バカと遊戯王と召喚獣   作:はまなつ

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7話です。最近あまりやる気が起きず遅くなりました。スランプとかでは無いですけどこれから落ちるかもしれないです。すいません。あと地味に久保を何デッキにするか結構悩みました。


7話 姫路VS久保

「やったねムッツリーニ!」

 

「良くやったムッツリーニ!」

 

Fクラスから起こるムッツリーニコール。ようやく一勝したから仕方ないと思うが…

 

「………やめろ、そんな名前の人知らない」

 

ちょっと可哀想な気がする。康太がムッツリーニって事がバレたしな。

 

「よし、この流れに乗るぞ!姫路、頼めるか?」

 

「は、はい!頑張ります!」

 

次は姫路か。よく学力の方に目が行きがちだがデュエルの腕もかなり高いんだよな。

 

「ひ、姫路さん…その頑張ってね」

 

?なんか明久の野郎が変によそよそしいな。

 

「はい、行ってきます」

 

(…明久、お前姫路となんかあったろ)

 

(?!べ、べべ別に?!な、なんもないよ)

 

(動揺しすぎだバカ。大方告られでもしたんだろ)

 

「ぶふぉ?!」

 

「?どうした明久。いつも以上に変だが」

 

「いつも変じゃないよバカ雄二!」

 

「…はぁー、図星か。ま、この話は後でだ。今は姫路を応援してやろうぜ」

 

「う、うん、そうするよ」

 

バカで不器用で優しいからな明久は。ずっと姫路の事で悩んでたんだろ。全く、相談くらいしろよな。

 

そんな事をやっているうちに姫路が壇上に上がる。

 

「君が相手か、姫路さん」

 

既に壇上に上がっていた姫路の対戦相手__久保が冷静な口調でそういう。

 

久保と姫路は去年の勉学の成績では5分だった。毎度次席の座をかけて抜いたり抜かれたりとしていた。しかしこれはデュエル、どっちが勝つのかは正直予想がつかない。

 

「久保君とデュエルするのは久しぶりですね」

 

「そうだね、僕としては学力での決着をつけたかったけどこうなった以上全力で勝ちに行くよ」

 

「それは私もです!」

 

お互いやる気は十分のようだ。

 

「両者ともいいですか?それでは、デュエル開始!」

 

「「デュエル!」」

 

「先行は私です。ドロー!私は手札からヘカテリスを墓地に送ってデッキから『神の居城ーヴァルハラ』を手札に加えます」

 

姫路のデッキは天使族デッキ。強力な天使達を特殊召喚し、場を制圧していくデッキだ。

 

「私は神の居城ーヴァルハラを発動。その効果により手札から大天使クリスティアを特殊召喚します!」

 

「えげつねー」

 

「クリスティアはお互いの特殊召喚を封じるからね、あれだけで詰むデッキもあるくらい強力だよ」

 

クリスティアを出されて苦い顔をする久保。無理もないか。

 

「容赦ないね姫路さん」

 

「もちろんです!私もクラスのために頑張りたいですから!カードを1枚セットしてターンエンドです」

 

姫路

LP8000

手札3

伏せ1

フィールド クリスティア、ヴァルハラ

 

「僕のターンドロー。僕はまずダークグレファーを召喚する」

 

「ダークグレファーか、まずは仕込みに来たな」

 

「させません!トラップ発動、サンダーブレイク。手札の光神テテュスを墓地に送ってダークグレファーを破壊します!」

 

「っ?!」

 

「本当に容赦ないな姫路。このまま久保に何もさせないで勝つつもりか?」

 

「相手のやりたいことをやらせないのはデュエルの基本だけど、それがどこまで続くかだよね」

 

明久の言葉に頷く。実際姫路の手札は少ない。これからやれる事も少なくなってくるだろう。

 

「…まぁいいよ、多少予定は狂ったけど問題ない。カードを3枚セットしてターンエンドだよ」

 

久保

LP8000

手札2

伏せ3

フィールド0

 

「私のターンです。ドロー。そのままバトル!クリスティアでダイレクトアタックです!」

 

「甘よ、トラップ発動次元幽閉」

 

「なぁ!」

 

「次元幽閉か…最悪だな」

 

「破壊ならクリスティアはデッキトップに戻るけど除外されるとどうしようもないからね」

 

「…流石です、久保君。でもまだです。メインフェイズ2でヴァルハラの効果発動、手札からThe splendid VENUS(ザ・スプレンディッド・ヴィーナス)を特殊召喚します」

 

「ザ・スプレンディッド・ヴィーナスか、戦闘に置いてはかなり優秀だな」

 

「けど魔法.罠の耐性が無いから油断できないよ」

 

ザ・スプレンディッド・ヴィーナスは天使族以外の攻撃力を500ダウンさせる。久保のデッキにも刺さるだろう。しかし………。

 

「カードを1枚セットしてターンエンドです」

 

姫路

LP8000

手札2

伏せ1天使の墳墓

フィールド ザ・スプレンディッド・ヴィーナス、ヴァルハラ

 

 

「僕のターンドロー。ふむ、いいカードだ。僕はリバースカード インフェルニティ.インフェルノを発動」

 

久保のデッキはインフェルニティ。手札を0にすることにより真価を発揮する珍しいデッキ。

 

「効果により僕は手札から2枚のカード、インフェルニティ.デーモンとヘルウェイパトロールを墓地に送ってデッキからインフェルニティ.ビートルとインフェルニティ.デストロイヤーを墓地に送る」

 

「手札が残り1枚……来ますね」

 

「さぁ姫路さん、僕を満足させてくれ!手札からインフェルニティ.ネクロマンサーを通常召喚!」

 

インフェルニティ.ネクロマンサーは召喚時に守備表示になる。いや、そんな事はどうでもいい。問題は手札が0枚の時に発動する効果だ。

 

「インフェルニティ.ネクロマンサーの効果発動!手札が0枚の時に墓地から『インフェルニティ.ネクロマンサー』以外のインフェルニティ一体を特殊召喚できる。蘇れインフェルニティ.デーモン!」

 

「来ましたね、インフェルニティの連鎖が…」

 

「デーモンの特殊召喚時の効果発動。手札が0枚の時に特殊召喚するとデッキから『インフェルニティ』カードを手札に加えることが出来る。僕はインフェルニティ.ミラージュを手札に加える。そして墓地のヘルウェイパトロールの効果発動。墓地のこのカードを除外して手札の攻撃力2000以下の悪魔族を特殊召喚する。現れろインフェルニティ.ミラージュ。ミラージュの効果発動。このカードをリリースして墓地の『インフェルニティ』を2体特殊召喚する。来い、ビートル、デストロイヤー!」

 

インフェルニティは数あるデッキの中でも特殊召喚を多く使う。まだまだこれから動いてくるだろう。

 

「インフェルニティ.ビートルの効果発動。このカードをリリースしてデッキから同名カードを特殊召喚する。ビートル2体をデッキから特殊召喚」

 

「チューナーが2体…久保はどのシンクロモンスターを出すんだ?」

 

「少なくともザ・スプレンディッド・ヴィーナスを倒せるモンスターだよね」

 

「☆3インフェルニティ.ネクロマンサーに☆2インフェルニティ.ビートルをチューニング!現れろ☆5A.O.Jカタストル!さらに☆4インフェルニティ.デーモンに☆2インフェルニティ.ビートルをチューニング!現れろ☆6 インフェルニティ.デスマスク!」

 

インフェルニティ.デスマスク ☆6 闇 戦士族 A2500D1500 「チューナー+インフェルニティと名のついたモンスター」

①自分の手札が0枚の時に発動できる。相手モンスターの攻撃を無効にする。この効果は一ターンに2度まで発動できる。

 

「バトル!カタストルでザ・スプレンディッド・ヴィーナスを攻撃!」

 

「カタストルは闇属性意外とのバトルは強制的に勝つからな」

 

「ヴィーナスの効果も無意味になるね」

 

「…カタストルの効果でヴィーナスは破壊されます」

 

「インフェルニティ.デストロイヤーでダイレクトアタック!」

 

姫路LP8000→5700

 

「続いてインフェルニティ.デスマスクでダイレクトアタック!」

 

姫路LP5700→3200

 

「僕はこれでターンエンドだ」

 

久保

LP8000

手札0

伏せ1

フィールド カタストル、デストロイヤー、デスマスク

 

「これはきついな。かなり責めづらいぞ」

 

「攻撃を防ぐデスマスク、闇属性意外は破壊するカタストル、戦闘での突破は難しいね」

 

「さらにリバースカードもあるしのう。絶対に邪魔する何かなのじゃろう」

 

まさに絶体絶命…。

しかしそれでも姫路に諦めた様子は見られない。

 

「私のターン、ドロー!」

 

「…サレンダーはしないんだね」

 

「もちろんです。まだ負けたわけじゃないですから!」

 

確かに。状況が不利とはいえ逆転出来ないという事もない。デュエルは何が起こっても不思議ではないから。

 

「私は魔法カード 死者蘇生を発動します!」

 

「残念だけどそれは許可できない。トラップ発動 インフェルニティ.バリア」

 

インフェルニティ.バリア…発動条件を満たすとモンスター、魔法、罠の全ての発動を無効にするカード。

 

「…やはりバリアでしたか」

 

「読んでいたのかい?」

 

「ええ、インフェルニティデッキの注意カードの1つですから。ですから本命はこっちです!リバースカード発動 天使の墳墓!」

 

天使の墳墓 通常罠

①手札の天使族モンスターを1枚墓地に送って発動する。お互いにカード1枚ドローする。その後お互いにデッキからモンスターを1枚墓地に送る。

 

「なに?!」

 

そのカードは普通だったらあまり使われないだろう。相手にもアドバンテージを与えるからだ。しかし天使族は攻撃力の高いモンスターが多いためそのターン中に勝負を決められたり、クリスティアで与えたアドバンテージを使わせないなどカバーできるのだ。

 

「手札から堕天使スペルビアを捨てて発動します。まずお互いワンドロします!」

 

「………くっ…!」

 

「よし、相手の手札が増えた!」

 

「これでデスマスクが効果を発動できない!」

 

「そしてデッキからモンスターを墓地に送ります。私は大天使クリスティアを落とします」

 

「…僕はインフェルニティ.リベンジャーを墓地に送るよ」

 

「そして私はヴァルハラの効果を発動します。手札から堕天使パイモンを特殊召喚します!」

 

堕天使パイモン ☆7 闇 天使族 A2600D1400

①LPを2000払って発動する。墓地の天使族モンスター一体を特殊召喚する

 

「パイモンの効果発動!LPを払って墓地から堕天使スペルビアを特殊召喚します!」

 

姫路LP3200→1200

 

「スペルビアの効果発動!墓地からの特殊召喚に成功した時墓地の天使族を特殊召喚できます!出てきてクリスティア!」

 

「いいぞ姫路!」

 

「いけー姫路さん!」

 

「バトルです!堕天使スペルビアでカタストルに攻撃!」

 

久保LP8000→7300

 

「大天使クリスティアでインフェルニティ.デスマスクに攻撃!」

 

久保LP7300→7000

 

「堕天使パイモンでインフェルニティ.デストロイヤーに攻撃!」

 

久保LP7000→6700

 

「カード1枚伏せてターンエンドです」

 

姫路

LP1200

手札0

伏せ1

フィールド ヴァルハラ、スペルビア、パイモン、クリスティア

 

クリスティアのおかげで特殊召喚が封じられた今インフェルニティはかなりやる事が制限されているだろう。

 

「すごいよ姫路さん。まさか一ターンで返されるとは。…ドロー!………僕はモンスターをセット、カードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

「エンドフェイズにリバースカード発動!サイクロン。セットされたカードを破壊します!」

 

「っ?!」

 

それは古き良き戦法__エンドサイクである。

 

破壊されたカード ミラーフォース

 

「ミラーフォースか、危なかったな」

 

久保

LP6700

手札0

伏せ0

フィールド セットモンスター

 

「私のターンドロー!私はヘカテリスを通常召喚します。そしてバトル!堕天使パイモンでセットモンスターを攻撃!」

 

セットモンスター ゾンビキャリア

 

「ヘカテリスでダイレクトアタック!」

 

久保LP6700→5200

 

「大天使クリスティアでダイレクトアタック!」

 

久保LP5200→2400

 

「最後です!堕天使スペルビアでダイレクトアタック!」

 

「…満足出来なかったか……」

 

久保LP2400→0

 

「勝者 姫路瑞希!」

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