ハイスクールD×D 転生生徒のケイオスワールド 作:グレン×グレン
こっからギャグ色濃くなるよー
イッセーSide
うっわぁ。目の前が真っ白。
おいおいこれは死んだだろ。死んだよね? 死んでくださいお願いします。
だなんて本気で願った俺たちだけど、残念なことに死んではくれないようだ。
「ふ、ふふふ・・・フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッッッ」
ものすごい高笑いとともに、リゼヴィムが悪魔の翼を全開にして姿を見せる。
相当ボロボロで血まみれだけど、それでも俺たち全員を相手にできそうなレベルだ。
くそ、なんだってんだあの野郎! なんで俺たちの敵はどいつもこいつも化け物みたいな連中なんだよ!!
「はっはっはぁ! 悪かった悪かった! いやホント、ちょっと数千年ぶりにテンション上げたもんでよ。加減がわかってなかったわぁ」
そういいながらぼりぼりと頭をかくと、リゼヴィムは今までにない威厳のある顔つきとなった。
「・・・魔王ルシファーの直系として謝罪しよう。貴殿らは我が敵にふさわしい存在だ。これからは相応の態度を心がけよう」
気配が変わった。
ああ、確かに。そっちの方が魔王らしいっていうかなんて言うか。
だけどまあ。
「今更格好つけても似合わねえよ。どうせ性根はチンピラなんだろ?」
「あ、ばれた? やっぱこれ疲れるからこっちのがいいよね~」
はっ! やっぱりね。
「でも少しぐらいはお礼言ってくれてもいいんじゃない? このリリン様のおかげで、少しはシリアスな戦いができたんだからよぉ?」
そういいながら、リゼヴィムはリンゴみたいなものを取り出した。
それを見て、ミカエルさんが目を見開いて驚愕する。
「馬鹿な!? それは、それは・・・っ!」
「そう、今や枯れかけたせいで実ることがないエデンの園の知恵の実だ。俺の母親が一つ煉獄に隠してたんだよ」
それがあいつらの目的なのか? え、でも―
「だったらここに来る必要はなかっただろうが!!」
「え~? この悪意の塊が天界に攻め込めるチャンスがあってしないと思う~? っていうかさぁ・・・」
人の神経を逆なでするようなこと言いやがった後、リゼヴィムはなぜかすごく疲れた表情を浮かべた。
「・・・あいつらに比べたら俺の方がよっぽどましだよ? シリアス的な意味で」
・・・え?
そんな疑問の声を上げる俺たちの視界に、血相を変えた天使が飛び込んできた。
「た、大変ですミカエル様!! すでに千人以上の天使が、侵入者の行動によって堕ちています!!」
な、なんだって!?
「一体敵は何をしてるというのですか!?」
ミカエルさんの問いに答えたのは、その天使じゃなくてリゼヴィムだった。
「一言でいうと淫行」
ふむ、淫行ね。
そりゃ堕ちるよね。天使はそういうのに免疫ないもん。イリナもよく翼を白黒させてるしね。
ってちょっとまて。
「淫行?」
「そうだよ? 公開S〇Xしたり、パフパフしたり、スト〇ップしたりエロ本読んだりエロビデオ流したりエロゲーしたりしてんの。豚さんやお馬さんも連れてきてはしてるよ?」
「いやちょっと待てぇえええええええ!? 天界来てまでやることかそれぇ!?」
なんだよそれは!! 確かにリゼヴィムの方がまだましだ!!
何やってんのそれ!!
「ああ、あの魔王末裔だね・・・」
木場も心底疲れたような表情で同意する。
そうだ。確かにいた。
本気を出すと服を脱ぎ、人の服を破壊するアーティファクトを使いこなす。そんな俺を凌駕するエロスの権化が。
「俺が実をとりに行くついでにそれを話したら、死神の首根っこひっつかんで総力上げて行っちゃってね? 面白そうだから追いかけたんだ」
な、な、ななななな・・・。
「ちょっと見てみたいけどそれはだめだ!!」
「イッセーくん!? 欲望が隠しきれてないよ!?」
Side Out
お、おのれ・・・っ!
「ぐわぁあああああ!?」
「ふ、服がきれいに破れる!? お、堕ちる・・・」
天使たちがおならと爆発の前に蹂躙され、さらに局部だけ隠れている絶妙な漫画描写的脱衣を行い堕ちていく。
不幸中の幸いは、多くが爆発堕ち定番のアフロになっていることだ。シュールすぎて堕ちる被害者は少ない。
少ないがいろいろな意味でひどい!!
くっ!? いくらなんでも無双過ぎる!! なんなんだあの能力は!?
ベルやゲン・コーメイの出力から考えて、あれが超能力の出力だとは思えない。
となれば・・・!
「神器か!!」
「その通り! これぞ
ふざけんなぁあああああああ!!
ギャグマンガでギャグのノリに乗っからされたらもうどうしようもないじゃねえか!!
ま、まずいこのままだと・・・。
「はい! それじゃあエロスワールドにふっとぼうねぇ」
「「「「「「「「「「う、うわぁあああああああああ!?」」」」」」」」」」」
なんということでしょう。
サツマイモを食べておならで空を飛ぶ男のバットによって、淫行が頻発している場所に向かって天使たちがホームランされていきます。
ひとえに悪夢だ。どうしよう。
こんな能力、因果律が崩壊しているとしか思えないイッセーのようなトンチキじゃないと無理な気が・・・。
ん? まてよ? ノリ?
あ、いいこと思いついた。
イッセーSide
「行くぞみんな。肌を異性にさらす喜びを教えるんだ!!」
「「「「「応!
「「「「「うわぁああああああ!!!」」」」」
な、なんてことだ!!
目の前で天使たちが裸に向かれているぞ!!
男も喰らってるのが難点だが、しかし天使は美女が多い。スタイルもいい!
天使の方々は今回の事態に対して相応の装備を使っている。
ですが皆さん! 俺たちには
すごい、なんて火力なんだ洋服崩壊! 間違いなく神器クラスに頑丈になっているであろう鎧が一瞬で粉々だ!!
これが、俺が編み出した奥義の極みか!
一時期は圧倒的な上位互換だと思い、武装解除に膝を屈した。
だけど、違う。破壊力等一転において、俺の洋服崩壊はそれをはるかに凌駕する高みに立っていたんだ!!
あ、そして生まれる全裸パラダイス!!
「が、眼ぷグフォ!?」
「・・・いってる場合ですか、破廉恥先輩。何を作ってしまったのかと後悔してください」
ひ、久しぶりに小猫様の素晴らしいツッコミが飛んできました!
っていうか天界中が警報にさらされて、空間が避けてるところまで存在するレベルだった。それどころじゃねえ!!
「い、イッセー先輩並の性欲の人がたくさんいるとこんなことになるんですね・・・」
「なんてことだ!? かつてのドッペルゲンガー騒ぎなんて目じゃないぞ」
ギャスパーと木場が愕然としている。っていうかあれと比較にしないでくれない?
「これは、まずいわね・・・」
「ええ、天界の崩壊すらあり得る危機ですわ」
リアスと朱乃さんも愕然としている。
っていうかマジで天界の危機ですか! 俺みたいなエロスがいると崩壊しますか!!
「さあ、みんなもおったてるんだ!」
「はい! 男ほど目立たないけど女子だって負けてないのよ?」
「「「「「「「「「「きゃぁあああああああ!!」」」」」」」」」」
まあ、さすがにこれはないと冷静になったけどね!!
でもどうすんだこれ! なんだこのエロス軍団は!
エルトリアが俺なんか目じゃないぐらいやばいエロスなのは知ってたけど、シンパがここまで多いとか想定外だぞ!!
エロエロなコスプレで戦っている人や、なんかもうキレッキレのダンスを全裸で踊っている人がいるし。
しかも絶妙な半脱ぎをしてる人までいるよ。
・・・確かにリゼヴィムに感謝したくなってくるね! これだけだったら耐えられない人が出るかもしれないね!!
なんかもう唖然とするしかない状況で、ロスヴァイセさんがふとハッとなって声を上げる。
「こ、これ、急がないとだめですよ!! みんなしっかりしてください!!」
あ、そうだった!
急いでこいつらを何とかしないと、マジで天界が崩壊するぞこれ!!
「いかん! 行くぞみんな、天界の危機を救うんだ!!」
「はい! 手伝ってくださいファーブニルさん!!」
『いいよ。おパンツはいいものだけど、これはなんか違う』
と、ゼノヴィアとアーシアが先陣を切って突っ込んでいく。
・・・ちなみにイリナ達は置いてきた。だってこれやばいもん!!
万が一にでもミカエルさんが堕ちたりなんてしたら、天界終わるしね!!
くそ、待ってろよ宮白! まずはこいつら落ち着けてからだ!!
Side Out