…End   作:吉良吉影に憧れる者

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前書きとか書くのが苦手なんだよな…
今回は結構戦闘メインのはず…だよね?


第14話

俺の前にはクリムゾンスライムがいる。もちろん『…End』の中では珍しいことではない。

さっさと始末して先に進みたいなと思ってもそれはなかなか叶わないことである。現にこうして敵がよってきては面倒な戦闘をして、レベルを上げて、技を覚えて強くならなくてはいけない。その為にこいつを殺すのに躊躇いを持ってはいけない。ゲームと同じように、貪欲に糧にするために、殺す。

「【アクアスラッシュ】!」

この技はレベルが3に上がり『剣術スキル』が2に上がったことにより覚えたものだ。

ゲームでは【属性スラッシュ】と呼ばれている。最初に取得出来る『魔法スキル』と『剣術スキル』のランクが2になると覚える技だ。

スキルの()()()というのはレベルが一定数に上がるとそれに応じ上がるものだ。まぁ、詳しくは後書きの補足にでも書いておこう。

「左に避けてください!【アイスボール】」

イヴの声を聞き、左脚に力を入れる。当然バランスは左寄りになり、その力を利用し跳躍する。

俺の真隣をやや掠めるように放たれた氷球はクリムゾンスライムに直撃しそのまま気絶に追い込む。その隙を大きく捉えたレイは敵の中心めがけ矢を放つ。

しかし敵は間一髪という所で目を覚まし本能で避ける。だが、そのもしものために俺がいるのだ。

「言っても通じないと思うがあえて忠告してやろう。生物ってのは案外車と同じで止まろうと思っても止まれないんだよ。ソースは俺。」

つい一時間ほど前、イヴを庇ったあと避けようと思ったがそれが出来なかった。まぁ、そんなに生物は強くないってことだろ。

まっすぐ馬鹿みたいにこちらに突っ込んでくる()()()は、狙いなんて定めなくとも当たるようなもので、そのまま俺の剣に深々と刺さってすぐに絶命してしまう。

「クエイフ様!アイテム出た!」

レイの言うとおりクリムゾンスライムからは、ドロップアイテム─赤いプルプルゼリー─が手に入った。

余談だが、スライムは青色でアクアスライムも青色である。それゆえプルプルゼリーシリーズではスライムのものとアクアスライムのものがしばしば間違えられることがある。(表記としてはスライムはプルプルゼリー、アクアの方が青いプルプルゼリー。アクアの方が少し青色が濃いのだ。)

「クエイフ様、これは何に使うのですか?」

「んー、売るか食べる。一応ステータスアップの効果はあるよ。」

このゼリー食えるのだ。

〔赤いプルプルゼリー─これを食べると火属性耐性+2、火属性攻撃+4される。調理には『調理スキル6』以上が必要。〕

この辺もゲームと同じでわかりやすい。

クリムゾンスライムのゼリーにお世話になる『…End』プレイヤーは少ないと思うが、青い方はかなり重要なアイテムだ。レベルにもよるがウィザードのレベル2で青プルゼリー食べてクリムゾンに対して【ウォーター】使えば1確だからな。ほぼ絶対即死させられる。俺もよくお世話になってた。

青プルを使わずにイグの洞窟を攻略しようとしたら、俺でも5時間かかる。(ゲームの話だけどね)

青プルありなら1時間で抜ける。クリムゾンの経験値は序盤では美味しいからすぐレベル上がるし1確するとボーナス経験値が貰えるからな(ボーナス含めるとゴブリンより高い)

さて、説明が長くなったところで先に進むか…

「あ、二人ともそれ食べちゃうなよ?お腹すいてんなら干し肉かパン食べていいからそれはイヴが持ってて、ピンチになったら食べていい。で、フレイム使ってくれ。」

俺は火属性攻撃を持ってないし、レイは属性攻撃すら持ってない。(一応目眩しと麻痺の状態異常系ならある)

「あー、レイ。ゴブリンには【パラライズアロー】が有効だから宜しくね。」

【パラライズアロー】とはいわゆる麻痺の矢だ。ゴブリンはこれに滅法弱い。

「お、噂をすればなんとやら、おいでなすったぞ?」

「クエイフ様、さっきから口調が変。」

自覚しているが…まぁ仲間との冒険ってやつにワクワクしているのだろう。

「【パラライズアロー】」

至って冷静に(彼女の名前とかけてる訳では無い)まるで、明日の天気を教えるみたいな気軽さで矢を放つ。その矢はかのじょの目論見通り目と目の間眉間の真下ほどと、方にしっかりと刺さっていた。

「…有効とは言ったけど、作戦は言ってないのに…」

「え…だめ?……だったですか?」

相変わらず敬語は上手くないが、言わんとすることは分かる。

麻痺なのだから誰よりも早く当てて、早いとこ仲間の攻撃の隙を作らなくてはいけない。そう考えての行動だろう。まぁ、間違ってなかったのだが、俺が無知であろう2人に、さも自分が考えたかのようにネットの情報を丸パクリで話して「クエイフ様すごーい」って言われてドヤる予定だったのだが…。うん気にしないでおこう。

そう考えているうちに、敵は麻痺毒が周っていったようで、手に持った棍棒を落とし膝をガクつかせながらバタリとたおれる。

「俺やっていい?」

「ええ、もちろん。」

3度ほど背中から剣を突き立てるとかすかに動かしていた体が大きく跳ねてはゆっくりと息が浅くなる。最後に心臓を貫くように突き立てると血反吐を吐いてしんでしまう。それはいいのだが、すこしきついものがあるな…

「またアイテム来た!」

〔ゴブリンの爪─垢で汚れてあまり綺麗とは言えない爪。【加工】に必要なスキルが不明です。スキル【鑑定】を取得するか【観察眼】が必要です。〕

〔前述のスキルを取得しますか?YES:NO〕

迷わずYESを選択してもう一度鑑定する。

〔【加工】に必要なのは鍛冶か制作どちらかのスキルランクが2以上〕

どうやら、これ以上は鑑定のスキルランクが足りずに見れないようだ。

「クエイフ様!周囲に危険な生物はいませんでした!」

自主的に見回りをするあたりいい子だ。

そんな風に呑気に構えながらイヴの頭を撫でる。金色の髪が俺の指を通り逆に髪の毛で指を撫でられているような感覚になる。

あんまり撫でたらシルヴィちゃんになるな…やめるか。

俺が頭を撫でるのをやめると、イヴは悲しそうに目を伏せ、レイは「次は私?」とでも言いたげな顔でこちらに近づいてくる。いや、これそういう話じゃねーから。

目で「やらないよ」と言うとイヴと同じような顔になり、すごすごと去っていく。まだ、少し休憩を続けたい。何せろくに剣なんぞ振ったことの無い元一般的学生がそう何時間も歩いたり連戦したりは出来な……

「ご主人様!」

今俺が話してる途中でしょうが…あと、ご主人様言うな。

「こっちきて!イヴ姉が凄いの見つけた。」

もしかして…みんな大好き宝箱か…!?

続く




という訳で次回宝箱と満を持してあの二人…の予定。
補足:スキルランクについてですが、例えば剣術スキルなら剣を使っていることが条件ですが、クエイフの場合チートにより全部一括で上がっていきます。途中で取得したスキルでも一瞬でランクが上がります。副作用として一気に技や技術を身につけるため脳が混乱して吐いたり、全身が筋肉痛(のようなもの)で苦しむことになります。
なお、クエイフの現在取得しているスキルですが、剣術、魔法、弓術、鑑定になります。
イヴは究極魔法のみ。レイは弓術と短剣術、感覚拡張です。感覚拡張はゲームにはなく、クエイフでも使えないものです。(種族とチートの都合)
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