それではどうぞ
4
19時、敵アジト前。式はちょうどの時間にその場所に着いた。
助っ人は既にその場所にいた。お嬢様のような風貌だけで分かる。鮮花だ。
「助っ人っていうのは鮮花、お前だったのか。なるほど、話は分かってるよな。これからよろしく。」
当の鮮花は解せない様な顔をしている。
「助っ人ってあんたのことだったの!?」
「なんだよ、オレじゃ不服か?」
「べ、別にそういう事じゃないわよ……」
「そうか、じゃあ無駄口叩いてないで行くぞ。」
敵アジトに向かう式。その向こうには上下白色の服を着た人間が待ち構えている。
「お前は、誰だ。リストに登録されていない。」
上下白色の服を着た男は2人に質問をする。
「2人とも登録されているわけないだろう。オレ達は誘拐なんざされていないぞ。」
「では、無許可で聖域に近づいたのか……処罰を開始する。」
敵は戦闘態勢に入る。それに呼応して周辺の敵も戦闘態勢入った。
「ふん。お前らが見ているのは妄想だ。その妄想をオレは殺す。ただそれだけだ。」
そう呟くと懐からナイフを出し目の前にいた男の目の前で切先で空気をなぞる。式以外の人物にはそう見えるが、ちゃんと死の線をなぞっている。
なぞり終わると男は倒れ込む。
「オレはこいつを殺してない、オレが殺したのはこいつが見てた幻想だから安心しろ。」
ここまでを鮮花はあっけにとられながら見ていた。勿論直死の魔眼については知っているし、直死の魔眼を使っているところも見たことがあるが何度見ても見慣れることは無い。
「鮮花、とりあえずここはオレに任せろ。お前はボスのところに向かえ。恐らくその中だ。邪魔するやつはなんとかしろ。」
「何よそれ……
分かったわ。幹也は私が助けるんだから!」
そう言うと鮮花は倉庫の中へと入って行った。
5´
「何よそれ……
分かったわ。幹也は私が助けるんだから!」
我ながら恥ずかしいセリフだがそう吐き捨てた私は倉庫の中へと入って行った。
倉庫の中には上下白色の服を着た女性が2人、男性が3人、その中には……私の兄もいた。
そこで私の怒りは爆発した。
おそらく犯人は2階だ。階段は2つある。兄は左側の階段にいる。それなら右を使う他はない。
私は橙子師から貰ったルーン文字の刻まれている石を出す。私も魔術使いの端くれだ。恐らくこれは発火を促すもの。なるほど、これを使えということか。
私は右の階段へ突っ走る。敵はすると右の階段を封鎖しようとする。
「そ、こ、を、どけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!」
そんな声と共に思いっきり石を投げる。敵たちの上空で石は発火し、相手は少しばかり怯んだ。その隙に私は2階へと駆け上がって行った。
5
「外にいるやつはこれくらいだろう。そろそろ敵アジトへ行くか。」
式は敵アジトの周辺で警戒に当たっていた上下白色の人たちの幻想を一人残らず殺した。周りには呆然としている者もいれば倒れているものもいる。しかしもう式に抵抗する者はいない。
敵アジトに入ると上下白色の男女がまだいた。その中には幹也も含まれている。
犯人はどこにいるか分からないがとりあえずこいつらの幻想を殺せばいい、しかし式はそれをせずに幹也のいる場所へ向かった。
「お前、こんなところで洗脳されたのか!?」
「き、君は……」
「全く洗脳されてもお前はお前だな。待ってろ今すぐに楽にしてやる。」
式は幹也のすぐ近くでナイフをかざし、死の線をなぞる。すると幹也はその場で倒れ込んだ。
「そうだ。そこにいろ。あと少しで楽になれる。」
そう言うとあとの奴らを蹴り飛ばし2階へ向かった。
今回は式と鮮花の連携プレイでした。
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