…End   作:吉良吉影に憧れる者

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リーブ21でお馴染みの数字ですが、個人的に好きな数字です。
いらない設定─
クエイフの好きな数字は12(…Endのシリーズを通して一番面白い階層だから)
イヴの好きな数字は特に考えたことは無いが7(響きが可愛いから)
レイの好きな数字は19(2人の好きな数字をたした)


第21話

改めて魔王を倒すことも視野に入れて『…End』探索を続ける。

1週間『…End』に篭もり続ける計画を立て、その初日からあんな化け物と戦うことになったのは不幸そのものだが、いつまでも嘆いていられるほどこの塔は甘くない。

「クエイフ様、左」

「はいよ!」

「クエイフ様もっと左で!【マジックボルト】」

娘二人は主人を邪魔者扱いしてくる…辛い

きっとこの戦い方では効率が悪い。もう少し連携を深める必要がありそうだ。

サクッとゴブリンを倒し辺りを見渡すと、少し奥の方に影ができていた。

「ん!向こうに宝箱あるな…。二階層ともなれば結構多いもんだ。」

「そうですね。あ!レイ、勝手に走っていかないで!」

宝箱を見つけるとレイは無邪気に走っていく。…剥ぎ取り途中じゃん

〔あなたは、経験と直感によりその宝箱が偽物であることに気づく。〕

すかさず、謎の声の補足というか注意が聞こえ、レイに呼びかける。

「レイ!それ偽物だ!それ以上近づくな。ゆっくり戻ってこい!」

『…End』に出てくる宝箱系のモンスターといえば、『ミミック』と『オバケ箱』ぐらいか?どっちも火耐性がよわいはずだから…

「イヴ、よわい火属性打ってくれ、単体でいいから。あと付与(エンチャント)付けられるようだったら、槍に火属性つけて…。でも、こっちは余裕があったらでいい」

【ジョブ変更:ランサー】

武器を変えてジョブも変えておく。ミミックにはないがオバケ箱は自身の長い舌を使って攻撃する上、状態異常付与がありとその範囲が馬鹿でかい。軽く2mほど伸びて攻撃する。

この槍もあまり長い方ではないが、ショートソードよりはマシだろう。

「付与【ファイア】」

初級の火属性魔法を槍に付与してもらう。イヴの魔力が切れるまでは、この槍は相手に攻撃する度に槍のダメージとファイアのダメージを両方与えることが出来る。

ちなみにだが、俺はソードマンからランサー程度なら酔うことなくジョブ変更ができる。(ウィザードにしたりアーチャーにしてたから少しは耐性がついたのだろう。)

なお、鎌を使う『リッパー』もあるが、このジョブは使ったことがない上、仲間がいる状態では使いにくそうだから、変更したことがない。

「【ファイアランス】!」

その一撃でオバケ箱は撃退できたようだ。

「えーと、レイ…こんな風に偽物の時もあるから、宝箱には不用意に近づかないように」

「はぁい」

良かれと思ってやったのだろうが裏目に出てしまって不服そうだ。

「さ、ちゃっちゃとこいつを解体して、三階層に行こうか。」

だが、俺は少しずつ近づいてくる気配に気づいてながらも分からないふりをした。この歩幅から言ってあの二人で間違いないし、謎の声も仕事してないし、何よりゲームではこのあたりだったからな。

「クエイフ様、なにか来ます。」

「ああ、らしいな。」

イヴはエルフという種族柄気づいたようだ。レイも忙しなく鼻を動かしている。

いや、多分あの二人を匂いで探すのは厳しいと思うけど…。なんせ本人達曰く3ヶ月以上この塔に潜っているのだから、塔の匂いしかしないと思う。

「た…食べ物…貰えませんか?」

「……」

くすんだ黒髪に疲れているような目、服もボロボロで体も倒れてしまいそうだ。きっとこの少年は『カークス』だろう。

同じくくすんだ青髪に眠そうな目、服もズタズタで兄以上に体はフラフラしている。この少女は『キュレー』だろう。

なぜ2人の名前がわかるのか、それはもちろんゲームでの知識だ。まぁ、一応確認しておくか…

「おい?大丈夫か?まずは水を飲め。どのくらい食べてないんだ?」

「覚えてないです…。今、何日ですか…」

キュレーはフラフラどころか倒れてしまった。イヴが回復魔法をかけて細かい傷を治していく。

「聞こえるか?大丈夫か?水をのんだら、少し寝ろ。食事はそれからの方がいい。」

カークスは気を失っているであろうキュレーに手を伸ばし、うわ言のように彼女の名を呼ぶ。

「キュ…レー…。キュレー……絶対…守るから…」

何とも美しい兄妹愛だ。たとえ、ゲームで全てを知っていても、泣かされること必須だ。まぁ、泣きたくなるのはわかるが、イヴ泣かないでね。ここで泣かれたらモンスター寄ってくるし、イヴがいない状況だとさばききれないから。

続く




ついに!あの二人が登場!
カークス…チート持ちの少年、黒眼黒髪であるが、顔立ちは日本人離れしている。
チートは究極剣術。全ての剣技が使える。なお、短剣等は別
キュレー…チート持ちの少女、カークスの妹だが、青髪に翠の目と似ていない。ただし、顔立ちはカークス同様日本人離れしている。お人形さんのような可愛らしい顔をしている。
チートは不明。光魔法や回復魔法の上位である『神霊魔法』が使えるのがチートだと思われるが、真実は不明。
神霊魔法─神々のみが使える究極の魔法。イヴとキュレーも使えるが、消費精神力が多い上扱いが難しいので、今の2人では扱えない。
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