ハイスクールD×D 転生生徒のケイオスワールド   作:グレン×グレン

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デュランダル編最終話。

ついに、ついにフィフスがむちゃくちゃやらかします!!


第三次世界大戦、勃発

 

 最後にフィフスたちの襲撃があったが、何とか大規模模擬戦も終了した。

 

 思う存分殴り合って、これで何とかガスも抜けただろう。

 

 当分クーデターは起きないだろう。鬱憤もだいぶ晴らせたはずだ。

 

 悪魔側もだいぶガスが抜けただろうし、これなら何とかなるだろう。

 

「おい悪魔野郎、そこのビール取ってくれ」

 

「うっせよよ神父。そこのフライドチキンをとれや」

 

 うん、喧嘩腰ながらも仲良くワイワイ飯を食い合っている。

 

 最終的な打ち上げを準備したかいがあったもんだ。よかったよかった。

 

「それで? とりあえずはあなたのもくろみ通りということかしら?」

 

「まあ、そんなところですよ。姫様には感謝してますって」

 

 打ち上げの必要経費を負担してくれた姫様には感謝するしかない。

 

「まあ、今後は隙を見て堕天使やほかの神話体系も含めたこういった催しを起こすべきでしょうね。和平反対派のガス抜きもしておかないと、何が起こるか分かったもんじゃない」

 

 心底俺はそう思う。

 

 本来、こういったガス抜きを真っ先に行うべきなのは確定的に明らかだ。

 

 今までにらみ合ってきて、しかも大半の連中は最終的に勝つつもりだった。それがなかったことになったら鬱憤もたまるだろう。

 

 うちのトップがお人よし過ぎる上にリベラルだから、そのあたりの配慮が足りていないのだ。

 

 だから俺がわざわざ動かなければならない。まったく面倒だ。

 

「・・・それで、ヴァスコ・ストラーダから渡されたっていう聖杯の欠片はどうなったんです?」

 

「残念だけど、足りなかったようね」

 

 そうか。俺としては想定の範囲内だが、それでもギャスパーのことを考えると落ち込むな。

 

 ヴァスコ・ストラーダは今回の件の報酬として、オリジナルの聖杯の欠片を提供してくれた。

 

 それでヴァレリーが覚醒すれば、リゼヴィムに聖杯を人質に取られる可能性は低くなると思ったんだが・・・。さすがに二つも抜き取られていたら無理があるか。

 

「そういえば祐斗はどこかしら? 少し心配してたんだけれど」

 

「ああ、聖剣計画にもう一人生き残りがいたとかで、そっち行ってますよ」

 

「そうなの? そう、それはいいことだわ」

 

 俺の説明に、姫様は心底安堵して表情を緩める。

 

 ああ、デュリオのおかげで本当の意味で吹っ切れたことろにこのうれしいサプライズだ。木場もこれでだいぶ落ち着くだろう。

 

 これからはグラムに頼らない戦闘を行ってくれることを期待するぜ、マジで。

 

「しっかし姫様? イッセーのことはいいんですか?」

 

 俺の視線の先には、イッセーが悪魔や信徒にもみくちゃにされてるところが映っていた。

 

「良くサーヴァントを倒してくれた!!」

 

「かっこよかったです! サインください!!」

 

「ふ、ふん! 悪魔にしてはやるじゃない。お礼言ってあげてもいいわよ?」

 

 なんかフラグ立ってるんですけど。

 

「あの子はハーレム王になる子だもの。この際少しぐらいは受け入れてあげないとだめじゃない? あとでしっかりからかってあげるわ」

 

「嫉妬で喧嘩した姫様も言うようになりましたねぇ」

 

 いやはや、しかしこれはもてるだろうな、あいつ。

 

 変態のイッセー相手に好意的な言葉を伝えられるってのは、ガス抜きがしっかりできた証拠だ。これで当分は大丈夫だろう。

 

 うん、これなら何とかなりそうだな。

 

「さて、そういやそろそろライザーと皇帝《カイザー》の試合でしたっけ?」

 

「ああ、そういえばそうね。・・・でも、今はこのパーティが重要だわ」

 

 確かに、ぶっちゃけ負け確定だろうしな、ライザー。

 

 俺だって蒼穹剣を使わなければ勝てるかどうかわからない相手だ。物事には限度ってものがあるわけだし、こりゃ無理だろ。

 

 うん、これならまあ何とかなりそうだ・・・。

 

 そのとき、俺の携帯に電話が入った。

 

 これ、俺の人間としての裏行動用だよな?

 

「失礼します。・・・なんですか? 俺ちょっといまパーティ中で-」

 

『大変だ! 今すぐワンセグでどこでもいいからニュースをつけろ!!』

 

 大声で、警察の人がそんなことを言っている。

 

『君の協力もいるかもしれない。これから会議だからできれば来てくれ!!』

 

「え? ちょ、どうしたんですか?」

 

 なんかよくわからないが、とりあえず俺はワンセグを入れてテレビをつける。

 

 ・・・・・・・・・おいおいおいおい、まさかと思ったらマジでやりやがった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・アフリカの各国家が本日午後5時、国連からの脱退を表明しました。

 

 彼らは「クージョー連合」という名称を名乗り、国連からの脱退及び、世界各国への不可侵要求を掲げ、その警告としてクージョーノケイに対する警戒のために派遣されていたアメリカ海軍第六艦隊が壊滅しました。

 

 これにより、国連は非常事態宣言を発令。アメリカ軍は艦隊を終結させて最後通告を行いました。

 

 クージョーノケイは核兵器を開発済みとの情報もあり、核戦争の幕開けの可能性もあるとして各国は緊張状態に・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんだ、あいつらは。

 

 その兵士は、そう言葉を漏らした。

 

「銃弾が、通じなかった」

 

 震えながら、艦隊の生き残りだった兵士はそう告げた。

 

 たとえ奇襲されたにしろ、仮にも世界最強の国家であるアメリカ軍に所属している自分たちが、たかだが第三世界の軍需産業に負けるわけがない。

 

 そう、たかをくくっていた。

 

 だが、現実において敵はあまりにも圧倒的だった。

 

 全ての艦船と航空機がアクティブステルスを機能し、視認距離にいてもミサイルがロックオンされない。

 

 そんな状況下で有視界戦闘というあり得ない状況になりながら、さらにあり得ないのはすべての艦船が白兵戦で制圧されたという事実だ。

 

 そこからはもう、地獄だったと彼は言う。

 

弾丸(たま)が当たってもぴんぴんしてたんだ。5,6mmじゃない。7,5mmでもだ」

 

 目を見開きながら、彼の視界には恐怖の光景が映っていた。

 

「グレネードですら直撃したのに立ち上がった。あいつらは人間じゃない、化け物だ・・・化けものだぁあああああ!!!」

 

 その直後、彼はシェルショックを起こし緊急搬送される。

 

 最後に、彼以外の生き残りがある言葉を伝えた。

 

「・・・あいつらは、自分たちのことをレベルリンカーと名乗っていた。レベル5のアーマードスキンの力を提供してもらったと」

 

 ・・・米国は敵の機密として、この情報をごく一部にしか伝えなかった。それが原因で、この事態は敵のもくろみ通りに移行することとなる。

 

 もし、この会話が青野小雪の耳に入っていたならば、彼女は最後の言葉をこうつけるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・あいつらは、自分たちのことを能力共有者(レベルリンカー)と名乗っていた。超能力者(レベル5)硬質肉体(アーマードスキン)の力を提供してもらったと」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、これフィフスの仕込みです。ネタバレします。









まあ、これはフィフスの最終目的のための布石ですが。

あくまでこれは目的のための手段。本来の目的はこっから先にあります。










そして次回からはベリアル編。そっからオリジナルの最終章までの流れに変更します。

・・・なんていうかね? トーナメント形式とかオリジナル入れずらいから無理があるの。ホント無理です。俺には無理。

たぶん他でD×D作品書くにしても、リアスたちの卒業式を区切りにして最終回を書くと思います。第五章は俺にはオリジナリティ出すのが難しすぎる。

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