ハイスクールD×D 転生生徒のケイオスワールド   作:グレン×グレン

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と、いうわけで停止教室編エピローグ。


先生、やってきました!?

「と、言うわけで、これから俺のアザゼル先生と呼べ」

 

 目の前に、堕天使総督がやって来ていた。

 

 着崩したスーツ姿のそれは、なるほど確かに先生と呼ばれてもおかしくはない格好だろう。いい感じに生徒と友達感覚で付き合いそうな感じの教師といったイメージだった。

 

「・・・帰れマッドサイエンティスト。いや、神器についてのアドバイスだけして帰れに変更だな」

 

 俺は開口一番そういった。

 

 堕天使の総督がなにふざけたことを言ってんだオイ。仕事しろ、仕事。

 

「おいおい、いくらなんでもひどくねえか? なあ、どう思うよ小雪」

 

「いや正論だろ。総督の仕事してろファック野郎」

 

 ためいきをつく小雪の姿もあるが、何だこの展開は。

 

 くそ! アーチャーはどこだアーチャーは!

 

 追い返すにしてもあいつの力がいる。確か今日は来るように言っていたはずだが・・・。

 

「騒がしい人たちが来たようね。お茶がまずくなるじゃない。・・・あ、このクッキーおいしい」

 

「わざわざ東京に行ってまで買ったかいがありました。実質、この紅茶に合わせるにはこれぐらいないと」

 

「紅茶なんて色のついたお湯ぐらいに思ってたけど、案外おいしいのね」

 

「さすがに高級品で淹れる人の腕もいいですからね。実質これで不味いとか言ったらそれは味音痴です」

 

 なんでベルと一緒に紅茶飲んでんだよ!?

 

「・・・どうしてあなたがここで教師をするのかしら? あと、なぜベル達までここにいるのかしら?」

 

 部長もあまりの光景に頭を抱えている。

 

「いや、セラフォルーの妹に頼んだら教師の仕事を与えられてな。ま、俺は天才だから先生ぐらい簡単にこなしてやるよ。安心しろ」

 

 そんなことをほざいたアザゼルの視線の先に、会長が久遠を伴っていた。

 

 会長ぅううううう!?

 

「何とかしないと、姉が代わりに学校に来るとおどさ・・・懇願されまして」

 

 視線をそらしながら会長がそんなことを言ってきた。

 

 ま、まあ、あのキャラが学校に来るのはそれはそれでとんでもない事態になりそうだから大変だが。

 

「要するに、オカ研を売ったのね?」

 

「では、私はこれで。行きますよ、桜花」

 

「了解ですー。じゃあね、兵夜ー」

 

 部長の視線から逃れるためか、あっさりと会長は退散した。

 

 というか、桜花はいったい何しに来た!?

 

 まさか顔を見に来たとかいう理由ではないだろうし、会長の護衛か?

 

 と、帰ろうとしていた久遠がアザゼルの腕に視線を向けた。

 

「そういえば、腕切り落としてましたよねー? なんであるんですかー?」

 

 あ、そういえばそうだ。

 

 アザゼルの奴は腕を切り落としていたはずだ。

 

 ・・・回収してくっつけたというわけではなかった。それは確信を持って言える。

 

「ん? これは神器研究の副産物で作った義手だ。片腕失ったんでどうせだからつけてみた」

 

 堕天使の技術力も大概だな!

 

 俺も義手だがこいつと嫌な共通点ができちまった! どうしよう!!

 

「・・・で? ベルと小雪はどういう理屈だ、そこの駄目総督」

 

 俺はそう聞いてみた。

 

「小雪は俺のサポート役だよ。周りの連中が護衛だの秘書だのお付きだのうるさかったしな」

 

「ファックな話だがこいつのサポートが仕事だしな。駒王学園前のコンビニでバイトしてるから、同情するならそこで買え」

 

 カラオケBOXからバイト変えたのか。

 

 しかしこのトンデモ総督のサポートが仕事とは、こいつも意外と大変だな。

 

「まあ、朱乃やお前の顔を見れるのは好都合だ。テメーいろいろと心配させるからな、手元にいた方が都合がいいんだよ」

 

 そういうと、小雪の奴はそっぽを向いた。

 

 ・・・俺、そこまでこいつを心配させることしたっけか? あ、フィフス戦では無謀な真似した揚句何度か助けられたし、それが理由か。

 

 まさかたった一回の戦闘でそこまで心配されるとは、前から思ってたが、こいつ面倒事を抱え込むタイプだな。

 

「・・・いろいろと大変な性分だな。ま、心配されないよう頑張るから気ぃ抜いとけ」

 

「う、うっせえよファック! お前はちょ、ちょっと黙ってろっ」

 

 なんか顔を真っ赤にした状態で怒鳴られてしまった。

 

 あれ? 俺怒らせること言ったっけ?

 

「そんな心配させるよわっちい奴にかばわれちまって、大変だなぁお前も・・・待て待て待て待て! 対物ライフルで発動させるな!! お前の光力攻撃、銃の種類で威力変更されるんだぞ!?」

 

「うっせえ!! てめーホント少し黙れファックジジイ!!」

 

 ・・・アザゼル、どういう理屈かわからんが刺激するな。

 

 レイヴン戦で旧校舎もいくつか破壊されて、修復したばっかなのに壊すなよな。

 

「それで、ベルさんはどうしてこちらに来たんですか?」

 

「天界側からの暫定的なサポート担当と言ったところですよ、アーシアさん。実質、いずれ本格的に教会から使者が来るとは思いますが、それまであなた方の護衛をするといった方が近いですね」

 

 アーシアちゃんの質問に、丁寧に答えるベルだが、護衛ってどういうことだよ。

 

「今回の一件ではぐれも含めた悪魔祓いは仕事を無くすようなもんだから・・・な!」

 

「悪魔殺しができなくなったファックな連中が、鬱憤晴らしに襲いかかる可能性を考えてるんだ・・・ろ!」

 

 銃を奪い合うアザゼルと小雪の説明が、それを補足する。

 

 ああ、確かに三大勢力で和平が結ばれれば悪魔祓いはお役御免か。

 

 今まで滅ぼすべき存在として教えられた者をいきなり滅ぼすなと言われても困るだろうし、その辺は警戒しないとけないだろうな。

 

「とりあえずは駒王学園の用務員として働かせてもらいます。ゼノヴィア、後で学園内を案内してください」

 

「ああ。あなたが来てくれるとなれば百人力だ。これからもよろしく頼むよ、ベル」

 

 これで紫藤イリナもくれば、教会からの使者が三人ともそろったんだがな。

 

 ま、そううまくはいかないか。

 

「しかし、よく三大勢力のトップが地方都市への長期滞在の許可を取れましたね。・・・実質、教師としての赴任は前代未聞だと思われますが」

 

 確かにベルの言うとおりだな。

 

 こいつどうやってもぎ取った?

 

「ああ、条件としてはグレモリー眷属の神器を成長させることが課せられた」

 

 ・・・待て。今アザゼルなんて言った?

 

「神器研究の第一人者なアザゼルの実力が見込まれたんだよ。禁手間近の停止世界の邪眼(フォービドゥン・バロール・ビュー)に未だ禁手にいたっていない赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)があるだけでも厄介なうえに、ファックなイレギュラーだらけの魔剣創造(ソード・バース)天使の鎧(エンジェル・アームズ)まであふれてるからな」

 

 小雪がため息とともにそう言ってくるが、言われてみればその通りだな。

 

 超強力なうえ二つはもちろんのこと、神の死がきっかけで起きたといってもいい木場と俺の場合、よほど詳しい人物じゃないと指導の余地がない・・・か。

 

「ま、俺に任せりゃ大船に乗った気でいろ! 特に赤龍帝、対になる白龍皇を鍛えた俺がいりゃ、嫌でも強くなれるぜ?」

 

「お、俺はハーレム王になれればいいだけなんだけどなぁ。あ、でも最強の兵士にもなりたいしそれは嬉しいかも」

 

 イッセーも僅かに引き気味だったが、しかしこれは好都合かもしれない。

 

 確かに奴の神器研究は素晴らしい代物だ。

 

 実際ギャスパーの時は効果覿面だったらしく、魔女どもを片っ端から停止したそうだ。こいつがいれば神器方面で俺たちが強くなることは確実だろう。

 

 サーヴァントのマスターとなった以上、フィフスは間違いなく俺たちと戦いに挑むはずだ。赤龍帝がいる以上、白龍皇ヴァーリも戦いに来るはずだろう。

 

 俺たちは、強くなる必要がある。

 

「結局、白龍皇から奪った半減の力も使えないし、そこんところも何とかなりませんかね?」

 

「ま、かなり無茶苦茶な方法で奪ったからな。使えるようになっても当分は確実に命削るだろ。基本的には他の方法考えとけ」

 

 既にイッセーに指導し始めてるよこの総督!

 

 ・・・どっちにとっても虫がいい話だとは思うが、まあお互い様だしその辺は受け入れよう。

 

 今は何より、俺たちが強くなることだ!

 

「朱乃もまー、これからよろしくな」

 

「ええ。・・・和平も結ばれたしね」

 

 朱乃さん、小雪とはまだなんか固いな。

 

 よっぽど堕天使が嫌いらしいな。和平が結ばれたって言い訳があって、それでもアレか。

 

「・・・とりあえずは、木場と宮白は禁手時間を延ばすことだな。ヴァーリは最低でも一カ月は持たせられるから、最終的にはそれぐらい目指せ」

 

 ・・・おい、ちょっと待て。

 

 長くね!? そんなに発動できても俺達のメンタルが持たねえよ!?

 

 いかん、強くなろうとは思ったが想像をはるかに凌駕するレベルで上限が高すぎる気がしてきた。

 

 これからマジで思いやられる! 助けてアーチャー!!

 

「せいぜい頑張りなさい」

 

 見捨てられた!?

 

「おいおい面白いなアンタ。なあ、今度ウチの連中と何日かぶっ続きで模擬戦しねえか?」

 

「サーヴァントの全力戦闘を一日も続けたら、並みの魔術師はそれまでにミイラね。二流のマスターにムチャを言わないで頂戴。私は現世を堪能したいのよ。・・・あ、このチョコおいしい!」

 

 アザゼルがどんどん無茶ぶりをしてくるんだが、アーチャーも積極的に守ってくれない。

 

 俺、死ぬかも?

 

「・・・はあ、この世界の戦闘は無茶ぶりが多すぎるぜ」

 

 そんな中強くならなきゃいけないんだから、本当に大変だな俺は。

 

 ・・・ま、せいぜい頑張りますか。

 




頼りになる指導者と頼りになるサーヴァントがやってきて、オカルト研究部もここからが本格的になりました。

そしてついにヘルキャット編!

・・・・・・の、はずでしたが、

ちょっとオリジナルの話を挟むことにしました。

今後のことを考えると、どうしても挟んでおきたかった話ですので、どうかご了承してくださると幸いです。









親と子。

それは、生命を語る上で絶対にしなくてはならない物語。




「さあ、聖杯戦争を始めよう」




ハイスクールD×D 転生生徒のケイオスワールド オリジナルストーリー




保護者訪問のサーヴァント

次回より連載開始!!
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