ハイスクールD×D 転生生徒のケイオスワールド   作:グレン×グレン

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サーヴァントについて、ちゃんと明言しています。






























・・・・・・・・・・・・のちのFateの展開がどうなっても大丈夫な英霊しか用意してませんって。


注:設計した時点でこうでしたよ? いやマジで

 

 

 

 

 

 

 

 

 僕たちの前に現れたのは、九メートル前後の人型の自動人形だった。

 

 学園都市の技術で強化したのか、その形状は機械的。だが、問題点はそんなところではない。

 

 そこにあるのは唯一有機的な胸部。そこには変わり果てた無残なカテレアの姿があった。

 

「・・・むごい」

 

 誰かがそう漏らすほどに、その姿は凄惨だった。

 

 いくら彼女が禍の団の一員とはいえ、これはさすがに目をそらしたくなる。

 

「どういうことや? あんたのマスターやろ、そいつ?」

 

 ムラマサが問いかけるが、キャスターはやれやれといわんばかりに首を振る。

 

「マスターとサーヴァントは確かに同盟を結んでいるけど、だからって裏切らないわけじゃない。このままいったら勝ち目がないと思ったのなら、マスターを見限るサーヴァントだって当然存在するさ」

 

 ふざけた口調を脱ぎ捨てたキャスターの態度は、完全に冷徹なそれだった。

 

 時折宮白君が見せるその表情よりはるかに冷酷。これが正真正銘の魔術師(メイガス)の在り方か。

 

「おいパラケ! あんたさすがにそれはあかんやろ! そいつは旧魔王三幹部の中でも、一応サーゼクス・ルシファーを評価できる冷静なほうやで!!」

 

「・・・ムラマサ。確かに彼は区切ってるけどそれは―」

 

 今この流れを断ち切るほどの大ボケだよ。

 

 パラケラススはそのまま区切らないのが正しい読み方で、本名はヴァ・・・

 

「ついに、気づいたか」

 

 ・・・え?

 

「まさか君が気づくとは思わなかったよ! ああ、そうだ、僕はパラケ=ラスス! パラケ=ラススなんだ!!」

 

「え、だって最初会った時からそう言ってるやん?」

 

「いや、パラケラススは名前の一つで、彼の本名はヴァン・ホーエンハイム・パラケラススっていうんだけど」

 

 ・・・その言葉に、全員が沈黙した。

 

「え~? 気づいたわけじゃなくてただのボケなの~? いつ気づくか楽しみだったのに~」

 

「いやちょっと待った! えっと一体どういうことなんだい!?」

 

 割と本気で状況がよくわからない。

 

 その疑問を理解したのか、キャスターは指を立てた。

 

「いやね、実はこの英霊の座って結構がばがばでさ。アサシンだって何代も続いて継承されたハサン・サッバーハがサーヴァントとしての名前だし、第五次聖杯戦争では無名の燕返しを使える剣客が佐々木小次郎を名乗ったりとか、」

 

 ほ、本当に割とがばがばだ。

 

「だから、賢者の石を作れるパラケラススの僕は末席に属☆して☆いる☆のさ♪ 笑っちゃうよね?」

 

 そ、そうだったのか・・・って。

 

「賢者の石が作れるなら結局問題だらけじゃないか!!」

 

 その時点で脅威であることに変わりがない!!

 

「まあ、そういうわけで・・・死んでくれ」

 

 くっ! 衝撃の事実が出たけど、そんなことを考えている暇もなければ意味もない!!

 

 この窮地・・・どう切り抜ける!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 戦闘はかなり白熱していた。

 

 くそ、なんか竜巻まで生み出しやがったぞレイナーレ!!

 

「あっははは! すごい! イッセーくんが私の手で追い込まれてるの!」

 

 怖い! 怖いですレイナーレさん! 何があなたをそこまで変えたんですか!!

 

 下手に切り合うとあのチェーンソーでアスカロンが切り裂かれそうだし、だからといって殴り合いでも苦戦する。

 

 くそ、女相手なら無敵とまで称された俺が、まさかここまで苦戦するだなんて!!

 

 洋服崩壊(ドレス・ブレイク)乳語翻訳(パイリンガル)の対策をガチでされたのがきつい! あれ、俺の対女戦略の根幹だからなぁ。

 

 しかも防御を突破できる透過を使っても意味がない方法で対策されてるからどうしようもない。くそ、俺たち苦戦続きだろ!!

 

 そして、バーサーカーも大暴れだ。

 

 攻撃力は大したことないけど、味方の攻撃が全然効いてない!

 

 レイナーレはレイナーレのほうで、小さなけがは簡単に自分で治すからやばい!!

 

 これじゃあジリ貧じゃねえか!!

 

 うおっと! よそ見してたら攻撃が当たりかけた!!

 

「さあ、イッセーくん! あなたを殺して私は新しいステージに立つの! あなたを超えることで私は新しく生まれ変わるのよ!!」

 

 くそ! このままだとまずい!!

 

 ・・・っておい、この気配は!?

 

「待たせたなコレが!!」

 

「待ってねえぇええええええ!!!」

 

 ふぃ、フィフスまで来やがった!?

 

「行くぜレイナーレ! ここで兵藤一誠をぶち殺す!!」

 

「ええ、あなたと二人がかりなら余裕だわ!!」

 

「く、クソッタレ!!」

 

 二人は連携で攻撃を叩き込んできて、これじゃあかわしきれない!!

 

 やべ、フィフスの方が当たる!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「苦戦しているようだな、兵藤一誠」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 気づけば、俺は少し遠くの方に離れていた。

 

 そして、俺がいた場所には光り輝く槍を手にした一人の男が。

 

「天帝から言われて様子を見に来れば、面白いことになっているじゃないか」

 

「まさか、お前が来るとはな」

 

 心底いやそうな顔をしながら、フィフスは吐き捨てるように奴をにらみつけた。

 

「ここでお前が来るか、曹操!」

 

「ああ、面白そうなので参戦するよ。なにより、赤龍帝は俺の獲物だ!」

 

 レイナーレはともかく、フィフスも曹操もここにはいないけどヴァーリもいるし、俺、男にもモテモテだなぁ。

 

 そんなのいらないけど、今回は助かるぜ曹操!!

 

「さあ、兵藤一誠。英雄の末裔と冥界の英雄の共闘と行こうか」

 

「仕方がねえな。途中で裏切ったりするんじゃねえぞ!!」

 

 さあフィフス、反撃の時間と行こうか!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side Out




いや、ホントに最初からこうでしたよ?








このサーヴァントを設定した段階ではパラケラススがマジでサーヴァントとして登場なんて知りませんでした。本当です。


ですがまあ、今後のFateが展開すればパラケラススは確実に出てくるよなとはわかっていたので一ひねりしてみました。佐々木小次郎の件があるし、一人ぐらいならまあ大丈夫だろうと思ったのです。

・・・最近の展開なら編纂事項を利用してもよかった気がする。

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