でも、よく考えたら、イヴはLvが変わったぐらいしか情報の変化がないので、前書きと後書きでクエイフとレイの紹介をしておきます。
クエイフ
男
外見等代わりなし(忘れてるかもしれないけど体の大部分が機械になってしまっている。)
獲得スキル─剣術、拳術、斧術、鎌術、槍術、弓術、短剣術、双剣術、大剣術、魔術、家事、鍛冶、鑑定、勇気、スライム
習得ジョブ─ソードマン、モンク、ウォリアー、リッパー、ランサー、アーチャー、ハンター、デュアルソードマン、ギガントソードマン、ウィザード、スライム、家政夫、装備職人、勇者
なお、スキルのランクについては一律で7である
レイの紹介は後書きで…
辺り一面に瓦礫が積み重なっていた。機械には見えない青年と、生きて動いていたとは思えない岩の塊。その2つが折り重なるように、しかし、乱雑に横たわっていた。
「…やっぱり
そのグズグズの現場を冷たい目付きで見下ろしている者がいた。そのクエイフよりも幾ばくか年上に見える青年は、静かに目を伏せながら悲しそうに呟く。
そして、彼の影はその凄惨な方へ近づき、ゆっくりと浮かび上がってくる。
「魔王が随分弱気だな…?そんなんでこいつは殺せるのか…?」
影─シャドモルスは不審な顔で魔王を見つめる。
「さあ?別に今すぐ殺さなきゃいけないわけじゃない。この塔を最終的に手に入れた方が真の『…End』プレーヤーだ。ま、でも、こっちから呼んどいて、すぐに捨ててしまうのも勿体ないね。君には名前と新たな命をあげよう。…にしてもガッカリだねー。動揺しすぎて精神力がかなり低下して気絶なんて…。こんなにリアルだからこそ人間味のある精神減少があるのかなぁ?」
奇しくも魔王の言う通りクエイフは、二階層でゴーレムという特異な状況に精神をすり減らしていた。その結果、気絶してしまったのである。
「んー、前に名付けたのはなんだっけ?」
「さぁな…確かモルモットが何匹かいたはずだから最後の名前は005じゃ無かったか?」
魔王はゴーレムの亡骸に手をかざすと、スキルを発動させる。
「6か…あんま好きじゃないんだよな、この数字…『…End』の階層でいえば、大体がネザーファロールのいやらしいトラップ群なんだよなぁー。あそこは苦手だよ…」
「なら飛ばすのか?」
間髪入れずにシャドモルスが聞く。魔王は少し唸ったあと、それでいいか、と楽観的な声を出す。
「じゃ、こいつは007ね。スパイではないけどいいでしょー!」
そして帰ろ、と彼は続けざまに言う。そして、その宣言通りに音もなく彼らは消え失せてしまう。
いてぇ!頭が痛い。身体中が激痛だ。
「グォギュガァ!」
「危ない!」
何の声だ?誰の声だ?
体の痛みを我慢して、無理を重ねて体を起こす。
「クッ!【魔法障壁】」
ガラスの割れるような音ともに一瞬で状況を理解する。つまり仕留め損ねたのだろう。そして、2人は駆けつけてくれたんだ。
〔情報訂正:鑑定の結果と総合し、新たに獲得した情報です。
ゴーレム
魔王による命名:007〕
なに…!前のガーゴイルが001だったはずなのに…?いや!今はそれどころじゃない。
「レイ!装備品投げる余裕あるか?」
レイはゴーレムの周りをチロチロと動き回り翻弄している。しかしそれは【肉体変形】によって、おおよそ誰にも真似出来ないであろう避け方をしているからであって、イヴの方も気絶していた俺や、自分自身への防御魔法詠唱により余裕はなさそうだ。
ジョブはモンクのままだ。それを最大限利用できれば…少しでも隙を作れれば、武器の受け渡しぐらいは可能だ。
「【シルフラッシュ】!」
「クエイフ様!」
風属性の連撃でゴーレムをほんの少しは怯ませられたようだ。モンクの特性として弱点攻撃をすると、殆どの確率で怯ませることが出来る。(ゲームでは常識)
やはり、情報はかなり重要だ。これがなければ一方的にやられてしまっていただろう。
いや、こんな攻撃では当然足りない。魔王によって名前がついてしまっている以上、勇者としてしか倒せない。
「ゴブリンが来てます!」
クソ!今さっきガーディアンになったばっかだから慣らす為にもジョブ変更はしたくねぇのに!そもそもあっちを相手してれば、ゴーレムの攻撃は避けられないだろう。
あっ!
ピコンッ
〔スキル『ゴブリン』を獲得しました。ジョブ『ゴブリン』『アーチャーゴブリン』『ゴブリンメイジ』『スミスゴブリン』を習得しました。〕
なんてこったい!これじゃ…余裕で勝てる!
モンスタージョブの最大の利点、それは…
〔ジョブ変更:スミスゴブリン〕
スミスゴブリンの最も厄介な技、
【装備制作】
パーティメンバーのアイテムボックスに素材があれば、ノータイムで武器や防具が作れる技だ。
「そして、製作する時、好きな場所に出現させられる。」
これは、ゲーム的な仕様だとは思うが、ゲーム中に意味不明な場所から武器が出現して飛んでくる。
「お前の最大の弱点は、コアのぴったり背中の部分だよな!」
大量に作った安物のほとんどノーコストみたいな槍を連続でゴーレムにぶつければ、さらに、2人の魔法や短剣もかわしているのなら、
やっぱり、このチートがあるなら、どんなジョブやスキルも獲得するべきだったな。
「スライムの擬態は変化種には効かないらしいけど、お前みたいな亜人には有効なんだよなぁ!」
スライムになれば、ヘイトは俺に向いたまま攻撃の網を掻い潜れる。その分イヴやレイに攻撃が向かいやすくなってしまうが、その位は妥協してしまった。
「お前の背中が弱点だということは、ゲームでも誰も知らないことだと思うぜ。」
なんせ、ネットに載ってないぐらいマイナー情報だからな!
忘れもしない中学二年生の頃─
『…End』の新作を始めるにあたって説明書を熟読していた頃、ゴーレムの紹介の欄に弱点属性が打撃と書いてあった。しかし、ゴーレムは中心の核以外の場所では弱点がない。気になって前のシリーズから全部見直したが、その全てに弱点属性は打撃と書いてあった。
そして、遂に背中だけに打撃が通用することを知ったのだ。
「普通背中なんてゲームでは攻撃出来ねぇよな…」
1VS1が基本のこのゲームで相手の後ろに回れる隙なんてないしダメージもコアへの攻撃の方が大きいもんな。
「正真正銘、最後の攻撃だ。」
スライムの究極奥義!
「【スラ…
イヴとレイの叫ぶような応援が聞こえる。流石に背中に乗られれば気づいたらしく振り落とそうとしてくる。
…ストライク】!」
スラ・ストライク打撃属性と貫通を持っていて、イヴの付与魔法により、核の黒に対し俺はうっすら白く光っている。
まさに、魔王と勇者っぽいじゃないか!
強烈な破壊音により、ゴーレムは中心から粉々になる。
確かに強かったが、勇者はいつだって魔王には強いのさ!
お互い激励と回復なんかを済ませて、探索を続ける。
こんなんで魔王倒せるかな…
続く
レイ
女
外見等代わりなし(胸の成長もなし)
獲得スキル─弓術5、短剣術7、罠術1、学問MAX、解体15、才能
習得ジョブ─ハンター、学者
才能はスキルランクのないスキルです。
学者や家政夫なんかは、変更無しで使うタイプのジョブです。
以上捕捉でした