ハイスクールD×D 転生生徒のケイオスワールド   作:グレン×グレン

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レーティングゲーム、大変です!?

 

 ・・・あれ? 風景が部室のままだ。

 

 目を開けた俺はそう思った。

 

 グレイフィアさんの姿がない以外は、さっきまでの部室と全く変わりがない。

 

 イッセーやアーシアちゃんもきょろきょろと周りを見渡している。

 

 おいおいおいおい。まさかそんなことはないと思うけど、変なトラブルでも発生したか?

 

『皆様、このたびグレモリー家とフェニックス家のレーティングゲームの審判(アービター)役をになうことと成りました、グレモリー家使用人のグレイフィアでございます』

 

 なぜか校内放送でグレイフィアさんの声が聞こえてきた。

 

 なんで、学校の校内放送をグレイフィアさんが使用しているんだ? いや、そもそも旧校舎って校内放送届いたっけ?

 

 まさかと思い、部室の壁に手を置いて解析を開始する。

 

解析開始(ブーストオン)

 

 ・・・おかしい、校舎に置いてあった俺の荷物が一部なくなっている。

 

 そういえば、戦闘フィールドは使い捨てと言ってたな。

 

 使い捨てということは、一回一回別の形のフィールドを用意することができるということ。

 

 ま、まさか・・・

 

『我が主であるサーゼクス・ルシファーの名の下、ご両家の戦いを見守らせていただきますので、どうぞよろしくお願いします』

 

 再び放送が聞こえてくるが、よく聞いてみると校内放送とは聞こえ方がなんか違う。

 

 そっと窓の方に視線を向ければ、何やら外が明るくなってるし間違いない。

 

『つきましては、今回のバトルフィールドは両家代表のご意見を参考にしまして、リアスさまが通う人間界の学び舎、駒王学園のレプリカをご用意いたしました』

 

 学校一つ作りやがった!

 

 本当に恐るべし悪魔の技術。ちょっと人間界に分けたらどうだよ!!

 

 空を見てみれば、それは夜空ではなく幻想的な光景が広がっている。

 

 逆に部屋を見てみれば、校舎の壁には古い傷がある。

 

 完全な再現と幻想的な光景が合わさって、なんだか不気味な感じがしてきた。

 

『両陣営、転移されたところが本陣でございます。リアスさまの本陣は旧校舎のオカルト研究部の部室。対するライザーさまの本陣は新校舎の生徒会室。兵士の方はプロモーションする際、相手の本陣の周囲まで赴いてください』

 

 これは面倒なことになった。

 

 周囲というのがどれくらい離れているのかがよくわからない。最悪、生徒会室の手前まで行かないとプロモーションはできないと考えた方がよさそうだ。

 

 あえて近づかずに遠距離から光の槍を叩きこむというのは不意打ちとしてはどんな感じだろう。

 

 とはいえ、ライザー側の兵士は8人もいる。プロモーション可能範囲を見極めないと、最悪女王9人がかりでの一斉攻撃とかがありそうで怖い。

 

「皆さん、この通信機を耳に付けてください」

 

 朱乃さんが持ってきたのは、イヤホンの形をした通信機器だ。

 

 なるほど、これを使って情報を伝え合うということだな?

 

 まさか全員でひと塊りになって行動するわけでもないだろうし、これは重要だ。

 

『開始のお時間と成りました。このゲームの制限時間は人間界の夜明けまでとなっております。それでは、ゲームスタートです』

 

 グレイフィアさんが占めると同時に、学校のチャイムが鳴り響いた。

 

 どうやらこれが開始の合図のようだ。変なところでこだわっているなレーティングゲーム。

 

 そして、これこそがレーティングゲームの始まりだった。

 

 さて、頑張るとしますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「部長、やはり最初に倒すのはライザーの兵士でしょうか?」

 

 俺は持ってきた棒やスタンガンを確認しながら、部長に質問した。

 

 試合が始まった以上、すぐにでも動かないと不味い気がする。

 

 が、部長は優雅にソファに腰をおろしながら答えてきた。

 

「ええ。八人全員が女王になったら厄介だもの。・・・朱乃、お茶の用意を」

 

 アンタさっきまで飲んでたでしょうが!

 

 朱乃さんも優雅にお茶の準備を始めてるし! 緊張感ってもんが足りないですよちょっと!

 

「お、落ち着いてますね部長・・・」

 

 イッセーも面喰らってる。

 

「レーティングゲームは長時間かけて行うものだもの。始まったばかりであわててもしょうがないでしょう?」

 

 そんなものなのか。

 

 俺はもっと緊迫した雰囲気で迅速に行動するものだとばっかり思ってたよ。

 

 木場もなれた様子で地図を広げてきた。

 

 学校の見取り図か。確かに、学校で戦う作戦を立てるというのに、学校の見取り図がないんじゃ面倒でしかないな。

 

 うん、この感じで言うと旧校舎から周囲の森までがこっちのスペースだな。ライザーの方は新校舎全体が陣地と考えるべきだろう。

 

 そして新校舎からは校庭が丸見えだ。と、なると校庭から移動するのは基本的に囮でもない限りダメだろう。

 

 と、なると普通に考えれば裏の運動場だが、そんなものは向こうだって考えているだろうし・・・

 

「部長、ある程度の人数を運動場に向けて移動し、相手の注意を引いたところで本命を校庭から向かわせるというのはどうですか?」

 

「発想はいいけど、ライザーの方が人数が多い以上、もうひと手間かけないと防がれる可能性は大きいわね」

 

 なるほどダメか。かといって部隊を符立て以上に分けるのは数の差から言って愚策だしな。

 

「それでは部長、旧校舎よりの体育館を確保するのはどうでしょうか? 新校舎までのルートも確保できますし、相手の牽制にもなります」

 

 なるほど、確かに牽制は大事だな。さすがだ木場。

 

 部長もその意見に賛成なのか、頷きを返した。

 

「となれば、敵がどう出てくるかが重要ね。室内だし、機動力の騎士より攻撃力の戦車を用いてくる方が確実かしら」

 

 作戦会議って感じがどんどんしてきた。

 

 これはこの作戦で決まりか?

 

 ちなみに、イッセーとアーシアちゃんは完全についていけなくなっていた。

 

 まあ、戦術とかそういった知識をこの二人に求めるのは間違っているし、ここは素直に待機してもらおう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とは言ったが、まさかイッセーが膝枕してもらえることになるとは思わなかったぞ。

 

 イッセーの奴号泣しているし、相当嬉しいことになっているのは間違いないな。

 

 松田、元浜。お前が知らない間に、イッセーはどんどん新たなる領域へと前進して行ってるぞ。お前が大丈夫かよ。

 

 色情狂三人衆のパワーバランスが大きく変動して言ってるな。

 

 ちなみに相手はリアス部長だ。

 

 部長、イッセーに対するスキンシップがかなりすごいな。情愛が深いとか言っていたが、それにしてもスケベに対して寛容すぎるんじゃないだろうか?

 

 ちなみに、小猫ちゃんや木場は森にトラップを仕掛けに行っている。

 

 俺も手伝いたいが、悪魔式トラップなんて知らないので仕方がない。

 

 アーシアは泣きそうになっている。してあげたかったんだろうな。

 

「このゲームが終わったらしてやったらどうだ? イッセーはたぶん断らないだろうし、アーシアちゃんなら喜ぶだろ」

 

「そ、そうですね。・・・いえ、こんな嫉妬深い私がそんなことしていいわけが! ああ―」

 

「神様にお祈りはすんな」

 

「あう」

 

 危ないところだった。

 

 アーシアちゃんは昔の癖が一切抜けてないのか、未だに神様にお祈りしてはダメージにもだえるということが多い。

 

 別に悪魔だからって、神信仰してはいけないなんてことはないと思うのだが、その辺神様は厳しいらしい。

 

 まあ、神話やらをひも解いてみていれば、神様ってのは意外と非情というかバッサリ行くところはバッサリ行ってるからな。

 

 現実は非情だ。

 

 ちなみに、これはイッセーの強すぎる潜在能力をそのままにしておくとイッセーのためにならないと判断した部長が施しておいた封印を解くためのものらしい。

 

 それならそれで膝枕の必要はないと思うのだが、部長はイッセーに甘い気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし!」

 

 旧校舎の玄関で、イッセーが気合を入れる。

 

 それを見ている俺の横には小猫ちゃん。今回の戦闘に置いて、俺達のフォロー役だ。

 

「体育館は十中八九戦闘になるんですよね。敵はどれぐらい来るかわかりますか?」

 

「戦車はほぼ確実ね。あとは兵士が数名といったぐらいじゃないかしら」

 

 最終確認のノリで、俺と部長は話しあう。

 

 目的地は作戦会議でも出てきた体育館。そここそが今回の戦いの肝だ。

 

「それでは、僕も動きます」

 

 別動班として行動する木場が動く。

 

 単独での行動は心配だが、ここはアイツを信じるしかない。

 

「例の指示通りにお願いするわね、祐斗」

 

「了解です」

 

「アーシアちゃんは部長と一緒にお留守番な。俺達からの合図があるまで動いちゃだめだぞ。お前の回復能力はライザーの再生能力に次ぐ。間違いなく俺達の切り札だからな」

 

「は、はい!」

 

 俺の言葉にアーシアちゃんがうなづく。

 

 本当に、彼女の回復能力こそが切り札だ。

 

 正攻法でライザーを撃破するためには、ライザーが限界を迎えるまでダメージを与え続ける必要がある。

 

 それをするには、ライザーからのダメージを何とかする必要がある。

 

 となれば、この子の存在が切り札だ。

 

「朱乃、ころ合いを見計らったら・・・お願いね」

 

「はい、部長」

 

 頼もしい笑顔を見せてくれる朱乃さん。

 

 今回の作戦には彼女の力が必要不可欠。この作戦のもう一つの肝だ。

 

 そんな皆の様子をみて、部長は一歩前に出た。

 

「さあ、私の可愛い下僕たち。準備はいいわね? 敵は不死身のフェニックス家の中でも有望視されている才児ライザー・フェニックスよ。さあ、消し飛ばしてあげましょう!」

 

「「「「「「はい!」」」」」」

 

 一斉に返事をし、俺たちはかけだした。

 

「イッセーさん! 皆さん! 頑張ってください!!」

 

 アーシアちゃんの声が背中に届く。かわい子ちゃんからの声援なんて元気のもとだ。

 

 みんなそろって後ろ手に腕をあげてそれに応える。

 

 体育館に向かう途中、別動班の木場が俺達から離れる。

 

「じゃあ、先に待ってるよ」

 

「OK! 顔だけじゃないところを見せてやりな!」

 

 別れのあいさつを交わし、俺たちは体育館へと侵入する。

 

 念のための警戒はするが、どうせ侵入はばれてるだろう。

 

 無駄に再現度の高い体育館の演壇に近づくと、予想通り声が響いた。

 

「出てきなさい、グレモリーの下僕さんたち! あなたたちが入ってくるのは、ちゃんと見ていたんだから」

 

「まあ、そりゃあそうだよなぁ」

 

 納得しながら堂々と壇上に立つ。イッセーと小猫ちゃんもそれに続いた。

 

 チャイナドレスを着た戦車と、棍をもったロリ兵士、体操服をきたロリな双子も兵士だったはずだ。

 

 しかしジャンルが豊富な女性陣だ。ライザーのスケベ根性というかコレクター精神には脱帽する。

 

「ブーステッド・ギア、スタンバイ!!」

 

『Boost!』

 

 イッセーが倍化をスタートさせる。俺も棒を取り出すと軽く振り回して構えた。

 

「イッセー先輩と兵夜先輩は兵士をお願いします。私は戦車を。最悪、逃げ回るだけでもかまいません」

 

「連れないこと言うなよ小猫ちゃん。俺はそんなヤワじゃないぜ? あ、俺二人うけもつわイッセー」

 

「俺だって必殺技があるから大丈夫! 倍化が終わるまで頼んだぜ」

 

 小猫ちゃんの言葉に、俺とイッセーは強気の言葉を返す。

 

 特にイッセーの自信がパないな。あの野菜の皮むきのどこにそんな自信を生み出す余裕と、必殺技となる余地があったのか本気で聞きたい。

 

 小猫ちゃんとチャイナドレスの戦車が互いに構えあい、イッセーは棍をもった兵士と向かい合う。

 

 俺の相手はロリ双子。さて、何を使ってくるのやら―

 

「「ふふ~ん」」

 

 ―あれ、あれは―

 

「―ちぇーんそ~?」

 

「正解でーす!」

 

「解体しまーす!」

 

 俺の言葉に無邪気で素敵な笑顔を返し、双子はチェーンソーを振り上げた。

 

 危険な駆動音をなり響かせながら、チェーンソーに火が入った。

 

「なんつーもん得物にしてんだグロフェチコンビ! 心が病みすぎだぞ!!」

 

「ひどーい!」

 

「病気じゃないもん!」

 

 いや、病気以外の何物でもない!

 

 俺は凶悪極まりない凶器をあわててかわすと、そのまま全力で後ろ走りを慣行する!

 

 一方小猫ちゃんと敵戦車の戦いは白熱している! 俺もあんな感じでバトルがしたい。

 

「おっと!」

 

「当たらない!?」

 

 イッセーもイッセーで上手く相手の棍をかわしている。

 

 二人が羨ましい!

 

「ばらばら~!」

 

「バラバラバラ!」

 

 双子ならではのコンビネーションでせまりくるチェーンソーを、俺は全身をひねってかわすが、それだけでは足りない。

 

 だったら・・・っ!

 

「・・・硬度強化(ブーストアップ)(ボソリ」

 

 棒を投げ捨てると同時に、俺は二本の武器を取り出して強化する。

 

 取り出したのは短めの鉄の棒で、L字型の出っ張りがついている。

 

 これは十手というもので、刀をからめ捕ったりする武器だ。

 

 上手く出っ張りにチェーンソーがはまり、派手に火花が散りながらも、何とか止めることに成功する。

 

「残念だったなロリータコンビ!!」

 

「むかつく~!」

 

「なんでバラバラになってくれないの~!」

 

 双子は実に怒り心頭だったが、だからと言ってバラバラになってやるほど俺はバカじゃない。

 

『Boost!』

 

「よし来た! 持ちこたえてくれてありがとよ宮白!!」

 

『Explosion!!』

 

 そしてイッセーがついに動く!

 

 目の前のロリッ子を突き飛ばすと、すごい速さでこっちに突っ込む。

 

 双子はそれに気づくが・・・遅い!

 

「よっ・・・はっ!」

 

「くっ!」

 

 イッセーの軽快な攻撃が入るのと同時、小猫ちゃんのほうも一撃を敵に叩きこむ。

 

 よっしゃ! これなら優勢か!

 

 そしてイッセーはなぜかポーズをとる。

 

 まさか、今から出るのかあいつのいう必殺技が―

 

「喰らえ、俺の新たなる力!『洋服崩壊(ドレス・ブレイク)』!!」

 

 イッセーは指を鳴らし―

 

「「「いやぁぁぁぁあああああああああああっ!!」」」

 

 兵士三人の服が細切れになって飛んで行った。

 

 ああ、下着までの粉々だよ。

 

 あわてて首をひねったから、筋が少し痛い。

 

 今ならそれどころじゃないだろうかこっそり治癒魔術を使って回復するが、これは酷い。

 

「どうだ見たか! 俺の持つ魔力の才能を、野菜の皮むきを気が遠くなるほど繰り返すことで、俺は女性の衣服を問答無用で細切れにすることに費やしたのだ!!」

 

 ものすごい勝ち誇った表情でイッセーは語る。

 

 それは苦難の日々を語るかのように遠い目をしていた。

 

「延々と、延々と脳内で女の子を裸にするイメージをし続けてきた。ありがとうアーシア、俺の練習に付き合ってくれて」

 

 何考えてるのアーシアちゃん!

 

 アーシアちゃん、イッセーに対する奉仕精神がすさまじすぎるぞ!

 

「サイテー!」

 

「けだもの!」

 

「女の敵!」

 

 兵士たちの非難の声をBGMに俺は速やかに行動を開始した。

 

 壇上まで駆け上がると、ナイフを取り出して跳躍。

 

 あの分厚いカーテンをつかむと、翼を出してした方面に力を込めて、無理やり引きはがす。

 

 そのあと分厚いナイフを取り出し、ちょうどいい大きさの布に切り分けて―

 

「ほらよ! そこのヌーディストガールども!!」

 

 被害者たちに投げつけた。

 

「あ! なんてことするんだ宮白! まだ脳内フォルダに保存してないのに!」

 

「お前後で説教だ色情ど阿呆」

 

「・・・見損ないました」

 

 嘆くイッセーに冷徹な言葉を返す俺と小猫ちゃん。

 

 いや、確かに使える技だとは思うぞ?

 

 いきなり素っ裸にされれば、普通混乱するし動きも止まる。

 

 でもない。これはない。

 

 コレ攻撃しなきゃならない俺の身にもなってくれよ。どうするんだよコレ。

 

『三人とも! 朱乃の準備が整ったわ!!』

 

 そこに丁度いいタイミングで部長からの指示が届く。

 

 俺は速やかに武装を回収してしまうと、先にかけだしたイッセーと小猫ちゃんをあわてて追いかける。

 

「逃げる気!? ここは重要拠点なのに!!」

 

 その通り、ここは間違いなく重要拠点だ。

 

 だからこそ、この作戦は効果を発揮するはずなんだよ!

 

 俺たちが体育館の外に出るとほぼ同時に強い閃光がきらめき―

 

撃破(テイク)

 

 朱乃さんの言葉と同時に、強力な雷が体育館を吹き飛ばす!

 

『ライザー・フェニックスさまの兵士三名、戦車一名、戦闘不能!』

 

 期待通りの結果が、グレイフィアさんの言葉で聞こえてくる。

 

 そう、俺たちは重要拠点をあえて囮にすることで、強力な朱乃さんの雷で一網打尽にする作戦をとったのだ!

 

 数の不利を覆すには、地道に減らすか一気に減らすしかない。

 

 俺たちが選んだのは後者だというわけだ。

 

 何でも、朱乃さんは『雷の巫女』とよばれ、知る人ぞ知る存在らしい。

 

 異名の通りの強大な雷、拝見させてもらいました。

 

「やったね、小猫ちゃん!」

 

「・・・触らないでください」

 

「小猫ちゃん、俺の影に」

 

 功労者のイッセーに冷たくしつつ、俺たちは勝利の余韻に浸る。

 

 だが、それだけではいけない。

 

 なにぶん俺はそれで殺された。

 

 勝って兜の緒を締めろ。

 

 不意打ちに気をつけて行かないと―ッ!?

 

 殺気!? どこから・・・!

 

「小猫ちゃんっ!?」

 

 俺が小猫ちゃんに手を伸ばすのとほぼ同時に、爆発が襲いかかった。


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