ハイスクールD×D 転生生徒のケイオスワールド 作:グレン×グレン
はっじっまっるっよー!
久遠「ベルさんベルさんー! ついに私達がキャラコメだよー!」
ベル「ふぁい! ・・・ごくん。 ・・・はい! 兵夜さまと一緒にゲストですね!」
久遠「そうだよそうだよー。兵夜君とイチャイチャしながらキャラコメだよー」
ベル「ナツミちゃんは小雪ちゃんには悪いですが、実質すごい楽しみです!」
久遠「会長見てますかー? 久遠は愛する男や女と一緒に酒池肉林のキャラコメを―」
兵夜「ハリセンby魔術強化!」
スパーン!
久遠「・・・な、なんで私だけ」
兵夜「天然かつ被害の少ないベルと確信犯で大被害のお前のどっちを裁けと? 大体ゲストはもう一人いるっての」
祐斗「あ、あはは・・・。ごめん桜花さん。エクスカリバー編は僕のメイン回だから」
久遠「ゲストが増えるとは想定外だよー。作者の技量なら兵夜君含めて三人が限界だと思ってたのにー」
兵夜「つっても仕方がないだろ。ケイオスワールドエクスカリバー編語るならこの三人は必要不可欠だ」
ベル「大丈夫です兵夜様! ベルは頑張りますよ!」
久遠「あ、褒めてほしくぶんぶん降ってるしっぽが見える―」
祐斗「・・・本当に見えた」
兵夜「はい! それではキャラコメ始まります!」
祐斗「こっそり特訓しているイッセーくん達だけど、ナツミちゃんが凄いことになってるね」
兵夜「この段階でふんどしとまともに戦える駒王町在住組はナツミだけだからな。あの時は前世に怯えて使用を避けていたが、それがなければ当時のふんどしなら倒せていたかもしれない。・・・もし眷属悪魔として迎え入れていたらライザーなど敵ではなかっただろう。同じ土俵で戦えるし」
久遠「でも地道な特訓って大事だよね。何気にこれが一番大事だからさー」
ベル「そしてこれが一番大変でもあります。日々の積み重ねこそ大変であり、だからこそ強い人はその多くが日々特訓しているのです」
兵夜「だからこそ、やる気を伸ばすのが重要だってわけだ。ライザー相手に苦戦したのはイッセーにとっていい機会だった」
ベル「あ、それはそれとして小雪ちゃんの登場ですよ!」
祐斗「だけど彼女がここにいるってことはこの段階でアザゼル先生はコカビエルの動きをある程度把握していたってことなのかな?」
ベル「その辺りは原作でも出ていないですしぼかしてますが、実際動きが速かった事といいある程度は読めてどう動くかも想定してたのでしょう」
久遠「結果的に兵夜君たちが大活躍しすぎて少し失敗だったけどねー。でもまあ、謝る代わりに戦争完全終了って話に持って行けたから結果オーライじゃないかなー?」
兵夜「何気にできる大人だからな。愉快犯じみているところが最悪なんだが」
祐斗「イッセーくんのことがある割には、宮白くんってアザゼル先生のこと好意的に見てる節があるよね。ハーデス並みに怒り狂ってもおかしくないけど」
兵夜「何時起爆するか分からない不安定な核爆弾なんて危険すぎるしな。危険因子の暗殺なんて冷戦中の勢力ならどこでもやってるだろうし、実際最近のイッセーの化け物具合を考えるとそりゃ殺すのも考えるだろう」
久遠「大規模組織を運営するとなると、必然的に清濁併せのまなきゃならないしねー。現時点で冷戦状態連発ものとなれば、そりゃ暗殺だって考慮しないとねー」
ベル「じ、実質私は結構引いているところもあるんですが・・・」
祐斗「ある意味グレーゾーンの業界出身だからか。その辺りは理解あるんだね・・・」
兵夜「むしろ大絶賛ブラックゾーンなんだが」
久遠「そして木場君がダークサイド覗かせてるねー」
祐斗「お、お恥ずかしい。この時は色々と僕も未熟だったよ」
ベル「その件については本当に申し訳ありません。ミカエル様に代わってお詫びします」
兵夜「まあ、魔術師の実験に比べれば比較的良識的ではあるんだが、やはり色々とあれだろうな」
久遠「これで良識的ってどんな黒い世界の出身なのさー」
兵夜「それはそれとして部長とアーシアちゃんが変態の側面を見せつけているのが問題だ。・・・あの二人ショタコンだったのか」
久遠「でもちっちゃいイッセーくんもかわいいよー」
兵夜「あれは萌えてるんじゃなくて興奮してるんだよ!」
ベル「でも意外と堂々と聖剣を飾ってるんですね、イリナちゃん達の家。日本じゃ実質違法ではないでしょうか?」
祐斗「その辺は大丈夫だよ。仮にも教会で聖剣を預かるような悪魔払いの家系だよ? そこそこ地位もあるだろうしいざという時の根回しぐらいはしているさ」
兵夜「しかし酷いのはイッセーだな。確かにこの時点では中性的だが、割と女の子の要素が強いだろうに」
久遠「イッセーくんなら匂いとかで分かりそうだけどねー。この時は性欲強くなかったんだー」
兵夜「その辺は俺も意外だな」
久遠「そして私だよー。いきなり大暴れだよー!!」
ベル「何より驚きなのはこの段階でもやしっ子かつ勘を度忘れしていたということですよね」
祐斗「地味にこの段階の駒王学園生徒で一番強いだろうしね」
兵夜「久遠の本質は上質かつ大量の経験値だからな。何より理屈で理解しているから指導も完璧。下手に才能重視の俺たちよりはるかに兵力を増大させれるハイスペックだ」
久遠「いや、照れるねー」
ベル「実際この段階においてはルーキーの群れの中に一人だけベテランがいるようなものですから。軍隊でいうと先任軍曹のポジションですね」
兵夜「地味に重要なポジションだからなぁ。優秀だが経験値の少ない指揮官である会長にとって超最高の戦力だろ。しかも勘さえ取り戻せば最強格とも同じ土俵で戦闘可能なレベルに強い。いい拾い物したよ会長は」
ベル「あの、グレモリー眷属がそれ言います?」
兵夜「それはそれとして教会組も登場したが、やはり悪魔との折り合いは悪い!」
久遠「っていうか今が仲良くしすぎなんだよー。一年足らずでこれって反動が出てきそうで怖いんだけどー」
ベル「その節は本当にご迷惑をおかけしました」
兵夜「まあ俺個人としては想定の範囲内ギリギリではある」
祐斗「本当にこういうの理解あるね」
兵夜「つっても宗教関係はホントあれだからな。なにせ善と正義を定義しているから基本的には良識あふれるよう努力する人達が多いだろうけど、定義されてるから異端に関しては悪だと断言できるから容赦がなくなるわけで」
久遠「古今東西宗教関係で蹂躙的なものが起きてる最大の要因だよねー。十字軍とかコンキスタドールとかー?」
ベル「ミカエル様達も経験を積んでより良い行動を心掛けているのですが、実質こちら側の不手際でもあります」
兵夜「厄介なのは、ゼノヴィアとしてみれば悪意すらないわけだ。ほら、聖書の教えって自殺禁じてるから戦争とかで致命傷負った奴を介錯する為の短剣とかあるんだよ。たぶんあれ使うのと同じノリだったと」
久遠「あー。それは気持ち分かるなー。一思いに楽にしてやるべきっていうか、現実的に見て苦しむだけってことも多いしねー。そういう時はさっくり楽にしてあげるのも立派な優しさだしー」
ベル「とはいえイッセーくんの性格的にそんなものを許容できるわけが実質ありませんし、この時点で殺し合いが勃発してもおかしくありませんでした」
祐斗「その割には結構辛辣な発言をしてたような気がするんですが」
ベル「それはそうです。こちらにある非は詫びねばならないとはいえ、勘違いによる言いがかりはしっかりと説明しなくては。そのうえで距離を置くのが実質正しい選択では」
久遠「まあそれはそれとして、木場くんは暴発寸前だったけどねー」
祐斗「う、面目ない」
兵夜「まあそういうわけでガス抜きとして模擬戦することになったわけだが・・・。ベル、お前はなんでそうなんだ」
ベル「そ、そんなに問題のある選択でしたか? この時の私の衣服は替えがいくらでもきくものでしたし、脱いでも耐久力はあまり変化しないと思うのですが・・・」
祐斗「違うそこじゃない」
久遠「兵夜くんー。ベルさんには羞恥プレイは無理そうだねー」
兵夜「確かにそうだがそうじゃない!! ・・・まあ俺としては流された感じだしガス抜きができればよかったんで本気は全然出さなかったが、そういうわけで二人は敗北。でも木場は冷静ならもっと戦えただろ」
久遠「多重属性のバリエーションが売りなんだから、真っ向勝負するにしても破壊力は駄目だと思うけどねー」
ベル「頭脳戦が武器の人物が感情のままに動いてはこうなるという典型例ですね。何事にも向き不向きが実質ありますから」
久遠「逆に冷静なままの兵夜君はダメージ殆どないからねー。何気に今後の布石まで打ってるし抜け目がないっていうかー」
兵夜「はっはっは。もっと褒めるといい」
祐斗「そういえば、さらりと原作では奪われなかった祝福の聖剣も奪われてるね」
兵夜「後半の展開の為の布石というやつだ。壊れたら使えないしな」
久遠「そしてイッセーくんが動き出すよー。私と元ちゃんを呼び出して教会組の協力を取り付けようとしてるねー」
兵夜「そしてこの段階でコカビエルの目的を推測してるよな、お前」
ベル「兵夜様ですらこの段階では想定してなかったのに、よく分かりましたね、久遠ちゃん」
久遠「いや、傭兵が食ってく為には戦争の趨勢とか読まないとやってられないし、どこの世の中にもいるんだよ、開戦派っていうのはさー」
祐斗「それにしたって宮白くんですら気づかなかったことを推測できる当たり、やっぱり桜花さんは凄いよ」
久遠「いやいやー。経験則だよ経験則ー」
兵夜「まあそれは置いておくとして、イリナはあほか、あほなのか」
久遠「見てて呆れたっていうか、なんで全額突っ込むかなー」
ベル「ほ、本当にその節はありがとうございました。少し目を離した隙にあんなことになってしまって・・・」
祐斗「あはは・・・。なんていうか、話してみると愉快な人達だよね、彼女達」
兵夜「素直に馬鹿といってやれ、馬鹿と」
ベル「ですが即座に下手人を捕えてくれてありがとうございました兵夜さま。いや、本当にどうしたものかと」
祐斗「それで交渉が始まったけど、本当にこの戦い凄く重要だったよね」
兵夜「まったくだ。話のスケールにしても戦闘のスケールにしてもインフレが加速した話だよこれ」
久遠「だけどまあ、冷静に考えると本当に色々大惨事一歩手前の状況だったんだよねこれー」
兵夜「様々な種類の爆薬が満載された倉庫の中で手榴弾のピンを抜いているようなもんだもんな。本当に、本当に・・・本っ当に危なかった!」
久遠「だけどまあ、バルパーって本当にあれだったよねー。聖なる剣を何だと思ってるんだかー」
ベル「全くです。当時のゼノヴィアとイリナを、悪魔相手にあそこまで意気投合させるなんてある意味相当の手腕ですね」
兵夜「その所為でその後の匙の馬鹿のあほな野望との落差が酷いってのがマジ腹立ってきた」
祐斗「まあいいじゃないか。マイナス方向の空気がこれでプラスになったんだからさ」
兵夜「おまえ、ちょっとイイヤツ過ぎじゃないか?」
久遠「だけど野望まで一気に進んでるよね、今ー。やっぱり意を決して告白するって重要なんだねー」
兵夜「お前はもうちょっと手加減してほしいけどね!!」
ベル「それはともかく、兵夜様の手腕は恐ろしいですね。よくもまああの短期間にあそこまで」
兵夜「組織力ってやつだ。即応性のあるレベルで規模の大きい組織を用意していれば、こういう時即座に対応できるってもんだよ」
久遠「規模が大きすぎるとフットワークが重くなるし、規模が小さすぎるとやれることが小規模になる。だから協力者を増やす方向にすることでフットワークを軽くしながらいざという時のできることを増やしてるんだねー。横の繋がりって結構重要だよねー」
兵夜「とはいえそれも最初の判断が間違ってたら効果を発揮しない。・・・とっとと魔王様に連絡していた方が楽だったよなこれ」
祐斗「まあ、そうするとある意味コカビエルの望み通りになるからそれはそれで問題あるよ。宮白くんは上手い事やったって」
祐斗「そしてエクスカリバーとの戦いが始まったわけだけど、フリードの戦闘能力はやはり高かったね」
兵夜「これで夏休みが終わると雑魚レベルにまで落ちるんだからインフレ激しいよこの業界」
ベル「それはそれとして兵夜さまも久遠ちゃんも一人でエクスカリバーを相手に善戦どころか優勢とは、この段階でやはりハイスペックですね」
兵夜「俺の場合は情報入手できてたからな。対処できる輩と戦えたことが大きいさ。単一系の能力バトルなんて利点を殺せればそりゃ有利に立ち回れるさ」
久遠「こっちも相性が良かったしねー。他の聖剣だったらてこずってたと思うよー」
祐斗「桜花さんの怖いところは、これで過去の経験が殆ど噛み合ってない事だよね。それでここまで戦えるんだから本当に怖いというか」
兵夜「それを超えるふんどしの脅威が身に染みるな。・・・なんだあのトンチキは」
久遠「そして登場したよねバルパー。今回のややこしさの現況だよねー」
兵夜「なんだかんだで機動力の高い木場から逃れられる辺り、こいつ身体能力高いよな」
ベル「というより、この戦闘でどさくさに紛れて発信機を仕掛けられる辺り兵夜さま仕事しすぎでは」
久遠「仕事ができる彼氏は最高だよねー」
祐斗「愛されてるね、宮白くん」
兵夜「ほっとけ。それはともかくここで携帯の電源が切れてなければもう少し何とか出来たんだが」
祐斗「確かにそうだね。まさかコカビエルが戦争をすることそのものが理由だなんて欠片も思わなかったよ」
兵夜「戦争なんて下の下の外交手段だからな。避けられるのなら避けるべきだってのが基本だから、この辺全く想定できなかった」
久遠「実際いるんだよー。殺し合いがしたいからって理由だけでその気のない人にまで仕掛ける類がー。私も割と戦闘で高揚できる性分だけど、流石にこれはあれかなー」
ベル「あの世界でそんなことになれば世界滅亡すら冗談抜きであり得るというのに・・・。しかも面倒なのは、これに賛同する者たちは相応数存在するということです」
兵夜「確かに、次の章とかで出てくる連中とかなぁ。こちとら平和に過ごせればそれでいいのに余計なもめ事を持ってくるは巻き込むは・・・」
祐斗「本当だね。それに宮白くんはそれで左腕を失くしたわけだし」
兵夜「いやそれは全く構わないが。結果的に便利な代わりも手に入ったしな」
久遠「兵夜くんは自分のことになると倫理観が崩壊してるよねー」
ベル「そこはできれば直してほしいのですが、実質無理なのでしょうね・・・」
祐斗「苦労してるね二人とも・・・」
ベル「実質来ましたよ! 今回最大のラブシーン!」
祐斗「ベルさんが興奮するのかい?」
ベル「もちろんです! 二人のキスシーンとかこれで喜ばないで何で喜ぶんですか?」
祐斗「なんかもう、これ宮白くんのハーレムというより四角錐みたいな関係じゃない? ・・・あれ、二人とも?」
兵夜・久遠「・・・・・・・・・」
祐斗「・・・二人ともとりあえず水を飲もうか? 顔が真っ赤だよ」
兵夜「いや、冷静に考えると少し恥ずかしくなってきた。最近は吹っ切れたというかやけになったというか慣れてきたというかそんな感じだったんだが・・・」
久遠「こ、こうしてみると少しどころかすごく恥ずかしいよー! ご、拷問だよー!」
ベル「なんで久遠ちゃんは時折すごく恥ずかしがるんですか?」
兵夜「要はあれだよ、チキンレースでどこでブレーキ踏めばギリギリで止まれるか分かってるんだ。だから想定外の事態で計算が狂うとあっさり限界点を超えて痛い目見る」
祐斗「ああ、常に限界スレスレを攻めてるのか」
久遠「ううー・・・。だって、だって初めてだったんだもんー。同じ人に会うのー」
祐斗「だけどまあ、イッセー君達が決戦を目前に緊張感を高めている中、す、凄い事になってるね」
ベル「き、キスシーンですよ! キスシーンです!! あ、久遠ちゃん顔真っ赤!!」
久遠「ベルさん言わないでー!!」
兵夜「そんでもって聖魔剣誕生までの一連の流れは視点を変えるだけで特に変更なし」
久遠「この辺りはベルさんがコカビエルの相手をしてるだけで特に変化なかったねー」
兵夜「そりゃ完成度高いからな。ここは余計な変化を入れるべきじゃないが、だからといってまんま乗っけるわけにもいかない。D×Dが視点変更をよくするタイプのラノベで良かったぜ」
祐斗「ここでこの作品の根幹である転生者の絡繰りが明かされるわけだね。まさか聖書に記されし神の死がこんなところで影響を与えるだなんて」
兵夜「これは凄いラッキーだったな。なにせ転生者発生の原因として、これほど自然に絡められる原作の展開なんてそうはない。早い段階で明かされることもあるし良かった良かった」
ベル「全世界の信者が卒倒しそうな事実ですけどね。本当に、ゼノヴィアやアーシアちゃんが精神をやまなくて良かったです」
祐斗「イリナさんも寝込んだだけで済んだもんね。割と本当に毒すぎる情報だし、これは流石に明かせないよ。信仰を捨てていた僕ですら衝撃だったんだから」
兵夜「聖書に記されし神を信仰している宗教はキリスト教だけじゃないからな。イスラム教やユダヤ教も同一の神を信仰しているし、信仰している国家は原油産出国から先進国と、影響力がでかすぎる。大混乱が発生して数億人レベルの犠牲者が出たって何らおかしくない」
久遠「宗教って重要だからねー。日本人には馴染みが薄いけど、他国の影響あっての国だからこれまた大被害を受けるだろうしー」
祐斗「そしてイッセー君が熱い言葉でコカビエルに啖呵を切ったそのタイミングで宮白君登場だね」
久遠「このテーマソングってそういえば何の意味があるの―?」
兵夜「大きく分けて二つだな。一つはいわゆるマインドリセットというか精神的なスイッチだ。自分は今ブチギレてますよーと自覚させることで最低限の理性を残しておくのが目的だ」
祐斗「確かに、宮白君は策で相手をはめるタイプだからね。当然怒り狂っていたら真価を発揮できないか」
兵夜「もう一つは脅しだよ。これが相手に広まれば、「ああ、こいつ今切れてるからやばい」と理解することでそうなった時点で謝る奴が出てくるかもしれないだろ?」
ベル「ど、恫喝目的でしたか」
久遠「確かにそういう脅しって外交手段の一つだもんねー
。兵夜君は本当に頭が回るよー」
祐斗「ここで更にナツミちゃんが登場してコカビエルを足止め。そして宮白くんが都市を崩壊させる術式を無効化するけど、するんだけど・・・」
久遠「ほんとすごいよねこれ。何がすごいって発想力がすごい」
ベル「消費量が多すぎて絶対に術式が失敗するのを逆手にとって、エネルギーを消耗させることで無力化とか、実質どういう発想ですか」
兵夜「まあ、あれだ、どれだけ頑丈な檻を作ろうが、簡単にかぎが開けられるのなら取り出し放題だからな。あとはそれをどう消耗させるかだろう」
久遠「結果的に召喚成功したことで転生者がゴロゴロいて強化されてる禍の団にも戦えてるし、冗談抜きでファインプレーだよねー」
祐斗「とはいえコカビエルが僕達を全滅させれば自力で出来ることには変わりない。本当にこの時点のコカビエルは間違いなく今までで一番の難関だった」
ベル「その為これだけでも勝ち目は薄かったのですが、ここにきて追加で発動した切り札が・・・」
兵夜「のちの俺のメイン武装の全身であるエクスカリバーの鎧化だ」
久遠「ほんと発想が柔軟というかなんというかー。ポテンシャル的な相性は祝福だけど、使い勝手でいうなら擬態の方が得意なんじゃないのー?」
兵夜「まあそこそこ多様な武器の心得はあるから擬態の聖剣は俺個人の技量的な相性がいいのは認めるさ。これがあったから何とか勝てたようなもんだな」
祐斗「同時に、イッセー君も追加の代償を払って赤龍帝の鎧を再具現化。これだけやったうえで最後の一押しとして―」
久遠「全能力をフルに発動した一発勝負―」
ベル「―と見せかけての騙し討ちでしたね。実質汚いにもほどがあるのですが」
兵夜「無茶言わないでくれ。当時の俺のスペックであいつと正面勝負は不可能だ。腐っても伝説に名を遺す最上級堕天使だぞ? 今でも偽聖剣なしじゃ勝ち目は薄いし」
久遠「ゼロって言わない辺り強くなったよねー」
祐斗「そして全てが終わってから、小雪さん達が登場したわけだね」
兵夜「この出遅れの差はヴァーリの所為だな。面白がってバトルを観戦したがったヴァーリの所為で足止めを喰らってたようなもんだ。・・・さっさと来てくれれば楽だったのに」
久遠「まあ、当時のヴァーリじゃそそる戦闘の方を優先するよねー。いやぁ、仲間のおかげでだいぶ丸くなったんじゃないかなー?」
ベル「小雪ちゃんは振り回されっぱなしですが、この時点で若手堕天使では有数の実力者と認識されているわけですね。実際ヴァーリ・ルシファーのお目付け役なんて相応の人物でないと不可能です」
兵夜「この時点でヴァーリの戦いたい相手の候補だからな。ちなみに小雪は能力を自身の加速に利用してあり得ない方向から急接近しての近接暗殺術も超一級・・・というか前世はそっちがメインだったが、アザゼルが過去のトラウマを刺激させない為に使用を禁止しているという裏設定がある」
ベル「そうなんですか?」
兵夜「・・・そういうわけで俺がステゴロで喧嘩しても、俺は自分の女の誰にも勝てないといういろんな意味で複雑になる事実がある」
祐斗「ま、まあ、宮白君はどちらかというと根回しとか政治交渉の方とか潜入工作とかが本領だし。戦闘までこなしてる今がハードワークなんだよ」
久遠「というか心配性でワーカーホリックを併発してるんだよー。いつか過労死しそうなんだけどー」
兵夜「自覚はしてるがそうもいかん。・・・休んでる暇がないんだよ。いや、マジで」
ベル「一年足らずで二けたに届く神話級の戦闘をこなし、自業自得とはいえ実質暗殺者との戦闘が日課寸前ですからね」
久遠「まあそれは自業自得だけどねー」
兵夜「ほっとけ!!」
兵夜「しかしゼノヴィアは考えなしというかなんというか。あいつ勢いで生きてるよな」
祐斗「確かにそうだね。だからこそもっと頭脳戦というかテクニックを磨くべきだと思うけれど」
兵夜「いや、だからその辺は必要最小限にとどめてパワーを伸ばすべきだと」
ベル「いえ、やはりある程度の技量は重要ではないでしょうか? デュランダルは当たればそれだけで有効なのですから、下手に大振りにするのは実質どうかと」
久遠「いやいやー。誰がどう見てもバスターソードだよデュランダル。これは生粋のパワーファイタ―用の装備だし、小手先の技量とかむしろ邪魔になると思うけどなー」
兵夜「・・・やめよう。議論が白熱してどんどん話がそれていく」
祐斗「まあ、とりあえず事後報告というかまとめになったわけだけど、この段階ではイリナさんがどうなるかが原作的には不安だったね」
兵夜「ここだけ聞いたら下手したら戦争再発の可能背もあったからな。特に大天使ミカエル達セラフと、アザゼル達神の子を見張る者の動向というか性格が分からないし。・・・実際はうちのトップと変わらない変人やらお人好しやらだったので肩透かしだったが」
ベル「ど、毒舌ですね・・・」
兵夜「あの人達リベラルすぎるというか良い人すぎるのが欠点なんだよ。しかも急激すぎるからそこをリゼヴィムに突かれてると言っても過言じゃない。・・・ガス抜き用意するこっちの身にもなってくれ」
祐斗「ああ、色々動いてるんだっけ?」
兵夜「その辺りの調整を担当することでコネをしっかり作れるから、そういう意味ではラッキーなんだが・・・。革命一歩手前のこの急激な変化、反動もでかくなりそうでぶっちゃけ怖い」
久遠「確かにねー。たぶんこれからたくさん揉め事起きそうだよー。当分暇できないねー」
ベル「み、ミカエル様にご迷惑だけはかけないよう努力しなければ!!」
祐斗「それはともかくヴァーリの強大さを推測して、イッセーくんも苦労しそうだよね。実際のところ、そんなものじゃない圧倒的な差があるわけだけど」
兵夜「なに、俺がその時言ったがあいつの美徳はちゃんとあるしな。オカ研とヴァーリチームの総力戦になれば話は分からないぜ?」
久遠「その時は私達も協力するしねー。今なら対龍装備も万全だよー」
ベル「あ、あの。一応今のヴァーリ・ルシファーは味方ですよ?」
兵夜「・・・ちなみに、北欧神話にはオーディンの子供としてヴァーリという神が存在している。スコルとハティなどフェンリルの子供を神話側が把握してなかったことといい、おそらくは最初からそのつもりで作ったキャラなんだろうな」
祐斗「この段階でその展開まで用意してたんだね・・・。原作者も準備がいいというか、名前そのものが伏線だったとは」
ベル「確かに、魔王の字持ちにしてはガンダ〇ネタじゃないのが実質不思議でしたが、そういうことでしたか」
久遠「そして最後の展開は、兵夜君達のカラオケ! 会長が許してくれたら一緒に遊びに行きたかったー!」
ベル「こ、今度一緒に行きましょう、兵夜さま!」
兵夜「ああ、今度はD×Dで親睦会というのもいいかもな」
祐斗「そして最後の最後で小雪さんが登場。この段階だと原作を知らない人はのちの戦闘すら予感させる展開だね」
兵夜「まあ、最初から最後まで味方なわけだがな」
久遠「そういうわけで、エクスカリバー編はこんな感じで終わりましたー!」
ベル「次は禍の団が初登場する停止教室のヴァンパイア! 初登場のレギュラーがいっぱい登場する実質的な第二章の始まりと言っても過言ではありません!」
祐斗「因みに次のレギュラーの一人は、まあ大体予想できるよね」
兵夜「そういうわけで次のキャラコメもよろしくな!」
長くてすいません! 次からはもう少し短くまとめる努力をします!!