第1話
《この世界は、魔法や魔物というありえない存在がありえる世界の話。
天高くそびえる塔は、神の住まう天国への道だという。どれだけ登っても、決して頂上へ着かない迷宮は地獄そのものである。その頂点に立ったものは神の他におらず、今や立ち入り禁止となっている。
その塔の名は『…End』と呼ばれる聖域である。》
これはマイナーなゲームのオープニングである。この『…End』というゲームは、2000年頃に発売されて、様々なハードでリメイクを重ねているが、正直人気はない。まぁ、かれこれ15年以上も続いているし、外伝的なゲームも無くはないのだが、いかんせん、かっこいいBGMなわけでも、面白いネタ的要素がある訳でも、かっこいい主人公な訳でもない、どこにでもある没ゲーだ。実際の所、製作者が金持ちだから、享楽の一環として、3○Sやらプレ○テ、Vi○aや果てはP○P、ス○ッチ、というたくさんのハードで遊べるわけだし、(スマホ版はないけどパソコン版はある)それにハマっている俺も大概なんだがな。
改めてこのゲームを説明すると…なに?しなくていいって?いやいや、こういうゲームの話ぐらいさせてくれよ。どうしてそんなに聞かせたがるのかって?そりゃあ、
その世界にいる訳だし!
遡ること10時間程前、
俺は、いつも通り『…End』をやろうと思い、パソコンをつけた。しかし、腹が減ったのでコンビニに行くことにしたのだ。
まぁ、そこから色々あるまで時間がかかるので、『…End』の話でも…いらない?そう言わずにさ、ここまで読めばわかると思うけど、説明聞くまで画面閉じれないでしょ?気分的に負けた感じ残るでしよ?あーはいはい、さっさと話しますよ…。
─────────────────────
さっきも言ったように、『…End』という、神が住んでると言われる塔を攻略する話だ。
で、目的なんだけど、これまたストーリーが複雑でね。
人類も最初の方は塔を攻略しようとしてたんだけど、どうしてもできなくて諦めたわけ、なんせ生還者ゼロだから、危険たらありゃしない。
そんななかこの世界には魔法ってのがあって、でも人には使えないっていうクソ仕様だった。
魔力を持つ生物を魔法生物、魔力を持たない生物をただの生物と区別して、生活してたんだ。とうぜん魔法生物の方が強いわけだから、こっちは数の暴力だけど─
そんなある日、ある国で天才が生まれた。その天才は主人公の父親で、宇宙を軽く滅ぼせるほどの天才。だったんだよね。そこで、彼が作ったのは魔力を有する
その機械達には『心プログラム』という、特別な感情プログラムが入っていた。要は限りなく人に近い、アンドロイドってやつ?そもそも、電気もなかったのに、ロボット作れるとかどんだけ頭いいんだよ。
その後、ロボットはすぐに量産され様々な部分で活躍した。魔物の殲滅から家事手伝いまで、しかし、ある日重大な事件が起きる。
F型家事用ロボット─まぁメイドみたいなもん─が、強姦を受けるという事件だ。正直限りなく人に近い姿に話し方や歩き方果ては性器まで、そっくりだから、本気で惚れ込む人もいたって設定だけどまさか一線越えるとはね…。当時中学生だった俺は大興奮。
その後無事男の子が生まれたそうです。
そう!子供が生まれたわけ!作った張本人(主人公の父である)は、「私は人よりも人らしい
その後なんやかんやあって、M型F型問わず、バンバカ子供を産んだり孕ませたりした。人口増加に合わせて、機械との子供が『奴隷』のように働くようになり、事実上奴隷そのものだった。なんせ体の一部が機械であることが多いからな。(どういう原理なのかは原作でも明かされてない)
そして、時代が飛んで、超未来、科学技術はかなり発展し魔法技術も等しく発展、いつの間にか塔は放置プレイ、魔物の危険もそんなにない。
そんな時代だったんだが、主人公の父親は、脳だけの存在になり生きていたという。彼自身クローンや、人工精子による方法で子供はいたけど、興味無しみたいな感じだった。しかし、ある日主人公の母親に出会い恋をする。200年ぐらい生きていた父親と17、8年しか生きていないふたりの、年の差婚!
母親もかなりの天才でその気になれば世界征服が余裕らしいよ?あと、ストーカーなうえ重度のヤンデレ属性マゾのサイコパス。(この設定いるかな?)
父親一目惚れしかし、ヘタレのためアタック出来ず、母親サイコパスのため父親のことが(脳だけだしね)割と好きしかし、ストーカーで捕まる(というか、職質受けたりするだけだけどね。)
そこでも、天才的な頭脳がなんかあれして、主人公誕生!
そして、両親は『…End』を暇つぶし(ちょっとした研究みたいなノリ)で攻略しに行く!
そして踏破!その後中途半端でなんの意味ない時刻に世界中の、メディアが乗っ取られ、1本の映像が流れた。
『初めましてと言うべきか、長い間見ていたのに、初めてである人へ、私は塔の頂上にいる。会いに来い世界を見せてあげよう!』
それは奇しくも、主人公の誕生した瞬間と同じだった。(母親の子宮だけ取り除いて、父親の研究室で自動的に生まれた子供が主人公っていう複雑なストーリー)
まぁ、なんて言うか、しょっぱな伏線貼りすぎて設定多すぎみたいな…でも、ラストは感動する。ってゲームなんだよ。意外といいゲームなんだよね。
車に轢かれながら言うことじゃねぇけど、
─────────────────────
手から離れていくレジ袋が嫌に遠く思える。
頭が痛い、足の感覚がない─小説なんかで人が轢かれる時の表現だが、そんな感覚さえわかない。頭は最初から痛かったような感覚で、足は最初からなかったような浮遊感で─命が散っていく。
銀色の車体がひび割れて血に染まり、形容しがたい色になる。絵の具の原料は人の血だなんて笑えない。鉄の塊は、俺の体と生命を粉々にして、全身浮かせ意識を飛ばす。
信号はちゃんと青なのに…
意外と考えるってことが出来るんだな…
そんなのんびりとした感覚さえもレジ袋同様手放してしまいそうで─ああ、このまま死んでいくのか。
次に気がついた(よく考えればおかしな表現だけど…)のは、自分の部屋で、さっきまでのことは夢なのかと思ってしまうけど、そうじゃないってのは分かってる。
「気がついたようだな。死者よ」
「あー、やっぱ死んだか…。じゃあこれはあれ?異世界転生的な?まじか…童貞で良かった。」
異世界に行けるのは童貞だけだ。なに?イケメン?ハッ死ねばいいのに。
「その通り、パターン19660130の世界の人ってのは話が早くて助かるの…」
は?パターン?
多分目の前にいる、俺愛用のミニテーブルに腰掛けてる爺さんは『神様』的なポジションだと思うけど失礼を承知で言わせてもらうわ。
「あんた馬鹿か?」
続く。
長い上につまんねぇ!