事が出来たのか良かったですね。


18話 清涼祭二日目後編②

明久、雄二は今カラオケの一室に居た。もちろん歌を歌いに来たわけではなくそんな雰囲気でも無い。姫路らを拉致した男達が向かいの部屋に居るのだ。だが直ぐに突撃はしない。いくら虚をついても向こうには人質がいる。盾にされたら詰みだ。そのため今康太、秀吉が雄二の作戦を実行しようとしている。

 

「明久、気持ちはわかるが落ち着けよ」

 

「分かってるよ」

 

今にも明久は飛び出してしまいそうだ。しかしその気持ちも分からなくはない。現に雄二だって握った拳が震えている。

 

『………灰皿お取り替えします』

 

『おう、悪いな』

 

テーブルに置いていたスピーカーから声が聞こえてくる。康太だ。まずは店員の格好をした康太が現場に潜入するのが第一段階。次にひでが__

 

『にしても楽な仕事だったな』

 

『ああ、これだけで金も手に入るしこんな上玉も手に入ったしな』

 

スピーカーから下卑た会話が流れてくる。金と言うことはやはり竹原に雇われたのだろう。

 

『さ〜て、そろそろ頂いちゃうか』

 

『俺はどの子にしようかな』

 

「……っ!」

 

「落ち着け明久!今出たら計画が台無しだ!」

 

今にも突入しそうな明久を羽交い締めにして止める雄二。

 

『………最低だなお前ら』

 

『あっ?』

 

『本当ね。しかも人質を取らないと女の子一人にも勝てない弱い人間』

 

今度は魔理沙と幽香の声が聞こえる。こんな状況でありながら男達相手に強気な態度をとっている。

 

『……なんだと?』

 

『その通りだぜ。恥ずかしいとは思はないの?』

 

『そうよ。アンタ達なんかすぐ捕まるわ!』

 

『そ、そうです。明久君達が来てコテンパンにしてくれます!』

 

「……言わせておけば…!」

 

女子達に言われ放題の男達。その場を見てはいないが相当イラついているだろう。

 

そんな時にガチャ……と部屋のドアが開いた。

 

『__あ、すいません。間違えまし……え?』

 

どうやら無関係の女子が部屋を間違えた様子。……いや、違う。それは女子に扮した秀吉だ。これも計画の一つ。向こうは女子を数人拉致してるのだ。そんな現場を見られたとしたら?当然見た者を放っておくわけがない。

 

『おい、こっちに来い!』

 

『きゃっ!な、何するんですか?!』

 

『うるせー!黙ってろ!』

 

そう。これが狙い。康太に続いて秀吉も中に入る。こうすれば人質に取られる心配はない!

 

「よし明久突入する___」

 

『ほらまた。男としてどうなんだ』

 

『黙ってって言ったろ!』

 

バチンと乾いた音が鳴り響く。さらに魔理沙の悲鳴が聞こえる。その瞬間明久の中の何かが切れた。

 

「おじゃましまーす!」

 

「あ、明久君?」

 

「明久?」

 

「…あっ?なんだおまe__」

 

「しにくされやぁぁ!!」

 

「ぐはぁ?!」

 

部屋に入るなり目の前にいた男を殴り飛ばす。

 

「何すんだてめぇ!」

 

すぐに横にいた男に殴り返される。しかし怯むことなくそいつにも拳を食らわせてやる。

 

「テメェらよくも魔理沙に手を挙げてくれたな!全員ぶち殺してやる!」

 

「コイツ、吉井って野郎だ!」

 

「一人で調子くれてんじゃねぇよ!」

 

複数人相手には流石に分が悪い。何発も殴られる。それでも倒れない。文字通り捨て身でこの場にいる。

 

「なんだコイツぐぼぅ?!」

 

「……ふぅ。久々に暴れさせてもらうか」

 

明久に少し遅れて雄二も殴り込む。冷静を装っているが雄二もかなり頭にきている。それこそ全員生きて返さないと思うほどには。

 

「こいつはもしかして悪鬼羅刹と言われた……!ちっ!おいお前ら、大人しくしろ!さもないとこの女にヒデェ傷を__」

 

「………負うのはお前!」

 

「ぐはぁ!?」

 

近くにいた幽香を盾にしようとした男を康太が思いっきり灰皿で殴る。

 

「なんだと?! だ、だったら__」

 

「残念じゃが詰みじゃよ」

 

「ぐあぁぁー?!?」

 

もう一人女子の近くにいた男が島田を人質にしようとした所に秀吉が康太から譲り受けたスタンガンで気絶させる。これが雄二の作戦。今女子達は康太、秀吉によって完全に保護されている。これなら明久と雄二が存分に暴れられる。

 

「「くたばれぇー!」」

 

こうして無事誘拐犯を無力化し女子達を連れ戻すことが出来た。

 

「ふぅ。大丈夫みんな?」

 

全員をシバキあげたところで改めて全員の様子を確認する。

 

「魔理沙は殴られてたよね?痛くない?」

 

「……あ」

 

「明久ぁー!」

 

「おおっと?!」

 

泣きながら明久に抱きつく。

 

「怖かったですー!」

 

「姫路さんも?!」

 

姫路も思わず明久に抱きつく。無理もない。こんな事普通は怖いに決まっている。

 

「皆無事で何よりじゃ。……うん?」

 

秀吉の腰のあたりに何も言わずに抱きつく島田。

 

「島田?」

 

「何も言わないで」

 

そう言って顔を埋める。島田も怖かったのだ。

 

「う、うむ……」

 

どうしていいか分からずオドオドする。こんな状況初めてな秀吉は珍しく狼狽える。

 

「仕方ないとはいえ皆泣いちゃったわね」

 

「お前は随分と余裕そうだな」

 

「どうにかなると思ってたもの。光輝が居ないのは意外だったけど」

 

「残念だが光輝は別の重要な仕事があってな」

 

「そう。とりあえず礼を言うわ」

 

「おう」

 

「………光輝に報告」

 

こちらは片付いた。後は光輝次第。

 

♢

 

『これはなんということでしょう!光輝君が自らエキシビションを希望しました!』

 

明久達が救出する少し前。光輝は常夏コンビを徹底的に潰すために召喚獣で倒した後にもデュエルでの対戦を希望した。さらに司会者もまさかの事態に気持ちが高ぶり場を盛り上げ始める。こうなってしまった以上常夏に退路はない。

 

「さぁどうするんだ!」

 

「く、やるよ。やってやるよ!」

 

「俺達が勝っても文句言うなよ!」

 

「安心しな。お前らが勝つ可能性は0だ!」

 

負ける気がしない。そんな気持ちで溢れていた。

 

『では対戦するお二人はデュエルディスクをセットして下さい!』

 

常夏からはまず常村が出る様子。光輝にしてみればどうでもいい事だが。どちらにせよ二人とも潰すのだから。

 

『皆さんもご一緒に!』

 

『「「デュエル!」」』

 

「先行は俺だ、ドロー。カードを二枚セットしてターンエンド」

 

「おいおい、そんなんで大丈夫か?」

 

ほぼ行動を起こさなかった俺を煽るように常村が話しかけてくる。

 

「心配すんな。お前がどう足掻いたって次の俺のターンに決着が着くからよ!」

 

堂々と勝利宣言。この発言に観客も知らず知らずのうちに『本当か?』『出来るのか?』と言葉を漏らす。もちろん常村も。

 

「は、はったりだろ!」

 

「どうかな。俺から言えるのは後悔しないようにプレイしなって事だけだ」

 

光輝

LP8000

手札4

伏せ2

フィールド

 

「……ちっ!俺のターンドロー。まずは魔法カード おろかな埋葬を発動!効果によりデッキから牛頭鬼を墓地に送る」

 

牛頭鬼……アンデット族か。確かに展開力はあるな。回らせるはずはないけど。

 

「次に不知火の隠者を召喚!効果を___」

 

「召喚時リバースオープン。演目〜起〜」

 

「なにっ?!そのカードは()()()()()()()()()!」

 

演目〜起〜 通常罠

①相手モンスター一体を選択して発動する。そのモンスターの効果はエンドフェイズまで無効になる。

 

「あぁそうだ。これは秀吉から預かった物だ」

 

そう。今の俺は一人ではない。皆が出発する前に俺のデッキにも入るカードを託してくれた。大切な自分のカード()をだ。だからただ勝つだけでは足りない。あいつらが満足するほどの大勝でなければ!

 

「くそっ……!カードを二枚セットしてターンエンドだ!」

 

「それが悔いのないプレイか?」

 

「うるせえ!お前ごときこれで十分なんだよ!」

 

常村

LP8000

手札2

伏せ2

フィールド 不知火の隠者

 

「俺のターンドロー。それなら宣言通り勝たせてもらうぞ!」

 

さぁ力を貸してくれ皆!

 

「魔法カード 速攻忍術ー明鏡止水を発動!」

 

「また別のやつのカードを……!」

 

速攻忍術ー明鏡止水 通常魔法

①自分の墓地に『速攻忍術ー明鏡止水』がない場合のみ発動できる。自分のLPを半分にする事でカードを二枚ドローする。

②このカードを発動したエンドフェイズ時に自分の手札が二枚以上ある場合手札を全て墓地に送る。

 

康太の速攻忍術。実際手札が良く増える速攻忍者ではあまり使わないと言っていたが俺のデッキに入るならこれと託された。手札を捨てる効果もデメリットとならない。このターンで決めれば!

 

「ライフを半分にする事で二枚ドローする」

 

光輝LP8000→4000

 

「いくぞ!手札のレインボーアイズアビスドラゴンの効果を発動!」

 

レインボーアイズアビスドラゴン ☆6 光 ドラゴンA2200D1200

①手札の『レインボーアイズ』を一体墓地または除外する事で手札からこのカードを特殊召喚する。

『レインボーアイズアビスドラゴン』の①は一ターンに一度しか発動出来ない。

 

「手札のレインボーアイズライトロードドラゴンを除外する事で手札から特殊召喚!そのアビスドラゴンをリリース、レインボーアイズダークロードドラゴンを通常召喚!」

 

レインボーアイズダークロードドラゴン ☆6 闇 ドラゴンA2200D1900

①このカードの召喚、特殊召喚時にデッキから『レインボーアイズ』モンスターを2種類選択して一枚を墓地、もう一枚をゲームから除外する。

 

「ダークロードドラゴンの効果によりデッキからレインボーアイズチェトレドラゴンを除外、レインボーアイズオルタナティブドラゴンを墓地に送る」

 

次第に準備を済ましていく。

 

「何をしているんだお前は?」

 

「黙って見てろ。リバースカードを発動 白昼夢の虹」

 

白昼夢の虹 永続罠

①ゲームから除外されている『レインボーアイズ』一体を特殊召喚する。このカードがフィールドから離れた時特殊召喚したモンスターを除外する。

 

「ゲームから除外されているレインボーアイズライトロードドラゴンを特殊召喚!」

 

レインボーアイズライトロードドラゴン ☆6 光 ドラゴンA2200D1900

①一ターンに一度LPを500払って発動する。手札、デッキ、墓地から『レインボーアイズグロースドラゴン』を一体特殊召喚する。

 

「ライトロードドラゴンの効果、500払ってデッキからレインボーアイズグロースドラゴンを特殊召喚だ!」

 

光輝LP4000→3500

 

レインボーアイズグロースドラゴン ☆1 光 ドラゴンA0D500

 

そのドラゴンは効果も持たない力無い通常モンスター。しかしその真髄は別のところにある。

 

「なんだそれ、通常モンスターじゃねーか。そんなもんで__」

 

「そのそんなもんの力でお前は敗北するんだよ!手札から魔法カード レインボーフュージョンを発動!」

 

レインボーフュージョン 通常魔法

①レインボーアイズと名のついた融合モンスターによって決まられた融合素材を手札又は場から墓地に送ることで融合召喚する。

②ゲームから除外されているレインボーアイズを1枚墓地に戻すことで墓地のこのカードを手札に戻す。

 

「フィールドのレインボーアイズライトロードドラゴン、レインボーアイズグロースドラゴンを融合!融合召喚☆8 天翔ろ、レインボーアイズライトニングドラゴン!」

 

グロースドラゴンは融合により他のドラゴンを強化する不思議なドラゴン。

 

レインボーアイズライトニングドラゴン ☆8 光 ドラゴンA2600D2000

「レインボーアイズライトロードドラゴン×レインボーアイズグロースドラゴン」

①一ターンに一度ゲームから除外されている『レインボーアイズ』モンスター一体を特殊召喚する。

②墓地にいく『レインボーアイズ』モンスターを代わりにゲームから除外する事が出来る。

 

「ライトニングドラゴンの効果で除外したレインボーアイズチェトレドラゴンを特殊召喚する!」

 

レインボーアイズチェトレドラゴン ☆8 光 ドラゴンA2800D2400

① 一ターンに一度手札か墓地の『レインボーアイズ』を一体特殊召喚する。

 

「チェトレドラゴンの効果で墓地のレインボーアイズオルタナティブドラゴンをフィールドに呼ぶ!」

 

レインボーアイズオルタナティブドラゴン☆8 光 ドラゴン A2700D2000

①このカードの攻撃を0にする事で発動。このカードより攻撃力の低い『レインボーアイズ』をデッキから攻撃表示で特殊召喚する。ただしこの効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は0になる。

 

「オルタナティブドラゴンの効果。自身の攻撃力を0にしてデッキからレインボーアイズホープドラゴンを特殊召喚!」

 

レインボーアイズホープドラゴン ☆4 光 ドラゴンA1700D1500

①このカードが召喚、特殊召喚された時デッキから「レインボーフュージョン」となのついたカードを1枚手札に加える

 

「ホープドラゴンの召喚時の効果でデッキからレインボーフュージョンを手札に。そして発動!フィールドのレインボーアイズホープドラゴン、オルタナティブドラゴン、チェトレドラゴンを融合!幾重の虹が重なる時、新たな竜の鼓動が始まり天翔る!融合召喚☆9 レインボーアイズディザスタードラゴン!」

 

レインボーアイズディザスタードラゴン ☆9 光 ドラゴンA2900D2700

「レインボーアイズモンスター×3」

①このカードの融合召喚時、墓地の『レインボーアイズ』モンスターを全て除外する。

②除外されている『レインボーアイズ』3体を墓地に戻すことでデッキから『レインボーアイズ』モンスター一体を手札に加える。②の効果は一ターンに一度しか発動出来ない。

 

「ディザスタードラゴンは召喚した時墓地のレインボーアイズを全て除外する。そして効果を発動。今除外したレインボーアイズオルタナティブドラゴン、ホープドラゴン、アビスドラゴンを墓地に戻す事でデッキからレインボーアイズセブンスドラゴンを手札に加える。そして墓地のレインボーフュージョンの効果、除外されているレインボーアイズライトロードドラゴンを墓地に戻す事によって墓地から手札に戻す」

 

いよいよコンボは終幕へ向かっていく。

 

「これで最後だ!レインボーフュージョン発動!手札のレインボーアイズセブンスドラゴンと、E=HERO(エクストラヒーロー)ネクストネオスを融合!」

 

「まさか、そのカードは?!」

 

明久も怒りを抑えきれなかったみたいだ。明鏡止水のドローで駆けつけて来た。だったら使わないと明久の想いを無駄にする事になってしまう。

 

「ネオスよ、新たな力をその身に宿しその輝きで天照らせ!融合召喚☆10 虹の戦士 E=HERO(エクストラヒーロー)セブンネオス!」

 

E=HERO(エクストラヒーロー)セブンネオス ☆10 戦士 光A3000D2500

「E=HEROエクストラヒーローネクストネオス+レインボーアイズセブンスドラゴン」

①このカードは融合召喚でしか特殊召喚出来ない。

②このカードの融合召喚時に相手フィールド上のモンスターの攻撃力を1000ダウンさせる。

③相手の墓地にいくカードは全て除外される。

 

「お前の不知火の隠者の攻撃力は1000下がり0となる。待たせたな、バトルだ!レインボーアイズダークロードドラゴンで不知火の隠者を攻撃!」

 

「馬鹿が!リバースカード 聖なるバリアミラーフォースを発動!」

 

馬鹿はお前だ。まだ俺達には一人残っているだろ。

 

「手札から速攻魔法 バーサーク·ファイト!」

 

バーサークファイト速攻

①このカードを発動後お互い戦闘フェイズに発動する魔法罠の効果は無効になる。

 

「これでミラーフォースの効果は無効になりこのバトルで魔法·罠は使えない!」

 

「なっ……!」

 

常村LP8000→5800

 

「ライトニングドラゴンでダイレクトアタック!」

 

「そんな……!」

 

常村LP5800→3200

 

「ディザスタードラゴンでダイレクトアタック!」

 

「バカな……!」

 

常村LP3200→300

 

「これで終わりだ!セブンネオス、怒りをぶつけろ!」

 

常村LP300→0

 

「これが俺達の絆だ!」

 

その場に力なく座り込む常村。力の格の違いを見せつけられた。けどまだ一人残っている。

 

「次はお前だ夏川!ビビって無いで早く出て来やがれ!」

 

「だ、誰がビビってんだ!常村、後は俺に任せろ!」

 

上の空の常村を下がらせデュエルディスクをセットする。

 

(……試合するのが二人いて良かったかもしれない)

 

そんな事を思う光輝。なぜなら今のデュエルは明久達みんなの怒りをぶつけた。でもまだ()()()()()が残っている!発散され切れなかった怒りが。

 

『圧倒的な強さを見せてくれた虹村君!次もその力を披露できるか?!エキシビションマッチ二回戦目!』

 

『「「デュエル!」」』

 

「今度はこっちが先行だ、ドロー。まず魔法カード おろかな埋葬を発動。デッキからシノビネクロを墓地へ。そして手札から牛頭鬼を召喚。牛頭鬼の効果でデッキからゾンビキャリアを墓地送る。そしてゾンビキャリアの効果で手札を一枚デッキの一番上に置くことで墓地から蘇生!」

 

先程のデュエルを見て夏川は先行でも動くことを決めた。出ないと常村のようにワンキルされてしまうと思ったからだ。

 

「☆4牛頭鬼に☆2ゾンビキャリアをチューニング、シンクロ召喚☆6 天狼王ブルー·セイリオス」

 

破壊時に相手のモンスターの攻撃力を下げるモンスター。これもワンキル封じの為だろう。

 

「牛頭鬼が墓地に送られた時の効果で墓地のシノビネクロを除外して手札からゴブリンゾンビを特殊召喚!さらにコストで除外されたシノビネクロを特殊召喚!」

 

アンデット族も展開力に秀でている。妨害さえなければ常村もこのように動けていたのかもしれない。

 

「☆4ゴブリンゾンビに☆2シノビネクロをチューニング!シンクロ召喚☆6 不知火ー刀神!」

 

除外されているアンデットがいれば真価を発揮するモンスターだが、今除外されている事モンスターは攻撃力が低い。しかし出したからには何か策があるのだろう。

 

「ゴブリンゾンビが墓地に送られた。そのため効果発動、デッキから牛頭鬼を手札に加える」

 

「中々頑張ってるじゃないか」

 

「けっ、カードを一枚セットしてターンエンドだ」

 

夏川

LP8000

手札2

伏せ1

フィールド ブルーセイリオス、不知火ー刀神

 

「さて、俺のターンだな。ドロー。さっきのよりは倒しがいがありそうだな」

 

「どうした、さっさと攻めてみろよ!」

 

今の布陣に自信があるのか光輝を煽る夏川。しかし本来ならこの二人は既に光輝に敗北している。煽れば煽るほど自分達が哀れになっていくと気が付いていないのか。

 

「じゃあお言葉に甘えて。速攻魔法 サイクロンを発動。リバースカードを破壊する」

 

「はぁ?!」

 

リバースカード 不知火流燕の太刀

 

「おっと危ない。破壊しておいて良かったぜ」

 

「くっ、けどまだ……!」

 

「どうかな。魔法カード 虹の取引を発動」

 

虹の取引 通常魔法

①手札の『レインボーアイズ』モンスター一体を墓地またはゲームから除外して発動する。カードを二枚ドローする。

 

「手札のレインボーアイズウォリアードラゴンを除外して二枚ドロー。……来たな。魔法カードレインボーフュージョン発動!手札のレインボーアイズダークロードドラゴンとグロースドラゴンを融合、融合召喚☆8 天翔ろ!レインボーアイズダークネスドラゴン!」

 

ライトニングドラゴンと双璧をなすレインボーアイズの中で唯一の闇属性のドラゴンが進化した姿。

 

レインボーアイズダークネスドラゴン ☆8 闇 ドラゴンA2600D2000

「レインボーアイズダークロードドラゴン×レインボーアイズグロースドラゴン」

①このカードの融合召喚時デッキから『レインボーアイズ』モンスターを三種類選択して発動する。選択したモンスターを墓地に送るまたは除外する。

②ゲームから除外されている『レインボーアイズ』モンスターが三種類以上いる場合このカードは効果の対象にならずカードの効果で破壊されない。

 

「ダークネスドラゴンの効果でデッキからレインボーアイズグロースドラゴン、レインボーアイズパワードラゴンを除外、レインボーアイズアジーンドラゴンを墓地へ」

 

「そんなにモンスターを除外してどうしようってんだ」

 

「お前を倒そうとしてるんだよ!手札から魔法カード レインボーフュージョン弍式を発動!」

 

「弍式?!そんなもんあったのか……!」

 

レインボーフュージョン弍式 通常魔法

①LPを半分払って発動する。『レインボーアイズ』融合モンスターによって決められたゲームから除外されているモンスターをデッキに戻す事でそのモンスターを融合召喚する。

 

光輝LP8000→4000

 

「ゲームから除外されているレインボーアイズウォリアドラゴン、グロースドラゴン、パワードラゴンをデッキに戻して融合!破滅へ導く竜が怒りを抱く時、飛翔し蹂躙し破壊し尽くし天翔る!融合召喚☆10 レインボーアイズウォリアーセカンド!」

 

レインボーアイズウォリアーセカンド ☆10 光 ドラゴンA3200D1500

「レインボーアイズウォリアードラゴン×レインボーアイズグロースドラゴン×レインボーアイズパワードラゴン」

このカードは融合召喚でしか特殊召喚出来ない。

①このカードは相手モンスター全てに攻撃できる。

②このカードが戦闘によってモンスターを破壊した時、そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。

③このモンスターと戦闘をおこなう相手モンスターの効果はエンドフェイズまで無効になる

 

「そういえば言ってなかったな。お前もこのターンで倒すと!」

 

光輝の怒りをその身に宿したドラゴン。全てを終わらせるために今姿を表した。

 

「や、やめろ!」

 

「バトル!ウォリアーセカンドでブルーセイリオスを攻撃!ウォリアーセカンドの効果でブルーセイリオスの効果は無効!さらにブルーセイリオスの攻撃力分のダメージも受けてもらう!」

 

夏川LP8000→4800

 

「ウォリアーセカンドはまだ攻撃できる!不知火ー刀神に攻撃!この時もウォリアーセカンドの怒りを喰らえ!」

 

夏川LP4800→1600

 

「これでいよいよ終焉だ!レインボーアイズダークネスドラゴン、ダイレクトアタック!」

 

「うそ……だろ………」

 

夏川LP1600→0

 

『なんということでしょう!まさかまさかの連続勝利!全ての勝負に勝利したその姿はまさに鬼神の如き!皆様、大きな拍手、声援をお願いします!!』

 

「……俺達の逆鱗に触れた結果だ。二度とでかいツラすんなよ、負け犬さん」

 

常夏にそれだけ言い残し大きな声援の中退出する光輝。こちらは終わったがまだ幽香達の安否は光輝には分からない。すぐに携帯を開く。それぞれ任務が完了したらその事を伝えるようにしている。まず携帯を開いた時に目に入ってきたものは__

 

『土屋康太:任務完了』

 

「____っしゃあぁ!!」

 

これで光輝達の完全勝利が決まった。

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