ハイスクールD×D 転生生徒のケイオスワールド   作:グレン×グレン

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活動報告もポンポン出てきて、作品の筆の進むもいいと最近は調子がいいです♪




今回は感想も大量でちょっとテンションアップ!


セカンドデート、大騒ぎです!?

 イッセーと朱乃さんがデートする。

 

 その辺は別に何の問題もないだろう。

 

 イッセーはこれを罰ゲームだと真剣に認識している。ゆえにこれが朱乃さんにとって待ちに待った展開などとまでは考えないはずだ。

 

 ならばデートの一つぐらいで変な化学反応を起こすことはないだろうし、俺としては少しぐらい役得があってもいいとは思うからぜひ楽しんでほしい。

 

 とはいえ、デートでボルテージが上がった朱乃さんがイッセーに過剰にアプローチするのはマズイ。

 

 最近のイッセーラヴァーズ接触行動は正直言って目に余る。

 

 アーシアちゃんがついに本気キスをして本格的にスイッチが入り、小猫ちゃんもなんというか、二大お姉さまとかの影響を受けてエロエロ方面にスイッチが入っている。

 

 ・・・正直二三年様子を見ればいいと思っていたが、カウンセラーを紹介したほうがいいんじゃないだろうか? 今度アザゼルに相談してこの手の専門家を紹介してもらおう。もとはといえばあいつのせいだし、基本的に面倒見がいいから断るまい。

 

 さて、問題は―

 

「朱乃のデートの邪魔しやがって! ファックどもがこうなったら撃って―」

 

「やめろ小雪」

 

 この暴走しかけている小雪を止めることだ。

 

 正直、このデートは陰ながら支援しようと思って舎弟どもを呼び出してサポート準備は行っていたのだが、早朝に小雪に叩き起こされてサポートする羽目になった。

 

 悪魔の依頼ということで、報酬として缶ビール4ダースにつまみのビーフジャーキーをつけ、さらに諸経費はすべて負担すると言い切っているので人はいいのだが。

 

 そして同時に行動する連中が数名。

 

 ・・・部長にアーシアちゃん? 変装って言葉の意味理解してる? 目立つんだよ金髪はもちろん紅髪は。そもそも君ら美人すぎるから注目集めるから。せめて髪型を変えろ。というかオーラ出しすぎて隠せてないよもう直接出てきて邪魔しろよ!

 

 さらに覆面レスラーやら紙袋やら出てきてもう大変。こいつ等マジでボケ倒してる。と、いうか木場に至ってはところどころイッセーに謝るジェスチャーをしてるあたり最初から諦めめてる。

 

 ・・・こいつ等、せっかくのイッセーのセカンドデートをどうするつもりだオイ。

 

 あと30分待ってこの調子なら、ちょっと待機している連中を動かして足止めするか。

 

 幸いデートプランの組み立てにはかかわっているから、先手をとってすでに人員を配置している。百人ぐらい動かしてるから、必要経費の補填は正直助かる。

 

 ・・・まあ回転寿司食い放題と日給五千円で動かしてるからそこまでかからんだろう。百均だし。

 

 とはいえこれ以上騒がしいとさすがにセカンドデートも微妙になるな。一回目がアレすぎるし二回目はもっと楽しんでほしかったんだがどうしたもんか。

 

 かといってエスカレートしすぎるのも余計なトラウマの起爆剤になりそうで怖い。この辺ラブホテル街も多いみたいだし。

 

 朱乃さんって意外と乙女というかテンション高くなるところもあるからなぁ。勢い余ってついベッドインとかありえそうで怖い。

 

 なまじ黒髪ロングの美人堕天使とレイナーレと被るところがあるからな。それゆえに一番治療法としては効果覿面なのだが、反面刺激も強いという諸刃の剣だ。療法は的確に運用しなければ危険すぎる。

 

「・・・ある程度刺激があるとイッセーのためにもなるが刺激がありすぎると逆に悪化しかねないし。朱乃さんには悪いがイッセーのことを考えるとその辺うまく制御しないといけないんだが」

 

「ファックファックファック・・・。最近出遅れてるし、ここらでイッパツしけこんで順位上昇を狙ってたのに!」

 

 オイマテ。

 

 お前今なんて言った。

 

「こらこら小雪さん? あんた女子高生に何を無茶なこと言ってんのかなぁ? まだ高校生なんだから無茶をいうなって」

 

「てめーがいうな経験豊富野郎が。どうせ前世でも経験豊富だったんだろうが」

 

「あいにく童貞の反動でブーストかかったんだよ」

 

 ・・・童貞のまま死んだというのはアレな感情だった。

 

 ああ、だから鍛えに鍛えに鍛えまくって努力しましたとも! ありとあらゆる手段をもってして鍛えまくってヤリましたとも!!

 

 おかげで最近では初体験するなら安全でお得という評価までいただいております。いや、初物食ったことはまだないけどね? そういうのはさすがに断るし。

 

 まあそういうので捨ててもいいというやつにそれを言うのもなんだが、やっぱり初めてってのは重要だと思うんだよ。俺だって万が一の恐怖がなければ恋愛で捨てたかったさ!!

 

 ・・・え? ナツミと久遠はって? いや、こういうのはやはり順序とか必要だと思うんだよ。エロゲーじゃあるまいし出会って数か月でエロスとか駄目だと思うんだよ俺は。もっとこう、それなりに経験を積んでからにするべきだと思うわけでしてね?

 

「あーそうかい。生憎あたしはむしろ前世(そっち)のほうが経験豊富でな。そりゃあもう数えてねえけど軽く50ぐらいは・・・」

 

「よし勝った。おれ現時点でもっといってる」

 

 努力とコネクション形勢に一貫をもって行動した俺のエロ経験舐めるな!

 

 多少のアブノーマルも経験済みだぜ!

 

「別に羨ましかねーけどな。なんていうかあれだ、裏社会的な鬼畜エロゲ―みたいなあれだし? 他の連中は乗り気だったけどよ?」

 

「・・・・・・・・・ゴメンナサイ」

 

 重かったぁあああああああ!?

 

 少なくとも、勝ったとか言っちゃいけないたぐいの話だった!!

 

 だが、小雪はとても冷静だった。

 

「別にいいんだよ。そういうくだらねー世界で生きたいと思ってるなら、使えるモン使わなきゃやってらんねーからな。・・・薬品的なもんも使ってっからまあ、気持ちよくなかったかと言われたらそりゃもうスゲーし。学園都市の技術力半端ねーから」

 

「そんな方面でも大活躍かよ。あの歩行砲台も流用品だとかいうし、シャレにならねえな」

 

 どんだけ様々なジャンルに手を出してんだ学園都市。

 

「・・・そんな化け物技術の塊の研究者のトップクラスが、寄りにもよって禍の団に手を貸してんだ。あいつらの技術は上級悪魔だってタダじゃすまねーぞ。人間性も欠片もねーしな」

 

 相応にすごいのか、小雪は目を瞑ると額に手を置いた。

 

「Gに人間の肉体が耐えられないなら冷凍すればいい。五感に干渉することができないなら、音だけで五感に影響を与える音楽を作ればいい。挙句の果てにゃー機体そのものが搭乗者に動かし方を叩き込むといった真似までできる。表に使える技術だけでもそんぐれーはあるんだよ」

 

 ・・・想像以上にシャレにならない化け物兵器の群れだってことはよくわかった。

 

「そんな化け物どもが本気を出せば、これまで以上に激しい戦いになる。・・・幼馴染に息抜きぐらいさしてやりてーんだよ」

 

 ・・・確かに、そりゃ非常にやばい内容だな、おい。

 

 こりゃ本腰を入れてデートの支援をしたほうがよさそうだ。

 

「よっしゃ! ちょっと部長に連絡入れて邪魔だから帰るように言うとするか! 携帯携帯―」

 

「やべー走り出した!?」

 

 なんだとぉ!?

 

 あわてて視力を強化すれば、確かにイッセーたちが走り出している。しかも部長たちまで慌てて走り出した。

 

 完全に撒くつもりじゃねえか! まあ気づいて当然だけどね!?

 

「お、俺たちも追いかけるぞ!!」

 

「どうすんだよ!? 撒くつもりだったら出遅れたあたしらがどうやって追いかけるんだよ!?」

 

「オカルト研究部の携帯は全部GPSついてるから位置補足は可能だ!」

 

 万が一を警戒して相応の準備はしている!

 

 多分、部長は忘れてるだろうけどね!?

 

 ふはははは!! 魔術研究の強化発展によって、俺たちは新たなる力を手に入れた。

 

 それは、魔術による電脳関連への干渉能力!!

 

 まだ実験段階の代物でしかないが。一部を皮膚に接触さえしていればスイッチを押すことなく操作できるし、使い魔の視覚共有の応用でモニターの映像を見る程度のことは普通にできる!!

 

 これらを応用発展させていけば、いずれコンピュータとの接続による機械兵器のリアルタイムコントロールはおろか、常人をはるかに超えるハッキング能力の確保だってできるはずだ!!

 

 それによって俺の左目には端末の映像が一目でわかる。イッセーと朱乃さんの位置は把握済みだ!!

 

 ってやばい!

 

「ラブホテル街に突入してるぞ! ムードが高まってベッドインとか有り得そうで怖い!!」

 

「よっしゃ! 赤飯用意すりゃーいいんだな!?」

 

 お前ちょっと黙ってろ小雪!!

 

 いかん! それはトラウマブレイカーになる可能性もあるがトラウマブースターになる可能性もある諸刃の剣!!

 

 今の段階でそこまでする必要はないから落ち着けイッセー!!

 

 あわてて全力でラブホテルの屋上をパルクールする俺の目に、ある光景が映った。

 

 ・・・明らかにがたいのいい大男に腕をつかまれてる朱乃さんの姿。しかも眼鏡で確認する限りちょっとシャレにならないぐらい高い異形側の存在。オーラがヤバい。

 

 俺はビルの屋上からジャンプしながら、袖口に仕込んだ魔術礼装を起動させる。

 

 簡単に言えばワイヤーガン。投影魔術の応用でワイヤーを無限生成し、さらに接着能力を高めた逸品だ。

 

 偽聖剣があれば必要ないアイテムではあるが、街中などの使いづらい場所においては保険として重要だろう。

 

 それでスパイ●ーマンバリのアクションをしながら、俺は落下の勢いをうまく利用して跳び蹴りを叩き込んだ。

 

「む? できるな」

 

 男はあっさりと受け止めるが、さすがに衝撃を全部殺しきれず飛び退る。

 

「宮白!? なんでここに!!」

 

「イッセーは朱乃さんを連れて下がれ! ここは俺が引き受ける!!」

 

 本領が赤龍帝の鎧なイッセーじゃ目立ちすぎる!! ここは俺が足止めを引き受けるのが最適か!

 

 ええい! 街中で朱乃さんを狙うとは下種な男め! オカルト研究部員を代表して俺が叩きのめして―

 

「何やってんだファァアアック!!」

 

 後頭部に蹴りらしき衝撃!?

 

「ホガァッ!? な、何をするんだ小雪!?」

 

「こっちのセリフだファック野郎!! そいつ朱乃の親父だぞ!?」

 

 ものすごい慌てていた小雪の言葉を頭の中で整理する。

 

 朱乃さんの、親父。

 

「似てな!?」

 

「そっちじゃねええええええええっ!!」

 

 今度は首に回し蹴りが入った。

 

 ・・・完璧に人殺す蹴り方なんだけど。こいつ実は暗殺専門のスペシャリストなんじゃねえか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まあ大体どういうことかというと、なんでも北欧の主神オーディンの護衛だったらしい。

 

 ついでに前にもあったロスヴァイセさんもお付きで来ていた。こんな美人のお付きがくるとは、ヴァルハラは人材が豊富なようだ。

 

 で、目的は日本の神話体系と接触する前の観光。そのための護衛として俺らが選ばれたらしい。

 

 まだガキな連中を護衛につけるとは、冥界は人材不足のようだ。

 

 とはいえこれに成功すれば相応の成果になる以上、こちらとして本気で取り組むしかない。

 

「・・・と、いうわけで持て成しのつまみの試作品なジャーマンポテトだが、うまいか?」

 

「うん! 美味しい!! さっすがご主人!!」

 

 ナツミが喜んでいるようで何より。

 

 ちなみにアーチャーの分は全く別に用意してある。神嫌いなだけあってアーチャーは研究に本筋を入れるようだ。あとで差し入れを持っていってやらなければ。

 

 と、ジャーマンポテトをがっついていたナツミだが、その表情が荒々しいものに変わる。

 

「・・・で? どうすんだよご主人? なんか対策はあんのか?」

 

「まあそれは大変なんだよなぁ? 明らかに問題だらけというかなぁ」

 

 最近サミーマとナツミの人格のスイッチを、半ば遊び感覚で習得してしまっていろいろと驚くことがある。

 

 どちらかに固定するのではなく気分で使い分けることで、アイデンティティの一種としたようだ。まあ、あまり見ないレアリティではある。

 

 実際どっちもかわいいので俺としては好都合ではある。

 

 しかも記憶が蘇がえったことでいろいろとキレるようになり、微妙に多重人格になっているのか情報処理能力が向上して最近秘書的な役割までこなせるようになるなどもう最高! 俺の使い魔は最強なんだ!!

 

 で、ナツミが言った内容は大変だ。

 

 禍の団英雄派が、禁手の使い手を増やしている。

 

 最近の英雄派による襲撃はそれが狙いだ。

 

 なんていうか、初心者に難易度高いステージを無理やりぶつけることで発展を促そうとか言う、とんでもなく乱暴な方法でやっている。

 

 禁手の発動に精神的な転機が必要であることを考えれば確かに効果的な手段ではあるのだろうが。洗脳して強制的にやるなんて手段、テロリストじゃなければ他の勢力の一斉に叩かれる。まさにテロリストだからこそできるような反則じみた方法である。

 

 とはいえ洗脳で操っている奴を動かしているという法則上、洗脳を解くことができれば逆に味方にできるという利点が存在するからそこは何とかなるだろう。

 

 洗脳した連中を強化するなんて諸刃の剣だ。それやり方次第ではむしろ敵を増やしてしまいかねないということだ。

 

 まあそもそも、戦闘しながらそれをするのが非常に難しいからこそ奴らもやっているわけだが。

 

 とはいえ、とっ捕まえさえすれば何とかすることはアーチャーが可能だったから、おかげで最近は引っ張りだこではある。

 

 敵もまさかアーチャーの能力は想定外だっただろう。宝具は明確な物品だけではなく、伝承が結晶化することによる追加機能などもあるから非常に厄介だ。味方でよかった!

 

「馬鹿英雄派どもはその辺わかってやってのかねぇ? 気にならねえか、ご主人」

 

「案外うっかりしてるかもな。蛇は禁手に至らなければ死ぬような危険な設定だったし、一切気にしていない可能性だって十分にあるぞ」

 

「カッハハハ! だったら案外やり返せるかもな? アーチャーなら何とかなるんだろ? 英雄派と遣り合うときは普通に出張ってもらったらどうだよ?」

 

「戦局次第じゃそうするかね」

 

 ・・・戦闘について真面目に話せるのはすごい助かるな。俺の使い魔は一気にグレードアップしてくれて非常に嬉しい。

 

 と、ちょっと物思いにふけってたらナツミが普段のモードに戻って俺をじっと見つめていた。

 

「なんだよ一体? なんかついてるか?」

 

「んーん? 真面目に考え事してる兵夜はやっぱりかっこいいなーって」

 

 ものすっごいニコニコされるとなんか照れる。

 

「これからもカッコいいとうれしいな~。あ、ボクもかわいくなるからもっと見てね?」

 

「え・・・あ・・・はい」

 

 なんか反応しずらくて視線を逸らしてしまう。

 

 ・・・よし、ちょっと頑張るか!

 

 


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