ハイスクールD×D 転生生徒のケイオスワールド   作:グレン×グレン

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ちょっと過疎化しまくっているケイオスワールドを復興させようと、短編を投稿します!!


番外編 宮白兵夜の眷属探し! 前編!

 

 

 

 

1宮白兵夜の悩み

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、どうしたものか。

 

 俺は喫茶店でコーヒーを飲みながら、考え込んでいた。

 

 今考えている事は、上級悪魔に昇格した者なら一度は考える事。そして、今後の成り上がりを必ず考慮する必要がある事だ。

 

 すなわち、眷属悪魔である。

 

 上級悪魔はチェスの駒になぞらえた、悪魔の駒(イーヴィル・ピース)を魔王様から頂き、そして眷属悪魔を作る。

 

 別にすぐに駒を全部埋めなければいけないというわけではない。現実問題、若手はもちろん貴族として社交界に出ている上級悪魔の中にも、眷属悪魔をコンプリートしていない悪魔は存在する。

 

 だが、若手以外でそういう手合いは、レーティングゲームにあまり深入りしていない者達の場合が殆どだ。

 

 俺はそうはいかない。今後のことを考えれば、ある程度はレーティングゲームに参加する必要がある。

 

 何せおれは魔術師組合の事実上の代表だ。更に現魔王ルシファーの妹君であるリアス・グレモリーの眷属悪魔でもある。その上、二人の曽祖父でもあるゼクラム・バアルたち大王派の最後の切り札と言ってもいい立場だ。

 

 ……蝙蝠と揶揄されても仕方がない立ち位置だが、これに関しては仕方がない。

 

 人柄的には現四大魔王を支持したい。しかし、魔術師組合の構成人員の性質や悪魔という種族の特性から考えれば、このまま大王派が完全に失墜するのは返ってリスクが大きい。それに個人的な政治スタンスは中立派と言った方がいいのが俺だ。最悪な事に悪魔の政府スタンスは魔王派(超リベラル)大王派(マジ保守的)の二極化が激しい。

 

 なので、俺はとにかく出世する必要がある。

 

 魔王派と大王派を往ったり来たりする蝙蝠ではなく、魔王派と大王派を取り持つ仲介人として認められるには実績が必要だ。

 

 そして悪魔として出世するのに一番重要なのはレーティングゲーム。そしてそれは主の能力と眷属の質が左右すると言っても過言ではない。

 

 なので、素質のある眷属は集めるべきである。

 

 だがしかし、ここでいきなりフルメンバーを揃える気も欠片もない。

 

 さっきも言ったが、俺は魔術師組合の事実上のトップだ。必然的に、彼らの栄達や出世の手伝いぐらいはする立場だ。

 

 そして、俺はアウロス学園の支援者でもある。下級中級の出世にいい顔をしない旧家の悪魔の思考を嘘をつかずに誘導するのには苦労した。今でも時々特別講師として顔を出す事もある。

 

 この二つの組織から、眷属悪魔を取り入れるべきだと俺は思っている。そして、それに関しては速攻ではなくある程度時間を見たい。

 

 できることなら、人格的に信用出来て見込みのある人物を眷属にしたいからな。変な奴をスカウトして、はぐれ悪魔にでもなられたら目も当てられない結果になるだろうし。

 

 だからフルメンバーにするのは十年ぐらいはかけたいんだが―

 

「……多すぎだろ、オイ」

 

 紙の束を見て、俺はげんなりとなった。

 

 軽く数百枚はあるこの紙は、俺に売り込みをかけてきたやつらだ。

 

 ……俺の眷属悪魔になりたいと、募集してもないのに応募かけてきやがった連中がごろごろ出て来てやがる。

 

 まあ、理由はわかるだろう。

 

 俺が上級悪魔になっているのは、普通に知ろうと思えば知られる事実だ。と、言うより五の動乱で活躍しすぎたせいで、報道で知れ渡っている。

 

 因みに赤龍帝な俺の親友、イッセーこと兵藤一誠も上級悪魔に遅れながら出世した。俺の愛人である桜花久遠もだ。

 

 ……同期出世頭とも言える俺達三人だが、こんな苦労してるのは俺ぐらいだ。

 

 それには理由がある。

 

 一つは、久遠が「アウロス学園の卒業生から眷属を選びたいと思いますー」とか言った事。

 

 アウロス学園の武術指導担当の非常勤講師を務める久遠は、そのスタンスを明確に発表していた。

 

 元よりアウロス学園はレーティングゲームの学校としての側面が強い。設立者であるソーナ先輩が「誰でも通えるレーティングゲームの学校」を夢見て設立したのだから、当然といえば当然だ。実際、有力な眷属悪魔になるための教育が行われている。

 

 そんなわけで、久遠狙いは速攻でアウロス学園に入学したがっているのが実情だ。実際問題専門教育を受けれるので、そっちに失敗しても他が狙える。それにほかの教育も受けれるから保険もばっちりだ。

 

 なので、久遠は当面眷属を集めるつもりはなさそうだ。まあ久遠の性格上、ソーナ先輩のバックアップも考慮した面子になるだろう。

 

 そして指導者としての素質が意外と高い久遠の指導を直に受けれる眷属軍団。……短距離瞬間加速で迫りくる野太刀軍団となるのだろう。普通に怖いな。

 

 あいつ、前世は傭兵部隊の部隊長やっていたらしいし、少人数の指揮能力は十分高いだろう。統率のとれた精鋭集団となる事は間違いないな。

 

 で、イッセーの場合は分かり易い。

 

 ……既に加えられた眷属が規格外すぎて、しり込みした奴が多く、監視の目も鋭いのだ。

 

 まず、俺達の主であるリアス・グレモリー姫様からトレードした、三人の眷属悪魔。

 

 北欧の主神オーディンのお付きから転職した、半神である戦車(ルーク)、ロスヴァイセ先生。

 

 教会にて聖女とまで称され、龍王ファーブニルを従える僧侶(ビショップ)、アーシア・アルジェント。

 

 同じく教会出身にして、聖剣デュランダルとエクスカリバーを操る騎士(ナイト)、ゼノヴィア・クァルタ。

 

 この三人がすでに上級悪魔の上クラスの価値がある規格外。禍の団との闘いでイッセー並び立った猛者たちだ。

 

 この三人と比較されるのはしり込み確定だろう。この時点で多くがビビる。

 

 そして、そんな事を気にしない身の程知らずは、最後の1人によって追っ払われる。

 

 それが72柱フェニックス本家の長女である、もう一人の僧侶、レイヴェル・フェニックスだ。

 

 おっぱいドラゴンであるイッセーの、公私に渡る敏腕マネージャーであるレイヴェルが、半端な奴を認めるわけがない。グレモリーとフェニックスの両家の力を使ってでもシャットアウトするはずだ。

 

 そういうわけで、イッセーも現段階では眷属はその四人で止まっている。

 

 だからこそ、そういったものがない俺に対して集中して応募が来ているという事だ。

 

 まあ、俺のスタンスを明確にすればこの数も減るのだろう。そこに関してはうっかり伝えるのを忘れていた俺が悪い。

 

 ……だが、どうしたものか。

 

 眷属を一人も集めないつもりはない。特に俺は独自で動く事も多く、既に一組織の長という立場もあるので、補佐官は必須だ。

 

 それに大王派側からしても俺との縁を密にしたいところだろう。その気になれば独自にサーゼクス様と連絡が取れるほど親しいのに、血統主義に理解があり、更に大活躍した五の動乱の英雄である俺は命綱と言っても過言ではない。魔術師組合の大半も血統主義だし、こっちにとっても必須の関係だ。

 

 なので、ゼクラム・バアルは間違いなく秘書として相応の能力を持った若手悪魔を俺に紹介するだろう。それぐらいは読める。

 

 ……問題は、それだけで終わるとも思えない事だ。

 

 貴族が横の繋がりを深める為に政略結婚するのはよくある話だ。魔術師の世界でもそういった事は多いし、有力な魔術師の配下になってその血を取り込めれば家系の強化に繋がるから俺もある程度は想定できる。

 

 そして、ゼクラム・バアルは聡い老人だ。彼なら俺との相性も考慮するだろう。

 

 古来より政略結婚は家同士の繋がりを考慮するものだ。近年のイメージ程非人道的な思考で強引に結ばれているわけではない。そんな事になって夫婦の関係が酷い事になったら、逆効果だしな。LOVEの関係にはならなくてもLIKEの感情ぐらいはあった方がいいし、最低でもビジネスパートナーとしての相性は重要だ。

 

 それぐらいは理解できる老人なのだから、俺としても強く断る気はない。

 

 最低でもこちらに合わせてくれるのなら受け入れよう。……ナツミや久遠やベルや小雪より優先する事はないだろうけどな。俺って結構愛情とか気にするし。

 

 そして、ゼクラム・バアルが送り込んだ「そういう目的」の眷属が入ってくれれば、この数もだいぶ抑制されるだろう。

 

 だがしかし、当面は完全にシャットアウトしたいのが本音だ。少なくとも、アウロス学園と魔術師組合が軌道に乗ってくるだろうまでは、眷属集めは最小限に抑え込みたい。

 

 ……文官と武官を一人ずつ欲しいところだ。それも、ポテンシャルが高く生半可な連中が並び立つ事をしり込みするような奴がなぁ。

 

 大抵の上級悪魔はまず女王(クイーン)を確保するらしいし、俺も習ってみるべきか。

 

 しかし、神格すら併用する俺の女王と成ればそれ相応の戦力が欲しいところだが……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 -どうしよう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 




一応計画的に眷属集めを考慮している兵夜。兵夜の眷属構成は皆さん知っての通りですが、さて、そこに至るまでのドラマをあえて書いてみようと思います。
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