酒呑みロード   作:六導

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たくさん見てくれてありがとうございます。
ありそうでないFGOの酒吞童子が出てくる作品を書いてみました。


第2話 混乱

「えっ」

「ん?」

この時、二人は体の違和感を覚えた。

一人は体の喪失感。

一人は喉の渇きを。

 

私はこの瞬間、喉の渇きを感じた。

そして自然な動作で瓢箪を傾け盃に酒を入れて飲んだ。

ゲームなら動作だけなのだが、この時は違った。

 

味がした。

 

甘くほろ苦いなんとも言えない味がした。

思わずホッとしてしまうほどだ。

その時、

「酒呑さん!!酒呑さん!!」

ビクッと肩を震わせてしまう。

「すいません。驚いてしまいました。」

「いや、いいですけど。こんな時に酒飲んでるから」

「ああ、喉が渇いたのでついね。あと私の酒、味がしますよ!!めっちゃくちゃ美味しいですよ!!新しいアプデとかきたんですかね」

「いや、それはないでしょう。告知とかないですし、それより今は状況の確認をしないと!」

確かに私達はサーバーがダウンして強制終了しているはずなのに未だにゲームの中というのもおかしい。

やっぱ!こういう時、頼りになりますねモモンガさんはこんな異常事態なのに冷静でいられるところがと私が感心していると

「あの、モモンガ様、酒呑童子様どうかなさいましたか?」

私とモモンガさんはその声がする方を向く。

そして私とモモンガはかつてないほど驚愕した。

意思のないNPCが勝手に動いている?

私はそのことにしばらくフリーズしている間にモモンガさんはいち早く混乱から回復してセバス達に指示を出そうとしているところだった。

「了解しました。モモンガ様」

とセバスがモモンガさんからの指示を受けて出て行くところでようやくフリーズから復帰した私が待ったをかけた。

「モモンガはん、うちの千代女も一緒に行かすけどよろしおすな」

先程からモモンガさんは魔王の演技をしているので自分も今はこの喋り方の方がいいと判断した。

それと千代女は私が作った3人のNPCの内の1人だ、望月千代女は忍者なので索敵にはもってこいでしょう。

「そうか、そうしてくれると有難い」

モモンガさんは鷹揚に頷き私の判断に同意してくれた。

「では、プレアデス達は9階層に上がり侵入者がいないか警戒せよ」

そして、プレアデス達にも指示が出され次々と部屋を後にして行く。

その行動を見ていた私はメッセージを使いモモンガさんと今後について話をする。

これは魔法が使えるかの確認でもあったが無事使えたようで安心した。

『モモンガさん、どうやらここにいるNPC達は敵対行動はしてこないみたいですね』

『そうみたいですね。これからどうしましょう?』

『そうですね〜とりあえず守護者を集めて見てはどうです?』

『少し危険ですけど、そうしてみますか。なら場所は・・・』

と私がモモンガさんとメッセージで話していると

「ではモモンガ様、私はいかがいたしましょう?」

少し考えた後、モモンガさんは何かを思い出したように

「あ、ああ・・・そうだな。私の元まで来い」

「はい!」

アルベドが嬉しそうにモモンガに近寄る。

「アルベド、触るぞ」

「はい」

モモンガがアルベドの手を触る。

それからモモンガが何やら考え込んでから一瞬、私の方を見た。

それで私はモモンガさんが何を確認しようとしているのかを大体察することができた。

「では、ウチはお邪魔みたいやさかい。先に行っとくわ。ウチの子らのことも気になるしな、ではアルベドとごゆっくり」

と言い残し私は玉座の間から出でいく。

後ろでモモンガが誤解です!とか言っているがまぁいいだろう。

先ほどのNPCの行動から少なくとも玉座の間にいた者は私達に敵対的ではなかったし、それにアルベドなら大丈夫だろう。

 

 

 

玉座の間を出た私は取り敢えずメッセージを使ってみた。

相手は千代女だ。

そして頭の中で相手との糸のようなモノが繋がった感覚があった。

『千代女はん、聞こえる?』

『はい!はい!!もちろん聞こえておりまする酒呑童子様』

ただメッセージが繋がっただけなのに私は物凄く嫌な予感と疲れを感じた。

そして間髪入れずにこの活き活きとした返事は私の知ってるキャラと違うと内心ガッカリしながら私は先ほどの指示を出してみる。

これで反逆してくるなら今後の流れは変わるが

『ふふ、久しぶりやねと挨拶したとこ悪いけど今はそんな状況やなくな。千代女には今からセバスと一緒にナザリックの外の調査をしてほしいんよ。任せてもええか?』

『はい!!もちろんでござる!!!』

『内容は・・・』

私が言い終わるまでにメッセージが切れてしまった。

本当にあんなキャラにしたっけ?

確かに少し幸薄とか真面目とか書いたような気がするけど。

私はため息をついてから3人の内の1人目でもう気が重いが他の2人にも会いに行くことにした。

 

 

 

「よかった。指輪は使えたわ。」

アイテムも何とか使えるみたいだ。

私は今、ナザリックの第七階層溶岩エリアに来ている。

周囲をマグマの熱によって灼熱の地獄と化している。

普通なら呼吸すらままならないだろうけど私は鬼としての特性によって熱と炎には絶対耐性を持っているので散歩でもするように動ける。

そして少し歩いてようやく見えていた。

灼熱の大地に立つ寺院と大きな門

羅生門だ。

これを作る時はウルベルトさんと喧嘩したなぁ、確か自分の作った神殿と世界観が違うとか何とか言って、なので私はその後少しウルベルトさんとお・は・な・しして納得してもらった。

あれ以来ウルベルトさんは私に逆らわなくなったけど。

それにあの子たちを配置するにはここしかないから仕方ないんだよ。

私が門の前に差し掛かると

「お待ちしておりました。酒呑童子様」

白い肌と長い白髪の見目麗しい女武者が立っていた。

「うん、久しぶりや・・・ゴフ!」

私が挨拶を言い終わるよりも先に私のお腹に何かが突っ込んで来て後ろに吹っ飛ばされた。

「酒呑さまあああああああ!!!!」

「イッた。茨木も久しぶりやね」

私は体をさすりながら私の胸で泣く鬼を宥めるように言う。

そう、この2人、巴御前と茨木童子の鬼2人と望月千代女の蛇女【ラミア】を合わせた3人が私が作ったNPCだ。

3人ともレベル80だ。

本来ならギルドメンバー1人づつNPCを作ろうと言う話だったがギルドメンバーの何人かはNPC作りに興味が無かったのでその権利を貰って私が作ったのがこの3人だ。

本当ならもっとNPCを作りたかったけどそれ以上の我儘は認められなかった。

「はいはい、ウチはもうどこにも行かんさかい少し離れてな茨木」

本当はこうして茨木を抱いていたいが状況が状況だ。

「早速やけど巴、ウチがおらん間になんかあった?」

「なっ!酒呑様、なぜ我に聞いてくれないのだ!」

だってイバラキンはバーサーカーやし設定に子供っぽいて書いたからなぁウチが

「茨木、酒呑様は目が良い私に周囲に異常はなかったかと聞いておられるのです。なので貴女を蔑ろにしているわけではないのですよ。そうですよね!」

なんかキラキラした目で巴にそう言われた。

「う・・・そ、そうやね。これに関しては巴の目に期待して聞いたんや」

「そっ、そうか。ならば良い!」

ああ、この笑顔で言われると今後がキツイなと考えていると

『酒呑童子様、報告がございまする!ナザリックの周囲が草原に変わっているでござる』

はぁ、問題はまだまだ山積みのようだ。

 

 

 

 

 

 




あれ~キャラが違うぞ~と混乱した回でした。
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