ハイスクールD×D 転生生徒のケイオスワールド   作:グレン×グレン

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注意、投降時に分量を間違えてしまいました。

おかげで少し混乱したかもしれません。いや、マジですいませんでした。


邪龍、参戦です

「よっしゃ固有結界終了までにほぼ全滅!! あとはお前だけだマリウス!!」

 

 結構時間との勝負だったが何とか間に合ったぜ!!

 

 ふははははは!! 弱点攻撃に長けた俺と英雄派が組み合わされば弱点だらけの吸血鬼など物の数ではないわ!!

 

「これはこれは。やはり古い貴族ではこの程度が限界でしたか」

 

「あら? あらあら? おじさまたちはどうなさったのかしら?」

 

 いまだ余裕を見せるマリウスに、状況が飲み込めていないヴァレリー。

 

 やはり隠し玉があるようだな。これは早めに引き離したほうがいいか。

 

「ジャンヌにヘラクレス。お前らはヴァレリーを連れてイッセーたちと合流しろ。こいつは俺が相手をする」

 

「おいおいいいのかよ? 何のために俺たちを連れてきたんだ?」

 

「今はヴァレリーの安全確保が最優先だ。急げ」

 

 偽聖剣を展開して、俺は一歩を踏み出す。

 

 それに応えるかのように、マリウスは注射器を取り出した。

 

「この地がどこにあるのかを御存知ですか?」

 

「ルーマニアだな。それがどうし―」

 

 俺はふと気づいたことがある。

 

 ツゥペシェとルーマニア。この二つを結びつける存在が一人いたことに。

 

「では、吸血鬼(ドラクル)の恐ろしさを体験していただきましょう」

 

 やべ、これはさすがにマズイ―。

 

「串刺し公の恐ろしさをぜひ体感してください」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 リアスがすげえええええええ!!!

 

「チッ! 宮白兵夜がいったい何をしたの!?」

 

「エラそうなことを言うつもりはないわ。これはあくまで兵夜やアーチャーが用意してくれたもの。あなたと違ってそれを自分の力だなんていうつもりはないもの」

 

 素早く剣を振るいながら、リアスはレイナーレとまともに切り結んでいる。

 

 時々距離を取って撃ち合いになるけど、そっちの方ではむしろリアスの方が有利だった。

 

 って俺が呆けている場合じゃなかった!! まだバーサーカーがいたのを―

 

「いいから行きなさい」

 

 バーサーカーに向かって魔力砲撃が叩き込まれた。

 

 この色はアーチャーさんだと気づくより早く、龍の衣をまとったアーチャーさんがバーサーカーを弾き飛ばす。

 

「アーチャーさん!!」

 

「早く兵夜のところに行きなさい。私はいざとなれば令呪があるからすぐ行けるけどあなたたちは時間がかかるでしょう」

 

「で、でもリアスが・・・」

 

「安心しなさい」

 

「英霊が戦い戦いが英霊を生む! 戦いがうむ死こそ戦いの醍醐味!!」

 

 切りかかってくるバーサーカーの攻撃を障壁を張って防ぎながら、アーチャーさんははっきりと断言した。

 

「あの子とあの礼装の相性は最高だもの。増援が来るまではしっかり粘って見せるわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

Other Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 リアス・グレモリーはここ最近実に自尊心が汚されていると自覚していた。

 

 よく人からめぐりあわせの天運を持っているとか引きが強いなどといわれるが、これはつまり強力な味方を偶然引き当てる才能があるというだけである。

 

 すなわち、自分自身の戦闘能力とは直結しない。

 

 おかげで本当に戦闘においては辛酸をなめ続けていた。正直すごく嫌な気分だった。

 

 自分が弱いとは思っていない。客観的に見ても年齢とは不釣り合いの強さを持っていると自信を持って断言できる。実際下馬評では若手悪魔では高い評価を受けている。

 

 だが周りがひどすぎた。眷属悪魔ですら自分を凌駕する存在が多すぎる上に、襲い掛かってくる敵も歴史に名を残しかねないとんでもない傑物ぞろいである。というか冷静に考えればこの年で神を相手にするという時点で自分が生きていることに感謝するべきだろう。

 

 そんな状況下で自分は着眼点がずれていたといわざるを得ない。

 

 レーティングゲームに本格参戦するのはまだ数年のちの話。そしてマッチングを考慮されるレーティングゲームとは違い実戦では格上とばかり戦うことになる。

 

 そのような状況かで試合を前提とした特訓では追いつかなくなるのも当然だろう。兵夜が初期のころからレーティングゲームでは運用できない武装や、ゲームに参戦できるようにリミッターを用意した改造を自身に施していたのも納得だ。悔しいが裏社会の黒い経験を積んでのし上がってきただけあってそういった先読みでは当分勝てそうにない。

 

 だから、ゲームで運用できない戦い方を編み出した。

 

 そして、頭を下げることも厭わなかった。

 

 愛すべき男や下僕たちが危機に巻き込まれているのだ。その状況で指をくわえて黙っているなどそれこそ本末転倒。

 

 そんな中、兵夜やアーチャーはこちらのプライドを維持してくれる方法でよくここまでの武装を作り上げてくれた。

 

 それに応えなければ、主として存在できるわけがない。

 

「・・・まさか、もう模倣されるとは思わなかったわ。キャスターも意外と大したことがないのかアーチャーが化け物なのか」

 

「私としては両方であってほしいわね」

 

 レイナーレと幾度となく撃ち合いながら、リアスはそれらすべてを一瞬先に近くする。

 

 現在過去未来を見渡し、財宝を察知する。それがグレモリーに存在する力だと伝承に存在する。

 

 それを利用し力とするため、フィフスたちの開発した英霊運用技術を転用した。

 

 今は本当に一瞬先しか見ることはできないが、そのアドバンテージは今確かにレイナーレと戦えている。

 

 この際強化武装頼りなのは構わない。相手も似たようなものなのだから、少なくとも今はお互い様だ。

 

「一応あなたには感謝したほうがいいのかもしれないわね。・・・経緯はどうあれ、あなたが行動しなければ私はイッセーと出会えなかったのだから」

 

 目の前の堕天使を静かに見据えながら、リアスは内心で決意する。

 

 いずれこれを不要と断言できる強さを身に着ける。だがそれまではこれを使うことを厭わないと。

 

「・・・だから、素直に首をはねられるというのなら、一瞬で滅してあげるわ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

佑斗Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 戦闘は乱戦状態に陥っていた。

 

 すでにエリザベートとは仕切り直しになり、今はホムンクルスを相手に戦闘を行っている。

 

 この混戦上は非常に大変なことだ。

 

 味方が今どこにいるかすら完全には把握できない。このままでは宮白くんの援護なんてとてもできはしない。

 

 それにアーシアさんの姿が見えないのも不安だ。

 

 彼女の回復能力はグレモリー眷属の要。フィフスなら確実に狙うはずだが、護衛が果たしているのかどうか・・・。

 

「木場!」

 

 と、ホムンクルスを蹴散らしながらゼノヴィアがこっちに近づいてきた。

 

「ゼノヴィ―」

 

「伏せろ!!」

 

 いうが早いか、ゼノヴィアは僕に向かってエクス・デュランダルを突き出してきた。

 

 うわ危ない!! とっさに伏せるけどその時金属音が鳴り響いた。

 

「・・・むぅ! あと少しだというのに勘の鋭い女だ」

 

 あわて振り返れば、仮面を付けたアサシンらしき大男が、ドリルみたいな武装を持って弾き飛ばされていた。

 

 ・・・これが気配遮断の力か。全く気付かなかった。

 

 やはりこの状況はフィフスたちに有利だ。何とかほかの仲間たちと合流しないと!!

 

「助かったよゼノヴィア。キミの方は大丈夫かい?」

 

「この程度ならまだ大丈夫さ。それに思う存分暴れればいいというのは私に向いている」

 

 そういうと、ゼノヴィアはエクス・デュランダルをアサシンに向けて構える。

 

「見るからに威力重視の武装じゃないか。ぜひ相手をしてもらいたいものだね」

 

「直接戦闘は本懐ではないが、しかし逃がしてくれるはずもなし」

 

 アサシンの方も剣を構えるが、しかしいつでも後ろに飛びのけるような力の入れ具合をしている。

 

 あくまで目的は暗殺。戦闘は本来の目的ではないということか。

 

 だか、それなら戦闘に持ち込めばこちらが有利ということだ。

 

 この機を逃すつもりはない。

 

「ゼノヴィア、グラムを使う。援護を―」

 

 次の瞬間、僕らの間に割って入るように破壊が巻き起こった。

 

 煙がまいそこから割って入るように出てきたのはベルさんだった。

 

「ベルさん!?」

 

「す、すいません! 実質援護が欲しいのですが―」

 

「させるかぁあああ!!!」

 

 煙を振り払いながらフィフスがガ・ボルグを構えて突進する。

 

 贋作であることが知られたからか、針金の腕を展開して何本も構えて突撃する。アレは直撃すれば危険だ。

 

「ゼノヴィア! アサシンは任せた!!」

 

 僕は素早くグラムを引き抜き、アーチャーさんからもらった礼装を使用する。

 

 発動時間は一時的だが、今はこれが必要だ。

 

「フィフス・エリクシル! 僕達の仲間はやらせはしない!!」

 

「上等! だったらお前からくたばりな!!」

 

 真正面から魔槍と魔剣がぶつかり合う。

 

 だが、たとえキャスターが作り上げたものとはいえ量産型の贋作。

 

 真なる魔帝剣を使って負けるわけにはいかない!!

 

「まあさすがに威力じゃ負けるか・・・だが真正面からぶつからなきゃ何の問題もない」

 

 フィフスはそういった瞬間槍を押し込む。

 

 そしてその次のタイミングで槍が一斉に爆発した。

 

 原理はわからないが保険のために何らかの機能を組み込んでいたのか。

 

 フィフスはいったん距離を取りながら、今度は針金の腕にいくつもの重機関銃を展開する。

 

「全弾対悪魔用の特注品! いくら機動力が高くてもかわしきれないだろう!!」

 

「なら防ぐのみだよ!!」

 

 聖魔剣を解除し聖剣の龍騎士たちを召喚し楯にする。同時に残りの魔剣を呼び出しそれを持った騎士たちを突貫させた。

 

 バムルンクのオーラで弾丸をはじきながら、フィフスに向かって突撃する。

 

 同時にその後ろに隠れる形でほかの魔剣を持った騎士たちも送り込む。

 

 フィフスのは確かに戦闘能力は高いが彼の戦闘スタイルは武術系統だ。数で攻めるという方法は間違っていないはず。

 

「確かに正攻法だが、数の暴力で俺の右に出るマスターはこの聖杯戦争に存在しない。アサシン!!」

 

「「「「承知」」」」

 

 途端にフィフスの後方から仮面を付けた黒ずくめの男女が現れる。

 

 アサシンのサーヴァントはいったい何人いるんだ! しかもこの気配、全員英霊の力をその身に宿している!!

 

 龍騎士たちとアサシンが戦闘を開始するが、元がサーヴァントである上に全員英霊の力を宿しているのか、ことごとく騎士たちは破壊されていく。

 

 それでも僕の技量をある程度宿しているはずだが、不完全とはいえ英霊を相手にするにはまだ足りないということか・・・!

 

 もしや英霊の力を憑依させるというのは、そもそもアサシンを強化するための方法だったのかもしれないと思ってくる。

 

 このままでは押し切られると思ったその時、さらに殺気を感じて警戒しながらも後ろに視線を向ける。

 

 そこには、黒と金の髪を持った男が立っていた。

 

 クロウ・クルワッハだと!?

 

「・・・戦闘の気配を感じてきてみたが、ここはお前たちだけで十分なようだな」

 

「そういうなよ。ついでだから一人ぐらい相手してくれると助かるんだがな」

 

 いきなり帰ろうとするクロウ・クルワッハにフィフスが声をかけるが、クロウ・クルワッハは不機嫌な表情を浮かべる。

 

「俺を侮辱する気か? 龍の戦いに余計な茶々を入れようとするなら、お前から倒すぞ」

 

 クロウ・クルワッハは殺気すら向ける。

 

 伝説に名を遺すドラゴンなだけありプライドも非常に高いようだ。これは僕達もうかつな発言はできそうにない。

 

 フィフスもそれに気づいたのか、肩をすくめると手を挙げる。

 

 その瞬間、アサシンたちが一斉に距離を取ってフィフスの後ろに控えた。

 

「・・・じゃあこいつらの相手をしてくれよ。そっちも仕事で来てんだから飯の分ぐらいは働いてくれ」

 

「・・・・・・・・・いいだろう。さすがにそれぐらいはするべきか」

 

 答えを聞くが早いか、フィフスはアサシンとともに後退する。

 

 くっ! さっきグラムを使ったのが裏目に出た。

 

 どうやら覚悟を決めたほうがいいようだ。あれほどの力を持つ龍を相手に、グラムを使わないという選択肢は存在しない・・・。

 

「木場くん。グラムの解放はあくまで最終手段です。いきなり使わないようにしてください」

 

「全くだ木場。すでに例のアイテムは使ってしまったのだろう? 乱用は控えるべきだ」

 

 ベルさんとゼノヴィアがかばうように出てくるが、しかしそれは下策だ。

 

 少し見ただけでわかる。この男を単独で倒せる戦力なんて、蒼穹剣を使用した宮白君ぐらいだ。

 

 アザゼル先生や三宝を解放したイッセー君ですら難しいだろう。それほどまでの圧倒的な戦力さがあるのがよくわかる。

 

 ここでグラムを使わなければ勝ち目がない!

 

「行くぞ。旧魔王派や英雄派を退けた力を見せてみろ」

 

 クロウ・クルワッハは戦意をみなぎらせながらこちらに接近する。

 

 カウンターでゼノヴィアがデュランダルからオーラを放つが、奴はあっさりそれをかわしてさらにせまる。

 

 次の瞬間、ベルさんが瞬間移動で後ろに回り込んで拳を放つが、それすら素早くかわすと一瞬で逆に後ろに回り込む。

 

「な、早い!?」

 

 そのあまりの速さにベルさんは一瞬相手を見失ってしまう。これは致命的だ。

 

 くそ、間に合わない!!

 

「・・・情けない。瞬間移動能力者がその体たらくでどうする」

 

 次の瞬間、その言葉とともにベルさんの姿が掻き消えた。

 

 瞬間移動能力? ベルさんが自発的に回避したのか?

 

「え? え、え?」

 

 と、横から明らかに戸惑っているベルさんの声が聞こえて振り返る。

 

 そこには、ぽかんとしているベルさんと、ゲン・コーメイの姿があった。

 

「あ、あなたは・・・」

 

「とりあえず近くにいた吸血鬼は全員片づけた。が、どうやら一番厄介なのが残っているようだな」

 

 そういいながら、ゲン・コーメイはナイフを取り出して左手で構えると、何事でもないように悠然としながら前に出る。

 

「時間がない。ヴァレリー・ツゥペシェを救出しに行くといい。こいつは此方で相手をしよう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 ルーマニアなので出てくるのはやはりウラド三世。これはおそらく皆様予想できていたかと。

 悪魔グレモリー固有の能力がそういえばD×Dには出てこなかったなぁと思い、それに由来する特殊武装を開発してみました。一瞬先が読めるってチートですよね。
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