…End   作:吉良吉影に憧れる者

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初お気に入りを頂きました!感想やお気に入りは執筆の励みになります。すごく嬉しいて限りです。
ここからは3人それぞれのチートが活用されます(多分)ので、より一層お楽しみいただけたらと思います。


第20話

暗い場所にいた。

そこはとにかく暗かった。海底の方がよっぽど明るいだろうというような場所だ。握りこぶしを作れば、確かに自分自身の感触がする。どうやら死んだ訳では無いようだ。そのことに安堵しつつ、周りを見渡す。

すると、すぐ近くに、どこかに見覚えのある白い服のおじいさんが座っていた。

おじいさんはくるりとこちらを向くと、自分の白い髭を撫でながら、優しげな目をする。

「久しぶりじゃのう…クエイフ」

この名前を様付けで呼ばれなかったのは初めてかもしれない。そう言えば、俺と関わりのある人って、イヴとレイの2人に、メルクぐらいだったな…。あれ、俺友達少なすぎ…?

「少ないと言うより居ないという方が正しいの…」

神様のありがた迷惑な注釈を聞いて、ちょっと傷ついた。

まぁそれはそれとして、俺と神様が出会っているということは、なにか要件があるのだろう。

「ああ、要件という程でもないが、いくつか報告をしておこうと思っての…」

報告とはなんだろうか。結婚うんぬんって話ではないだろうし…。不思議に思いながら、続きを促す。

「まぁ、謎の声によって知らされてると思うが、お主は『勇者』の資格を得た。」

勇者ってドラクエとかの主人公のアレ?

「元々この世界にはな、全知全能神がおったのじゃが、全知全能神は何らかの理由により、二柱の神を作った。それが、創造神たるワシとワシの対なる存在、破壊神じゃ。」

オイオイオイオイ、なんだか厨二病みたいな一人語りをされたがイマイチわからんぞ?つまりあれか、この年で厨二病を患ったのが報告か?

と心の中でぼけてみたが、要は神様が3人もとい、三柱いるということだろう。

「創造神と破壊神は争うことを強制された。勝った方が時期全知全能神になれるからの…しかし、神同士の実力は互角。ならば、お互いの思う生命体を代わりに戦わせようと言うことになったのだ。そして、2人の選んだ生命体は、お互いを殺しあった。まぁ、ワシらも色々考えた上で人間を選んだのだがな。しかし、相打ちになったよ。何度戦いを繰り返しても、相打ちになるのじゃ。そして、渦中の人々は破壊神を信仰するものを『魔王』と、創造神を信仰するものを『勇者』と呼ぶようになった。」

「というこの話がパターン19830813では有名での、…Endの頂上ではワシと破壊神が『勇者』と『魔王』の決戦を見ていることになっている。まぁ、実際見ているが…だが、あんな辺鄙な塔では見物せんよ」

「おい!ちょっと待て!話が飛びすぎて意味わかんねぇから整理する時間をくれ。まず、俺が勇者のスキルを手に入れた理由は?」

「ワシが別のパターンの住人から選んだのだ。19830813の人間では、決着がつかないからの。」

「…Endを攻略しろって言ったのは?」

「…Endを所有する神の座は取られたが、創造神の椅子までは取られんよ。あと勇者として素質があるかどうかを確かめるためじゃな。」

「ちなみに今の…Endの所有者は?」

「お前の両親、俗に言う天才夫婦の2人じゃ。」

「どうして、あの世界はゲームに似ている?」

「逆じゃ…元々ゲームの作者がこの世界出身なんじゃ。記憶の消し忘れってやつじゃな。」

「お前らの目的は?」

「全知全能神になり、新たなパターンを作り続ける。」

「破壊神の方は?」

「知らん!」

どうしてパターンを作り続けるのかは教えてくれなかったが、だいたい理解出来た。

「つまり、『…End』は実話だったんだな。そして、…Endのある世界で神ってのは、全知全能神と創造神と破壊神のことを言う。ここまではあってる?」

「全知全能神のことを知っているものは創造神と破壊神、人間ではお前だけだな。」

「なるほど、で、俺はこれからどうすればいいの?」

「『魔王』を倒してこい。」

「だが断る」

決まった!いやー、清々しいくらいテンポよく決まってくれたな!まぁ、そんなもん断るに決まってんじゃん。

「つまり、あれだろ?あの天才の両親もいるんだろ?なら会いたいじゃねえか。知ってるか?ゲームではな、2人に会えた主人公がどうなったか、どのシリーズでも語られてないんだぜ?このあと3人で幸せに暮らしました。って、ありきたりなセリフもない。それは何故か?答えは簡単だよ。」

「子供達はまだ誰も両親に会っていない!」

なんて素晴らしいんだ!…Endの世界で『初めて』をとるチャンスがくるなんて。

「『魔王』?んなもん知るかよ。俺は両親に会って、その先を描くんだ!この世の誰も見たことの無いその先へ!だから、『魔王』なんて、片手間で倒せるぐらいに強くなる。じゃあな神様!今度会う時は唯一神としてあるといいな!」

俺は、そう啖呵を切って、さっそうと歩き出す。300m程歩いてから、急いで元の場所に戻る。

「わりー!…Endの世界に帰してくれ」

なんとも情けない勇者であった。

こうして、俺の両親に会うための冒険が今一度始まる。

そして、勇者として、魔王を倒す話も同時に始まる。

 

 

元の世界─塔の中で目覚めた俺は、心配そうな顔をする2人に思い切りの笑顔を見せて、断言する。

「イヴ、レイ!予定変更だ!この塔の頂上へ行く前に、魔王をぶっ潰すぞ!」

2人はキョトンと驚いた顔をしたあと、お互いを見合いこちらに向き直る。

「はい、クエイフ様の仰せのままに!クエイフ様の向かう道が私達の道です!」

「私は2人について行く。それ以外は私の居場所じゃない!イヴ姉の隣とクエイフ様の後ろが私の立ち位置。絶対に、薬品くさい研究所なんかじゃない!」

決意新たに、魔王を潰して神様助けて家族に会って、最高のハッピーエンドを迎えるために、俺たちはまた塔の中を歩き出す。

続く?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっと見つけたぞ『勇者』」

男は薄暗い顔をして、2時間ほど前まで彼らがいた場所を見つめている。そこには、ガーゴイルの死体が綺麗に解体された状態で置いてあるだけだ。

「因縁だなぁ!この世界にまであいつがいるなんて、因縁だ…。会いたかったなぁ!殺したかったなぁ!史上最年少『…End~ZERO~』攻略者…

「○○○」

最後に男は誰かの名前を口にするも、大きな破壊音により、更には似合わないようなドス黒いフードにより声も口元も隠れてなんと言ったかはわからない。

しかし、その殺意と死んだガーゴイルの独特に異臭はあたりに漂い続けた。

続く




えっと、この話は書いてて何回か要らないかなって思った話です。多分ふざけて書いたやつが悪ノリしちゃったんでしょうね。なにか質問等あれば、いつでも受け付けます!
何度も言いますが、お気に入りを頂き大変嬉しい所存です!これからもよろしくお願いします!
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