第4話
今のジョブはソードマン。とりあえず、ウィザードにしてみる。
〔未習得のジョブです。習得条件を満たしていません。
必須スキル:魔法系統のスキル
スキルを取得しますか?YES:NO〕
取得可能スキル一覧
剣術、弓術、初級魔法、〔条件を満たしていないスキルがあります。取得条件:Lv10以上〕
ここで疑問がひとつ、疑問と言っても、大したことではないが、ゲームでは、Lvのことを熟練度と言っていた。果たして、取得条件のLvとは、ゲームの熟練度のことでいいのだろうか。
まぁ、実際に戦って見ればわかるよな。
武器については、小学生が書きそうな片手で持てるロングソードと、弓、矢が30本(矢は弓にインベントリのようなものがありそこに保管されるためかさばらない。)そして、ひのきのぼうを魔法使い用に整えただけのような木の棒がひとつ。
回復薬含めアイテムというのは『自分』に設定されたインベントリの中に入っており、今の俺は15種類まで入れられる。他にも『弓』にインベントリが設定されてたり、バックを持てば『自分』に設定されているインベントリの許容量が増えたりする。
とりあえず、ソードマンとアーチャー、ウィザードを解放しておく。これでいつでもどのジョブにも変更出来る。(ステータスも突然変わるので慣れないが…)
まずソードマンで戦ってみる。
『…End』《1階:イグの洞窟》
1階と2階はイグの洞窟と呼ばれる薄暗い洞窟になっている。
〔様々な人間が探索したためそこまでの危険はない。が、魔物はうじゃうじゃいるので一般人が立ち入る様な場所ではない。〕
謎の声がゲームで聞いた案内とほとんど同じ説明をする。そのへんが変わってなくてよかった。いきなり、アトラク・ヘル=ナクアとかだと瞬殺される。(最終階ないしその1歩手前ぐらいの場所)
ここに出てくるのはスライム(弱い)ゴブリン(スライムよりは強い)ぐらいなので、ある程度ゲーム慣れしてれば、全く怖くない。(と思う。)
さて、1階の探索に行きますか!
意気込んで探索するもさっきから嫌な匂いがするだけで、敵らしい敵も出ない。5分歩いて宝箱のひとつも見つからないのはゲームではありえない事だった。
〔くちゃりくちゃりと、なにか腐った水を引きずつような音がする。その音はゆっくりと確実にあなたに近づいてくる。貴方はそいつが魔物であると判断し武器を構える。先程よりも大きな水音は薄暗がりからその身を表す。そいつの正体はスライムだ。貴方はそいつを目に収めると同時に斬り掛かる。〕
斬り掛かると、謎の声は言ったが、俺はそんな素振りを一切見せてない。まぁ、斬ることは確かなのだが…。
スライムはくちゃりくちゃりと、謎の声が言う通りの水音を発しながら、体をぶよぶよと揺らしつつ近づいてくる。
正直気持ち悪い。青色と藍色の中間のような色の水のような液体がびちゃびちゃ言わせながら近ずいてくるのにほんのりと恐怖を感じる。
〔精神力が-1されました。〕
ただでさえソードマンは精神力が少ないのにそれが減るのか!
とりあえず、剣の型とかそんなものをガン無視で、ブヨブヨの体に刃を通す。案外簡単に沈んでいき、スライムはバラバラにはじけ飛ぶ。も、致命傷にはならないらしく、いつかのストレイツォのように体を修復させていく。なるほど、目の前でバラバラのものが治っていくのを見ると吐き気を催すな。吐かなかったジョセフはたいしたものだ。だなんて偉そうに考えつつ、俺は動けなかった。やばい、攻撃硬直ってやつか…。かろうじて防御姿勢はとっているがちゃんとしたものとは言えないから、攻撃は喰らいたくない。
スライムは自分の身体を引き伸ばすと、反動でこちらに飛んでくる。スライムの必殺技【スラ・ストライク】ではないようだが、かなり痛いダメージだろう。
そして、スライムがこちらに触れるかどうかのタイミングで硬直が解ける。慌てて避けても流石に間に合わず、左半身に大きな衝撃が走る。くそ、いてぇ!手榴弾を食らったストレイツォもこんな気分だったのか?いや、俺の方が軽症に決まってるか…。というかさっきからストレイツォの話ばっかだな。俺そんなにスト様大好きだったか?
左はビリビリしたまま、剣を持つ右手を思い切りスライムに叩きつける。かなり良い一撃が入ったようで、弾けたまま修復しない。
一回の戦闘がこんなに苦戦するとはな…。まだ左が痛い。
あ、でも、【スライムの体液】を手に入れた。それは嬉しいかな…。
続く
チートが微妙!
これでチートの割に弱いは回収したな。