ハイスクールD×D 転生生徒のケイオスワールド   作:グレン×グレン

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ホーリーグレイル編の設定資料集です。

まあ、簡単にまとめるのですが。


ホーリーグレイル編設定資料集

フォード連盟

 フォードという世界を中心として結成されている、時空管理局とは別の次元世界の連盟。規模としては十未満だが、それでも時空管理局の別勢力としては規模が大きい部類。

 質量兵器を戦闘の中核に据えていることから、時空管理局には加盟していない。対時空管理局の観点から、時空犯罪者の温床と化しているなど、腐敗が酷い。権力構造もフォードを頂点としたピラミッド構造であり、下の世界は奴隷に近い扱いを受けている。

 実はエイエヌによって首脳陣の八割が従僕化されており、エイエヌの道具と化している。そして、彼の目的である楽しく愉快な生活とグレートレッド抹殺の為の道具と化している。

 

ニュークレオン

 フォード連盟に支配されている次元世界の一地方。

 資源も技術も低規模であることから、聖杯戦争の舞台として選ばれた。

 周囲の都市は廃墟も多く、かなりのレベルで治安が悪い。そのうえで聖杯戦争が起こっている為、非常に危険な地域と化している。

 

 

 

フォード連盟における聖杯戦争

 エイエヌが行っていた聖杯戦争。エイエヌ自身の知識だけで聖杯戦争を作る為、通常の聖杯戦争とはあらゆる意味で法則が異なっている。

 サーヴァントそのものを召喚するのではなく、その一部を身に纏うことで具現化する。死亡もしくは限界異常のダメージによってサーヴァントとの融合が解除され、その魂の残滓が無職の魔力となって小聖杯へと回収される。サーヴァントの具現化率などは対象となる人物によって変動するが、最低限宝具を一つは使用することができる。

 その為、願望機としての機能はどうしても劣ってしまう。同時に保険として「エイエヌ当人及びフォード連盟に直接危害を加える願いは禁止」というものを盛り込んでおり、その為願いを叶えられた人物は少ない。エイエヌ本人としては聖杯戦争が元々魔術師の戦いであることもあって個人的・及び少人数グループ程度の願望で叶えられるものという固定観念がうっかりあり、あくまで保険のつもりだった。その為短期間で目的が達成されたことに関しては嬉しい誤算。

 その本来の目的はグレートレッド抹殺の為の魔術礼装化。願望機として万能に近いのを利用し、複数の聖杯戦争で願望を叶えた後の浮いたエネルギーを集めることでそれを集めることが目的。そんな迂遠な真似をしたのは聖杯戦争を観戦したり茶々を入れることで娯楽とする為。

 あと少しとなったところでエイエヌは娯楽として、D×D世界の地球の存在を参加者として勧誘。これは娯楽もあるが平行世界間での状況の違いを調べる為のテストも兼ねていた。聖杯戦争が行われいたこともあり、彼らの優勝を想定していたが、フィフス主催の聖杯戦争はあまりにもイレギュラーが多すぎた為、意外と敗北率は大きいという想定外の事態となる。

 

 

 

 

コロンブス計画

 地球で行われた、対E×Eを想定した計画。

 禍の団との戦争がほぼ終了した地球では、当然の如く異世界からの戦争に対抗する為の研究も行われている。その一環で乳神のように摂食してきた可能性を考慮して調べた結果、十四年前の日本の海鳴などで悪魔が関与していない魔力反応を確認。それが異世界の存在によるものだという仮説を立てた結果発動した。

 異世界技術などで生み出された次元渡航能力をもった探索艦艇数十隻を、テストもかねて志願者に与えて探査させ、異世界を探す計画。異世界と交流を結ぶことでE×Eに対する抑止力にすることを目的としている。

 これらの事態を起こせた理由の一つは、トリプルシックスの存在がグレートレッドの抑止力になることも理由の一つ。状況次第でパワーバランスが一変することから、各勢力のタカ派も動いており代理戦争の一種と化している。

 

 

宮白兵夜眷属

 宮白兵夜の眷属悪魔の集団。

 兵夜自身は眷属の多くをアウロス学園卒業者及び魔術師組合から集める方針な為、現在は片手が余るほどの数しか用意していない。が、真っ先にグランソード・ベルゼブブを眷属にしていることから潜在的な戦力はすでに当主クラスになっている。グランソードの配下を実質引き入れている状態な為、その気になれば世界大国と戦争可能。

 反面、大幅に弱体化した宮白兵夜、上級悪魔としては並程度のシルシ、実力者ではあるが人間の範疇内の雪侶など、グランソード以外の戦力は平均より上程度であり、主である兵夜の功績に反して眷属の質だけでいうならば、若手四王より下のレベル。

 今回の計画においても真っ先に動いており、事実上冥界の代表。彼らがたまたまニュークレオンに辿り着いたことから、聖杯戦争の物語が始まる。

 

 

 

オリジナルキャラクター

 

 シルシ・ポイニクス

 本作ヒロイン。ゼクラム・バアル直々の指名により兵夜の眷属となった少女。担当ポジションは騎士。

 フェニックス家分家であり大王派であるポイニクス家の女性。兄弟姉妹がそこそこいることから、嫁ぐことが仕事のような立場だが、立ち位置的に貴重であることから好待遇で迎えられることは確定しているある種の勝ち組。実際大王派のワイルドカードともいえる魔術師組合のトップである兵夜の嫁という立場は好待遇と言うほかない。

 転生者の子供という、これまでありそうでなかったパターンの少女。転生者である母親が死亡しているため詳細は不明だが、兵夜と同じ世界の出身で千里眼を遺伝する体質。しかしそれを制御できなかったため、魔術師組合の研究で制御できるようになってからも人生感は諦観気味。

 たまたま気晴らしに行ったアウロス学園の体験入学で、兵夜の授業を聞いて人生観が変貌。その後は彼の恩返しもかねて足りない戦闘能力を職務能力で補おうと努力していった結果恋心を持ってしまうが、当人的に恥ずかしいので千里眼の暴走を抑えてくれた間接的な恩を理由に政略結婚を推進している。

 戦闘においてはエストックを使用したフェンシングが中心だが、単純な戦闘の力は上級悪魔でも及第点レベルで、千里眼を併用した疑似未来視を併用しても宮白票や眷属では最弱。その本質は千里眼を使用した戦闘支援にこそあるサポートタイプ。その気になれば相手の心や過去すら読み切れるため尋問などで効果を発揮する。

 

 

近平須澄

 本作キーパーソン。次元世界ニュークレオンの聖杯戦争における参加者の一人にして、黄昏の聖槍の保有者。外見年齢は子供にしか見えないが、その実23歳の立派な大人。

 実は宮白兵夜こと近平戻の実の弟。実家の魔術実験の事故によってフォード連盟の世界に迷い込み、アップとトマリとの絆を結ぶが、エイエヌの所業によってアップが暴走。そこからくるエイエヌへの怒りと霊的な近似性を見込まれて聖書の神の遺志によって聖槍を与えられる。

 本質的にはこう生きてこう死ぬことができない只人。同時に誰かの為にどこまでも頑張れる素質を持っているが、アップをあえて殺すことで肯定するという判断をとるなど、微妙にヤンデレ気質。

 アップの本質を認めたいと思いながらも、元の関係に戻りたいとも思っている只人。しかしそれゆえに最も強欲な禁手に目覚めるというワイルドカードとなりうる資質を持つ。

 ★禁手黄昏に集え我が郷愁(トゥルー・ロンギヌス・ヴィーンゴールヴ)

 黄昏の聖槍の亜種禁手。聖槍の中に冥界を形成し、死者を取り込むことができる。

 取り込んだ死者の協力があれば死者の力を使用することも可能。死者そのものを形にして具現化することもできる。須澄が吸血鬼化したり、飛翔能力を得たのもそれによるもの。

 実は聖書の神の遺志が積極的に協力していること及び事前に持っているエイエヌの影響もあり、手にした時には既にこの禁手に覚醒していた。しかし潜在的な忌避勘定により覚醒していなかった。最終的に自分が只人であることを認めた須澄によって本格的に覚醒する。

 聖槍の亜種禁手としては既に確認されている能力であり、その気になれば数千人単位で取り込むことも可能。反面聖槍本体の性能は変わらない為、そこが付け入るスキとなりやすい。

 

 

トマリ・カプチーノ

 須澄の相方を務める女性。外見年齢は十代後半だが、ストライク・ザ・ブラッド世界の吸血鬼である為実年齢は数百歳。

 長い生に空いていた時期があった為、新鮮な感覚を与えてくれた須澄とアップのことが大好き。割とハイテンションな性格。

 聖杯戦争のサーヴァント担当であり、英霊を憑依させている。それによる戦闘サポートと眷獣による戦闘支援がメイン。

 

 

アップ・ジムニー

 エイエヌの配下を務める女性。エイエヌの手によってある程度の強化施術を受けており、外見は十代後半だが実年齢は須澄と同じ。

 格下を蹂躙することに興奮する悪性を無自覚に恥じ、正義感の強い少女として生きていた。エイエヌによってそれを自覚しても、かつてのその性質が足を引っ張って悪になりきれないところがある。

 防御力と多方面攻撃という格下を蹂躙することに特化した魔導士。同時にエイエヌによって従僕技術でグラムを保有しており、格上相手にも対抗可能。

 

 

 

エイエヌ

 本作の黒幕。フォード連盟で聖杯戦争を行っているプロモーターを自称する男。

 その正体は平行世界の宮白兵夜。なお、平行世界のずれもあり十年近い時間差が存在するが、肉体の改造の結果人間のまま老化していない。

 イッセーとの出会いの契機ともいえるミスを犯しておらず、其の為そのまま悪性が悪化。そのままオーフィスにスカウトされて禍の団入りするという来歴を持つ。

 最悪の相違点はそのオーフィスと確かな関係を築いてしまったこと。善悪の概念すら曖昧なオーフィスの願いを真剣に叶えようという情を持ってしまった結果、その素質に最強の存在という後ろ盾を持ってしまう。

 その後はオーフィスを傀儡にするつもりだった禍の団の内部粛清を行いつつ、聖杯戦争を開発して自身の強化などに使用。その過程で手に入れた神滅具などを使い、オーフィスに次ぐナンバーツーの戦闘能力を得るに至る。そしてその悪意に満ちた戦法で三大勢力の和平を台無しにすることに成功し、徹底的なゲリラ戦法と戦争再発を数年間することで世界情勢を最悪の状態へと変貌。そしてそれによってぼろぼろになった隙を突いてサマエルを奪い、グレートレッドを殺すことで目的を達成。

 ……しかし、オーフィスにとってもサマエルが毒なことをうっかり失念していた結果平行世界の兵藤一誠の逆襲に遭い、オーフィスを殺されるという根幹の失敗を喫する。その後オーフィスに「楽しく生きる」「平行世界のオーフィスに静寂を与える」の二つの約束を交わし、平行世界へと移動して徹底的にそれを追求する。

 その被害規模は地球周辺の世界が滅亡する一歩手前レベルであり、平行世界の赤龍帝からは蛇蝎の如く忌み嫌われている。そして同様にエイエヌも赤龍帝を不倶戴天の仇と認識しており、その憎悪のによって赤龍帝特化型の禁手に目覚めたり、従僕を来るべき赤龍帝の戦いの為の精神攻撃に特化させた編成にするなど、或る意味イッセーに取り憑かれている人物。

 戦闘スタイルは移植した神器による圧倒的な戦闘能力。数百数千の神器を使うことで圧倒的な戦闘能力を発揮し、適合しなかったり拒絶反応を起こすという神器移植の問題点を神器の力で無理やり押さえるなど、その狂気度合いは安全面もある程度は考慮する兵夜を超えるレベル。反面、所詮は移植である為一つ一つは本来の使い手より劣っており、聖槍に至っては宿っている聖書の神の遺志に反発されているなど、問題点も数多い。

 性格は、かつて平行世界でリゼヴィム・リヴァン・ルシファーが言ったとおりの邪悪な兵夜。反面ゲートを開けっ放しにした結果追撃を許すなどうっかりは見事に残してたり、直接危害が加わらないのならば聖杯を使わせるという迂遠な方法をとるなどの人の好さが残っていたりなど、兵夜の可能性の範疇内ともいえる。

 

黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)

 兵夜が使用する神滅具の一つ。

 曹操ほど使いこなせておらず、最大攻撃力などでは明確に劣っている。しかも所業が所業なうえに禁手の特性もあって聖書の神の反撃すら許している。

 ★覇光の聖槍(トゥルー・ロンギヌス・イデアバースト)

 黄昏の聖槍の亜種禁手。

 能力は覇輝の限定的使用。出力を低下させる代わりに、覇輝で発動可能な事象を自分の思い通りに発動させることができるというもの。

 応用性というものにおいてはもはや神器の区分を凌駕しており、加えて出力も高位の神クラス。これに神殺しの力を加わる為、その戦闘能力は最高位の神クラス。

 反面、この禁手は聖書の神の遺志を無視しているため何らかの反逆を受ける可能性がある。

 

絶霧(ディメンション・ロスト)

 奪い取った神滅具の一つ。

 使いこなせていない神器の中でも特に使いこなせていない能力の一つ。基本的には個人用としか使うことができず、神滅具としての領域に到達していない。

 ★ 赤き龍を絶望に包み込む黒い霧(アズライグ・ロスト)

 絶霧の亜種禁手。赤龍帝に対する憎悪の炎によって生み出された、対赤龍帝禁手。

 能力は赤龍帝の籠手の力を無効化する結界の生成。赤龍帝の籠手が関与する限り、問答無用で無効化することができる。格上の神滅具を使って格下の神滅具を潰す為だけの禁手に目覚めている為、その絶対性は規格外。

 欠点はもちろんそれ以外には全く使えないこと。加えて想定外の能力である透過を使われると突破される可能性を推測されており、兵夜達の世界に侵攻擦るにあたってあまりにも致命的な神滅具である。

 

魔獣創造(アナイアレイション・メーカー)

 奪い取って移植した神滅具の一つ。

 あまり使いこなせておらず、レオナルドのようにアンチモンスターの生成などといった特化したスタイルすら保有していない。その為フレームともいえるベースモンスターの生成ラインに一本化して、そこから派生種を作るという対策をとるしかないという問題点を抱えている。

 ★禁手 死肉より(アナイアレイション・)創造されよ我が従僕(メーカー・フランケンシュタン)

 死者を材料として魔獣の特性を秘めた従僕を生成する能力。

 従僕は生前から成長することも可能であり、疑似的な人格を付加することにより、制御の難易度も大幅に低下している。

 更に掛け合わせを行うことによる強化も可能。これにより高い性能の従僕を生み出すという離れ業もできる。

 エイエヌのメインウェポンともいえる能力。これによりフォード連盟の首脳陣の大半を従僕化することで、彼はフォード連盟を支配下に置いている。

 


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