空の境界 外典 操作誘拐   作:zakki0620

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中間試験までは勉学と部活に専念しようと思っていたのですがいいアイデアが思い浮かんだので書かせてもらおうと思います。


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式より先に乗り込んでいた鮮花が先に2階に到達する。

そこにいたのは見知らぬ男性と虚ろな目をして男の傍に座っている女性、この女性は見たことがある。しかし認めたくない。認めてはいけないと思う。

そう、その女性は……橙子師にそっくりだ。

「どうだい?驚いただろう?この女、君の師匠なんだよね?」

男は愉悦に浸るような目で鮮花を見る。

「これはどういう事?ちゃんと説明して下さる?」

怒りを抑えに抑え鮮花はまだ名前を知らない男に問う。

「はは、どこから話そうか。そうだなまずは僕の自己紹介だ。名前は敢えて言わない。どうせ知っても相互で得はないんだ。魔術師をしている。僕の魔術は人を操作することに特価していてねぇ。まず最初に蒼崎橙子であってるかな?この女を操作対象にした。僕の操作魔術は非常に強力なんだ。君のパートナーの魔眼を使っても容易く殺すことは出来ないほど強力。ただ3人操作するのがが限界でね。こうやって1人を操作代理人に使うんだよね。操作代理人を使っての操作魔術は僕が直接行う操作魔術ほど強力ではないが操作できる人数はほぼ無限だ。その操作代理人にこの女を使ったわけ。君たちがさっきまで会ってたのも無論操作状態の彼女。先に君たちの仲間を1人操作対象にしたけどそれは彼女にやらせた。まずはこんなところかな?」

鮮花は今自分が心の中で燻らせている感情が怒りなんだということは理解している。しかしまだ理性とい足枷が怒りを爆発させることを許してくれない。

「なるほど、じゃあなんで私たちは橙子師を使って操作対象にせずにここに呼び出すように仕向けたわけ?」

そこが疑問だった。橙子師が彼の言う操作代理人になったとなるのであれば私たちは橙子師を使って操作すればよかったのだ。わざわざここに来るように仕向ける必要は無い。

「そうだね、確かにその通りだ。でも君たちなんでも封印指定の魔術師を殺したそうじゃないか。そんな人間が僕の計画を壊すのは怖いからね。僕直々に操作しようと思ってね。

あ、僕の計画を言ってなかったかな?僕は彼らを蒼崎橙子経由で操作する。でもそれは表面だけ。内面までは操作できないんだ。だからちょっとした行動は違ったりするんだ。僕はその行動を収集する。つまり人間の内面の共通点を探してる。そこに根源があると僕は思うんだ。だから僕は人を操作する。」

この愚かな魔術師は鮮花にあったこの事件の謎という理性の足枷を自ら外したのだ。しかし鮮花は攻撃出来ない。彼は魔術師、ただの魔術使いである自分に勝てる相手では無いし為す術がないのだ。

もう終わりか、魔術師は詠唱を始める。恐らくこの詠唱が終われば私は操作対象となる。気付かぬうちに色々な人間を操作させることになるだろう。ああ、兄も救えない、何も出来ない愚かな私、などと鮮花は思っていた。

しかしその時だった。

「なるほど。全部聞かせてもらったぜ。鮮花、10分で終わらすぞ。まず最近のトウコの雰囲気はおかしいと思ったんだ。前までのような力強い感じじゃない。まぁ操作されていたと考えるのなら納得だ。」

2階に上がってきたのは右手にナイフを持った和服の悪魔、両儀式だった。

「ほう、だとしたらどうやって10分で終わらす?10分もかけてしまったら私の操作対象に入ってしまうよ?さてどうする?」

喜びを抑えきれない魔術師の顔。本当に反吐が出る。

「まず考えてみろ?そこにいる女は人形師だ。それもとんでもない才能を持っている。そもそもあのトウコが黙ってお前の操作対象になると思うか?オレはならないと思う。それに綻びがいつものトウコとは確実に違う。つまりこれは」

虚ろな目をした橙子の目の前に立つ式。式は橙子の胴体の中心にナイフを刺す。

「ただの人形《コピー》だ。」

ナイフで刺された人形はただ

「正解だ、式。」

と言い残し人形としての役目を終えた。

「さて、こうすれば人形に操作されていた奴は全員解放されるんだよな。これで仕事は終わりな訳だが」

式は魔術師の首をナイフで引っ掻く。血は出てこなかったが

「……?」

喋れなくなった。

「もうこんな無茶な計画はするな。声帯を殺せばもうこんな計画できないだろ?さて、これで本当の終わりだ。鮮花、幹也を迎えにいくぞ。」

魔術師の顔は一転絶望に溢れていた。

 

急いで1階に降り幹也の元へ駆け寄る2人。

「ん……?式……?僕は何を……?」

幹也はまだ意識があやふやなようだ。無理もない。

「何日もずっと寝てたんだろう。いくらなんでも眠すぎだぞ、お前。」

式が呆れたように

「もう、すぐこういうことに首を突っ込むんだから……!」

鮮花が涙ながらに言った。

2人ともかなり心配していたように幹也には見えた。

「そうか、ごめん。気をつけるよ。」

昼のように明るい満月の夜。3人に優しく月光が降り注いでいた。




久しぶりに書いたらかなり時間かかっちゃいました。
中間までは恐らく何も書かずですかね。
次回、最終回です。最後までよろしくお願いします。
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