ハイスクールD×D 転生生徒のケイオスワールド   作:グレン×グレン

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戦闘クライマックス!!


乳神の加護はさて、今回どれだけ発動する!?


神と魔王、ボコります!!

 

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺はミョルニルを片手に突進する。

 

 狙う相手はロキじゃない。

 

 ロキは宮白に任せて大丈夫だ。

 

 あれができたなら、ロキの相手は宮白だろう。

 

 なんたって、宮白は一人じゃない。

 

 相方のアーチャーさんは必ず手伝うだろうし、ナツミちゃんだって動くはずだ。

 

 そして皆だって必ず動く。

 

 だからロキはもう心配いらない。

 

 俺が相手をするのはただ一人・・・!

 

「さっきは仲間が世話になったな、ザムジオぉおおおおおお!!」

 

 ミョルニルを振りかぶってザムジオに向かって突進する。

 

 ただでさえ厄介な状況に割って入って混乱生みやがったこいつには、一発デカいのを叩き込んでおきたかった。

 

『乳龍帝よ。乳神様の加護は一回のみです。二度目はありませんよ』

 

 わかってる!!

 

 俺はミョルニルの力をセーブすると、そのセーブした力でルレアベとぶつかり合う。

 

 思った以上に威力がデカい!! だけど・・・

 

「この程度で赤龍帝を止めれると思ってんのかぁあああああああ!!!」

 

 無理やり押しとばす!!

 

 弾き飛ばされたザムジオは冷静にはじかれたルレアベを見つめる。

 

「赤龍帝は侮れんな。しかも雑兵ではこの攻撃を耐えることはできない」

 

 周りにいた異形共は、全員まとめて黒い炎と吹雪にやられて倒れ伏している。

 

 何とか盛り返そうと大量に呼び出し続けているが、この威力の前にはほかのみんなの足止めぐらいにしかならない。

 

「いいだろう。ならこれだ!!」

 

 ザムジオの魔力が一か所に集まり、ザムジオから延びる長いものが出来上がる。

 

 なんだあれ? サソリの尻尾!?

 

「仮にも魔王の血族をなめてもらっては困る!!」

 

 その尾が俺をたたきつけ、動きが止まった瞬間に勢いよく切りかかってきやがった!!

 

 早い!? これは避けきれない―

 

「・・・私の下僕に何をしようというのかしら?」

 

「やめてもらおうか。その男は私たちが予約している」

 

 その真上から、消滅の魔力と聖なるオーラがたたきつけられる。

 

「部長! ゼノヴィア!!」

 

 こっちにも来てくれたのか!!

 

 ザムジオもこの襲撃は虚を突かれたのか、一瞬動きが止まる。

 

 それでも反撃を叩き込もうと尻尾が迫るが、それを小猫ちゃんが全身を使って抑え込んだ。

 

「・・・先輩! 油断してはいけませんよ、そんなんだからおっぱいドラゴンなんです」

 

 これは手厳しい!!

 

 と、俺の体に癒しのオーラがかけられ、さっきの不意打ちのダメージが回復される。

 

「イッセーさん! あと少しです、頑張ってください!!」

 

 ありがとうアーシア!! いつもご苦労様!!

 

「いいだろう。ならば全力をもって粉砕する!!」

 

 振り返った先には、ザムジオがルレアベのオーラを全力にして構えていた。

 

 全力をもって叩き潰すつもりか!

 

 いいぜ! そういうのはわかりやすくて大好きだ!!

 

「たのむぜ乳神さん!!」

 

 ミョルニルのオーラを全力で増大化させ、俺もフルパワーで構える。間違いなく、直撃すれば一発でこっちがやられる。

 

 ・・・行くぜ、ザムジオ!!

 

「喰らいやがれぇえええええええええっ!!」

 

『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!!』

 

 倍加の力もセットしてミョルニルを全力で振り下ろす。

 

 同時に、ザムジオも全力をたたきつけていた。

 

魔の遺志宿す絶世の剣(ルレアベ)!!」

 

 爆発的な出力がぶつかり合う。

 

 ってやばい!? こんなのぶつかり合ったらあっという間にこの辺吹き飛びかねない!?

 

「どうした? この程度ではないだろう!!」

 

 いやちょっと待てザムジオ!? こんなのぶっとばしたら結構ダメージ受けてるみんながヤバイ―

 

 あ、こいつ敵だから気にしないか。

 

 ・・・やばい!?

 

 あ、しかも出力挙げようとしてきたよ!? え、ちょっと待ってちょっと待って!!

 

「出さないならこちらが本気で行こう!! 全力で叩き潰―」

 

 その力がこもったザムジオの前身に、雷光がたたきつけられた。

 

 それを放ったのは、朱乃さんと、彼女に支えられたバラキエルさん。

 

「しまった・・・っ」

 

 雷光をくらったザムジオの出力が大きく下がる。

 

「いっけぇえええええええええええっ!!!」

 

 乳神の加護を与えられたミョルニルが雷を放つ。

 

 雷光とともに発生したその力が、ザムジオを飲み込んで真っ白に染め上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 放たれる魔法の群れを、躊躇することなく俺は切り裂いた。

 

 その威力は膨大。その力は絶大。それは間違いなく神によって行使される偉大なまでの能力。

 

 俺らの世界では神と人のさは圧倒的ではあるが、この世界はそれほどじゃないのだろう。

 

 でなければ、コレをもってしてもこうも簡単にさばけるわけではない。

 

「なんと!? その武装は・・・まさか!?」

 

 俺が使った武装の正体を感づいたのか、ロキが目を見開いて驚愕する。

 

 すぐにその表情は屈辱の色に変わるが、正直いろいろと迷惑をこうむったのですっげースカッとする。

 

「あの戦闘・・・っ! フェンリルの爪をへし折ったのは、すべてそのための布石か!!」

 

「その通り。神を相手にするのに、神を殺す爪を利用しないわけがないだろう?」

 

 ぶっちゃけブチギレたわけだが、しかし勢いに任せて挑んで勝てる相手でもないだろうことはすぐわかった。

 

 仮にも神を名乗るのならその戦闘能力は下手な上級悪魔を超えるだろう。八百万の神ならまあそこまではいかないだろうが。絶対の存在である西洋の神話体系の存在が油断できるわけがない。

 

 となればそれ相応の手段を用意する必要はあるだろう。

 

 目の前にその材料があるのに手を出さないわけがない。

 

 まあ、武装として流用できる代物を作るのには時間がかかったが、おかげで何とか間に合った。

 

「対神格武装、スぺツナズ・フェンリル!! さあ、本格的に反撃させてもらうぜ!!」

 

 放たれる攻撃をすべて両断しながら、俺は最短距離でロキに突撃する。

 

 ロキは空間をゆがめて剣を取り出すとそれを振るう。

 

 おそらく神殺しが相手なら神でないものを使うべきなのだと思ったのだろう。

 

 だが、その剣を俺は素早く両断した。

 

 この一撃は神の力に作用する概念武装。神が放つ力すべてに対して作用する。

 

「馬鹿な!? 神を相手にここまでの力を作れるはずが・・・」

 

「あら、私たちを忘れてもらっては困るわね」

 

 俺の後ろからアーチャーが大魔術を遠慮なく行使するする。

 

 正直連携のフォーメーションの都合上むちゃくちゃな機動は取れないが、しかしこのコンボはロキ相手でも通用していた。

 

 ふと視線を向けると、そこにはへたり込んでいるベルと、疲れ果てて倒れているナツミの姿が映った。

 

 ガス欠状態になるまでロキを引き受けてくれた二人がいたからこそ、この武装が間に合った。

 

 ・・・この戦い、必ず勝つ!!

 

 アーチャーの支援砲撃を受けて懐に潜り込み、素早く切り付ける。

 

 ロキは回避しながら距離を取ろうとするが、しかしアーチャーの砲撃をさばきながらではできることには限度がある。

 

「よかろう!! ならばこれでどうだ!!」

 

 ロキがマントを翻すと、その陰から揺らめきが見える。

 

 ・・・やばい!? まだ量産型ミドガルズオルムを残してやがったか!!

 

 さすがに別個の生命体となると効果は落ちるか! しかも位置的にアーチャーの砲撃もさばききれない!!

 

 何体かは撃墜されるが、しかし残った一匹が俺に向かって突進する。

 

 かわせるか・・・っ!!

 

 だが、それは横合いから来た魔法攻撃で叩き落された。

 

「兄上!! いまですの!!」

 

 雪侶か!!

 

「でかしたマイシスター!!」

 

 俺は全力で突進し、スペツナヅ・フェンリルを真正面から突き出す。

 

 だが、あと一歩の所でその全身が止まる。

 

 足元に違和感! 時間差でトラップしかけやがったか。

 

「悪戯の神を小細工でほんろうしようとしても無駄だ」

 

 明確なチャンスに気付いたのか、ロキはアーチャーの攻撃を耐えつつ、複数の魔法陣を形成する。

 

 なるほど、今から切っていたのでは確かに間に合わないな。

 

「これで終わり―」

 

 だが、

 

「甘い」

 

 俺の宣言と同時に、スペツナズ・フェンリルがロキに突き立った。

 

 もちろん手を伸ばして届くような距離じゃない。

 

 ・・・まあ、名前を聞けば分かる人は分かるだろう。

 

 このスペツナズ・フェンリル。刀身を飛ばせるようにできている。

 

 いや、俺の用意できる武装じゃあ、性能と刀身の長時間の維持ができなかったので、ならいっそのこと刀身をすぐ交換できるようにしようと逆転の発想をしたのが始まりだ。

 

 そこで、かの特殊部隊のナイフみたいに刀身を発射できるようにすれば効果覿面だろうと思い、実行させてもらった。

 

「仕込み・・・だと!?」

 

 血を吐きながらロキが狼狽する。

 

 そして、このチャンスを逃すつもりはない。

 

 スペツナズ・フェンリルの予備の刀身を呼び出して接続するのと、この明確な隙をついてアーチャーが特大の魔方陣を形成するのはほぼ同時。

 

「これで―」

 

「―終わりね」

 

 ぶった切ったロキの体を笠代わりにして、俺はアーチャーの魔術をしのぎ切った。

 

 




ロキ撃墜!


感想ですでに感づかれた方もいましたが、フェンリルの爪をへし折ったのはこのためです。

ブチギレてもなお、勝利のための布石をちゃっかりと構築できた策士っぷりを作れていたらうれしいのですが・・・。
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