ハイスクールD×D 転生生徒のケイオスワールド   作:グレン×グレン

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活動報告に聖杯戦争がらみでの裏設定を公開しました。

本編では出せそうにない設定ばかりですので、興味があればぜひご覧ください。


変態、乱舞です!

「・・・ふ、久しぶりにUMAを見ることができた。ぺろぺろさせてくれ」

 

「にゃああああああああああ!? ふんどし怖いふんどし怖いふんどし怖いぃいいいいいいいいいいい!?」

 

「アーチャー。ここは任せて先に行け。俺はこのふんどしを片付ける」

 

 実に面倒な連中が出てきてくれたものだ。おのれ、ナツミを怖がらせるやつには容赦せんぞ俺は。

 

「「・・・えっと、誰?」」

 

「ナツミちゃんにセクハラをぶちかまそうとしたふんどし男だ。意外と強かった」

 

 一周回って懐かしくなったのか、匙とアーチャーの言葉にイッセーがうんうんうなづきながら思い返す。

 

 おのれ、まさかこんなところで現れるとは!

 

 松田のパワーアップにかかわっていたところから、いつかまたかかわるかもしれないとは思ったがこんなシリアス展開でふんどしとかふざけるなよ!

 

 だがインフレ激しい俺たちの成長にはついていけてないだろう。

 

「ここは俺に任せて先に行け! 俺のナツミを怖がらせる外道はここで叩き潰す! お前たちは我らが後輩を助け出せ!!」

 

「イッセー行こう! ここいろんな意味でいたくない!!」

 

 ほらイッセー、ナツミが涙目だから早く行ってこい!!

 

「いけイッセー! 早く俺たちの後輩を助け出すんだ!」

 

「お、おう! とりあえずわかった!!」

 

「あまり無茶はしないようにしなさい。手早く終わらせたらすぐ戻るから」

 

 と、親友と相棒から温かい言葉を受け取って、俺はふんどしと向かい合う。

 

「貴様の存在はナツミにとって害悪だ。・・・死なない程度に地獄を見せてやろう」

 

「ふ、いいだろう。ならば見せてみるがいい!!」

 

 次の瞬間、男は注射器を取り出した。

 

「まずは・・・」

 

 そしてそれを突き立て、

 

「籠手調べだ!!」

 

 次の瞬間、英霊の力を具現化させた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺は、もうなんていえばいいのかわからなくなっていた。

 

 今俺の目の前で、実に涙が出てくる光景が出ていた。

 

「・・・ご愁傷さま。でもあなたも意外とはたから見ると変わらないのを自覚しなさい」

 

「さすがにこれと一緒にされるのは勘弁してほしいんですが!!」

 

 思わず絶叫するレベルだよ。アーチャーさんひどいです。

 

 まず、グレンデルとかいうドラゴンが出てきた。

 

 滅んだはずのドラゴンだそうだけど、このあたりは俺もよくわからないからとりあえずおいておく。

 

 そして、ドライグが幼児退行を起こした。

 

 そりゃあ、俺はおっぱいでパワーアップし続けてきたけど、だからってこれはないと思うんだけど、マジで。

 

 なによりオッパイを怖がってるのがひどい。

 

 なぜだ、なぜオッパイを怖がるんだドライグ! おっぱいを怖がるのはやめてくれ!

 

 で、ヴリトラがもう一体ドラゴンがいれば何とかなるかもしれないといってきた。

 

 で、なんとアーシアがアザゼル先生が使っていたファーブニルと契約したとのことなんだけど・・・。

 

『アーシアたんのおパンティ、くんかくんか』

 

「なんでだぁあああああああ!?」

 

 なんだこのおパンツドラゴン!? 何がこいつをこうしたんだ!

 

 くそ、なんてこった!

 

 こいつは変態だ!

 

『おい、それで俺はいつになったらぶっ殺しできるんだよ。もうファーブニルでいいから早くしろよ』

 

「もう少し我慢しましょう。あれがグレモリー眷属の基本パターンです。ここから化けますよ」

 

 敵の認識もひどい! 俺はおぱんつおぱんつ言ってません!

 

「おっぱいおっぱいいってるからあまり変わらねえよな」

 

「うん、同じ穴の狢ってやつ?」

 

 匙とナツミちゃんが後ろでいろいろ言ってるけど、聞こえないもんねーだ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side Out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ドリル状の剣を振り回す敵の攻撃をかいくぐりながら、俺は幻影でフェイントをかけて攻撃を叩き込む。

 

 攻撃力はかなりやばい領域だが、コレなら十分かわせる範疇内だ。フェイントが効く辺り、判断能力はまだこちらに分があるな。

 

 最初にあったころは実に面倒で苦戦しそうな敵だったが、今となってはさすがにインフレに追いつけてないようだ。

 

 まあ、実は超強かったなんてことがあるかもしれないから油断はしないが、だからといってここで負けている余裕もない。

 

 冷静に動きを見極め、相手の攻撃タイミングに合わせて幻影を生みだしてダミーを作り、さらに攻撃を叩き込む。

 

「ぬぅ! やはりUMAを得るためには難関があるということか!」

 

「そういうことだ。あとナツミはUMAとは区分が違うと思うぞ」

 

 どちらかというとファンタジーなんだが。

 

 まあいい、これで一気に終わらせる。

 

「悪いが時間をかけるつもりもない。・・・塵と消えろ」

 

 時間をかけて練った光魔力の槍を放つ体制を整える。

 

 それを見て、ふんどしも剣を構えると力を凝縮させる。

 

「砕け散るがいい、虹倪剣《カラドボルグ》!!」

 

 次の瞬間床が粉砕されるほどの力が放出されるが、悪いが喰らうほど馬鹿でもない。

 

「残念、後ろだ」

 

 俺はふんどしの後ろから宣言した。

 

 破壊のエネルギーに巻き込まれて伸ばした偽聖剣に衝撃が入るが、しょせんは擬態で出した予備だ。大したことはないのでそのまま続行する。

 

 そして次の瞬間、それに付与させていた光魔力を前段叩き込んだ

 

「むぅ・・・ぉおおおおおおっ!?」

 

 次の瞬間、魔力が暴発して放出される。

 

 どうやら英霊化が維持できなくなったようだ。

 

「ええい! やはり相性が悪かったか、この程度の再現もできんとは情けないな」

 

 ふらつきながら、ふんどしはそう告げる。

 

 どうやらこれで出しきったか。

 

 なら一気に決める!

 

 俺は光魔力の槍を展開し、一気に距離を詰めた。

 

 敵は切り札を失い、戦闘能力が大幅に低下しているはずだ。この瞬間を逃さずに叩き込んで、一気に敵を叩き潰す!!

 

「終わりだ、下種が!」

 

 消えうせるがいい、変態!

 

 ふんどしはそれを目で追いながら―

 

「・・・やはり生身の方がはるかに動きやすい」

 

 ―あっさりと俺の顔面に拳を叩き込んだ。

 

 




かなり短いですがキリがよかったので。




誰が思っただろう。ふんどしがここまで強いだなんて。



・・・実は最初からこういう設定だったといって信じる人はどれぐらいいるんだろう。

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