ハイスクールD×D 転生生徒のケイオスワールド   作:グレン×グレン

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キャラコメ 第17弾

「おい! 対邪龍用の弾丸はこれだけしかないのか!?」

 

「あと五分待て! すぐ10セット到着する!!」

 

「頼むからもう少しましなめしくれよ! 最後の晩餐になるかもしれないんだぞ!!」

 

「あ、悪いんだけど酔い止め無い? 酔い止め!!」

 

「量産型聖魔剣が届いたぞぉ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

兵夜「・・・はい。忙しい中お送りしておりますベリアル編のキャラコメ。本日のゲストは」

 

イッセー「久しぶりの原作主人公、イッセーです・・・」

 

ヴァーリ「ここに出るのは初めてだな。ヴァーリ・ルシファーだ」

 

兵夜「お前ら暗いな。ネタバレになるがそろそろ大激戦が始まるんだから気合入れろよ」

 

イッセー「だって今回いろいろ大打撃じゃねえか」

 

ヴァーリ「同感だな。結局リゼヴィムは倒せなかったし散々な目にあった」

 

兵夜「・・・・・・・・・まあ、そうだな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

兵夜「そういうわけで話を進めるが、まあそういうわけで大絶賛大緊急事態だ」

 

ヴァーリ「レーティングゲームのチャンピオンが不正をする方だと断言するとは、ライザーというのも信頼されてるようだ」

 

イッセー「なんたって俺のスケベ仲間だからな。だけどチャンピオンが不正する理由もよくわからないから不思議だった」

 

兵夜「まあなぁ。クレーリア・ベリアルの一件が絡んでると読めるのは俺ぐらいだろう」

 

ヴァーリ「ある程度の裏事情を知っているからな。まあ、全部というわけではないようだが」

 

イッセー「にしても言ってくれたってよかったじゃねえか」

 

兵夜「いや、お前ら基本清純すぎだから。ちょっと毒すぎるだろ、こういうのは」

 

ヴァーリ「それはそれとして、アーチャーはこの時点でフラグを建て過ぎだろう」

 

兵夜「確かにそうだが、お前がそんな言葉を知ってたことにびっくりだよ」

 

イッセー「この時点で、いろいろ伏線張ってたんだな」

 

兵夜「まあ、最後の令呪だけだと無理がありそうだからな。念のための補正をしておいたんだ」

 

ヴァーリ「しかし歴史の変更は聖杯では不可能なのか。定番の願いじゃないか?」

 

兵夜「俺も、アルトリア・ペンドラゴンのケースがあるから行けるもんだとばかり思っていた。・・・人理編纂事項め、おかげで外伝を中止する羽目になったじゃねえか」

 

イッセー「でも、アーチャーさんが俺たちとの生活を気に入ってくれてたのはよかったよ。よかったけど・・・」

 

兵夜「・・・まあな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

兵夜「そして進路指導当日。俺のところからは親父が参加だ」

 

イッセー「普通こういうのってお母さんじゃねえのか?」

 

兵夜「こういう時に継母よりは実の親父の方がいいだろう。そこのところは気を遣うんだよ親父は」

 

ヴァーリ「しかし父親との仲がいいというのはうらやましいものだな」

 

イッセー「やめて。お前が言うと切実すぎて辛い」

 

兵夜「そういう意味では不安要素爆裂の久遠の両親が出てきたわけだ」

 

イッセー「なんていうか、ギャスパーのお父さん思い出したよ」

 

兵夜「残酷だがアレはそうひどい反応ではないだろう。自分の種から異形の化け物が出てきたら、普通恐怖に陥ってもおかしくない」

 

ヴァーリ「案外そのあたりはドライなんだな」

 

兵夜「弱い人間の気持ちはわかってるつもりさ。だから、久遠の両親の態度がどうであっても冷静に対応できるつもりだったんだが」

 

ヴァーリ「確かに、裏の事情まで把握して真剣に娘の未来を心配できるなら、十分立派だな」

 

イッセー「それはともかく、なんで全員やらかしてんだよ。何してんの。ゼノヴィアがかわいく思えてきたよ、俺」

 

兵夜「いや、反応がかわいくて我慢ができなくて」

 

イッセー「っていうか桜花さんなんで自分が攻められると徹底的に弱いんだよ」

 

兵夜「いわゆる攻撃型の紙装甲だからな、あいつ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

兵夜「そして、レーティングゲームの闇が暴かれるわけだ」

 

イッセー「黒い。そして宮白も黒い」

 

兵夜「堂々と接待試合するのも十分どうかと思うがな。実際原作でも似たようなもんだと批判するやつはいたろ」

 

ヴァーリ「まったく情けない。自分の力で勝ち取ってこその勝利だろうに」

 

兵夜「まあ、俺は王の駒によるパワーアップそのものまでは特に思うところはないが」

 

イッセー「え、マジ?」

 

兵夜「言っとくが、俺の体ほぼ100パーセントで神秘的な手が加わってるぞ? 仮面ライダー張りの改造人間だから」

 

ヴァーリ「なるほど、改造してでもたぎる強者になってくれるのなら、俺としてはそれはそれで楽しめるな」

 

兵夜「大体魔術師(メイガス)なんて大なり小なり自分の体いじくってるからな。そりゃぁ試合でドーピングするのはノンマナーだが、ルールで禁止されてるわけではないからグレーの範囲内といえば範囲内だ」

 

イッセー「まじめに努力して鍛え上げるって発想はないわけ?」

 

兵夜「単純なトレーニングだけじゃ限度がある。優れたコーチを雇うのも、優れた装備を集めるのも、優れた環境を確保するのも何も間違ったことじゃない。足りないものをよそから持ってくるのが基本の魔術師(メイガス)からしてみれば「足りない戦闘能力を改造して補うことの何が悪いの?」になるだろう」

 

イッセー「は、反論しにくい」

 

ヴァーリ「なるほど、外から持ってくることそのものが反則なら、素手の勝負以外は等しく卑怯ということになりかねないしな」

 

イッセー「ああもう話変えるぞ! ってこの次は俺の家族が誘拐されるんだった!!」

 

兵夜「しかも誘拐したのがフィフスだから何されるか分かったもんじゃない。改造して尖兵とか普通にあり得る」

 

イッセー「怖い! 怖すぎるからやめて!!」

 

ヴァーリ「しかしあんな所に隠れていたとは。さすがにこれは盲点だった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

兵夜「どう盲点かというとこう盲点。・・・大絶賛戦争中の軍事基地に隠れやがった」

 

イッセー「少しは隠せよあいつら」

 

ヴァーリ「まあ、フィフスたちの最終段階でいうなら何の問題もないか。・・・ここまで堂々と動いているとさすがにまさかそんなことはと思ってしまうな」

 

イッセー「でもさ、それに空城の計って誤用じゃねえか?」

 

兵夜「言われてみれば確かに。まあ外国人にそんな機微はわからんだろう」

 

イッセー「いや、中国の故事だから俺たちも外国だし」

 

ヴァーリ「しかしアザゼルは趣味と実益を両立したいいものを用意してくれる」

 

イッセー「いや、資金ちょろまかしたってそれ横領・・・」

 

兵夜「まあまあ」

 

イッセー「しっかし凄腕集団集めてるけど、これ実は駄目だったんだよな」

 

ヴァーリ「三強がそろいもそろってドラゴンなのが失態だった。孫悟空殿やサイラオーグ・バアルで挑めば話は変わっただろうが」

 

兵夜「っていうか俺の肉体をあいつらの部類に入れないでほしい。俺、生身のステゴロで勝負したら俺の女の誰にも勝てないんだけど」

 

イッセー「神様化してすごく強くなったじゃねえか」

 

ヴァーリ「使い方の問題だろう。天性かつ経験によるスペックを持つ四人と比べて、宮白兵夜の戦闘センスは表の世界の範疇内がベースだからな」

 

イッセー「で、しかも大体予想されてるんだよな」

 

兵夜「そりゃラスボスだからな。ちょっとは謀略で来てくれないとこっちが困る」

 

ヴァーリ「しかしここまで兵藤一誠を評価していたとは。俺より上かもしれないな」

 

兵夜「そりゃトラウマになってるからな。割とガチですべてのおっぱいを貧乳にすることを聖杯に願いたくなるぐらいにはトラウマだそうだ」

 

イッセー「ふざけんな! 俺をうらむのはいいけどおっぱいを恨むなよ!!」

 

ヴァーリ「原作の俺の挑発もそうだったが、それより両親を誘拐されたことに怒るべきだろう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

兵夜「そして要塞突入戦。最初は表の軍人のあわてっぷりから」

 

ヴァーリ「まあ、核でも持ってこなければ俺たちを倒すことは不可能だろうからな。圧倒されるのは無理もない」

 

イッセー「っていうか、オーフィスやグレートレッドとか核喰らってもぴんぴんしそうなんだけど」

 

兵夜「お前も山一つぐらいなら消し飛ばせるだろうが」

 

ヴァーリ「どこかの創作でこんなたとえがあったな。「核兵器に耐える石を切り裂けるナイフは核兵器より強力か」。・・・実にいいたとえだ」

 

イッセー「んでもって本当に宮白酔ったよ」

 

兵夜「当たり前だ」

 

ヴァーリ「・・・皇帝の暴露を待っていたのは酔い覚ましか?」

 

兵夜「さすがにそこまで馬鹿じゃない。・・・身内が理不尽に殺されたわけだし、まあ少しぐらいは晴らさせてもいいかと思っただけだ」

 

イッセー「ある意味一番ばらされたらいやなやつなのに、お前人がいいよ」

 

ヴァーリ「まあ、今の四大魔王ほどではないがな」

 

兵夜「あれは人が良すぎる。何度も本編でも言ってるが、三大勢力のトップはリベラルすぎる。旧家の体質を突っ込み入れられることは多いが、ぶっちゃけ逆方向に振り切れてるだろあの人たちは」

 

ヴァーリ「バッサリ言ったな。これは、原作の七大魔王の選出に関しても不満があるか?」

 

兵夜「当然。他国の代表に選挙権与えてどうするんだか。マジで他国の首脳陣が共謀して傀儡政権作ろうとしたらと思うと不安だ。実に不安だ」

 

イッセー「そ、そこまで言う?」

 

兵夜「だから言ったろリベラルすぎだって。常識人苦労人タイプのグレイフィアさんもイッセーを魔王に据えようとしているし! 国籍取ってるからって純白人を総理大臣に据えるようなもんだぞ」

 

イッセー「うわぁ、一気に愚痴になってきたな」

 

兵夜「俺だってこの先の展開はきついんだよ。・・・さすがにな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イッセー「で、俺たちがフィフスとリゼヴィムに苦戦している間に宮白は勝利と」

 

ヴァーリ「さすがは蒼穹剣といっておこうか」

 

兵夜「事実なので怒りはしないよ。実際手加減されてるようなもんだしな」

 

ヴァーリ「俺も皇帝とは戦ってみたかったが、この時点で戦わなくてよかったな。その気になってくれないと面白くない」

 

イッセー「それはともかく、お前ホント黒い。何考えてんの?」

 

兵夜「いや、魔術師の制御を考慮した場合血統主義者たちの権力がある程度ないと危なっかしいし。ゼクラム・バアルはある程度好きにさせてくれるから失脚されると内乱起きそうだし」

 

ヴァーリ「しかしアポプスとアジ・ダハーカがここで出てくるか」

 

兵夜「言っちゃなんなんだが、作者はこいつらが事実上の四部ラスボスなのが不満だったりする」

 

イッセー「そうなの?」

 

兵夜「毎度のことながら言わせてもらうが、D×Dにおいて作者が不満に思っていることの最大要素が「敵が小物かポット出」であることだ。リゼヴィムが大物オーラだしたと思ったら小物に戻る上に、ここまで引っ張っておいてラスボス張らないのも実に残念。たぶんこの展開だけは同意してくれる人結構いると思う」

 

ヴァーリ「しかし実力は本物だ。これはアーチャーと組んでいても苦戦は必須だろうが・・・」

 

兵夜「そのタイミングでイッセー覚醒。いつものことに俺もなれたが・・・」

 

イッセー「フィフスの奴、ガチ対策してやがった」

 

ヴァーリ「対策を通り越してそのための作戦だからな。最終段階までに不確定要素を排除するのが目的か」

 

兵夜「ほっといて勝手に覚醒されたら台無しだからな。慎重に行くところと迅速に行くところはあるというわけだ」

 

ヴァーリ「曹操も唖然とするであろうほどにやってくれたな。せっかくの龍神化した兵藤一誠と戦うチャンスが・・・!」

 

兵夜「早い段階でオリジナル展開にすると決めたから、伏線は割と張れたと思う。まあ、ここまでやると思う人は少ない方だろうが」

 

ヴァーリ「まあ、龍神の力を覚醒されるというなら対策をとる輩もいるだろうが・・・。ここまでおそれているとは思わなかった」

 

イッセー「どんだけだよ。ドンビキだよ」

 

兵夜「理解の範疇外にある存在を恐れるのは当然の感情。そしてそれに立ち向かい克服する努力を惜しまないのは間違いなく強さ。ほんとフィフスは強者だなぁ」

 

ヴァーリ「しかし、聖杯を奪取した段階でそこまで考えていたのか?」

 

兵夜「作者がこの展開を考えたのはベリアル編を読み終えたとき。・・・死ぬよりもひどいことにってことでどうにかせんとと考えたのだが・・・」

 

イッセー「本当にひどかった。いっそ殺してほしかった」

 

兵夜「俺が殺してやろうか・・・っ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イッセー「んでもって怒涛の展開でフィフスたちが大暴れするな。ここでリゼヴィム殺すか」

 

ヴァーリ「俺の目の前でするあたり、あいつも悪趣味だな・・・っ」

 

兵夜「まあ、訓練された型月ファンなら直死の魔眼なら結界を殺せることは想定の範囲内。割と疑問に思った人たちも多いだろう。・・・おかげでトライヘキサ殺しが楽にすんだと喜んでるよ、作者は」

 

イッセー「しっかし青野さん頭抱えてるな」

 

兵夜「まあ、技術拡散を止めようがないからな。いい加減宇宙開発しないと本当に戦争で人類は自滅するぞ」

 

ヴァーリ「学園都市の兵器の群れを相手にするのは楽しみだが、そうも言ってられないということか」

 

兵夜「怒涛の展開にふさわしい幕開けだ。原作では殺し切るのに数千年かかるといわれたトライヘキサの瞬殺。うん、直死の魔眼のチートっぷりなら説得力十分」

 

イッセー「なあ、火力低いんじゃなかったのかよお前の世界」

 

兵夜「これは火力とはまったく別の問題。いうなれば属性ってやつだ」

 

ヴァーリ「ほほう? ほかにはどんなものがあるんだ?」

 

兵夜「聖書の神のシステムを崩壊させかねないトーマス・エジソンとか、防戦だけならムゲンコンビにトライヘキサがタッグを組んでもびくともしない大食いキャラとか、全勢力敵に回して勝ちかねない魔術式とかエロい人とか?」

 

イッセー「・・・型月世界、怖い」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

兵夜「そしてスーパーフィフスタイム最終段階。毒炎竜と暗黒鬼だ」

 

イッセー「これ、いつから考えてたの?」

 

兵夜「作者自身忘れてるが、フィフスの最終兵器に超獣鬼を使うのはアニメ第三期より前のはずだ。最終決戦にふさわしいチートを用意するにあたって、龍神相手に勝負になった超獣鬼はマジで使えると思ったんだ」

 

イッセー「マジか、そのためにわざわざ超獣鬼を回収してたのか!」

 

兵夜「あと毒龍追加したのは結構最近。滅龍魔法の特性からすると、サマエル使うと自爆することに気づいた作者が苦肉の策で入れた」

 

ヴァーリ「余計なことをしてくれなければ、この時点で決着がついてたんだがな」

 

イッセー「あ、アポプスの代わりに大ボス張るからにはここまでしないとってことか」

 

兵夜「そういうことだ。ラスボスにはそれにふさわしい力を用意しないとな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イッセー「んでもってサマエル使いやがった。っていうか量産しやがった!?」

 

兵夜「まあ、訓練された型月ファンなら想定してもおかしくないからな。・・・セミラミス使えばグレートレッド殺せなくね?・・・って」

 

ヴァーリ「・・・神滅具にも匹敵する文字通りの規格外が多いな。一度行って暴れてみたいものだ」

 

兵夜「しかもサーヴァントの中にはドラゴン属性を相手に追加するやつもいる。・・・コンビで仕掛けられたらトライヘキサも正面からつぶせるぞ」

 

イッセー「・・・アーチャーさんや皇帝が助けてくれるとは思うけど、アポプスとアジ・ダハーカ倒してきちゃったよこいつ」

 

ヴァーリ「本当に怒らせたら何をしてくるかわからない男だ。落ち着いて戦えばもう少しダメージは減らせたんじゃないか?」

 

兵夜「時間的にギリギリだったから結果オーライだ。ここまでについてなければイッセーが死んでる」

 

イッセー「重いよ! ・・・んでもってフィフスの目的が明かされるけど、馬鹿じゃねえの?」

 

兵夜「確かに超むちゃくちゃだが、しかし効果は絶大だ」

 

ヴァーリ「確かに、人質作戦は効果的だ。しかも本当にグレートレッドが殺せるのならば、その強大さも二の足を踏ませる。頭はおかしいが見当違いではないな」

 

兵夜「まあ、実際のところ聖杯戦争は願望機としても一度も使われてないからな。ぶっつけ本番で使うには不安が残るのは事実だ。・・・妙なところで冷静というかなんというか」

 

イッセー「それにしたって規模でかすぎだろ。今までで一番スケールでかくないか?」

 

兵夜「まあ、魔術師が大ごとを起こさないようにしてるのは神秘の秘匿のためで、その必要がないからなぁ。あの世界、神秘が原因で町や島が滅びたのを隠匿してることが多々あるし」

 

イッセー「お前、出身世界からして真っ黒だったんだな・・・」

 

兵夜「まあ、キチガイ度がかなり高いのは認める。・・・狂人度合いが高いのは型月ラスボスの上等パターンだからあきらめろ」

 

 

 

 

 

 

 

 

兵夜「そして最終決戦だが、さすがはラスボスフィフス強い」

 

イッセー「宮白もシャレにならないもん用意するな」

 

ヴァーリ「何より恐ろしいのは、それだけの性能をフィフスが使っているということだ」

 

兵夜「そう。暗黒鬼の能力の肝は単純に強いという事実。設定の特殊さじゃなくて単純な性能が圧倒的だということだ」

 

ヴァーリ「フィフスの強さは何より体術。それを生かすのならば変な能力は帰って邪魔になるということか」

 

イッセー「言われてみれば、フィフスって単純に威力のでかい装備中心だしな」

 

兵夜「割と脳筋なんだよあいつは」

 

ヴァーリ「アインツベルンも頭を変に使った結果裏目に出ていることが多いからな。単純に強くなるというのは回答としては有効か」

 

兵夜「因みに、俺とフィフスの最終兵器のカラーリングはイッセーとヴァーリに合わせてある。色が蒼穹と暗黒なのは、真紅と白銀に合わせた形だ」

 

イッセー「凝ってるな、オイ」

 

ヴァーリ「だがそれでもフィフスの牙城は崩せん。毒無しで俺とクロウ・クルワッハを同時に相手取るだけの化け物なのだからな」

 

イッセー「超獣鬼の欠点が技量が無い、か。確かにテクニックタイプはかなり強いけど、そういう意味でもないんだな」

 

兵夜「怪獣が英雄に倒されるのは、技を磨かなかったからだとはよくある話だ。ならば英雄の領域まで技を磨いた者が怪物の力を手に入れたら・・・こうなるわけだな」

 

イッセー「ラスボス張るだけのことはあるってわけか」

 

兵夜「そういうわけで、俺たちも総力戦。周りを気にしていたら負けるぐらいの化け物だから、愛する女に頼ることもいとわないさ。・・・どうせ頼らなかったら怒るし、ここは素直に甘えておく」

 

ヴァーリ「実際そのうえでなお崩せないからな。本当に化け物だといっておくべきか」

 

兵夜「皇帝が生きててよかった。でないと親父さんとおふくろさんが余波で死んでるし、イッセー達もやばかった」

 

ヴァーリ「そして最終兵器の時間切れ。だがデータが手に入ってすぐに修正が入りそうだからここで倒すべきなんだが・・・」

 

イッセー「お前、言ってくれれば止めたのに」

 

兵夜「ここにきて俺のうっかりが発動。細かい説明は少し後だが、ヴァンパイア編から拾ってきたぞ」

 

ヴァーリ「アザゼルとアーチャーには説明していたようだが、二人が知らないのなら指摘のしようがない。説明の時点でうっかりだな」

 

イッセー「これがなければ、これがなければ・・・!」

 

兵夜「しかもフィフスは毒属性追加で理由はともかく因果だけはわかってやがるし。マジで最悪だ」

 

イッセー「コレ、桜花さんやばいだろ? あとで慰めとけよ?」

 

兵夜「わかってる。・・・変なことを考えられないぐらい可愛がってやるさ」

 

イッセー「そういう方向!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

兵夜「でもってフィフスが本格的に脅しをかけるわけだが。・・・覚えているだろうか、曹操が帝釈天にとっつかまったところを、会話だけのシーンで不穏な激突が描かれたところを」

 

イッセー「なあ、其れってつまりどういうことだ?」

 

兵夜「フィフスがアサシンとともにゲオルグとレオナルドを確保しようと(曹操は見限る)行動。曹操達を見限っておいしいところを取りに来た帝釈天と鉢合わせ。フィフスは幻想兵装で対神宝具持ちアサシンを投入して時間を稼いで、その間にドーピングで神器が焼け付くまで結界装置と獣鬼を量産させて確保して、すべて終わったから帝釈天に二人を差し出した、という流れだ」

 

イッセー「宮白! ちょっと帝釈天殴りに行こうぜ!?」

 

ヴァーリ「付き合おう」

 

兵夜「証拠がないから無理だ。ハーデスの時とは違うんだぞ」

 

イッセー「だってどうするんだよ!? 神滅具の量産とか最悪だろ!?」

 

兵夜「さすがにデッドコピーだから安心しろ。まあ、その分数は多いんだが。しかもフィフスの奴裏ルートでばらまいてる」

 

イッセー「にしたって、人間世界に俺たちの存在ばらしてるぞ、こいつ」

 

ヴァーリ「まあ、十年以上は復興で忙しくてどうしようもないだろうがな」

 

兵夜「トリプルシックスは圧倒的だし、主要都市は壊滅したようなもんだし、とどめに能力者が大量生産だ」

 

イッセー「どうすんだよ、170万人でも超能力者は七人だろ? 億とか言ってるから少なく見積もっても数百人は」

 

兵夜「そこはまあ安心しろ。・・・誰でも出来る簡単な方法で量産したから、繊細なところまでできないので強力なのはそんなにいないから。実際禁書の能力者はそのうち六割はレベル0とかだろ」

 

イッセー「あ、そうか。なら比較的まし―」

 

兵夜「まあ、同時進行で魔法世界(ムゥンドゥス・マギクス)の魔法とか気の運用方法とかばらまいてるんだが。・・・世界は本気で暗黒だな」

 

イッセー「駄目じゃねえか!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴァーリ「そしてその間に君は死にかけているな」

 

イッセー「おれなんか体消滅したけど、お前ましなのかマシじゃないのか」

 

兵夜「防毒対策は万全だったんだが、サマエル、すごいな」

 

イッセー「っていうかコレ、朱乃さんたちやばくね?」

 

兵夜「実際朱乃さんは雷光が龍化してるしやばいよなあ。まあ、俺の場合は肉体の龍化という形で表れてしまったというわけだ」

 

ヴァーリ「リゼヴィムが動いた理由が乳神にあるあたり、君の影響力は良くも悪くも本当にすごいな」

 

イッセー「桜花さんたちもかろうじて無事だけど、結界装置で妨害されてるせいで助けが呼べないし、マジでやばいなコレ」

 

ヴァーリ「孫悟空殿を連れてきていればまだなんとかなったかもしれないが、選抜段階で失敗したな」

 

イッセー「桜花さんなんて語尾伸ばせないぐらいショック受けてるし、ホント宮白気合入れてるな」

 

兵夜「まあ、同時に無理なのも分かっちゃいたんだがな。・・・だからこそ、令呪を使ったんだが・・・」

 

ヴァーリ「そこまで予測したうえでの令呪の催促なんだろうな。策謀に向いているということか」

 

兵夜「・・・本当に、本当にありがとうな、アーチャー。・・・絶対、必ず、無駄にしない」

 

イッセー「・・・なあ宮白。俺、今すごいことに気が付いたんだけど」

 

兵夜「なんだ?」

 

イッセー「調べてみたけど、この方法実行した原作の人たち、そろいもそろって大変なことになってるじゃん!? しかもかなり適応しやすいのにこれだよ!? 宮白大丈夫なのかよ!?」

 

兵夜「エクスカリバーとデュランダルをガン無視して召喚できるほどの相性と、令呪によるブーストと、不完全小聖杯化でギリギリ何とかなる。ま、完全にしないといつかは後遺症が出てくるが、その辺についてはあてがあるから安心しろ」

 

ヴァーリ「それは安心した。君とはいつか全力で戦ってみたかったんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

兵夜「そして事実上のエピローグ。まずは現状確認だ」

 

イッセー「フィフスの行動は大混乱を巻き起こした。世界はひっくり返って、反撃の機会は一度きり」

 

ヴァーリ「ようは最終決戦だ。ここで反撃する意思のある手合いを全滅させ、後顧の憂いをなくすためのものだろう」

 

兵夜「こういうのは一度ガス抜きの機会を与えてつぶすと反抗の芽をつぶせるもんだ。アサシン当たりの入れ知恵か」

 

ヴァーリ「だが、思った以上に強いな君は」

 

兵夜「そんなことないさ。・・・支えてくれる愛する人がいて、胸を張りたい大好きな親友がいて、いっぱいあいつらに慰めてもらって・・・そんでもって立ち上がったんだからな」

 

ヴァーリ「だがその通りだ。このままやられっぱなしはお互いに性じゃない」

 

イッセー「気合を入れかえて反撃準備中なのがいまってわけだ。そろそろ俺たちも手伝わないとな」

 

兵夜「そういうわけで次回からは、ケイオスワールド最終章「卒業式のリインカーネイション」だ。・・・気合、入れていくぜ」


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