なので、無理あるかもしれませんが、全て1日の出来事ということで…
どうやら、モンスター系のジョブ?にも就けるようだ。試しにジョブをスライムにしてみると、当然のように酔いが来た。幸い近くにモンスターはいなかったので、2人の負担にはならなかったようだ。
「クエイフ様、スライムになってる!」
「意識はありますか?私達に攻撃とかしませんよね?」
目をキラキラとさせているレイと、不安そうにこちらを見るイヴ。
下から見ると凄いな…。それにちょっと屈んでるからほんとに凄いことになってる、
「えーと、俺もいまいちわかんないんだけど、スライムの技が使えるみたい。あと、モンスターの全ての行動を確認すればそのスキルを獲得出来るらしい。クリムゾンとか、アクアは火魔法とか水魔法を一定ランク以上で進化可能らしい。」
まぁ、詳しいことは後々分かるとして─
「これ案外動きやすいな。つか、スパイみたいなことでんのかな」
「あっちの方にスライムが一体いる。クエイフ様見えないの?」
レイは目付近を【肉体変化】させて、望遠鏡みたいにしてるけど、俺達は見えねぇから。
「じゃ、行ってみる。もし、失敗したらすぐに援護よろしく。」
そろりそろりと近づきたいところだが、あいにくかこの体ではベチャベチャとした水音を立てしまう。
「俺の言葉わかります?」
ある程度近づいたところでも話しかけてみる。が、こちらを向くと体を引き伸ばしてくるので、きっと俺を敵と見なしているのだろう。偽物だとバレたので慌てて距離をとる。このままでは攻撃を受けてしまうだろう。そう思い後ろに下がると、その少し隣をヒュ!と何かが駆け抜ける。どうやら、レイの矢のようだ。
「ん?矢じゃない!腕!?」
その腕からは血管が伸びており明らかに引きちぎったあとがある。その腕はスライム(敵)を、がっちりと掴んでいる。そして、グロテスクに伸びている血管はスルスルと短くなっていき、その度にスライムは俺が逃げようとした方へ引きずられていく。
「血管ロープ!」
ものすごくダサい技名を叫びながら、レイが自分の血管でスライムをぐるぐる巻きにしているのが見える。
「血管って、よく燃えそうじゃないですか?」
意味深かつ恐怖的なセリフを言ったあとイヴは、スライムに【ファイア】を唱えた。
〔無慈悲にもスライムに唱えられた【ファイア】はパチパチと火がはじけているのか血がはじけているのか分からない音を流す。黒焦げになった元血管はそのまま、灰に還っていく〕
このグロテスクな惨状を見届けたあと、ゴブリンに出たあったがこちらは普通に騙せた。(意思疎通は出来なかったが少なくとも攻撃されなかったし、挨拶のようなものをされた時もあった。)
「ある程度実験してみてわかったのは、スライムや、アクア、クリムゾンには本物のスライムじゃないとバレてしまう。ゴブリンには気づかれない。ただ、1階層にはいないアーチャーゴブリンやゴブリンメイジにたいして有効かは分からないし、【スラ・ストライク】が特別重要な技ではないことは確か」
まぁ、結論としてはモンスタージョブにはならないだろう。(ドラゴン系ならまだしも)
時刻は夜12時、とっくの昔に昨日を終えていて、今日が始まったが、『…End』にそんなものは関係ない。と言いたいところだが、ガール2人には重要だろう。お風呂とかお肌とか。その辺詳しくないのでなんとも言えないが。
帰りの道中にはモンスターに出会うことなく、帰れたのは僥倖と言うべきだろう。
今回持ち帰ったもの─
魔石:17個,魔核:24個,スライムの体液:5個,プルプルゼリー:3,色付きプルプルゼリー:赤2個,青1個,ゴブリンの皮:3枚,ゴブリンの爪:5,獲得金:580G
続く
やっと3人を…Endから追い出せた!
クエイフのチートについてですが、例えばスライムの行動は体当たりとスラストライク、ぷるぷる震える、逃げるの4つだけです。それを全て見る(確認する)ことにより、スキルが手に入ります。もちろんジョブもスライムを選べるようになります。
アクアスライムやアーチャーゴブリンなどのジョブを持ったモンスターになるには、アクアスライムなら水魔法を一定ランクにするか、スライムのスキルランクを上げるか、アクアスライムの全ての行動を確認する。このどれかになります。
アーチャーゴブリンもおなじです。
さらに同族系には偽物であることがバレてしまうのであしからず。