ステータスを決めた後、神様は何やらパソコンみたいなのをしきりにいじっていた。どうでもいい事だが、おじいさんがパソコンいじってるの見ると違和感無い?ないか…。
「よし、もういつでも行けるぞ?そうだ、念の為に幾らか餞別にくれてやる。 」
〔『神様』から1000Gを貰いました。〕
おお!これはいわゆる『謎の声』さんだ!
『謎の声』とは所謂ステータスメッセージで、ゲーム中に出てくる案内音声。例えば
〔『スライム』を倒しました。Lvが上がりました。スキルLvが上がりました。〕
みたいな風にする音声、しかし、このゲームではそれだけでなく、一部の条件を満たしていると、
〔『スライム』が現れた。貴方はそいつに向かい杖を構える。───貴方は魔法を唱える。圧倒的な熱量がスライムに襲いかかる。当然のように逃げるも、時すでに遅しでろでろとした液体は、あっという間に燃え盛る。〕
みたいな実況もしてくれる。その現象を名付けて『謎の声』と呼ぶ。
ちなみに…カッコの説明なんだけど
〔〕─これは謎の声が話しています。
「」─生物が話してます。
『』─種族や人物名の時に付きます。
この位かな…。分からないところは察して。
まぁ、とにかく、神様から1000Gも貰っちゃったし、それなりに困るようなことはないと思うけど…。
「じゃ、神の座を返して貰いに行ってくれ!」
「情けねぇ!ま、行ってきます。」
こうして俺の旅は始まったのであった!
また、気を失っていたようで、目を覚ますと、見慣れないようで、何度も見たことのあるような家に来ていた。
乱暴に作られた家とも呼べない下手をすれば高級マンションのような建物─これは主人公の両親が住んでいた、研究所で、主人公の探索の拠点ともなる大事な場所である。
中に入ると、初めて入るはずなのにどこか懐かしいと感じる。
俺はいるはずのない存在なので、入っていいのかどうか分からないけど、まぁ、問題ないだろう。
ふと、大きな姿見があり、そちらを見る。するとそこに映っていたのは、紛れもなく自分なのだが、体の大部分が機械でできており、自分の身体をよく調べると、殆どの臓器も機械で出来ている音がする。
『…End』にそんな設定あったか?いや、ないのは確かなのだが…。
なぜ自分がロボットなのだろうか?答えを考えてみると、早速理由がわかった。
〔最初に『…End』に潜った際に瀕死の状態になったために体の半分以上を機械に改造した。〕
なるほど、ある程度の事は判定なしで謎の声が補足を入れてくれるらしい。そこは『…End』より優しいな。
ついでにステータスの確認をしてみる。
クエイフ
体力:19
精神力:10
攻撃力:20
魔力:4
防御力:7
抵抗力:6
速度:12
アイテム:1000G、回復薬×5(神様からの餞別その2)
スキル:ジョブ変更、剣術1
回復薬は、体力を回復するアイテムだ。まぁ、文字通りだし、問題は無い。『…End』と、名前は違うが効果は似たようなものだし他のゲームでも出てくる馴染み深いやつだから問題無し。
でも、ジョブ変更ってなに?調べてみる。
〔【ジョブ変更】とは、戦闘系のスキルを変更しその場でジョブを変える。神の餞別その3。いわゆるチートのため、人には見せないようにしよう。なお、全ての武器、魔法、防具の適性があるものとみなす。〕
適性─ゲームにも出てくるやつだから説明は特にいらないな。強いて言うなら、得意か苦手かみたいなものだな。
主人公は例外として、NPCは、そのジョブに合わせた適性を持っている。(ストーリーで語られる範囲内でだが…)
ゲームでは主人公のジョブはいくらでも変えられた。
魔法が効きにくい敵の時は『ソーサラー』から『ソードマン』に変更したり、魔力が高い敵に対し、抵抗力の高い『マジックガーディアン』になったり、その他様々な変更をしつつ、戦っていた(なんせこっちは1人だからな)
これまた主人公しか出来ないらしい。その上人にバレちゃいけないのか…全く面倒だ。(ゲームでは、人前でやっても何も言われなかったのにな…)
続く
説明ばっかですみません。
(2018/05/02 )チート名とカッコの書き方を変更しました。