20話 強化合宿開始
学園祭の喧騒から数週間が経った。特にどこのクラスも戦争を起こさなかったりと二年生に上がってからの怒涛のイベントラッシュからは想像も出来ない静かな毎日を過ごしていた。
「む?今朝は早いのう明久」
「珍しいな。何かあったか?」
そんな時にいつもは遅刻ギリギリに来る明久が時間に余裕をもってやってきた。
「おはよう秀吉、光輝。なんか早く目が覚めちゃってね」
「おはようじゃ。さてはお主、明日からの強化合宿で浮かれておるな?」
「あはは。そうかもしれないね」
そう。実は明日から四泊五日で二年生全員で勉強合宿に赴く。学園祭程のイベントでは無いものの泊まりがけというのはやはり気分が上がる。
「無論ワシとて胸が躍っておる」
「やだなぁ。胸が躍るって言うほど大きくないくせに」
「いや、ワシの胸は大きくなっては困るのじゃが……」
「てか勉強合宿だぞ?絶対明久やらないだろ」
「そうかもしれないけど、修学旅行みたいだから楽しみで__」
そんな会話をしつつ明久がロッカーに荷物を移す。その時に何かあったのか不思議そうな顔をする。
「ん?なんだろう?」
「なんだそれ?手紙か?」
明久の空っぽのロッカーに入っていたのは封筒に入っている手紙だった。しかも宛名に『吉井明久様へ』と書いてある。
「おい明久、それって__」
「黙ってて!」
ラブレターじゃね?と言おうとしたら明久に口を塞がれた。
「うん?どうしたのじゃ明久?」
「What's up?Hideyoshi? Everything goes so well……」
「異常事態じゃな」
「バカな!一撃でバレるとは!」
「お前が英語で話したらそらバレるわ」
冷静を装うとしたっぽいけど、どうしてここまですぐにボロが出るのか。
「と、とにかく大したことじゃないから、見なかったことにしてくれない?」
「む、むぅ。明久がそう言うのであれば深くは問わんが……」
優しいな秀吉は。こんなに怪しいヤツを問い詰めようとしないなんて。
「ありがとう助かるよ!それじゃあ!」
そう言い残しどこかへ走り去ってしまった。多分誰もいない屋上とかでこっそり中身を確認するつもりなんだろ。
「本当にどうしたのじゃ明久は?」
「多分心配するだけ無駄だよ」
なんたって明久だ。生きているだけで厄介事が付き纏ってくる人間に純粋にラブレターが届きましたーなんてあるはずが無いんだよな。
『最悪じゃあぁぁー!』
そんな明久の叫びがこだました気がした。
♢
あれから明らかにテンションの低い明久が戻ってきた。どうやらラブレターと思っていたのは脅迫状だったらしい。どうなったら男子高校生が脅迫状を送られるんだ。
「それで?脅迫のネタはなんだったんだ?」
「そういえばまだ知らないや。えーと、『忠告を受け入れない場合同封されている写真をばら撒く』だって。これのことかな?」
封筒の中に入っていた写真を取り出す明久。一枚目は明久がメイド服の姿。
「この前の学園祭の服装じゃな」
「いつの間に撮影なんて……」
「まだこれなら脅迫にはならないだろ」
「十分なると思うけど……」
そう言いつつ二枚目の写真を覗く。
「………トランクスだからセーフ、トランクスだからセーフ、トランクスだから……」
「あ、明久?!」
「明久が壊れるほどの写真か。一体何が写ってるんだよ」
最後に気合を入れて写真を取り出す。それを見た明久は__
「いやぁー!!」
膝から崩れ落ち力の限り叫んだ。
「なんじゃ!一体何が写っておったのじゃ!」
「相当なものっぽいな。どれどれ___」
「見ないで!こんな穢れた僕の写真を見ないで!」
写真を見ようとしたら全力で止められた。その死にものぐるいの姿に若干引いた。
「わ、分かったよ。そんなに言うなら見ないよ」
「はぁ、はぁ。お、恐ろしい戦略だ。確実に僕を消そうとしている!」
「考えすぎだろ」
「そ、そうじゃ!ムッツリーニに相談をしてはどうじゃ!事情を説明して__」
「ムッツリーニに笑われる?」
「違う!脅迫犯を見つけてもらうのじゃ!」
「おぉ!ナイスアドバイス秀吉!流石は僕のお嫁さんだ!」
「婿の間違いじゃろう」
「どっちも間違いだと思うけど」
早速明久は康太の所へ駆けつけた。だがそこで康太は他の誰かと既に会話していた。
「あれ?雄二?」
「雄二も康太に相談か?」
俺の発言にコクっと頷く康太。
「………雄二の結婚が近いらしい」
「それいつもじゃん」
「そんな決まっていることより、僕が校内のみんなに女装趣味の変態として認識されそうって事の方が重要だよ!」
「なんだと?お前が変態だなんてそれこそ今更だろうが!」
「黙れこの妻帯者!人生の墓場に帰れ!」
「うるさいこの変態!とっととメイド喫茶へ出勤しろ!」
「…………」
「…………」
「………傷つくならお互い黙っていればいいのに」
「言葉の殴り合いだな」
二人ともうっすら涙目になっていた。泣いてるじゃん。
「そ、それで雄二は何があったの?」
「実は今朝翔子がMP3プレーヤーを隠し持っていたんだ」
「別に普通じゃね?」
ただ音楽を聞いていたとか、そう言うこともあるだろうし。
「問題はその中身だ。前に王様ゲームをした事があっただろ。その時に秀吉が俺の声真似をして言った翔子へのプロポーズを録音した奴がいるみたいでな」
「そういえばあったねそんなこと」
「霧島が直接録音した可能性は?」
「それは無い。翔子は機械音痴だからな。それで翔子はそれを使って親を説得させるみたいだ。音声のみだから俺が言ったと言えるし秀吉の声真似は似すぎている」
確かに秀吉の真似は区別がつかないほどに精度が高い。しかもそれが録音されたものと言うなら尚更。
「とりあえず録音したものは消したが元の音源を消さない限り俺に未来はない。そういうわけでムッツリーニに依頼を頼んだんだ」
なるほど。盗聴をした犯人を探して欲しいと。
「………明久は?」
「実は、僕のメイド服パンチラ写真が全世界にWeb配信されそうなんだ」
あ、バカだこいつ。
「………何があったの?」
「ごめん。端折り過ぎた。要するにね__」
「___そんなわけで写真を撮った犯人を突き止めて欲しいんだ」
「なんだ。明久も俺と同じような境遇か」
「………脅迫の被害者どうし」
「悲しい仲間だな」
そこに鉄人が教室に入ってきた。
「………とにかく、調べておく」
「すまん、報酬に今度お前の気に入りそうな本を持ってくる」
「僕も最近仕入れた秘蔵コレクションその二を持ってくるよ」
「………必ず調べ上げておく」
報酬が聖書(エロ本)とわかった瞬間やる気を見せてくる康太は伊達にムッツリーニと呼ばれていないと思った。
「皆も知っているとおり明日から強化合宿が始まる。泊まり込みだからといってはしゃぎ過ぎないように」
鉄人が合宿について説明する。その時の移動方法でもクラス間での差別がある。そういう学校だから受け入れるしかないんだけど。
「いいか、他のクラスと違って我々Fクラスは……現地集合だ。以上」
『『『案内すら無いのかよ!』』』
これにはさすがに驚いた。
♢
集合場所が現地集合と分かったため皆で集合し電車で移動することに。そこで暇つぶしに島田の持ってきた心理テストの本で若干姫路と魔理沙で修羅場ったのは内緒の話だ。
「………(トントン)」
「あ、ムッツリーニ。おはよう」
「………空腹で起きた」
「あれ?もうそんな時間?」
確かに昼時だな。
「あ、お昼ですね。それなら___」
その瞬間全員に電流が走る。姫路の弁当……それ即ち死人が出ることを意味する。
「実はお弁当を作って来たんです。良かったら……」
「悪い姫路、自分で作って来ててな」
「俺も幽香が作ってくれて」
「すまぬ、ワシも用意してしまっての」
「………調達済み」
即座に自分の弁当を出す俺達。そして唯一出遅れた明久に
「そういうわけで明久にでもご馳走してやれ」
「ごめん。実は僕も惣菜パンを」
「すまない明久。腹が減ってたから食っちまったよ」
明久に逃げ場はない。俺が姫路が弁当を出す寸前に明久のバックからパンを抜いておいた。
「「…………!(メンチの切り合い)」」
「アキ、良かったらウチの弁当食べる?」
「ありがとう!美波も分けてくれるんだね!それなら皆で弁当を分け合おうよ!」
ちっ!島田め余計なことを!このままじゃ全員が姫路の弁当の餌食だ!
「わ、ワシらはこっちの席で交換しとるぞ」
「そうだな、席離れてるもんな」
「………!(コクコク)」
「また別の機会に交換だな」
秀吉のおかげで上手く逃げれたな。魔理沙も被害に会うことは無くなった。
「そうか明久!そんなに俺の弁当が食いたいか!」
「もごぁ?!」
向こうでは既に
「それじゃはい。ウチの弁当どうぞ」
「それじゃ、早速。シューマイを頂くよ」
「あのねアキ。実はそのシューマイ……」
「ん?なに?」
「二つに一つは辛子を入れてみたの」
「君はバカかい!」
相当辛子を入れていたのか悶絶する明久。
「明久。それはある意味ラッキーかもしれないぞ」
そこに悪魔の囁きが。味覚が機能していない今なら姫路の弁当を食っても大丈夫だと。
「姫路さん、お弁当貰うね!」
「あ、はい。一杯食べてくださいね」
「いっただきまーす!」
「明久……お前のことは忘れない」
「「もちろん食うよな雄二(光輝)!」」
「いやいや、俺は席が離れてるから隣の雄二が食いなよ」
「何言ってんだ。明久の惣菜パンを食うぐらい腹が減ってるんだろ?」
「「…………!(ガンのくれ合い)」」
ダメだ、このままだと拉致があかねぇ。しかしどちらかが犠牲にならないとこの悪夢は終わらない!
「……姫路、席変わってくれるか?」
「島田もちょっと席を外してくれ」
「え?虹村君とですか?」
「別にいいけど……」
そういい姫路は俺と、席を代わり島田も秀吉達の方へ行ってくれた。
「……負けても恨むなよ」
そしてデッキケースからデッキを取り出す。
「……これ以上話し合っても無駄だな」
「これで勝った方が生き残れる…!」
そう、デュエルで負けた方が生贄となる死のデュエル!
「舐められたな。デュエルなら俺に勝てると?」
「そんなに甘く見てないさ。ただ男と男がぶつかる時はこれか拳だろ?」
「違いないな。ならこちらも全力で行く!」
「「デュエル!」」
「先行は俺だ。ドロー。手札からバーサーク·グングニルを召喚」
バーサーク·グングニル 地 戦士 ☆4 A1700D0
①このカードが戦闘ダメージを与えた場合カード名を一つ宣言する。このカードがフィールドか墓地に存在する限り宣言したカードをお互いにプレイ出来ない。
『バーサーク·グングニル』の効果はデュエル中に一度しか発動出来ない
「カードを二枚セットしてターンエンド」
雄二
LP8000
手札4
伏せ2
フィールド グングニル
「俺のターンドロー。そういえば雄二とデュエルするのは久しぶりだな」
「日常的会話で俺の気を散らす気か?」
「ひねくれ過ぎだ。ただそう思っただけだろ。手札から魔法カード 虹の取引を発動 」
虹の取引 通常魔法
①手札の『レインボーアイズ』を一枚墓地または除外することでカードを二枚ドローする。
「ここだな、リバーストラップ 肉を切らせて骨を断つ」
「まさか!」
肉を切らせて骨を断つ 通常罠
フィールド上の『バーサーク』を一体破壊して発動する。そのモンスターの戦闘ダメージを与えた時の効果を発動する。
「ああ、グングニルの効果でカードを一枚封印させてもらう」
しかしここで問題なのはレインボーアイズは止めるべきカードが多いこと。その中でどれを選択するかで恐らくこの勝敗は決まるだろう。
「……いいぜ、宣言しな」
「俺が宣言するカードは『レインボーフュージョン』だ!」
「……いいのか?レインボーフュージョンには他にもあるぜ?」
「他のレインボーフュージョンは使い勝手がいいとは言いづらい。これさえ止めておけばポンポン融合される事もないだろ」
「流石良く考えてやがる」
レインボーフュージョンを止められたことは光輝にとって痛いはずなのに笑っている。こいつは本当にデュエルを楽しんでいるんだな。
「虹の取引の効果で手札のレインボーアイズウォリアードラゴンを除外してカードを二枚ドロー。さらに魔法カード 龍の供物を発動」
龍の供物 通常魔法
①デッキから『レインボーアイズ』モンスターを一体墓地に送る。
「効果でデッキからレインボーアイズチェトレドラゴンを墓地に。そして手札からレインボーアイズパワードラゴンを召喚」
レインボーアイズパワードラゴン 光 ドラゴン ☆4A1800D700
①このカードが墓地に送られた場合ゲームから除外されている『レインボーアイズ』一体を手札に加える。
「バトル!パワードラゴンでダイレクトアタック!」
雄二LP8000→6200
「カードを一枚セットしてターンエンド」
光輝
LP8000
手札3
伏せ1
フィールド パワードラゴン
「俺のターンドロー」
ここからどうするか。融合を妨害したとしてもレインボーアイズは強力。攻め方を間違えれば一気に負けるだろう。
「だが攻めで負ける気は無い!手札からバーサーク·ゲイジャルグを召喚」
バーサーク·ゲイジャルグ 地 戦士 ☆4A1900D0
①このカードが戦闘ダメージを与えた場合相手フィールドの魔法·罠を一枚破壊することが出来る。
「嫌なカードがきやがったな」
「そのままバトル!ゲイジャルグでパワードラゴンを攻撃!」
「……発動しても意味ねーな。そのまま破壊される」
光輝LP8000→7900
「ゲイジャルグの効果発動。リバースカードを破壊する」
破壊されたカード 欠けた虹
あれは永続罠か。ゲイジャルグの攻撃に対して発動してもチェーンのタイミング的に効果を発動する前にゲイジャルグで破壊されるから発動しなかったのか。
「パワードラゴンが破壊された時の効果で除外されているウォリアードラゴンを手札に戻す」
「これで場が空いたな!手札から速攻魔法 バーサーク·チェンジ!」
「まだまだ攻めてくるか!」
バーサーク·チェンジ 速攻魔法
①フィールドの『バーサーク』モンスター一体を破壊して発動する。そのモンスターより攻撃力の高い☆+3までの『バーサーク』をデッキから特殊召喚する。
「これで俺が召喚するのはバーサーク·ゲイボルグ!」
「容赦ねーな!」
バーサーク·ゲイボルグ 地 戦士 ☆7 A2500D0
①このカードが戦闘ダメージを与えた場合相手の手札を見ないで一枚選択しそのカードを墓地に送る。
今の光輝のフィールドはがら空き。どんどんアドバンテージを取らせてもらう!
「バーサーク·ゲイボルグでダイレクトアタック!」
「くっ!」
光輝LP7900→5400
「ゲイボルグの効果でハンデスさせてもらう!」
光輝の手札をランダムに選んで墓地へと送る。そのカードは__
「……まだマシか」
グロースドラゴンか。通常モンスターだからそこまでいいカードは選択出来なかったな。
「俺はこれでターンエンドだ」
雄二
LP6200
手札3
伏せ1
フィールド ゲイボルグ
「かなりアドを取られたな。けどここからだ!ドロー」
(とは言ってもきついものがあるな。やるしかないけど)
「手札のレインボーアイズアジーンドラゴンを除外して手札からレインボーアイズアビスドラを特殊召喚!」
レインボーアイズアビスドラゴン 光 ドラゴン ☆6A2200D1200
①手札の『レインボーアイズ』モンスター一体を墓地または除外することでこのカードを手札から特殊召喚する。
『レインボーアイズアビスドラゴン』の効果は一ターンに一度しか発動出来ない。
「さらに今除外したアジーンドラゴンを墓地に戻すことで手札のレインボーアイズエクスドラゴンを特殊召喚!」
レインボーアイズエクスドラゴン 光 ドラゴン ☆6A2100D500
①ゲームから除外されている『レインボーアイズ』モンスター一体を墓地に戻すことでこのカードを手札から特殊召喚する。
『レインボーアイズエクスドラゴン』の効果は一ターンに一度しか発動出来ない。
「そして手札から魔法カード レインボーフュージョン参式を発動!」
「持っていたか、他のレインボーフュージョンを」
レインボーフュージョン参式 速攻魔法
①『レインボーアイズ』と名のついた融合モンスターによって決められたモンスターをフィールド上から墓地に送ることでそのモンスターを融合召喚する。
フィールドのみを対象となった代わりに速攻魔法になったレインボーフュージョン。グングニルは特定のカードを封じる。その派生カードまでは効果が及ばない。
「フィールドのレインボーアイズアビスドラゴンとエクスドラゴンを融合!融合召喚☆8 天翔ろ!レインボーアイズディシディアドラゴン!」
レインボーアイズディシディアドラゴン 光 ドラゴン☆8 A2700D2600
『レインボーアイズ』と名のついたモンスター×2
①このカードをリリースすることで墓地または除外されている『レインボーアイズ』一体を特殊召喚する。この効果は相手ターンでも発動出来る。
「厄介だな」
あれはフリーチェーンで他のドラゴンへとシフトチェンジするモンスター。こちらが除去しようとしても躱されてしまう。しかも既に強力なレインボーアイズが墓地、除外に存在している。
「バトル!ディシディアドラゴンでバーサーク·ゲイボルグを攻撃!」
「そのまま受ける!」
雄二LP6200→6000
「ゲイボルグが破壊された時リバースカードを発動 バーサーク·ステップアップ!」
バーサーク·ステップアップ 通常罠
①フィールドの『バーサーク』モンスターが破壊された時発動出来る。そのモンスターの攻撃力+1000までの『バーサーク』をデッキから特殊召喚する。
「これで俺が召喚するのはバーサーク·ファラクス!」
バーサーク·ファランクス 地 戦士 ☆10 A2200D0
①このカードと戦闘を行うモンスターの攻撃力はエンドフェイズまで半分になる。
「雄二の方こそ厄介なモンスターを……」
「これなら少なくとも戦闘でやられることは無いだろうからな」
こいつは俺のモンスターの中で数少ない戦闘ダメージを与えなくても効果を発動するモンスター。とりあえずこいつを立てておけばディシディアドラゴンの効果でモンスターが出たとしても対処出来る。
「……バトルフェイズを終了してディシディアドラゴンの効果を発動。自信をリリースすることで墓地のレインボーアイズチェトレドラゴンを守備表示で特殊召喚」
レインボーアイズチェトレドラゴン 光 ドラゴン ☆8 A2800D2400
①一ターンに一度墓地の『レインボーアイズ』モンスター一体を特殊召喚することが出来る。
『レインボーアイズチェトレドラゴン』の効果は一ターンに一度しか発動出来ない。
「チェトレドラゴンの効果で墓地のレインボーアイズウォリアードラゴンを守備表示で特殊召喚」
レインボーアイズウォリアードラゴン 光 ドラゴン☆6 A2100D800
①手札を一枚墓地に送ることでこのターンモンスターに二回攻撃することが出来る。
②このカードが戦闘によってモンスターを破壊した時そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。
すぐに強力なドラゴンが並ぶ。しかしファランクスを除去出来るモンスターではない。こちらのバーサークのダメージを与えた時の効果を発動させないようにフィールドに出したのだろう。
「ターンエンドだ」
光輝
LP5400
手札0
伏せ0
フィールド アジーンドラゴン、チェトレドラゴン
光輝の手札、伏せが0。絶好の攻め時だが守備表示となるとダメージを与えられないか。それなら__
「俺のターンドロー!手札から魔法カード ルーン魔術を発動」
ルーン魔術 通常魔法
①手札の『バーサーク』モンスター一体を特殊召喚する。
『ルーン魔術』は一ターンに一度しか発動出来ない
「これで出すのはバーサーク·ゲイアッサル!」
バーサーク·ゲイアッサル 地 戦士 ☆8 A2800D0
①このカードが戦闘ダメージを与えた場合墓地のこのカードよりも攻撃力の低い『バーサーク』モンスター一体を特殊召喚する。
「さらに魔法カード バーサーク·バーサーカーを発動!」
バーサーク·バーサーカー 通常魔法
①フィールドの『バーサーク』モンスター一体を選択して発動する。そのモンスターはこのターンのみ攻撃宣言を行った時にも自身の効果を発動することが出来る。
「対象はバーサーク·ゲイアッサル!」
これを使えばバーサークの効果を二度使うことも出来る。今は無理だがな。
「それは酷いんじゃないか?」
「バトル!バーサーク·ゲイアッサルでチェトレドラゴンに攻撃!」
「無視かよ!」
「バーサーク·バーサーカーの効果でゲイアッサルの効果を発動!墓地のバーサーク·ゲイボルグを蘇生!」
「チェトレドラゴンは破壊される」
「続いてバーサーク·ファランクスでウォリアードラゴンを攻撃!さらにバーサーク·ゲイボルグでダイレクトアタック!」
「ぐぅぅー!」
光輝LP5400→2900
「光輝の手札がないから残念ながらゲイボルグの効果は発動しないな。これでターンエンド」
雄二
LP6000
手札1
伏せ0
フィールド バーサーク·ファランクス、ゲイアッサル、ゲイボルグ
「だいぶ追い詰められたな」
光輝は手札もフィールドも無し。絶対絶命な状況。
「久々に光輝に勝ったかこれは」
ここで勝てば俺は見逃してもらえる……!
「いや、俺はまだ負けてない!」
光輝が力強くカードを引く。しかしこの状況を打破出来るカードなんてあるのか?
「やっぱりついてるわ俺!魔法カード ドラゴンズミラーを発動!」
「どうしてそうなるんだ!」
くそ!融合させないためにレインボーフュージョンを封じたのに蓋を開けてみたらこれだ!
「墓地に眠るレインボーアイズウォリアードラゴン、パワードラゴン、グロースドラゴンをデッキに戻して融合!破滅へ導く竜が怒りを抱く時、飛翔し蹂躙し破壊し尽くし天翔る!融合召喚☆10 レインボーアイズウォリアーセカンド!」
レインボーアイズウォリアーセカンド ☆10 光 ドラゴンA3200D1500
「レインボーアイズウォリアードラゴン×レインボーアイズグロースドラゴン×レインボーアイズパワードラゴン」
このカードは融合召喚でしか特殊召喚出来ない。
①このカードは相手モンスター全てに攻撃できる。
②このカードが戦闘によってモンスターを破壊した時、そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。
③このモンスターと戦闘をおこなう相手モンスターの効果はエンドフェイズまで無効になる
「しかもウォリアーセカンドか!」
こっちのファランクスの効果も無効になっちまう。しかもこっちのモンスターは三体。ウォリアーセカンドは自身の攻撃力をそのまま与えてくる!
「悪いな雄二、どうやら運は俺に味方したみたいだ!ウォリアーセカンド、雄二のモンスター達に攻撃だ!」
雄二LP6000→0
「すまない雄二。これも生き残るための犠牲なんだ!」
「ちょっと待て!せめて自分のペースで___」
「おらぁ!」
何かを喋っていた雄二の口に無理やり残っていた姫路の弁当を全てぶち込む。
「むぐぅっ?!」
さらに口を抑えて飲み込ませる。
「後で覚えてろよ光__ぶはぁぁ??!」
そして捨て台詞も吐き終わる前に意識を失う。
「さらば雄二。永久に眠れ」
そんな茶番をやっている合間に合宿所へとたどり着いた。ただの移動で二人の尊い命が失われかけたけど。その後雄二と明久は俺達の必死の蘇生活動により一命を取りとめた。