バカと遊戯王と召喚獣   作:はまなつ

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22話です。今回は自分でも中々白熱したデュエルが書けたと思います。その分時間を取られましたけどね。


22話 頂上の決闘

「はぁー。みねぃ」

 

昨日は全員鉄人に捕まった後英語で反省文を書かされた。俺は割とすぐ終わったんだがみんなが終わるまで教えてたから夜遅くなってしまった。

 

でもって今は合宿二日目。Aクラスとの合同学習となっている。特に勉強合宿と言っても授業なんかはしない。この合宿の最大の趣旨はモチベーションの向上。FクラスはAクラスを見てああなりたい、逆にAクラスはFクラスを見てああはなりなくないと思わせるのだ。

 

「んで実際どーするよ雄二。多分この合宿中ずっとあの監視があるぜ」

 

「………今日行ってもまた同じ」

 

「そうだな。ついさっき須川を誘って戦力は増えたがほとんど意味は無いだろうな」

 

いつの間にそんな事を。しかし須川の協力を得られたと言うことはFクラス男子全員の手を借りられるということと同義だ。須川はFFF団の頭。絶対に他の奴らにも声をかけてるだろうからな。

 

「Fクラス男子だけでどうにもならないならもう無理じゃない?」

 

「誰がFクラスだけで特攻すると言った」

 

「他にもアテがあるような言い方じゃな」

 

「簡単だ。この合宿は時間によって合同で勉強するクラスが変わってくる。その時に声をかけるんだよ」

 

「声をかけるって、まさか」

 

「そう、()()()()()の力を借りる。風呂場までの道は一本道。結局は人数勝負だ」

 

「そんなに上手く交渉が成立するかのう?」

 

秀吉の疑問も一理ある。しかし俺達がやる事は覗きだ。みんなしたいに決まっている。

 

「………男はロマンを追い求めるもの」

 

「ムッツリーニが言うと言葉の重みが違うね」

 

性に対してだけだがな。

 

「そんな訳だ。まずはAクラスの交渉だが、明久は久保に、光輝は丸藤に声をかけてくれ」

 

「何故二人に?」

 

「Aクラスは男と言っても堅物だらけだからな。協力者の数を増やしたい」

 

確かにAクラスは性格的にも常識人だらけ。こういったことに抵抗があるものも多いだろう。

 

「そういう事なら任せとけ。凛は絶対に説得してみせるよ」

 

「なんで僕が久保君の説得なの?」

 

「「「「………………」」」」

 

「え?なんでみんな黙ってるの?」

 

「…………一応これを持っていけ」

 

「なんで久保君と話すだけなのにスタンガン?」

 

「「「「……………」」」」

 

「僕がおかしいの?ねぇ!なんか喋ってよ!」

 

知らない方がいい事もあるんだぜ明久。

 

 

♢

 

明久の無事を祈りつつ俺は早速凛の席へ行き話の流れを説明した。

 

 

「という訳でお前にAクラス男子に号令をかけて欲しいんだ、凛」

 

「……勉強のし過ぎでアホになったか光輝……」

 

「至って正常だ」

 

「てか覗きなんてしたら風見が黙ってないだ___」

 

「安心しろ、幽香には既に言ってある。覗きの手助けはするが俺は絶対に覗かないって」

 

「……そこまでやる事か?正直俺自体は興味無いからメリットがないんだが」

 

「俺だってメリットはない。でも明久達が困ってるんだ。理由はそれだけで十分だ」

 

「……やっぱりバカだなお前は」

 

「友達を見捨てるくらいならバカでいいさ」

 

友達想いで自らを顧みない、人間として立派な発言をする光輝。それを見て凛は___

 

(これが覗きじゃ無ければかっこよかったんだけどな)

 

__若干呆れていた。

 

「頼む凛。お前と久保が立ち上がれば絶対にAクラス男子は着いてきてくれる!」

 

「……そうだな、一応親友の頼みでもあるからなー」

 

凛が数歩歩いて距離をとる。そして俺との間に一定の距離をとったところで振り返る。……その手にデュエルディスクを付けて。

 

「デュエルで俺に勝ったら考えてやるよ!」

 

「ふっ、やっぱり凛はそうするよな」

 

こういう交渉や頼み事をした時に凛はほぼ必ずデュエルしてその勝敗でどうするかを決める。昔から変わらないな。

 

「受けて立つ!」

 

『おいおい、丸藤と虹村がデュエルするってよ!』

 

『マジかよ!見ものだなこれは!』

 

頼んでもないのにギャラリーが集まってきた。まぁ俺と凛はデュエルの成績で一位と二位だ。その二人がデュエルするなんてなったら見ずには居られないか。

 

「行くぞ凛!」

 

「かかってこい光輝!」

 

「「デュエル!」」

 

「先行は俺だ、ドロー。まずは手札から魔法カード 虹の取引を発動」

 

虹の取引 通常

①手札の『レインボーアイズ』モンスター一体を墓地またはゲームから除外して発動する。カードを二枚ドローする。

 

「手札のレインボーアイズチェトレドラゴンを墓地送って二枚ドロー。そして魔法カード 龍の供物を発動」

 

龍の供物 通常魔法

①デッキから『レインボーアイズ』モンスターを一体墓地に送る。

 

「デッキからレインボーアイズエリュオンドラゴンを墓地に」

 

「エリュオンとチェトレか。狙ってるな?」

 

「どーだか。手札からレインボーアイズホープドラゴンを召喚」

 

レインボーアイズホープドラゴン ☆4 光 ドラゴンA1700D1500

①このカードが召喚、特殊召喚された時デッキから「レインボーフュージョン」となのついたカードを1枚手札に加える

 

「デッキからレインボーフュージョンを手札に加える」

 

サイバー流には()()がいるからな。サーチはなるべく早くやっておきたいとこだ。

 

「ターンエンドだ」

 

光輝

LP8000

手札5

伏せ0

フィールド ホープドラゴン

 

「俺のターンドロー。まず手札からサイバー·ドラゴン·コアを召喚。デッキからサイバー·アクセラレートを手札に加えそして発動!」

 

サイバー·アクセラレート

①フィールド上の『サイバードラゴン』一体をリリースして発動する。デッキまたは墓地から『アクセルサイバードラゴン』を特殊召喚する。

 

「サイバードラゴンとなったコアをリリースしてデッキからアクセルサイバードラゴンを特殊召喚!」

 

アクセル·サイバードラゴン 光 機械☆7A2500D1500

①通常召喚出来ない。『サイバー』『サイバネティック』と名のついたカードによってのみ特殊召喚できる。

②このカードをゲームから除外することができる。この効果で除外された場合次のスタンバイフェイズにフィールドに戻る。この効果は相手ターンでも発動できる。

③このカードが②の効果でゲームから除外されている間相手はドロー以外の方法でデッキからカードを手札に加えられない。

 

「出やがったな」

 

出やすいくせに強力、かつ除去しずらいと三拍子揃った強モンスター。こいつのせいで詰むデッキも出てくるくらいだ。

 

「そのままバトルだな。ホープドラゴンを攻撃!」

 

光輝LP8000→7300

 

「カードを一枚セットしてターンエンド」

 

LP8000

手札4

伏せ1

フィールド アクセルサイバードラゴン

 

「サイバー流なのに消極的じゃないか?」

 

「お前相手にワンキル出来ない状態で展開なんてしたらすぐ死ぬってーの」

 

「お互い様だそれはドロー。手札から永続魔法 天翔る虹を発動!」

 

天翔る虹 永続魔法

①一ターンに1度墓地の『レインボーアイズ』一体を特殊召喚出来る。

②このカードが破壊された場合除外されている『レインボーアイズ』一体を特殊召喚出来る。

 

「お前のそれも強カードだろ」

 

「墓地のレインボーアイズチェトレドラゴンを特殊召喚!」

 

レインボーアイズチェトレドラゴン ☆8 光 ドラゴンA2800D2400

① 一ターンに一度手札か墓地の『レインボーアイズ』を一体を選択して発動する。そのモンスターを特殊召喚する。

 

「チェトレドラゴンの効果を発動!墓地の……」

 

「それはさせねーよ、リバース発動 サイバネティック·ハードプラントを発動!」

 

サイバネティック·ハードプラント 通常罠

①フィールド上のカードを一枚選択して発動する。そのカードを破壊する。

②相手モンスターより自分モンスターの数が少ない場合墓地のこのカードを除外して発動する。デッキから『サイバー·ドラゴン』と名のついたモンスターを一体特殊召喚する。

このカードが墓地に落ちたターンに②を発動することは出来ない。

 

「こいつの効果でチェトレドラゴンを破壊する」

 

「素直にやらせてくれないか。なら手札から魔法カード レインボーフュージョンを発動!」

 

レインボーフュージョン 通常

①レインボーアイズと名のついた融合モンスターによって決まられた融合素材を手札又は場から墓地に送ることで融合召喚する。

②ゲームから除外されているレインボーアイズを1枚墓地に戻すことで墓地のこのカードを手札に戻す。

 

「手札のレインボーアイズグロースドラゴンとレインボーアイズダークロードドラゴンを融合!融合召喚☆8 天翔ろ! レインボーアイズダークネスドラゴン!」

 

レインボーアイズダークネスドラゴン ☆8 闇 ドラゴンA2600D2000

「レインボーアイズダークロードドラゴン×レインボーアイズグロースドラゴン」

①このカードの融合召喚時デッキから『レインボーアイズ』モンスターを三種類選択して発動する。選択したモンスターを墓地に送るまたは除外する。

②ゲームから除外されている『レインボーアイズ』モンスターが三種類以上いる場合このカードは効果の対象にならずカードの効果で破壊されない。

 

「ダークネスドラゴンの効果でデッキからレインボーアイズライトロードドラゴン、レインボーアイズウォリアードラゴン、レインボーアイズオルタナティブドラゴンをゲームから除外!これでダークネスドラゴンの②の効果を満たした!」

 

「どんどん準備がすんでくな。次のターンやばいか?」

 

「バトル!レインボーアイズダークネスドラゴンでアクセルサイバードラゴンを攻撃!」

 

「アクセルサイバードラゴンの効果で自身を除外する」

 

「それならダイレクトアタックだ!」

 

凛LP8000→5400

 

「カードを一枚セットしてターンエンド」

 

光輝

LP7300

手札1

伏せ1

フィールド ダークネスドラゴン、天翔る虹

 

(だが準備はされたが手札は少ない。大量展開はされないか)

 

「俺のターンドロー。スタンバイフェイズに除外したアクセルサイバードラゴンをフィールドに戻す。そして魔法カード サイバー·フトゥールムを発動する!」

 

サイバー·フトゥールム 通常魔法

①フィールド上の『サイバー』または『サイバネティク』と名のついたカードによって召喚されたエクストラデッキ以外のモンスター一体をリリースして発動する。デッキから「サイバー·ドラゴンフォルテシモ」を特殊召喚する。

 

「アクセルサイバードラゴンをリリースしてデッキから『サイバー·ドラゴンフォルテシモ』を特殊召喚!」

 

サイバー·ドラゴンフォルテシモ ☆10 光 機械 A3000D1500

①このカードの特殊召喚時相手は魔法·罠·モンスターの効果を発動出来ない。

②このカードは『サイバー』または『サイバネティック』と名のついたカードの効果によってのみ特殊召喚できる。

③このカードの特殊召喚時にエクストラデッキからこのカードの攻撃力以下の『サイバー·ドラゴン』と名のついたモンスター一体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはそのターンのエンドフェイズ時に破壊される。

 

「サイバー·ドラゴンフォルテシモの効果でエクストラデッキからサイバー·ツイン·ドラゴンを特殊召喚!」

 

「ツインドラゴンはやり過ぎだ!リバースオープン フラッシュオブセブン!」

 

フラッシュオブセブン 通常罠

①墓地の『レインボーアイズ』を1枚ゲームから除外することで相手の場のカード1枚をゲームから除外する。

 

「墓地のレインボーアイズホープドラゴンを除外してサイバー·ツイン·ドラゴンを除外する!」

 

「そう上手くいかないか。けどバトル!サイバー·ドラゴンフォルテシモでレインボーアイズダークネスドラゴンを攻撃!」

 

光輝LP7300→6900

 

「カードを一枚セット。これでターンエンドだ」

 

LP5400

手札3

伏せ1

フィールド サイバー·ドラゴンフォルテシモ

 

「俺のターンドロー。まずは天翔る虹の効果を発動!墓地のレインボーアイズチェトレドラゴンを特殊召喚!」

 

「やっぱり継続的にモンスターを召喚するあれは早めに処理しないとダメだな」

 

「そしてチェトレドラゴンの効果を発動!墓地のレインボーアイズエリュオンドラゴンを特殊召喚!」

 

レインボーアイズエリュオンドラゴン 光 ドラゴン☆8A2800D2400

①このカードが召喚.特殊召喚された時フィールド上に『レインボーアイズチェトレドラゴン』がいた場合デッキまたは墓地から『レインボーアイズアジーンドラゴン』を特殊召喚出来る。

②このカードが召喚.特殊召喚された時フィールド上に『レインボーアイズアジーンドラゴン』がいた場合デッキまたは墓地から『レインボーアイズチェトレドラゴン』を特殊召喚出来る。

③『レインボーアイズエリュオンドラゴン』の①、②の効果はどちらか一ターンに1度しか発動できない。

 

「エリュオンドラゴンの特殊召喚時効果!フィールドにチェトレドラゴンがいるためデッキからレインボーアイズアジーンドラゴンを特殊召喚!」

 

「一瞬でこいつらが出るのは反則だろ」

 

レインボーアイズアジーンドラゴン ☆8 光 ドラゴン A3000D1500

①このカードが相手に戦闘ダメージを与えた場合墓地の『レインボーアイズ』を1枚除外することで除外したレインボーアイズの攻撃力の半分のダメージを相手に与える。

 

「けど俺としてもこのまま攻撃するかだが」

 

フォルテシモはアジーンドラゴンで相打ちにできる。その後二体のドラゴンの攻撃が通れば俺の勝ちか。

 

「……そう上手くいくと思わないがそれしかないか!バトル!アジーンドラゴンでサイバー·ドラゴンフォルテシモを攻撃!」

 

「相打ちか」

 

「続いてレインボーアイズチェトレドラゴンでダイレクトアタック!」

 

「攻撃宣言時墓地に眠るサイバネティック·ハードプラントの効果を発動!光輝の場のモンスターの方が多いためこれを除外してデッキからサイバー·ドラゴン·ヘルツを守備表示で特殊召喚!」

 

「攻撃対象をヘルツに変更、そのまま破壊!」

 

「サイバー·ドラゴン·ヘルツが破壊された時の効果を発動。デッキからサイバー·ドラゴン·ネオを手札に加える!」

 

「レインボーアイズエリュオンドラゴンでダイレクトアタック!」

 

「くっ……!」

 

凛LP5400→2600

 

「もっていけなかったか。これでターンエンド」

 

光輝

LP6900

手札2

伏せ0

フィールド エリュオン、チェトレ、天翔る虹

 

「俺のターンドロー。中々追い詰められたな」

 

「まだまだ余裕って表情だけどな」

 

状況は良くないってのに凛はどこか笑みを浮かべている。

 

「そう見えるか?」

 

「そうしてるだろ」

 

「そんなことは思ってないんだけどな。墓地のサイバー·ドラゴン·コアの効果を発動!このカードを除外してデッキからサイバー·ドラゴンを特殊召喚!」

 

今の俺はリバースカードがない。やりたい放題されるな。しかもさっき手札に加えてたのは__

 

「フィールド上に『サイバー·ドラゴン』が存在するため手札からサイバー·ドラゴン·ネオを特殊召喚!」

 

サイバードラゴン·ネオ☆5 光 機械A2100D1600

①自分フィールド上に『サイバー·ドラゴン』が存在する場合このカードを手札から特殊召喚できる。

 

「機械族☆5が二体………嫌な予感しかしねーぜ」

 

「フィールドの☆5サイバー·ドラゴンとサイバー·ドラゴン·ネオをオーバーレイ!エクシーズ召喚★5 サイバー·ドラゴン·ノヴァ!そしてそのままノヴァをランクアップ·オーバーレイ!エクシーズ召喚★6 サイバー·ドラゴン·インフィニティ!」

 

「ク●カードだあれ!」

 

「インフィニティの効果でレインボーアイズチェトレドラゴンを吸収!これでエクシーズ素材は4っつ。よって攻撃力は2900となる!」

 

これでエリュオンも突破されたか!

 

「さらにリバースオープン、サイバネティック·オーバーテクノロジー!」

 

「なんだと?!」

 

サイバネティック·オーバーテクノロジー 通常罠

①自分の墓地の『サイバー』と名のついたモンスターを任意の数除外して発動する。除外したモンスターの数×2までの☆の『サイバー』モンスターを一体デッキから特殊召喚する。

『サイバネティック·オーバーテクノロジー』は一ターンに一度しか発動出来ない。

 

「俺が除外するのはアクセル·サイバー·ドラゴン、サイバー·ドラゴン·フォルテシモ、サイバー·ドラゴン·ヘルツ。これで特殊召喚するのは☆5サイバー·ドラゴン!そしてこのサイバー·ドラゴンを対象に魔法カード アップライト·サイバーロードを発動!」

 

アップライト·サイバーロード

①手札を1枚捨てフィールド上の『サイバードラゴン』一体をリリースして発動する。デッキから『サイバー·ドラゴン.ルナールクス』を特殊召喚する。

 

「手札を一枚捨ててデッキからサイバー·ドラゴン·ルナールクスを召喚!」

 

サイバードラゴン.ルナールクス 光 機械☆10A3000D2500

①このカードは魔法.罠.モンスターの効果で破壊されない。

②フィールド上の『サイバー·ドラゴン』はカードの対象にならない。

③相手のモンスターは可能であればこのモンスターに攻撃しなければならない。

 

「バトルだ!サイバー·ドラゴン·インフィニティでレインボーアイズエリュオンドラゴンを攻撃!」

 

光輝LP6900→6800

 

「サイバー·ドラゴン·ルナールクスでダイレクトアタック!」

 

「ちぃ…!」

 

光輝LP6800→3800

 

「カードを二枚セットしてターンエンド」

 

LP2600

手札0

伏せ2

フィールド インフィニティ、ルナールクス

 

『今度は丸藤が逆転したぞ!』

 

『こんなデュエル中々見られないぜ!』

 

「やるな凛!ドロー。まず墓地のレインボーフュージョンの効果を発動!除外されているレインボーアイズホープドラゴンを墓地に戻してこのカードを手札に加える。そして天翔る虹の効果を発動!」

 

「…………」

 

(考えてるな凛のやつ)

 

凛の場にはインフィニティがいるからな。しかし天翔る虹は破壊された時除外されてるレインボーアイズを特殊召喚できる。破壊してもうまみはあまりない。しかしレインボーフュージョンも破壊したところで回収できる。

 

「………あんまり意味は無いと思うけどその効果をインフィニティで無効にし、破壊する」

 

「……凛ならそうすると思ってたぜ!天翔る虹が破壊された時除外されているレインボーアイズ___レインボーアイズオルタナティブドラゴンを特殊召喚!」

 

レインボーアイズオルタナティブドラゴン☆8 光 ドラゴン A2700D2000

①このカードの攻撃を0にする事で発動。このカードより攻撃力の低い『レインボーアイズ』をデッキから攻撃表示で特殊召喚する。ただしこの効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は0になる。

 

「自身の攻撃力を0にすることでデッキからレインボーアイズパワードラゴンを特殊召喚!」

 

レインボーアイズパワー ☆4 光 ドラゴンA1800D700

①このカードが墓地に送られた場合ゲームから除外されている『レインボーアイズ』を1枚手札に加えることができる。

 

「そしてレインボーフュージョン発動!フィールドのオルタナティブドラゴンとパワードラゴンを融合!融合召喚☆8 天翔ろ!レインボーアイズディシディアドラゴン!」

 

レインボーアイズディシディアドラゴン☆8 光 ドラゴンA2700D2600

「レインボーアイズ×2」

①このカードをリリースすることで発動する。墓地または除外されている『レインボーアイズ』一体を選択して特殊召喚する。この効果は相手ターンでも発動出来る。

 

「まず墓地に送られたパワードラゴンの効果を発動。除外されているレインボーアイズホープドラゴンを手札に。そしてホープドラゴンを召喚。召喚時の効果でデッキからレインボーフュージョンを手札に加える」

 

『虹村のやつ一体何する気だ?』

 

「そしてディシディアドラゴンの効果、自身をリリースすることで墓地のオルタナティブドラゴンを特殊召喚。オルタナティブドラゴンのの効果発動!デッキからレインボーアイズグロースドラゴンを特殊召喚!そして再度レインボーフュージョン!フィールドのオルタナティブドラゴン、グロースドラゴン、ホープドラゴンを融合!幾重の虹が重なる時、新たな竜の鼓動が始まり天翔る!融合召喚☆9 レインボーアイズディザスタードラゴン!」

 

レインボーアイズディザスタードラゴン ☆9 光 ドラゴンA2900D2700

「レインボーアイズモンスター×3」

①このカードの融合召喚時、墓地の『レインボーアイズ』モンスターを全て除外する。

②除外されている『レインボーアイズ』3体を墓地に戻すことでデッキから『レインボーアイズ』モンスター一体を手札に加える。②の効果は一ターンに一度しか発動出来ない。

 

「………まさか!」

 

「ディザスタードラゴンの効果!墓地のレインボーアイズを全て除外する」

 

「やはり光輝は特定のモンスターを除外したかったんだ、()()()を出すために!」

 

「行くぞ凛!魔法カード レインボーフュージョン弐式!」

 

レインボーフュージョン弍式 通常魔法

①LPを半分払って発動する。『レインボーアイズ』融合モンスターによって決められたゲームから除外されているモンスターをデッキに戻す事でそのモンスターを融合召喚する。

 

光輝LP3800→1900

 

「ゲームから除外されているウォリアドラゴンー、パワードラゴン、グロースドラゴンを融合!破滅へ導く竜が怒りを抱く時、飛翔し蹂躙し破壊し尽くし天翔る!融合召喚☆10 レインボーアイズウォリアーセカンド!」

 

レインボーアイズウォリアーセカンド ☆10 光 ドラゴンA3200D1500

「レインボーアイズウォリアードラゴン×レインボーアイズグロースドラゴン×レインボーアイズパワードラゴン」

このカードは融合召喚でしか特殊召喚出来ない。

①このカードは相手モンスター全てに攻撃できる。

②このカードが戦闘によってモンスターを破壊した時、そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。

③このモンスターと戦闘をおこなう相手モンスターの効果はエンドフェイズまで無効になる

 

「やばい奴が出てきたな……」

 

「バトルフェイズ!レインボーアイズウォリアーセカンドでサイバー·ドラゴン·ルナールクスを攻撃!」

 

凛2600→2400

 

「さらにインフィニティドラゴンを攻撃!」

 

凛2400→1900

 

「これで終わりだ!レインボーアイズディザスタードラゴンでダイレクトアタック!」

 

「終わってたまるか!リバースカード発動!サイバー·ロードフュージョン!チェーンしサイバネティック・フュージョン・サポート!これによりどこからでも融合素材とすることができる!墓地の『サイバー·ドラゴン』と除外されている機械族全てをデッキに戻して融合!」

 

凛LP1900→800

 

「あいっ変わらずしぶといな!」

 

「融合召喚☆9 キメラテック・オーバー・ドラゴン!融合素材としたモンスターの数は11体。よってキメラティック·オーバ·ドラゴンの攻撃は8800となる!」

 

「攻撃力高すぎるだろうが!」

 

流石サイバー流の中でもトップクラスに攻撃力があるモンスター。その攻撃力は破格の数値だ。

 

「ディザスタードラゴンの効果を発動。除外されているディシディアドラゴン、オルタナティブドラゴン、エリュオンドラゴンを墓地に戻してデッキからレインボーアイズセブンスドラゴンを手札に。………カードを二枚セットしてターンエンド」

 

光輝

LP1900

手札3

伏せ2

フィールド ウォリアーセカンド、ディザスタードラゴン

 

「俺のターンドロー。……このターンで終わらせるぞ!バトルフェイズ!」

 

「こい凛!絶対に負けねーぞ!」

 

「キメラティック·オーバ·ドラゴンでレインボーアイズディザスタードラゴンを攻撃!」

 

今このデュエルの勝敗が決する………。

 

「攻撃宣言時リバースカードオープ___」

 

「こらあぁぁぁー!!なーにをやっとるか!」

 

光輝がリバースカードを発動する直前、部屋の扉を勢いよく開けて入ってきたのはみんな大好き鉄人だった。

 

「はぁ?!て、鉄人!?」

 

「な、何しに来たんですか?」

 

「貴様らか虹村、丸藤。貴様らのデュエルのせいでこのクラスがうるさすぎて他クラスから勉強に集中出来んと苦情が来とるのだ。今すぐ中止しろ!」

 

「今すぐって……!もうすぐ決着がつくんですよ?」

 

「そうだ!デュエルの途中で割って入ってくるなんて無粋な真似すんな!」

 

『そうだそうだ!』

 

『最後までやらせろ!』

 

「ほーう。貴様らそんなに補習を受けたいか」

 

その一言が発せられた瞬間反発していた生徒は全員席について勉強していた。

 

「お前らもだ。早く片付けて勉強に戻れ」

 

「ちぇ!いい所だったのに」

 

「あのままいけば俺が勝ってたのにな」

 

「おいおい。冗談言うな。あのリバースカードが有効なら絶対俺が勝ってたね」

 

「なーに、それにチェーンして俺の手札のカードを使ってたさ」

 

「どうだか。まぁ言い合っても仕方ないか」

 

鉄人の補習が飛んでくる前にいそいそと片付けを始める。

 

「そうだな。……一応考えといてやるよ」

 

「あ?それって……」

 

「どうしても無理って時は力になってやるよ。親友の頼みだしな」

 

「……サンキュー凛!」

 

「おう」

 

どうやら俺の決死のデュエルは無駄にはならなかったみたいだ。




遊戯王特有のデュエルの勝敗が分からないやつです。たまにはこんな決着も良いのかなと。どっちが勝ったかは皆さんの想像におまかせします。

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