ハイスクールD×D 転生生徒のケイオスワールド   作:グレン×グレン

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聖杯戦争の舞台は、住民をほぼ従僕化してから。

そういうわけなので―


史上最優の赤龍帝

 

 

 

 

「だから、聖杯戦争が続いているってわかった時点でエイエヌがこの街を従僕にしきってるもんだとばかり……」

 

「そりゃ勘違いするわ。俺だってそうなるわ」

 

 聞いてみたが、あまりに酷い。

 

 おそらくは必要不可欠な人材を従僕化してたら足りなくなった……てのが真相だろう。だが、それを利用してものすごい悪意が見え隠れする。

 

 なにせ、上手くいけば赤龍帝を大量虐殺者にできるんだ。兵藤一誠にとってこれは精神的にきついだろう。

 

 我ながら恐ろしく悪辣な手段を、俺から手段を選ぶという発想が無くなるとこんなに危険だとは。

 

 あと俺の部下共。普段から手段選んでないだろ的な視線をするな。

 

「あと、あの後事態が落ち着くまでに更に人数は減って、生き残りは人間だけだと6憶未満なんだ」

 

「おい、地球人類って70憶人ぐらいいなかったっけか、大将」

 

「十分の一以下。これはまたすごい大被害ですわね」

 

 口調は軽いが真顔なグランソードと雪侶だが、それは当然といえば当然だろう。

 

 赤龍帝の言うことが本当ならば、間違いなく被害の規模が桁違いだ。

 

「それだけの被害を、間接的なものも含めてとはいえ引き起こしたというのですか!?」

 

「嘘でしょ? そんなのどうやったらできるのよ…」

 

「姫柊ちゃん、藍羽。俺を見るな」

 

 すいません。俺も自分でドンビキなんですが。

 

「……しっかしよぉ、聖書の神の死だなんて最重要秘匿事項ばらまかれたら、そりゃ億の犠牲は出てもおかしくねえだろ」

 

「そのうえで発生する混沌状態を徹底的に利用した形だな。流石は平行世界の宮白兵夜というべきか」

 

 グランソードにアルサムも俺を見るな。だから奴と俺は同一人物だが別人だ。

 

「あの、いろいろ見られてるけど頑張ってください。兵夜さんがいい人なのは知ってますから!」

 

「ヴィヴィはいい子だなぁ」

 

 涙出てきたよ、俺。

 

「……とりあえず、兵夜さんとオーフィスが組んだらとんでもないことになるという実例はそろそろ置いておくわ」

 

 シルシも流石に可哀想になってきたのか、話を前に進めてくれている。

 

「素人知識なのだけれど、平行世界へ移動するゲートってそんな簡単に作れる物なの?」

 

 確かに、その辺は正直言って驚愕だ。

 

 俺の技量で第二魔法に至れるってことがまず驚愕だが、しかしこれに対して想定できる。

 

「おそらく、聖杯で自身の魔術回路を強化したうえでオーフィスの遺体そのものを生贄にしてブーストをかけているんだろう」

 

「生贄って、そんなことできるんですか?」

 

魔術師(メイガス)の世界では珍しくもないさ、ヴィヴィ。この場合は死霊魔術だろうが、無限ほどの存在なら神の奇跡の十や二十は軽いだろうな」

 

 まあ、間違いなく超弩級の大技なんだが。

 

 それより問題は―

 

「概念が研究されてるかもわからないもの、よくお前ら再現できたな?」

 

 遅れてきた赤龍帝たちだ。

 

 話を聞く限り、俺達の世界とそっちの世界では十年近く時間がずれている。

 

 数年かけて決定的な隙を作り、そしてその影響を食い止めるのに数年かかった。

 

 そのうえで、僅かな時間しか開いていなかっただろうゲートを研究して穴の開け方に辿り着くとは。

 

 第二魔法も形無しだな。ま、神秘が関わりまくっているから我慢してほしいところだが。

 

「……ゲートは空きっぱなしだぞ?」

 

「いやちょっと待てぇ!!」

 

 俺は今、心の底からド級の大声を上げた。

 

 開けっ放し!? え、そんなゲートが開けっ放し!?

 

「なあ、聞くだけでもやばい気がするんだが、そんなことして大丈夫なのか?」

 

「いえ先輩。むしろ今まで事故が起こってないことが奇跡です」

 

「あの、これって大規模次元震が起こっても全然おかしくないんじゃ……」

 

 暁やら姫柊ちゃんやらコロナちゃんやらを筆頭に、全員割と大慌てしている。

 

「お前も開けっ放しにしてんじゃねえよ!! これ終わったらすぐ帰って閉めろ! 絶対だぞ!!」

 

「あ、ああ。……まあ、そういうわけであっちは安定したからエイエヌに落とし前つけようと、天涯孤独になった人達を中心に討伐隊が結成されて、そして漸く着いたんだよ」

 

「異世界なのはともかく、平行世界とはまったく気づいてないわけか。さらりとすごい難事業を達成してるって気づけよな」

 

 まあいい。ここまでほっといても何の問題も起きてないのなら、今日明日でどうにかなるとは思えない。

 

 だが、それにしたってこの事件はあまりに大問題だ。

 

 対グレートレッドを考慮している以上、俺達だけでは戦力が絶対足りないが―

 

「……俺だ。時空管理局は何と言ってきている?」

 

『ハッ! 近年のフォード連盟の情勢を警戒していた艦隊の派遣は既に行われており、今回の情報と共に明日中には到着の見込みです』

 

 なるほど。確かにそれだけの緊急事態だしな。むしろ動きが迅速な部類だが―

 

『アザゼル艦長とエヴァルド艦長もそれに乗る形で戦闘を行うとのことです。兵夜様には、艦の指揮権をいったん提供してほしいとのことですが、どうされます?』

 

「是非もないとはこのことだ。すぐに明け渡せ」

 

 こんだけ離れている俺が今から艦に戻れるとも思えない。だからそれは仕方がない。

。だからそれは仕方がない。

 

 だが、しかしそれでも足りないだろう。

 

 なにせ一つの世界の最強存在を抹殺するための戦力だ。それも、間違いなく妨害されることは確定しているレベルで、時空管理局の横やりも想定されるレベル。

 

 下手をすればその規模はフィフス達との最終決戦を超えかねない。低く見積もっても禍の団の大規模派閥クラス。どう考えても一日で動かせる戦力で楽に勝てる相手ではない。

 

「………みんな、頼みがある」

 

 正直、これは一度聞かなきゃいけないことだということはわかっている。

 

 だから、俺は素直に頭を下げた。

 

「………今回の件、最後まで付き合ってほしい。エイエヌを、止める」

 

 俺はあいつであいつは俺だ。ならば、俺が止めるべきだろう。

 

 俺の暴走によるこの世界の危機を、俺が黙って見ているわけにはいかない。

 

 だが、ことはもはや聖杯戦争というレベルではない。

 

 フォード連盟と地球の戦争とも言っていいレベルだ。少なくとも一般人がうかつに介入していいレベルの事件じゃない。

 

 しかし戦力も全く足りてないこの状況下では、それこそ力を借りる必要があるわけなんだが―

 

 足音がして頭を上げると、そこには呆れ顔の古城の姿があった。

 

「……お前、アホだろ」

 

「アホ!?」

 

 酷い! なんでそこまで言わなきゃならねえんだ!!

 

「今更お前らほっといて帰ったりなんてしねえよ。それに、聖杯戦争も終わったわけじゃねえならまだ契約も終わってないしな」

 

「同感です。それにそれだけの規模ともなれば私達の地球にも影響が出かねません。獅子王機関としては手を出さないわけにはいきませんから」

 

「まあ、私も乗り掛かった舟だし、助けてくれた人が死んじゃうのはちょっと……ね」

 

 姫柊と藍羽まで……。

 

「私は手伝わせてください。かつての覇王の無念を継いだものとしても、兵夜さんのお友達のハイディとしても、放っておけません」

 

「私も手伝います! ここでこのまま帰ったら、ママ達に合わせる顔がないですから!!」

 

 ハイディ、ヴィヴィ……。

 

「まあ、もとをただせば対応の遅れの原因は私の暴走にあるわけだしな。何より地球の危機を見過ごすわけにはいかん」

 

「アルサムさんがやるなら手伝います! 恩返しさせてください!!」

 

「私も! あまりお役に立てないかもしれませんけど頑張ります!」

 

 アルサムは当然の顔で剣をとり、リオとコロナもそれに乗っかった。

 

「……それで? 眷属の私達に言うべきことは決まってるわよね?」

 

 後ろで準備万端にしている雪侶とグランソードを代表する形で、シルシは優雅に笑みを浮かべて俺の言葉を待つ。

 

 ああ、ホント俺は人に恵まれている。

 

 姫様やイッセーにも負けない巡り合わせだ。本当に生まれながらについている人生だよ。

 

 なら、俺が答えることはただ一つだ。

 

「我が眷属! 限りなく近く限りなく遠い俺の暴挙を見過ごすわけにはいかん! これより我々はエイエヌとの最終決戦に映る!! 死なない程度について来い!!」

 

「「「イエス、マイロード!!」」」

 

 そして同時にアルサムもまた眷属に激を飛ばす。

 

「シェン、右腕四天王! これより先は死戦となる! その命、私に預けよ!!」

 

「「「「「我らが命、アルサム様の元に!!」」」」」

 

 そして、赤龍帝もまた立ち上がると、おもむろに外に出る。

 

 付いて行った先には、数万を超える様々な種族がいた。

 

 なんていうか、壮観といえば壮観な光景だ。

 

「皆! 俺が変な勘違いした所為で、余計な戦いをさせちゃって本当にごめん!」

 

 まず真っ先にそれを言う辺り、お前はやっぱりイッセーだよな。

 

 ああ、途中不安だったこともあったけど、やっぱりイッセーはイッセーだよ。

 

「だけど! この人達はそれを水に流して俺達に力を貸してくれる! エイエヌを倒すのに力を貸してくれることになった!!」

 

 そう広く告げながら、赤龍帝は腕を突き上げた。

 

「今度こそ、エイエヌを止めるんだ! この世界にまで、エイエヌの被害を産むわけにはいかない!!」

 

 昔の嫌なことを思い出したのか、僅かに涙を浮かべる赤龍帝。

 

 だが、それをぬぐうと、胸を張って声を張り上げた。

 

「エイエヌを倒して、皆で地球に凱旋しよう!! 落とし前はつけたって、皆に笑顔で伝えるんだ!!」

 

『『『『『『『『『『うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!』』』』』』』』』』

 

『赤龍帝! 赤龍帝! 赤龍帝!』

 

『『『我らが魂、ウェールズの赤き龍と共に!!』』』

 

 歓声が鳴り響き、鬨の声が叫ばれる。

 

 ああ、観ているかエイエヌ。

 

 お前の好きにさせないと、これだけの奴らがわざわざ追いかけてきたんだぜ?

 

 俺は赤龍帝と並び立つと、声を張り上げる。

 

「諸君! 俺はエイエヌとは異なるエイエヌ、宮白兵夜だ!」

 

 俺の存在に目を点にする者達もいるが、しかし俺はそのまま続ける。

 

「直接関係ないこととはいえ、俺が世界をめちゃくちゃにしてしまって本当にすまない! なんか本当にごめん!」

 

 即座に一回頭を下げて、しかし俺はすぐに頭を上げる。

 

「だが、この俺は冥界の上級悪魔。サーゼクス・ルシファーの将来の義弟にしてゼクラム・バアルの茶飲み友達。そして異形勢力合同部隊D×Dのメンバーだ」

 

「サーゼクス様の、義弟!?」

 

「ゼクラムって、あのゼクラム・バアル!?」

 

「っていうか、異形勢力の合同部隊ってどういうことだ?」

 

 どよめきが収まるのを待ってから、俺は告げる。

 

「ここは平行世界。異世界とはまた異なるお前達がいるのとは別のIFの世界だ。その大きな相違点は「宮白兵夜が兵藤一誠の親友になるかオーフィスの理解者になるか」」

 

 ああ、壺一つ割るかわらないかがここまで大きなIFを作るとか信じられない。

 

 皆信じられない顔をしている。うん、当然だね。

 

 だから仕方がないので、俺は法被を取り出すと、皆の目に見えるように掲げて見せた。

 

「これは、平行世界のイッセーがもとになって作られた子供向けヒーロー番組「乳龍帝おっぱいドラゴン」のファンクラブ限定オリジナル法被だ。俺はこれをもらえる立場に立っている。おっぱいドラゴンの誕生を察知したので、会員ナンバーゼロ番を強奪したんだ」

 

「「「「「おっぱいドラゴン!?」」」」」

 

「な、なんか面白そうだな」

 

「子どもが見たら楽しみそうだ。う、うぅ……」

 

「泣くな。こういうのは大人が見ても楽しめるように作られてるもんさ」

 

 あ、なんか琴線に響かせてしまった。

 

 し、しかし誤解はしっかりと解いておかなくては! ただでさえ顔がそのものなんだしね!

 

「そ、そういうわけで俺がイッセー大好き悪魔である証明として、ここで作詞アザゼル作曲サーゼクス振り付けレヴィアたんの冥界合作オープニングテーマ、「乳龍帝おっぱいドラゴンの歌」をアカペラでギター片手に歌わせて―」

 

「大将、とりあえず落ち着け」

 

 あ、ああそうだなグランソード。ちょっとパニくってた。

 

「と、とにかく! 向こうの俺がヤンチャしすぎて本当に申し訳ない。ぶっちゃけあり得そうな可能性なので俺も心が痛い」

 

 ああ、実に痛い。

 

「ああ、本当に痛いさ」

 

 あの結末は、オーフィスにとっても俺にとってもいいものじゃなかったからな。

 

「話は変わるが、俺達の世界のオーフィスは大幅な弱体化をしたうえで、兵藤一誠の家で世話になっている。……秘匿事項だからばらまくなよ?」

 

『『『『『『『『『『は!?』』』』』』』』』』

 

 話が大きく変わるは、その内容がものすごいやらで、全員目が点になった。

 

 ああそうだろう、だが事実なんだ。

 

「ぶっちゃけマスコットだな、イッセーの家は離れ付きの大豪邸になっているんだが、屋上に九尾の狐の協力の元お社作ってのんびり暮らしてる」

 

 うん、神様だからお社作るのはあってるけど、場所はそこでいいのかと思ったことはある。

 

「家でははっきり言ってマスコットだな。お菓子持ってくるともぐもぐ食べるし、ぶっちゃけ見てて可愛い」

 

「な、なんかイメージ違くないか?」

 

「きょ、虚無を司るドラゴンだって言ってたような……?」

 

「それは、お前らが勝手に思い描いていたただのイメージだ。あの子はマイペースだが聞き分けのいい、純粋なただの子供だよ」

 

 そう、だからこそエイエヌは暴走した。

 

 善悪の基準すらろくにない子供に、悪性に傾いた状態で依存してしまったからこそ、奴は歯止めがきかずにあれだけのことをしてしまった。

 

 もし、オーフィスにもっと早く出会っていたら。

 

 もし、オーフィスが善悪の基準ぐらいは持っていたら。

 

 もし、エイエヌ()が、オーフィスにスカウトされる時まで心を病んでいなかったら。

 

 あんなことには、ならなかった。

 

「今、オーフィスは静寂を得ることよりもイッセー達との生活を楽しんでいる。グレートレッドと協力して、完全消滅したイッセーの体を新しく用意したりとかもしたんだ」

 

「え、ちょっと待って? 完全消滅って俺死んでるじゃん!?」

 

「ちょっと黙ってろ赤龍帝。……だから、この世界のオーフィスにとってもエイエヌの存在は好ましくない」

 

 そして、エイエヌはそれを知ったぐらいでは止まらない。

 

 あいつにとってオーフィスは既に死んだオーフィスだ。あくまで平行世界の同一人物であり、別人だと認識している。

 

 だから、例えオーフィスが直接断ったとしても止まらないだろう。

 

「エイエヌは止まらない。止める気がない。例えオーフィスがいやだといっても、あいつはオーフィスに静寂を押し付ける」

 

 そして、今度もまた別の平行世界に行って同じことを繰り返すだろう。

 

 その平行世界のオーフィスは静寂を望むのか望まないのか、それはわからない。

 

 だが、その過程で何十億もの犠牲者が出ることは避けられない。

 

「……頼む! この世界のためにも、そしてこの世界のオーフィスとイッセーのためにも、俺の馬鹿野郎を止めるのを手伝ってくれ!!」

 

 俺はそう言って頭を下げた。

 

 ああ、もしかしたら、逆に腹を立たせることになるのかもしれない。

 

 あいつらにしてみれば、オーフィスはグレートレッドを殺して次元を乱した諸悪の根源の一人だ。

 

 だけど、どうしても知ってもらいたかった。

 

 この世界のオーフィスは、もう静寂のために動く虚無のドラゴンなんかじゃないってことを。

 

「……気にすんなよ、宮白兵夜」

 

 俺の肩を、赤龍帝がたたいた。

 

「皆! 聞いてたか?」

 

 赤龍帝はみなを見渡すと、声を張り上げる。

 

「オーフィスと、仲良くなれる世界があったんだな。人間も悪魔も天使も堕天使も妖怪も神も化け物も、皆が仲良くなれる可能性があったんだな」

 

「そこまでって程じゃないがな。和平反対派はまだまだゴロゴロいるし、肯定派も裏で何を考えているかわからないし」

 

 ああ、まだまだ問題は山積みなんだが。

 

「だけど、仲良くなろうと手を伸ばすことができるんだ。俺達みたいに滅びる一歩手前にまで追い込まれなくても、協力し合うことができたんだ!!」

 

 そういう赤龍帝の目は、憧憬の色が広がっていた。

 

「なあ皆! そんな立派な世界、エイエヌ(アイツ)の暴走で壊していいわけがない、そう思わないか?」

 

 沈黙が広がった。

 

 だけど、それはすぐに崩壊した。

 

「その通りだ!」

 

「俺の子供が生きて、平和な時代を過ごせるかもしれないんだろ!?」

 

「親父やお袋も平和に生きれるかもしれないんだ! やってみる価値はありますぜ!!」

 

「せめて、この世界ぐらいは酷い目に合わなくたっていいはずだ!!」

 

 ………ああ、流石は赤龍帝(イッセー)の仲間達だ。

 

 嫉妬心を燃やしてもいいぐらい酷い目にあっているはずなのに、心からこの世界のことを守ろうとしてくれている。

 

 そんな奴らを纏めているのが、隣にいる親友の可能性だ。

 

 やっぱりすごいよ、兵藤一誠は。

 

「やろうぜ皆! 俺達が、この世界を守って、あの世界の落とし前をつけるんだ!!」

 

『『『『『『『『『『……ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!』』』』』』』』』』

 

 これまで以上の割れんばかりの大きな声が、響き渡った。




被害規模、桁違い。

因みに、発生した次元震のせいで時空管理局は接近ができない状況と認識ください。そろそろ落ち着いてきたのでこれるかもしれませんが。










エイエヌ最大のうっかり。……ゲート開けっ放し。

一歩間違えればそれで発生した大規模次元災害で自滅している恐れすらありました。光り輝かんばかりのうっかりです。








そして赤龍帝完全復活。

恨みも憎しみも残ってますが、それを正しくぶつけるべき相手を認識して、一皮むけました。

とはいえ、それでも真の覚醒のための発動はできないわけで、あとはまあ、ねぇ?

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