まだ、出ません!予定では7話目ぐらいです。
スライムを倒してから1時間程歩いていると、3体のスライムを倒した。
こちらがダメージを受けない戦い方を心がけ、相手が仕掛けるのを待って、それを避けては斬る。という戦法をとった。デスペナルティがなんだかわからない以上死なないに越したことはない。ゲームでは、所持金半分と探索で手に入れたアイテムをロストだけで済んだ。あと、全ステータスがちょっと減る。(これは痛い)
某ゲームライトノベルみたいに死んだら死ぬやつとか死んだら記憶が少し失うとかだとシャレにならない。
〔今までの水音よりも明らかに違う気配がする。それは今までのスライムよりも熱のこもった『ナニカ』だ。あなたはその『ナニカ』の正体を探るべく足を動かす。〕
突然聞こえた謎の声に驚きつつ、初めて出会う系のモンスターには警告ではないにしろそれに近いアナウンスが流れてくるらしい。まぁ、これもチートらしいが、絶対探知出来るわけじゃないし、攻撃を予知できる訳でもない。あくまでも初見回避なのだ。(ゲームやってるから初見じゃないけど…)
「来やがったな、『クリムゾンスライム』ッ!」
クリムゾンスライム─スライムの亜種で火属性を持った敵。序盤でしか出ないが、状態異常にかかると結構なダメージを受ける上に、アクアスライムってのもいるから、得意な属性で攻撃しにくい。なんせ、クリムゾン対策のジョブにすれば、アクアにやられるし、アクア対策をすればクリムゾンにやられる。バランスよくやろうとすると、結局ダメージがでかいから面倒。という厄介極まりないモンスターだ。最初の方に属性系出すなら、こっち複数にして、補い合えるようなシステムにしてくれよ。(こーゆー所が『…End』が人気の秘密なのかもしれないが。)
〔
クソッ!読者の皆様にはわかりやすいが、俺はただピンチなだけだろ!
「だが、その技はタメが長いせいでその間にやられるってのがお約束なんだよッ!」
軽快な音と共に
(ふざけんなッ!ここで死ねるかよ!もっと『…End』を楽しみたいんだよ、こっちはッ!だから!お前がッ)
「死ねぇ!」
〔あなたの渾身の攻撃は大振りすぎた為避けられてしまう。その上敵は今にもその熱の塊を打とうと貴方に迫っている。〕
剣は今ので変な方向に吹っ飛ばした。弓矢は外すかもしれない。ジョブを変えても現在の体力と現在の精神力、
[ジョブ変更:ソードマン→ウィザード]
(体力は以前変わりなく4のまま。攻撃力は下がった。でも、魔力は上がったし、精神力も上がっている。…はず)
ステータスを見れば、真っ赤な字で体力が4と表示されており、精神力は29/30となっている。そうか…あの時下がった分か…。だが、魔法は打てる!
「ゲームでも序盤は大抵このジョブを選ぶ奴が多いんだよな。なんせ、
ウィザードは偏った呪文の覚え方でもしない限り、基本属性の呪文を全て覚える。火も自然も光も闇も
俺は肩掛けカバンをひっくり返し先の木の棒を取り出す。この世界(ゲーム含めて)杖かそれに準じたものがないと魔法が発動しないのだ。
ウィザードになると最初に基本五属性から好きな呪文を覚えられる。(ゲームでも主人公だけらしい。適性が無いとその属性の呪文は使えないし、使えても弱い。)
「これでもッ喰らえ!【ウォーター】!」
そして、俺は最初に水を覚えることにした。結果がこれである。
別に自然か水、どちらでも良かったのだが、水の方がかっこいいかなと思っただけで、それがこの結果を呼び寄せたのなら九死に一生を得たものだ。
〔
こいつ程度のここまで苦戦する日が来ようとは…?頭がくらくらする。死ぬのか…?違う…死じゃない!吐きそうだ!だれか……………
続く
やっぱり長いよな…。