1時間ほど経つとレイは起き出した。
「レイ、おはよう。少し話があるから、寝起きですまないが聞いてくれ」
俺が一息でそう言うと、イヴとレイの顔が恐怖で歪む。もしかして勘違いさせてしまっただろうか?
「あ、いや!別にお説教とかじゃないよ。ただちょっとレイに…いや、イヴにもか…、2人に話があるんだ。」
2人は頭にはてなマークでも付けるかのように、首を傾げる。少し可愛いと思ってしまった自分がいる。
「俺は『…End』を完全攻略したいと思っている。神になるためだ。だから、2人の綺麗な顔や大事な体がズタボロになるかもしれない。それどころが死ぬかもしれない。今なら、2人は家にいてもらって、ある程度のお金を渡してから好きに生活してもらっても構わない。改めて聞かせてくれ。」
「2人は俺と一緒に『…End』で戦ってくれるか?」
さっきは戦うと言ったかもしれない。でも、実際に倒れてみて、倒れたところを見て、嫌になるかもしれない。それに生半可な気持ちで『…End』に来て実際モンスターと向かい合った時に足が竦んで動かないと言われても、俺は助けることは出来ない。
「何回聞かれても、私は戦いますよ。戦わなきゃいけない。そのための
「私は…イヴ姉について行く。そうすれば間違いないから。」
2人に何があったのかなんて聞けないな。少なくとも今は…
「そうか…2人の事情は聞かないけど、来てくれるならいいんだ。」
2人が来ると言うなら、この秘密も話すべきだろう。
「じつは…俺も呪い子なんだ。」
2人の驚く声が重なる。それもそうだろう。いや、もしかして呪い子って2人だけしかいないの?
「クエイフ様は別の種族とのハーフなのですか?」
種族が関係してるらしかった…。まずいな…ゲームになかった設定だから、いまいち分からんぞ。
「えーっと…この世界の生物じゃないんだ。いわゆる異世界の人間とのハーフなんだよ。」
半分嘘だ。けど、半分ホント。
「へぇ!異世界にもモンスターはいるんですね!」
「いや、俺は異世界の人とこの世界の人とのハーフなんだ。」
「それでチート獲得出来るの?…出来るんですか?」
純粋そうな綺麗な瞳がこちらに向けられる。これを濁っているというやつは感性がおかしいのではないか?
「ああ、俺のチートは【ジョブ変更】ってやつだ。ジョブがその場で変えられる。スキルさえあればな。」
まぁ、そんなふうに言ったって実際に戦わないとわからないことも多い。
『…End』1階【イグの洞窟】
「今日は2階まで駆け上がりたい。でも、敵は容赦なく殺すよ。そのつもりでよろしく。」
基本的な戦闘方法としては、俺が一撃叩き込んだらすぐに下がる。そこをイヴが魔法を打って、その隙にレイの矢で止めを差す。もし、仕留め損ねても、俺の攻撃硬直は終わっているはずだから、2人にダメージは行かない。
「上手く行けばの話だけどね」
続く
次は…End内での戦闘の話。だと思う?